2025年11月05日

Microsoft 365 Copilot に「Researcher」が追加!

さて以前に Microsoft 365 Copilot の機能追加がやまない件についてご紹介しましたが、今回は、10月に公開された Microsoft 365 Copilot に追加された「Researcher」について取り上げてみました。

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「Researcher」は、複雑な調査や情報収集を効率化するための専門の新エージェント。さてそこにはどんな活用法があるのか?確認してみました。


【エージェントとは?】

まずは改めて「エージェント」についてからご紹介していくことにしましょう。

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Microsoft 365 Copilotを起動すると上記のような画面が表示されます。通常の Microsoft Copilot 同様に、Copilot Chat を利用するための画面が表示されます。

そして「エージェント」については、「エージェントを探す」をクリックすると、利用可能なエージェントが表示されます。

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「エージェント」は、Micorosoft Copilot を活用して様々なカテゴリにおいて、より専門的な情報収集などに使用するAIアシスタントになります。なので、今回追加された「Resarcher」以外にも様々なものがあります。

「その他のエージェント」も含めると色々あることがおわかりいただけるでしょう。それぞれが専門のエージェントとして、Copilotを活用するためにアシストしてくれる頼りになるエージェントなわけです。


【新たに追加された「Researcher」とは?】

「Researcher」は、Microosft 365 Copilot の画面で言うと「リサーチツール」になります。

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Microsoft 365 Copilot を起動すると、左ペインに「リサーチツール」とありますので、こちらをクリックするとプロンプトの入力画面が表示されます。

まずは Copilot にこの機能について、整理して貰いました。

※ Researcher エージェントの概要

項目内容
目的多段階の調査・分析を支援し、信頼性の高いレポートを生成
情報源社内データ(メール・会議・ファイル)+Web情報(ニュース・論文など)
出力形式引用付きレポート(見出し・箇条書き・グラフなどを含む)
強み深い推論・構造化された応答・ソースの明示
活用例市場調査、競合分析、戦略立案、文献レビューなど
他のCopilotとの違い標準Copilotよりも処理時間は長いが、分析の質が高い
表示場所Microsoft 365 Copilot アプリの「エージェント」チャット内に登場
推奨使い方
明確な質問+検索範囲の指定で、より精度の高いレポートが得られる

 そしてさらに今回公開されていた「Introducing Researcher with Computer Use in Microsoft 365 Copilot」について Copilot は、「Researcher」についてのブログの内容を以下のように整理してくれました。
 
Researcher with Computer Use:概要と進化ポイント

項目内容
目的より深い調査・分析をAIが自動で実行できるようにする
新機能仮想コンピュータを使って、Webサイトを実際に操作(クリック・入力・ログインなど)
情報源公開・認証付き・インタラクティブなWebコンテンツ+社内データ(会議・ファイル・チャット)
出力形式プレゼン資料、スプレッドシート、コード付きアプリなどの成果物を生成
実行環境Windows 365上の仮想マシン(Visual Browser、Terminal、Microsoft Graphを活用)
活用例顧客企業の調査、業界トレンド分析、有料レポートの要約、プレゼン作成など
セキュリティ完全隔離環境+認証情報は保存されず、操作は監査ログに記録
管理機能管理者が利用者・アクセス可能なWebサイト・社内データの範囲を制御可能
利用条件Microsoft 365 Copilotライセンス+Frontierプログラム参加(2025年11月時点)
制約現時点では英語のみ対応、段階的に展開予定

Microosft 365 Copilot の画面上には、
  • プロジェクトの更新
  • トピックレポート
  • 顧客概要
  • 市場分析
  • 会議準備
  • 状態トラッカー
といったプロンプトの事例が表示されていますね。

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試しに「市場分析」何て言うテーマをクリックすると、プロンプトの入力欄には「〜包括的な市場分析をします」と表示され進むと、その質問の意図について質問してきました...

引き続き「競合他社のAIと比較した場合の市場シェアを分析してください」なんて入れてみました。さすがに非常に様々な情報を照合するんでしょうけど、生成中の文言を見ていると、AWSはどうだ?とか、Google の Gemini は市場規模が〜%だ... といった文言が、変わる変わる表示されつつ分析がスタートします。

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わずか「Microosft のAI事業に関しての包括的な市場シェア分析を構築します。」「競合他社のAIと比較した場合の市場シェアを分析してください」だけのプロンプトで、
  • MicrosoftのAI事業:競合他社との市場シェア比較(2025年)
  • 市場シェアの現状(2025年)
  • 企業別の比較分析
  • 企業向け (B2B) vs 消費者向け (B2C) のAIサービス展開
  • 競争の展望
といった情報を整理してくれて、

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上記にもあるように最後には、Wordデータとしてダウンロードまでできるようになります。そしてWordデータをダウンロードしてみると、Word for the web が起動し、リサーチの内容の他、要約まで用意してくれます。

これだけのことを、これまでであればどうやってプロンプトを入力したらでてくるんだろう?と思うと、専門のエージェントがいるからこそのもので、こんな感じで簡単にできてしまうのには驚きでしかありませんね。

Microsoft 365 の「Researcher」という強力なツール。是非一度ご使用になってみてください。


<参照>




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2025年11月04日

Microsoft 365 Copilot のパワーアップが止まらない...

以前に「Microsoft Copilot と Microsoft 365 Copilot」といった記事で、Copilot について取り上げたのを機に、Copilot について取り上げる機会が多くなりました。

もちろんそれだけ急速に様々な機能が追加されて、ブラッシュアップされ、さらに洗練されたAIへと進化しつつある「Copilot」な訳ですが、今回は、改めて「Microsoft 365 Copilot」について取り上げてみました。

現在ブログには、10月「Microsoft 365 Copilot」に提供された 新しい機能についてまとめて紹介されています。

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もちろんこちらをご覧いただければ、10月にどれだけの機能が追加されているのか?おわかりいただけると思います。

まずは、Copilot 自身に、このブログを要約して、一覧表に整理して貰いました。

機能カテゴリ新機能・改善点主な内容・特徴
Copilot Chat品質向上とセッション履歴会話の継続性が向上し、途中で離れても履歴から再開可能
ファイルベース質問の精度向上複数ファイルや曖昧な質問にも正確に対応(11月展開予定)
エージェント推薦ユーザーのニーズに合ったエージェントを自動提案
Copilotアプリ(モバイル)プレビュー機能検索と表示がより直感的に
Teams音声要約とファイルサマリー 会議の音声を要約し、共有ファイルの概要も自動生成
PowerPoint話者ノートと翻訳プレゼン資料に話者ノートを追加、翻訳機能も強化
Word / ExcelAgent Mode文書や表計算の作業をエージェントが支援(自動化・提案)
Outlook会議計画支援スケジュール調整や議題整理がよりスムーズに
Researcher新エージェント追加調査・情報収集を支援するエージェントが強化
Copilot Control System 管理機能の強化管理者向けに新しいレポートとダッシュボードを提供
公開ロードマップ
機能の展開状況を確認できるように

 10月だけでもかなり多岐にわたるので、個別のものについてはまた改めてご紹介させていただきます。


【どんなシナリオが考えられるか?】

では実際に、こうした Microsoft 365 Copilot を活用するシナリオについて、Copilot に聞いてみました。

※ 教育現場:授業準備と教材作成(Word + PowerPoint + Researcher)

シナリオ:高校の情報科の先生が「AIと社会」について授業を準備。

Copilot活用:
  • Researcherエージェントで最新のAI活用事例を収集。
  • WordのAgent Modeで授業プリントの構成を自動提案。
  • PowerPointの話者ノート機能で、スライドに補足説明を追加。
  • 翻訳機能で英語資料を日本語に変換し、参考資料として配布。

※ ビジネス:チーム会議と議事録作成(Teams + Outlook + Copilot Chat)

シナリオ:マーケティングチームが新製品キャンペーンの戦略会議を実施。

Copilot活用:
  • Teamsの音声要約機能で会議の内容を自動でまとめる。
  • 共有ファイルのサマリー機能で、提案資料の要点を抽出。
  • Outlookの会議計画支援で、次回の会議日程と議題を自動整理。
  • Copilot Chatで、議事録の内容に関する質問に即座に回答。

※ 資料作成:投資レポートの構築(Excel + Word + Copilot Control)

シナリオ:投資アナリストがAI関連銘柄の月次レポートを作成。

Copilot活用:
  • ExcelのAgent Modeで株価データの傾向を分析し、グラフを自動生成。
  • WordのAgent Modeでレポート本文を構成、見出しや要約も提案。
  • Copilot Control Systemで社内共有用にアクセス権と配布状況を管理。

そこには、Office 製品を効率よく利用して業務の効率化を推進すべくAIをどう活用したらいいのか?そんなシナリオがうかがい知れます。

まずは取り急ぎ、10月に公開された機能についてご紹介させていただきましたが、 Microsoft 365 Copilot を活用する上で欠かすことができない「エージェント」というキーワード。AIを使用してビジネスプロセスを自動化。業務を効率化するための専用のアシスタントですが、改めて次の機会に 今回 新たに追加された「Researcher」をご紹介させていただきますので、その際この「エージェント」がどういったものなのか?についてもご紹介させていただきます。


<参照>




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2025年10月25日

「the Copilot Fall Release」... Copilot の秋季版がリリース 〜個人向けにもより身近な AI へ

2025年秋季版「Copilot」がリリースされました。そのニュースリリースの中「We’re betting on optimism in a time of cynicism. Instead of tech that demands more attention, we’re making tech that gives you back time for the things that matter. Instead of AI that replaces human judgment, we’re building AI that empowers your own – helping you make better decisions, spark your creativity, deepen your connections. 」と紹介されており、そこにはより良い意思決定を行い、創造性を刺激し、さらにはつながりを深めるのに役立つ AI を構築することで、人間の判断に取って代わるAIではなく、あくまでも自身の判断力を高めるAIを構築する... そんな方向性を目指しているようです。

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この秋にリリースされているCopilotの特徴を紹介しているこのニュースから、アップデートの特徴について、まさに Copilot にまとめて貰いました。

※ アップデートの特徴:
  1. 12の新機能が追加され、より個人的で役立ち、周囲とつながるAI体験を提供。
  2. Groups機能で最大32人が同時に共同作業可能。会話の要約、投票、タスク分割などもサポート。
  3. Mico(ミコ)という新しいビジュアルAIキャラクターが登場。表情やジェスチャーで自然な対話を演出。
    • iOS/Androidで音声モードに登場。
    • 何度もタップすると「Clippy」に変身するイースターエッグも!
  4. AIの人格モードとして「Study and Learn」や「Real Talk」など、目的に応じた対話スタイルを選択可能。

【注目の新しい機能】

このブログの中で紹介されている新しい機能について、もう少し内容も詳しくCopilot に整理してもらって、一覧表にまとめて貰いました。

機能カテゴリ機能名内容と特徴
ビジュアル・対話Mico(ミコ)アバター表情・ジェスチャー・色変化で感情を表現。音声モードで登場し、親しみやすい対話を演出。タップでClippyに変身するイースターエッグも!
対話スタイルReal Talk モードCopilotがユーザーの意見に優しく異議を唱え、思考を深める対話スタイル。議論や学習に最適。
記憶とパーソナライズ長期記憶機能ユーザーの好みや過去の会話を記憶。編集・削除も可能で、継続的な文脈理解を実現。
共同作業 Groups(グループ機能)最大32人が同時にCopilotと共同作業。会話の共有、要約、投票、タスク分割などが可能。
検索・連携Search ConnectorsOneDrive、Outlook、Gmail、Google Drive、Google Calendarと連携し、自然言語で横断検索。
教育支援Learn Live モードソクラテス式の音声対話で学習を支援。ホワイトボードや概念説明で深い理解を促進。
医療支援Copilot for Health信頼できる医療情報(例:Harvard Health)に基づいて回答。医師の推薦も可能。
ブラウザ強化Copilot Mode in Edge開いているタブを分析し、要約・比較・予約・フォーム入力などを実行。エージェント的な動作が可能。
履歴管理Journeys 機能 過去のブラウジングをトピック別に整理。作業の再開がスムーズに。

単なる「AI」から「信頼できるパートナー」へと進化し、よりユーザーに身近な存在へと進化しつつあるわけです。

Search Conedctors」については、Copilot が、OneDrive、Outlook、Gmail、Google ドライブ、Google カレンダーなどのサービスをリンク、自然言語を使用し複数のアカウントで必要なものを簡単に検索して見つけることができ機能。ドキュメント、メール、カレンダーの予定を見つけることもできるようで、ちょっと注目したいものでもあります。

クラウドストレージサービスでもある「Box」でも、Copilot の拡張機能として「Box Copilot Connector」を用意しているなど、様々なところで Copilot とのリンクが進んでいます。


【AI ブラウザへさらなる機能が追加される Microsoft Edge】

Copilot Mode in Edge」については、「Meet Copilot Mode in Edge: Your AI browser」でも大きく取り上げられています。

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Microsoft Edge の Copilot Mode にさらなる機能が追加。AI ブラウザへと着実に進歩しつつあります。

機能名内容
Copilot Actions
音声やチャットで複雑なタスクを依頼可能。
例:
・ショッピングメールの一括購読解除
・レストランやホテルの予約
・フォーム入力や旅行計画の自動化
Journeys 
閲覧履歴をプロジェクト単位で自動整理。
中断した作業をすぐ再開でき、次のステップも提案してくれる
タブ推論と文脈保持
複数タブを横断して情報を要約・比較。
例:レシピ比較や旅行プランの最適化
音声操作とハンズフリー
音声だけでページ移動や操作が可能。
手が離せない時にも便利
パーソナライズ応答閲覧履歴や「いいね」に基づいた提案が可能(ユーザーが許可した場合)
視覚的フィードバックCopilotがアクティブな状態を明示するUIで、安心して使える
クロスプラットフォーム対応Windowsだけでなく、Macでも利用可能。モバイル対応も予定あり


--Copilot Mode を ON にする:

設定>AIイノベーション と開いて設定します。

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あるいは、「Microsoft Edge AI搭載のブラウザー」にアクセスして、ONにすることも可能です。

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ONにするとブラウザ右上の Copilot のアイコンのところに「チャット」と表示されるようになります。

今回は、2つのブログを中心にお届けしましたが、また機会があれば Copilot について取り上げていきたいと思います。


【更新】

新しく追加されたキャラクターの「MICO」。Webサイトにもありますが、以下のような感じのキャラクターです。

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Microsoft Edge で Copilot を開くとやはり「ミカ」という狐のキャラクターが出てきますが、こちらとはちょっと役割も異なるようです。
  • ミコ(Mico):学習や作業をナビゲートするガイド役
  • ミカ(Mica):親しみやすさや感情的つながりを演出するキャラクター

キャラクター主な役割強み
ミコ(Mico)学習・作業のナビゲート、教育的支援実用性・タスク遂行力
ミカ(Mica)感情的つながり、UXの温度感調整親しみやすさ・心理的安心感



<参照>



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2025年10月19日

「ヘイ Copilot !」から始まる AI アシスタント「Copilot Vision」

かつては「ヘィ、コルタナ〜」なんていってたことがあった Windows の音声アシスタント機能。
出た当初は、興味津々で使わせていただきました。その「コルタナ」さんも、2023年春から順次廃止が始まり、2024年6月までにはほぼすべてのサービスが終了しました。

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そしてこれに変わった登場したのが、「Copilot」でした。文字通り「副操縦士」としてアシスタントを買って出てきたわけですが、この「Copilot」が、「Copilot Vision」として、今度は AI アシスタントとしてユーザーをサポートしてくれるようになります。

US時間10月16日に公開された「New Copilot and agentic experiences make powerful AI easy on Windows 11」によると、Windows 11 に搭載されている「Copilot」(Copilot for Windows)は、今後 AI アシスタントとして、テキストだけではなく、音声による対話を通じてユーザーのサポートをしてくれるようになります。


【新たなCopilotへ】

このブログの内容を Copilot に要約して貰いました。

※ Windows 11 を AI PC に進化させる主な要素

項目内容
Copilot の進化Windows 11 に統合された Copilot が、より多くの操作を支援。設定変更やファイル検索などが自然言語で可能に。
Agentic Experiencesユーザーの意図を理解し、複数のアプリやサービスを横断して自律的にタスクを実行する「エージェント的体験」が導入。
AI によるパーソナライズユーザーの行動や好みに基づいて、よりパーソナルな提案や操作支援が可能に。
ローカル AI処理の強化 NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)搭載 PC では、クラウドに頼らず高速かつ省電力な AI 処理が可能。
開発者向けツールWindows AI Studio や ONNX Runtime GenAI など、AI アプリ開発を支援する新しいツール群が提供開始。

 そしてついでに、これまでの「Copilot」とこれからの「Copilot」がどう異なるのか?整理して貰いました。
 
※ 新しい Windows Copilot と従来の違い

比較項目従来の Copilot
(旧 Bing Chat)
新しい Windows 11 Copilot
統合度EdgeやWebベース中心Windows OSにネイティブ統合(タスクバーや設定に直接アクセス)
操作支援チャット形式で質問・回答設定変更、ファイル操作、アプリ起動などを直接実行可能
AIモデルGPT-4(混雑時は3.5) GPT-4 Turbo(Proなら優先利用)+ローカルNPU対応
Agentic体験 単一の質問応答型複数アプリを横断して自律的にタスクを完了(例:メール作成→予定登録)
開発者向け機能ほぼなしWindows AI Studio、ONNX Runtime GenAI など開発支援ツールが充実
ローカル処理クラウド依存NPU搭載PCではローカルAI推論が可能

  Copilot によれば「これまでのCopilotは「便利なチャットAI」だったけど、これからは「PC全体を賢く動かすAIエージェント」に進化していくってこと!まるで、PCが "もう一人の自分” みたいに働いてくれる」とも説明してくれました。
  
  
 【「Copilot Vision」を使用する】
 
さてでは Windows 11 にて、Microsoft Copilot を起動してみましょう!

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 普段からご利用の方は見慣れた画面のようですが、左が、「Copilot for Windows」そして右が「Microsoft 365 Copilot」になります。
 
 どちらの場合も、マイクのマークをクリックすれば音声による chat での利用は可能になりますが、今回の「Copilot Vision」とはちょっと異なります。その使用に当たっては設定が必要になります。

-- 設定方法:

まずは、次の設定をします。
  1. マイクへのアクセス許可の設定
  2. アシスタントの選択

1) マイクへのアクセス許可の設定:

Copilot のマイクのマークをクリックすると未設定の場合、マイクへのアクセス許可の設定画面に移動しますので、

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2) アシスタントの選択:

Copilot を開いて、設定ボタンを押すとアシスタントの選択画面が表示されますので、こちらからお好みのアシスタントの音声を選択します。

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-- 様々なことが試せる「Copilot Labs」:

Copilot の右上のサイドバー表示ボタンをクリックすると画面の左側にサイドバーを表示させることが出来ます。

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そして、サイドバーを開くと、ここにはこれまでの会話などの他にも、上部に確認出来ると思いますが、「Labs」というボタンがあります。

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そこには、今回の「Copilot Vision」の他にもさまざまなものが一足先に試せるようになっているようです。今回の「Copilot Vision」を機に「Microsoft Copilot」を是非使ってみてください。

今回ちらっとご紹介したマイクの設定以外にも、「Microsoft Copilot」の設定などについては、「Microsoft Copilot で作業開始」にてご確認いただけますので一度アクセスしてみてください。

より身近になる Copilot 体験をたっぷり楽しんでみてください。


【追加】

そんな Copilot の権限が広がってくると気になるのが、その「セキュリティ」。こちらについては、「Securing AI agents on Windows」の中で紹介されていますので、是非こちらのブログもご参照ください。
この部分も、Copilot に要約して貰いました。

※ 要点まとめ:Windows における AI エージェントのセキュリティ保護

項目内容
背景AI エージェントが業務に深く関わる時代に突入し、従来のセキュリティ手法では対応が困難に。
Microsoft Sentinel の役割マルチクラウド・マルチプラットフォーム環境を保護するクラウドネイティブな SIEM。データ、コンテキスト、自動化を統合し、AI の速度で防御を実現。
新機能Sentinel Graph や Model Context Protocol (MCP) により、AI エージェントが環境を精密に推論可能に。
SecurityCopilot との連携 コード不要で独自のセキュリティエージェントを構築可能。自然言語で要件を記述するだけで、ワークフローに合わせたエージェントを作成できる。
セキュリティの進化 事後対応型から予測型へ。脅威の予測と自動対応が可能に。
エコシステムの拡張Accenture、ServiceNow、Zscaler などと連携し、Microsoft Security Store でエージェントの導入も容易に。

このブログでは、AI エージェントが活躍する未来に向けて、セキュリティ担当者がより迅速かつ柔軟に対応できるように設計された Microsoft の最新プラットフォーム戦略を紹介しています。

とのことです。


<参照>




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2025年10月14日

Microsoft Copilot と Microsoft 365 Copilot

昨今、「Copilot」というキーワードが Microsoft の Web サイトを開いても 至る所に氾濫していて、自分的にも混乱しつつありましたので、備忘録として整理してみました。

Copilot を使用して組織を強化する」の FAQ の中で、「Microsoft が提供する各 Copilot にはどのような違いがありますか?」というものがありました。

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  • Microsoft Copilot
  • Microsoft 365 Copilot
  • Microsoft Security Copilot
  • GitHub Copilot
の各違いについて概要が紹介されています。

今回は、「Microosft Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」の違いなんですが、この違いについて、Microsoft Copilot に確認してみました。そして一覧表に整理してもらいました。

項目Microsoft CopilotMicrosoft 365 Copilot
提供形態無料で利用可能有料(Microsoft 365ライセンスが必要)
主な用途Web検索・情報収集業務支援・Officeアプリ連携
データ参照元パブリックWeb情報(Bing検索など)ユーザーのMicrosoft 365内のデータ(メール、ファイル、チャットなど)
Officeアプリとの連携なしWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどと連携可能
ファイル操作不可開いているファイルの内容を理解し、編集・要約などが可能
拡張性限定的Copilot Studioなどでカスタマイズ・拡張可能
業務向け機能基本的なチャットと検索Microsoft 365 Chat、Copilot Pages、Copilot Agentsなど高度な業務支援機能
イラスト生成などのAI機能可能(画像生成など)基本的には非対応(業務支援に特化)


単純に言ってしまえば、無料か?有料か?の違いにもなりますが、その利用範囲や拡張性が格段に異なります。

今回聞いた Microsoft Copilot と、Microsoft 365 Copilot の違いについても、ライセンスがあるMicrosoft アカウントでサインインして利用する場合とそうでない場合でも、その回答にも違いが出てくるようです。(以下、サインインしないで質問した結果)

Microsoft Copilot と Microsoft 365 Copilot の主な違いを一覧表で整理しました。目的や利用シーンに応じて選択する参考になります。

項目Microsoft CopilotMicrosoft 365 Copilot
対象ユーザー個人向け組織(企業・教育機関など)向け
利用料金無料有料(Microsoft 365ライセンス+Copilotアドオン)
利用可能なアプリCopilotチャット(Web・アプリ)Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなど
情報参照元パブリックWeb情報(Bing検索)Web情報+Microsoft 365内の組織データ(メール、ファイル、予定など)
ファイル・メール連携不可可能(開いているファイルの要約・編集など)
セキュリティ・プライバシー一般的なWeb検索レベルMicrosoft 365のセキュリティ基準に準拠。社内データはAI学習に使われない
拡張性(プラグインなど)なしあり(Microsoft 365 Chatにプラグイン追加可能)
主な用途調査、質問、創作(画像生成など)業務効率化、資料作成、社内情報活用

 Copilotは日常的な調べものや創作に便利で、Microsoft 365 Copilotは業務の生産性向上に特化しています。

まぁ、ほぼ一緒ですが、サインインしているだけでこうした違いが出てくるのも面白いところです。

もちろんこれ以外にも Microsoft が提供するAI関連サービスはもっとたくさんあるわけです。MicrosoftのAI関連サービスは、個人・企業・開発者向けに幅広く展開されていて、Azure AI、Copilot、Microsoft 365、開発者ツールなど多岐にわたるようです。
  1. Copilotシリーズ(AIアシスタント)
    Microsoft Copilot:Web検索や創作支援を行う個人向けAIチャット。
    Microsoft 365 Copilot:Word、Excel、Outlook、Teamsなどに統合された業務支援AI。
    GitHub Copilot:コード補完・生成を支援する開発者向けAI。
    Windows Copilot:Windows 11に統合されたOSレベルのAIアシスタント。

  2.  Azure AI Services(クラウドAI API群)
    Azure OpenAI Service:ChatGPTやDALL・EなどOpenAIモデルをAPIで利用可能。
    Computer Vision / Custom Vision:画像認識・分析、顔検出、OCRなど。
    Speech Services:音声認識、音声合成、翻訳、言語識別。
    Language Services:自然言語処理(感情分析、要約、Q&A、分類など)。
    Document Intelligence:契約書・請求書などの構造化データ抽出。
    Content Safety:AI生成コンテンツの安全性チェック(暴力・性的表現など)。
    Immersive Reader:読みやすさ支援(音読、翻訳、品詞強調など)。

  3. 開発者向けAIプラットフォーム
    ・Azure AI Foundry
    :AIモデルの設計・微調整・運用を支援する統合環境。
    ・Copilot Tuning:企業が自社データでCopilotをカスタマイズ可能。
    ・Agent Service:複数AIエージェントによる業務処理の自動化。

  4. 業務アプリ統合AI
    Dynamics 365 Copilot:営業・マーケティング・財務などの業務支援AI。
    Power Platform AI:Power BIやPower AutomateでAI分析・自動化を実現。

  5. 教育・アクセシビリティ支援
    Reading Progress / Coach:教育現場での読解力向上支援。
    Seeing AI:視覚障がい者向けの画像認識アプリ。

【毎月新たな機能が追加】

Microsoft 365 Copilot ブログでは、毎月その月に提供された更新内容が整理してTechCommunity Blog にて公開されています。

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9月も様々な機能が、Microsoft 365 Copilot に追加されていることがご理解いただけると思います。「Microsoft 365 Copilot Web Search: Delivering Multiple Layers of Protection and Controls」にもありますが、最近では Web 検索においても機能が拡張されています。

一方で、Windows に標準搭載されている Microsoft Copilot。「Copilot on Windows: Connectors, and Document Creation begin rolling out to Windows Insiders」もあるように、Windows Insider 向けに展開がスタートしていますが、「Connectors」と「Document Creation and Export」といった機能が追加され、その機能が拡大しつつあります。

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Connectors:コネクターズは、Microsoft Copilotが外部のサービスやデータソースと接続できるようにする機能。OneDrive、Outlook (電子メール、連絡先、カレンダーを含む)、Google ドライブ、Gmail、Google カレンダー、Google 連絡先などの個人用サービスへの接続をサポートするようになります。

Document Creation and Export:「ドキュメントの生成とファイル出力」と呼ばれるこの機能では、Windows 上の Copilot でも、簡単なプロンプトでコンテンツの作成と複数のファイル形式へのエクスポートがサポートされるようになります。

まずは、Windows Insider 向けに展開がスタートしています。

この他にも Copilot に限ったことではなく、Microsoft DesignerBing Image CreatorAI 動画エディター(ClipChamp)、さらには、Windows 11 標準搭載のフォトアプリや、ペイントなどにもAIの機能がどんどん追加されています。

今後の動向にも注目していきたいと思います。また機会があれば備忘録をかねてご紹介させていただきます。


<参照>




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2025年02月02日

2つの Copilot 〜 Microsoft Copilot と Microsoft 365 Copilot

Microsoft Store の更新を見てみたら、"Copilot" と名の付くアプリが2つ。「Microsoft Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」があります。

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今回は、この2つのアプリについて確認してみました。


【「Microsoft 365 Copilot」アプリとは?】

何はともあれ、まずはアプリを起動してみました。

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いきなりこんなメッセージが表示されました。もう一目瞭然ですね。

Microsoft 365 アプリ ⇒ Microosft 365 Copilot アプリ

ということのようです。「詳細情報」をクリックすると、「Microsoft 365 アプリをMicrosoft 365 Copilot アプリに移行する」(実際には英語版のページ)が表示されます。

つまりは、これまでストアアプリとして提供されていた「Microsoft 365」アプリが、「Microsoft 365 Copilot」アプリへとリニューアルされたわけです。

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なので、開いてみると左側のツールは従来の Microsoft 365 アプリと変わりません。OneDrive をクリックすれば OneDrive 上のコンテンツが表示されますし、作成を押せばデータの作成画面に移行されます。


【その機能の違い】

Microsoft 365 アプリをMicrosoft 365 Copilot アプリに移行する」にもありますが、「すべてのユーザーは、 Microsoft 365 Copilotアプリ内の Copilot 機能にアクセスできますか?」のところにもあるように、職場または学校アカウントと、個人用アカウント、さらには、サブスクリプションの有無によっても、ここで使用可能な機能が異なります。

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さらに「Microsoft 365 Copilot アプリとスタンドアロン Microsoft Copilot アプリの違いは何ですか?」にもありますが、
  • Microsoft 365 Copilotアプリ:
    ファイルの検索と編集、ドキュメントのスキャン、外出先でのコンテンツの作成に役立つ、仕事と生活のための日常の生産性アプリ

  • Microsoft Copilotアプリ:
    日常生活のためのAI アシスタント。個人の Microsoft アカウントを持つユーザーのみが使用可能
とのことのようです。


【Microsoft 365 Copilot ではさらに機能が充実】

Microsoft Copilot は、従来から無料で提供されている 対話型のAIで、Bing での検索などを通じてWeb上に公開されている情報などから情報を提供してくれるアプリになります。

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Microsoft 365 Copilot の概要」の中でも紹介されていますが、
  • Microsoft 365 アプリとの連携
  • Microsoft 365 Copilot Chat
  • Microsoft Graph
  • セマンティック インデックス
といった部分とも連携し利用可能な、「AI を活用した生産性ツール」ということです。

さらに「Microsoft 365 Copilot Chat の概要」によれば、「Copilot チャットと Microsoft 365 の違いCopilot」の中でも触れられていますが、Copilot Chat も Microsoft Copilot だと、Web情報に留まっていたのに対して、Microsoft 365 Copilot Chatになるとユーザーのファイル、電子メール、チャットといったリソースにもアクセスし、情報を生成してくれるようになります。


<参照>




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2024年06月28日

あなたの Windows 10 には、Windows Copilot が表示されていますか?

Microsoft が Windows デバイス向けに提供している 「Windows Copilot」。当然ながら Windows 11 の場合には、既にすべてのPCに Windows Copilot が表示されております。

一方、Windows 10 の場合にはどうなのか? というと、Windows 10 の最新バージョンであっても、「Windows Copilot」が表示されているものと表示されていないものがあったりします。

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もちろん、Windows に表示されていなくても、 Microsoft Edge を開けば表示されるわけですし、使えない...というわけでもないので、困ることはないと思いますが、でも表示されているものがあるのに、自分の Windows 10 には表示されていなかったりすると、何がいけないんだろう?って気になりますよね。

今回はそんな Windows 10 における Windows Copilot 事情について確認してみました。


【Windows 10 に向けた展開は 2023年11月にスタート】

そもそも、Windows 10 向けに Windows Copilot を展開しますよ?というお話は、US時間2023年11月20日にリリースされた Windows IT Pro カテゴリの TechCommunity Blog「Copilot coming to Windows 10」(和訳版:「Copilot が Windows 10 に登場」)で公開されたもの。

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ブログにもありますが当初は、"Windows Insiderのリリースプレビューチャンネルを通じて、Windows 10 バージョン 22H2向けに提供開始" というものですから、すべての Windows 10 向けにスタートしているものでもありませんでした。

手元の環境でも、Windows Insider プログラムに参加している Windows 10 Release Preview 版には早々に表示されたものの、通常の Windows 10 には表示されておりませんでしたが、その後しばらくすると、一部の Windows 10 に "Windows Copilot" が表示されるようになり、表示されているものと、表示されていないものがありました。

そして、7か月が経過。手元の Windows 10 を確認してみても、いまだに "Windows Copilot" が表示されているものと、いないものがあります。いずれのものも、Windows 10 のバージョンは一緒で最新のものです。


-- 最低限クリアしている必要がある要件:

実は、「Windows 10 インストールのシステム要件」のところを見ると、Windows Copilot についても以下のように触れられておりました。
  • 4 GB 以上のメモリ容量
  • 720 p の最小ディスプレイ解像度
  • バージョン 22H2 以降を実行する互換性のある Windows 10 Home と組織による管理対象外の Windows Pro
実のところ、2023年11月30日にリリースされた「KB5032278」で提供がスタートしているので、このアプリがインストールされていることは必須になりますし、また Windows Update の設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を有効にしておかないといけません。

念のため手元の環境で表示されていない Windows 10 のPCを確認してみました。

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該当する更新プログラムは適用済みですし、またこの更新プログラムの更新履歴をみても、そのハイライトに Windows 10 向けの Windows Copilot のことが記載されています。

こうした条件をクリアしたとしても、反映されないものもあるので、すべてのユーザーに一斉に展開されているものではない以上、あとは展開されるのを待つまでということになります。


【表示するには?】

基本的には、その時期が来れば表示されるはずなわけですし、また Windows Copilot の表示がなくても、Microsoft Edge からでもアクセスは可能なので利用可能なわけで、急ぐ必要もない。

でも、ご存じのように Windows 10 のサポートは、2025年10月14日まで。あと1年ちょっとってわけですから、先も長くない。であれば何とか表示できないものか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。


-- 提供済みの隠し機能を有効にする:

今回の Windows 10 向け Windows Copilot のように、更新プログラムとしてはすでに提供済みであっても、ある一定の時期になるまで有効化されない形で提供されている機能って、昔から結構あったりします。
もちろんリリースする側は、一斉に有効にしてもかまわないんでしょうけどそれにより広範囲にわたってトラブルが発生しようものなら大変なことにもなりうるので、少しずつ提供範囲を広げていく形でリリースし、様子を見ながら提供するという手法がとられています。

Microsoft の社内向けには、「StagingTool」なるツールが提供されていてこうした隠し機能を有効化したりすることもできるようですが、当然こうしたツールは一般提供されていません。

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実は、GitHub で提供されている 同等のツール「ViVeTool」を利用すれば、こうしたことが可能になります。


【ViVeToolで Copilot を有効にする】

ではさっそく試して見ましょう。

1) 「ViVeTool」(GitHub)にアクセスし、現在の最新バージョンとなる、「ViVeTool v0.3.3」のところから、"ViVeTool-v0.3.3.zip" をダウンロードします

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2) ダウンロードしたZIPファイルは、展開(解凍)して、わかりやすい場所に保存しておきます。今回私の場合には、デスクトップに保存しなおしてみました

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3) スタートボタンを右クリックするなど、"Windows Powershell" を管理者モードで実行し、起動します

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4) 今回は解凍したデータはデスクトップにあるのでまずはコマンドをたたいて、デスクトップの "ViVeTool-v0.3.3" フォルダに移動します
今回のうちの環境では、「cd C:\Users\(ログインユーザー名)\Desktop\ViVeTool-v0.3.3」と入力し、エンター

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5) そしてさらに「 .\ViVeTool /enable /id:44755019,46686174,47530616」のコマンドを実行します

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6) 「Successfully set feature configuration(s)」と表示されれば適用が完了です

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7) あとは、いったんPCを再起動して、今回の設定を反映させると....  ご覧のようにタスクバーには、Windows Copilot のアイコンが表示されます

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-- 逆に、元通り今回のものを適用される前の状態に戻すには?

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先ほど入力したコマンドの中で、"enable" とあったところを "disable" と変更し、「 .\ViVeTool /disable /id:44755019,46686174,47530616」として実行すれば、元の状態に戻せます。


<参照>



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2024年06月22日

Copilot とは?

このブログでも、classic Outlook に、Copilot の提供がスタートしたことや、Microsoft Designer をフルで活用するには Copilot のサブスクリプションが必要になることなど、「Copilot」というキーワードが登場しておりました。

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Copilot」は、Microsoft が提供する 生成AIを利用したサービスの総称になります。今更 "Copilot" について説明されても... という方も多いでしょうけど、まだまだ Copilot って何?という方もいらっしゃるでしょう。そんな皆様には、「Copilot Lab」や「Microsoft Copilot」といったサイトをご覧いただくとよろしいかと思います。


【有料版と無料版】

Microsoft Copilot」のサイトなどにもありますが、"Copilot" には無料版と有料版があります。

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なので無料でお試しいただくことも可能になっています。

有料版については、
  • 個人向け:Copilot Pro
  • 法人向け:Copolot for Microsoft 365
といったものが用意されています。

無料版と有料版、さらには個人向けと法人向け といったその契約内容によって利用できる範囲が異なるわけですね。

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個人向けの「Copilot Pro」を見てみると、無料版と有料版の違いについてわかりやすく説明されています。

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ちょっと驚きでもあるのが、OpenAI の chatGPT の場合には、有料版ではないと利用できない GPT-4 Turbo へのアクセスが、Copilot だと無料版でも多少制限はあるものの利用できるところです。

当然、有料版と無料版では利用できる範囲が異なるものの、無料版でまずは試してみてという場合でも、Microsoft アカウントさえあれば気軽に利用できるのはいいところです。


【Windows Copilot や Microsoft Edge の Copilotも】

Winodws 10 や Windows 11 の場合には、Windows Copilot もありますね。こちら最初からOSに統合化されて提供されています。

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Windows 11 であれば、Microosft アカウントでサインインしていない、いわゆるローカルアカウントでも利用可能になっています。Windows 10 の場合には、まだすべての人がローカルアカウントで利用できる状況にはなっておりませんが、今後は、ローカルアカウントでも利用可能になるようです。

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また、Microsoft Edge を起動しても、右上には Copilot のアイコンもありますので、こちらからも利用可能になっています。
検索するような感覚で気軽に質問をしてみると、Copilot がWeb上の様々な情報をもとに回答を表示してくれます。まずはそうしたところから使ってみてもいいですよね?

-- 法人向けにはこんな情報も?

Microsoft の TechCommunity Blog では、「Copilot in Microsoft 365 – Support Tips」や「Copilot for Microsoft 365 – Support Tips, Part 2」といったサポート情報も提供されています。

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あいにく英語版しかありませんが、Microsoft Edge であれば、翻訳機能を利用すれば日本語に翻訳して読むことも可能ですので、ぜひ参考にしてみてください。


<参照>



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2024年06月20日

"Restyle Image" が追加! さらに面白くなってきた "Microsoft Designer"

Microsoft Designer は、Microsoft が提供する生成AIを活用して様々なものを作っていこうというサービスです。現在はまだ Preview 版として提供されています。スタート当初は、ウェイティングリストに登録しておいて、順次順番が来れば利用できるようになっていましたが、現在は Microsoft アカウントさえあればどなたでも利用可能になっています。

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さてそんな 「Microsoft Designer」に新たに、「Restyle Image」というサービスがスタートしたことが、US時間 6月19日付の Office Insider Blog で紹介されておりました。実は、US時間6月5日にも「Sticker Creator」という機能が追加されたことが紹介されておりましたが、今回は、この2つの新たな機能を搭載した Microsoft Designer についてご紹介いたします。


【"Restyle Image" とは?】

今回新たに Microsoft Designer にて提供がスタートした "Restyle Image" という機能は、ご自分の写真などを生成AIに読み込ませて、それをもとに、ユニークなアバターや、SNSなどのプロファイル画像として利用できるように加工してくれる機能です。

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1) 画像をアップロードする
2) スタイルを選択する
3) 背景の要素を選択する

といった3つのステップで、"Generate" をクリックすると AI が生成してくれます。
生成されたイメージは、Microsoft Designer にサインインしたのち、My projects>Generated images と開くと保存されています。
データは、OneDrive 上に保存されますので、無料のアカウントをご利用で、5G しかないケースにはご注意ください。

今回、ちょっと古めのPCでトライしてたんですが、かなりPCに負荷がかかるようで、かなりうなりをあげて、応答なしになり筒という感じでしたが、それでも何とか?ダウンロードできておりました。

ソーシャルメディアアカウントのアバターやプロフィール写真を生成するのに最適ですとブログの中でも紹介されています。


【様々なものが提供されている】

冒頭でも、「Sticker Creator」という機能についても Office Insider Blog で紹介されていたこともご紹介いたしましたが、実は、Microsoft Designer にアクセスしてみると、様々な機能が提供されていることが確認できます。

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冒頭には、テンプレートを利用したデザインの作成へのリンクがありますが、その次にあるのが、今回の "Restyle Image" のような 生成AI を利用したイメージの作成ツール群です。
  • Image Creator
  • Sticker Creator
  • Greeting Cards
  • Design Creator
  • Restyle Image
  • Collage Creator
  • Frame image
  • Generative erase
  • Remove background
  • Brand Kit Creator
と様々なツール群が用意されています。

Generative erase やら Remove background などは、機会があれば試してみたいな?と思っていますが、Microsoft Designer を利用して、あなたの創造性をさらに進化させてユニークなものを作成してみてください。


【Microsoft Designerの利用について】

さてそんな "Microsoft Designer" の利用について最後にご紹介します。

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現在、Microsoft Designer のサイト自体は、英語版のみになっています。そしてその利用にあたっては、Microsoft アカウントが必要になります。これに加えて、Microsoft Designer の機能をすべて利用できるようにするには、個人向けの場合には、Microsoft Copilot Pro のサブスクリプションの契約が必要になります。

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Microsoft Designer」によれば、無料版でも、利用に多少制限はあるようですが、利用は可能なのですべての方にお試しいただけるものになっています。さらに、Microsoft 365 のサブスクリプションもあれば、Word や PowerPoint など様々なアプリとも連携して利用することが可能になります。詳細は、"よく寄せられる質問" などもご参照ください。

先日も、Microsoft Outlook で Copilot が利用できるようになったことも取り上げましたが、今後、Preview が取れて正規サービスとして提供がスタートするころには、日本語にも対応するでしょうから、Microsoft Designer をどんどん使ってみたいというケースには ぜひ Copilot Pro のサブスクを活用してみてください。


<参照>



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