たまたま海外のコミュニティを覗いていたら、Mac ユーザーの方が、Office Insider プログラムに参加するのにはどうしたらいいのか?という質問をされてたのを見かけました。
そこで紹介されていたリンク先が、Office Insider のオフィシャルサイト。まぁこれはいいんですが、でも実は、Office Insider のオフィシャルサイトは、実のところ Mac ユーザーにとってはあまり優しくありません。
なぜか?というと、Office Insider プログラムへの参加方法があまり詳しく書かれていないんですね....
ということで、今回は、Mac ユーザーが、Office Insider プログラムに参加する方法についてご紹介させていただきます。
【Office Insider プログラムとは?】
まずは簡単に、Office Insider プログラムについてご紹介です。いち早く最新の機能を使用できるこのInsider プログラムは、Office の最新機能をいち早く参加ユーザーに使用してもらって、使用感や、発生するトラブルなどをフィードバックしてもらい、より良い製品づくりに参加・協力していくためのプログラムです。
Microsoft 側としては、多くの環境で発生するトラブルを未然に防ぎ、そして不具合をきちんと修正したうえで、安定版としてリリースできるメリットがあります。また利用者としては、新しい機能をいち早く利用することで、ご自分で使用している環境下、そうした機能が正しく動作するようになるかどうかを事前に確認することが可能になります。
【Office Insider の種類】
Mac版 Office には、現在その更新頻度に応じて、Insider Fast Ring と、Insider Slow Ring があります。
上記のリリースノートには、現在まで更新されている情報が紹介されています。ただし残念ながら日本語版は情報の更新が英語版よりもさらに遅いので、実際に更新がかかっても、情報が反映されるのに時間がかかります。
参考までに、US版は以下のところになります。
ただしこのサイトでも Insider Fast Ring については、更新が配信された際には随時ご紹介させていただいていますが、USサイトでも情報の更新が遅いため、実際のところどこに修正が入ったのか?や、どんな新しい機能が追加されたのか?などといった新しい情報はなかなか手に入りにくいのが現状です。
【Office Insider プログラムに参加するために】
実はここがちょっとわかりずらいわけです。というのは、例えば、Microsoft 365 Personal をどこからインストールしているか?によって変わってくるからです。
Office Insider で紹介されているのは、あくまでも、 Microsoft の Web サイトから Microsoft 365 をダウンロードするケースです。もちろんそうしてダウンロードされたものであれば、本当に簡単に、Office Insider に参加することも可能になります。
しかし、Mac ユーザーの方は、請求先を一つにまとめたいなどの理由もあって、App Store から Microsoft 365 を購入してご利用になっている方... 多いんですよね。この場合、Office Insider の Web サイトで紹介されている方法では参加ができません。
-- App Store からダウンロードされた Microsoft 365 Personal:
以前にこのサイトで、
と2回にわたって取り上げさせていていただきました。
App Store から購入された Microsoft 365 Personal の場合には、その更新方法や、ライセンスの管理方法などが異なります。すべて Apple 経由になるからです。
Office Insider のページで紹介されている方法は、あくまでも Microsoft Store やら、量販店、Amazon などの正規の通販サイトからダウンロードなどで購入し、インストールされた製品でのものになります。
-- Office Insiderに参加するために必要なもの?:
プログラムに参加するためには、Office Insider 版として更新していく必要がありますが、これに必要なのが、"Microsoft AutoUpdate"。
文字通り、Office 製品や、Microsoft Edge、OneDriveなどの Microsoft 製品の更新プログラムを管理するアプリです。
ただしOffice製品については、App Store から導入されたものは、このツールでは Update できません。App Store から導入された Office 製品の Update は、すべて App Store 経由で行われます。
つまりは、App Store から導入された製品では、Office Insider プログラムには参加ができないということです。
-- Office Insider に参加するには?:
なので、Microsoft アカウントでサインインすれば、"サービスとサブスクリプション" の画面からでもインストールが可能です。
面倒ですが、一旦現在導入されている App Store からダウンロードしてインストールされた Microsoft 365 Personal をいったん削除して、上記の Microsoft アカウントの画面から再インストールする必要があります。
【再インストール後の設定】
さてこれで改めて "サービスとサブスクリプション" の画面から再インストールが済んだら設定に入れるわけです。この辺りは、Office Insider でも紹介されている方法でも問題ありませんが、一応さらっとおさらいしておきます。
1) Word でも、Excelでも何でも構いませんので、Office のアプリを一つ起動します。今回は PowerPoint for mac を起動してみました
2) そして "ヘルプ > 更新プログラムの確認" とクリックして、"Microsoft AutoUpdate" を起動します
3) メニューバーの Microsoft AutoUpdate をクリックして、"環境設定" を開きます
4) "更新チャンネル" のところを開くと、Insider Fast/Insider Slow/正式版 などの選択ができるようになっています。選択した上で、更新のチェックをすれば、通常版から、選択された Insider版への 更新がスタートいたします
ということで、Macユーザーで、Office Insider プログラムに参加を検討されている皆さま。ご利用の Office 製品を開いて、ヘルプを開いても、"更新プログラムの確認" がない.... という場合には、単に、Microsoft AutoUpdate をダウンロードしても、Office Insider には参加できませんので、ご注意ください。
<参照>