本日公開された Windows IT Pro Blog によれば、Microsoft Store より提供されていた「Microsoftリモートデスクトップ」の提供が終了することが明らかになりました。
これまで Wndows 11 Pro 以上の製品をご利用の方にとってはおなじみの「リモートデスクトップ」の機能。
この「Microsoft リモートデスクトップ」が、2025年5月27日をもってその提供が終了し、今後は「Windows アプリ」へと切り替わることが発表されました。
【リモートデスクトップとは?】
リモートデスクトップは、パソコン・タブレット・スマホからWindows(パソコン)をネットワーク経由で操作することができる遠隔操作機能。コロナ禍でも活躍したかもしれませんが、在宅勤務などで会社のPCにリモートで接続して作業しよう.... そんなときに利用できるものです。
リモートデスクトップは、ホスト側のPCから、クライアント側のPCに遠隔でつなぐわけですが、ホスト側の要件としては、Windows 10/11 Pro以上 でないとこの機能が利用できません。一般ユーザーの多くの方が使用しているであろう Windows 10 Home Edition や Windows 11 Home Edition では、クライアント側にはなれても、ホストとして使用する機能はありません。
【Windows アプリへ移行】
ブログによれば、今後は、「Windows アプリ」に移行していくことになるようです。
-- Windows アプリでのメリット:
- クラウド PC や仮想デスクトップなど、複数の Windows サービスへの統一されたアクセスを、1 つの合理化されたインターフェイスから行うことが可能
- カスタマイズ可能なホーム画面、マルチモニターのサポート、および動的なディスプレイ解像度が用意されている
と言ったポイントを紹介しています。
2025年5月27日以降は、Microsoft Store にて提供されているリモート デスクトップ アプリを介し Windows 365、Azure Virtual Desktop、Microsoft Dev Box への接続がブロックされるようです。さらにそのサポートも終了することになるようです。
【現段階では併用が必要】
なお移行期となる現段階では、ユーザーによって若干対応が必要なケースが出てくるようです。ブログでは、
- Windows 365、Azure Virtual Desktop、Microsoft Dev Box のユーザー
- Remote desktop のユーザー
- Remote Desktop Servicesのユーザー
に分けて、その対応について紹介されています。
特に PCへのリモートデスクトップ接続やリモートデスクトップサービス(RDS)への接続においては、まだ現状では、Windows アプリ が対応していないため、それぞれWindows標準機能の「リモートデスクトップ接続」(mstsc.exe)や「RemoteAppとデスクトップ接続」を利用するよう呼びかけています。
Microsoft Store経由で配布されているアプリ「Microsoft リモートデスクトップ」の提供およびサポートが終了し、「Windows App」に切り替わるだけで、MSI形式の Remote Desktop Client は、引き続き使用が可能で「Use the Remote Desktop client to connect to Azure Virtual Desktop」からダウンロードして利用することもできます。
使用に当たってはご注意ください。
【2025/3/13 一部修正】
<参照>