2025年02月02日

2つの Copilot 〜 Microsoft Copilot と Microsoft 365 Copilot

Microsoft Store の更新を見てみたら、"Copilot" と名の付くアプリが2つ。「Microsoft Copilot」と「Microsoft 365 Copilot」があります。

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今回は、この2つのアプリについて確認してみました。


【「Microsoft 365 Copilot」アプリとは?】

何はともあれ、まずはアプリを起動してみました。

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いきなりこんなメッセージが表示されました。もう一目瞭然ですね。

Microsoft 365 アプリ ⇒ Microosft 365 Copilot アプリ

ということのようです。「詳細情報」をクリックすると、「Microsoft 365 アプリをMicrosoft 365 Copilot アプリに移行する」(実際には英語版のページ)が表示されます。

つまりは、これまでストアアプリとして提供されていた「Microsoft 365」アプリが、「Microsoft 365 Copilot」アプリへとリニューアルされたわけです。

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なので、開いてみると左側のツールは従来の Microsoft 365 アプリと変わりません。OneDrive をクリックすれば OneDrive 上のコンテンツが表示されますし、作成を押せばデータの作成画面に移行されます。


【その機能の違い】

Microsoft 365 アプリをMicrosoft 365 Copilot アプリに移行する」にもありますが、「すべてのユーザーは、 Microsoft 365 Copilotアプリ内の Copilot 機能にアクセスできますか?」のところにもあるように、職場または学校アカウントと、個人用アカウント、さらには、サブスクリプションの有無によっても、ここで使用可能な機能が異なります。

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さらに「Microsoft 365 Copilot アプリとスタンドアロン Microsoft Copilot アプリの違いは何ですか?」にもありますが、
  • Microsoft 365 Copilotアプリ:
    ファイルの検索と編集、ドキュメントのスキャン、外出先でのコンテンツの作成に役立つ、仕事と生活のための日常の生産性アプリ

  • Microsoft Copilotアプリ:
    日常生活のためのAI アシスタント。個人の Microsoft アカウントを持つユーザーのみが使用可能
とのことのようです。


【Microsoft 365 Copilot ではさらに機能が充実】

Microsoft Copilot は、従来から無料で提供されている 対話型のAIで、Bing での検索などを通じてWeb上に公開されている情報などから情報を提供してくれるアプリになります。

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Microsoft 365 Copilot の概要」の中でも紹介されていますが、
  • Microsoft 365 アプリとの連携
  • Microsoft 365 Copilot Chat
  • Microsoft Graph
  • セマンティック インデックス
といった部分とも連携し利用可能な、「AI を活用した生産性ツール」ということです。

さらに「Microsoft 365 Copilot Chat の概要」によれば、「Copilot チャットと Microsoft 365 の違いCopilot」の中でも触れられていますが、Copilot Chat も Microsoft Copilot だと、Web情報に留まっていたのに対して、Microsoft 365 Copilot Chatになるとユーザーのファイル、電子メール、チャットといったリソースにもアクセスし、情報を生成してくれるようになります。


<参照>




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2024年06月28日

あなたの Windows 10 には、Windows Copilot が表示されていますか?

Microsoft が Windows デバイス向けに提供している 「Windows Copilot」。当然ながら Windows 11 の場合には、既にすべてのPCに Windows Copilot が表示されております。

一方、Windows 10 の場合にはどうなのか? というと、Windows 10 の最新バージョンであっても、「Windows Copilot」が表示されているものと表示されていないものがあったりします。

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もちろん、Windows に表示されていなくても、 Microsoft Edge を開けば表示されるわけですし、使えない...というわけでもないので、困ることはないと思いますが、でも表示されているものがあるのに、自分の Windows 10 には表示されていなかったりすると、何がいけないんだろう?って気になりますよね。

今回はそんな Windows 10 における Windows Copilot 事情について確認してみました。


【Windows 10 に向けた展開は 2023年11月にスタート】

そもそも、Windows 10 向けに Windows Copilot を展開しますよ?というお話は、US時間2023年11月20日にリリースされた Windows IT Pro カテゴリの TechCommunity Blog「Copilot coming to Windows 10」(和訳版:「Copilot が Windows 10 に登場」)で公開されたもの。

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ブログにもありますが当初は、"Windows Insiderのリリースプレビューチャンネルを通じて、Windows 10 バージョン 22H2向けに提供開始" というものですから、すべての Windows 10 向けにスタートしているものでもありませんでした。

手元の環境でも、Windows Insider プログラムに参加している Windows 10 Release Preview 版には早々に表示されたものの、通常の Windows 10 には表示されておりませんでしたが、その後しばらくすると、一部の Windows 10 に "Windows Copilot" が表示されるようになり、表示されているものと、表示されていないものがありました。

そして、7か月が経過。手元の Windows 10 を確認してみても、いまだに "Windows Copilot" が表示されているものと、いないものがあります。いずれのものも、Windows 10 のバージョンは一緒で最新のものです。


-- 最低限クリアしている必要がある要件:

実は、「Windows 10 インストールのシステム要件」のところを見ると、Windows Copilot についても以下のように触れられておりました。
  • 4 GB 以上のメモリ容量
  • 720 p の最小ディスプレイ解像度
  • バージョン 22H2 以降を実行する互換性のある Windows 10 Home と組織による管理対象外の Windows Pro
実のところ、2023年11月30日にリリースされた「KB5032278」で提供がスタートしているので、このアプリがインストールされていることは必須になりますし、また Windows Update の設定で「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」を有効にしておかないといけません。

念のため手元の環境で表示されていない Windows 10 のPCを確認してみました。

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該当する更新プログラムは適用済みですし、またこの更新プログラムの更新履歴をみても、そのハイライトに Windows 10 向けの Windows Copilot のことが記載されています。

こうした条件をクリアしたとしても、反映されないものもあるので、すべてのユーザーに一斉に展開されているものではない以上、あとは展開されるのを待つまでということになります。


【表示するには?】

基本的には、その時期が来れば表示されるはずなわけですし、また Windows Copilot の表示がなくても、Microsoft Edge からでもアクセスは可能なので利用可能なわけで、急ぐ必要もない。

でも、ご存じのように Windows 10 のサポートは、2025年10月14日まで。あと1年ちょっとってわけですから、先も長くない。であれば何とか表示できないものか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。


-- 提供済みの隠し機能を有効にする:

今回の Windows 10 向け Windows Copilot のように、更新プログラムとしてはすでに提供済みであっても、ある一定の時期になるまで有効化されない形で提供されている機能って、昔から結構あったりします。
もちろんリリースする側は、一斉に有効にしてもかまわないんでしょうけどそれにより広範囲にわたってトラブルが発生しようものなら大変なことにもなりうるので、少しずつ提供範囲を広げていく形でリリースし、様子を見ながら提供するという手法がとられています。

Microsoft の社内向けには、「StagingTool」なるツールが提供されていてこうした隠し機能を有効化したりすることもできるようですが、当然こうしたツールは一般提供されていません。

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実は、GitHub で提供されている 同等のツール「ViVeTool」を利用すれば、こうしたことが可能になります。


【ViVeToolで Copilot を有効にする】

ではさっそく試して見ましょう。

1) 「ViVeTool」(GitHub)にアクセスし、現在の最新バージョンとなる、「ViVeTool v0.3.3」のところから、"ViVeTool-v0.3.3.zip" をダウンロードします

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2) ダウンロードしたZIPファイルは、展開(解凍)して、わかりやすい場所に保存しておきます。今回私の場合には、デスクトップに保存しなおしてみました

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3) スタートボタンを右クリックするなど、"Windows Powershell" を管理者モードで実行し、起動します

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4) 今回は解凍したデータはデスクトップにあるのでまずはコマンドをたたいて、デスクトップの "ViVeTool-v0.3.3" フォルダに移動します
今回のうちの環境では、「cd C:\Users\(ログインユーザー名)\Desktop\ViVeTool-v0.3.3」と入力し、エンター

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5) そしてさらに「 .\ViVeTool /enable /id:44755019,46686174,47530616」のコマンドを実行します

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6) 「Successfully set feature configuration(s)」と表示されれば適用が完了です

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7) あとは、いったんPCを再起動して、今回の設定を反映させると....  ご覧のようにタスクバーには、Windows Copilot のアイコンが表示されます

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-- 逆に、元通り今回のものを適用される前の状態に戻すには?

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先ほど入力したコマンドの中で、"enable" とあったところを "disable" と変更し、「 .\ViVeTool /disable /id:44755019,46686174,47530616」として実行すれば、元の状態に戻せます。


<参照>



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2024年06月22日

Copilot とは?

このブログでも、classic Outlook に、Copilot の提供がスタートしたことや、Microsoft Designer をフルで活用するには Copilot のサブスクリプションが必要になることなど、「Copilot」というキーワードが登場しておりました。

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Copilot」は、Microsoft が提供する 生成AIを利用したサービスの総称になります。今更 "Copilot" について説明されても... という方も多いでしょうけど、まだまだ Copilot って何?という方もいらっしゃるでしょう。そんな皆様には、「Copilot Lab」や「Microsoft Copilot」といったサイトをご覧いただくとよろしいかと思います。


【有料版と無料版】

Microsoft Copilot」のサイトなどにもありますが、"Copilot" には無料版と有料版があります。

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なので無料でお試しいただくことも可能になっています。

有料版については、
  • 個人向け:Copilot Pro
  • 法人向け:Copolot for Microsoft 365
といったものが用意されています。

無料版と有料版、さらには個人向けと法人向け といったその契約内容によって利用できる範囲が異なるわけですね。

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個人向けの「Copilot Pro」を見てみると、無料版と有料版の違いについてわかりやすく説明されています。

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ちょっと驚きでもあるのが、OpenAI の chatGPT の場合には、有料版ではないと利用できない GPT-4 Turbo へのアクセスが、Copilot だと無料版でも多少制限はあるものの利用できるところです。

当然、有料版と無料版では利用できる範囲が異なるものの、無料版でまずは試してみてという場合でも、Microsoft アカウントさえあれば気軽に利用できるのはいいところです。


【Windows Copilot や Microsoft Edge の Copilotも】

Winodws 10 や Windows 11 の場合には、Windows Copilot もありますね。こちら最初からOSに統合化されて提供されています。

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Windows 11 であれば、Microosft アカウントでサインインしていない、いわゆるローカルアカウントでも利用可能になっています。Windows 10 の場合には、まだすべての人がローカルアカウントで利用できる状況にはなっておりませんが、今後は、ローカルアカウントでも利用可能になるようです。

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また、Microsoft Edge を起動しても、右上には Copilot のアイコンもありますので、こちらからも利用可能になっています。
検索するような感覚で気軽に質問をしてみると、Copilot がWeb上の様々な情報をもとに回答を表示してくれます。まずはそうしたところから使ってみてもいいですよね?

-- 法人向けにはこんな情報も?

Microsoft の TechCommunity Blog では、「Copilot in Microsoft 365 – Support Tips」や「Copilot for Microsoft 365 – Support Tips, Part 2」といったサポート情報も提供されています。

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あいにく英語版しかありませんが、Microsoft Edge であれば、翻訳機能を利用すれば日本語に翻訳して読むことも可能ですので、ぜひ参考にしてみてください。


<参照>



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2024年06月20日

"Restyle Image" が追加! さらに面白くなってきた "Microsoft Designer"

Microsoft Designer は、Microsoft が提供する生成AIを活用して様々なものを作っていこうというサービスです。現在はまだ Preview 版として提供されています。スタート当初は、ウェイティングリストに登録しておいて、順次順番が来れば利用できるようになっていましたが、現在は Microsoft アカウントさえあればどなたでも利用可能になっています。

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さてそんな 「Microsoft Designer」に新たに、「Restyle Image」というサービスがスタートしたことが、US時間 6月19日付の Office Insider Blog で紹介されておりました。実は、US時間6月5日にも「Sticker Creator」という機能が追加されたことが紹介されておりましたが、今回は、この2つの新たな機能を搭載した Microsoft Designer についてご紹介いたします。


【"Restyle Image" とは?】

今回新たに Microsoft Designer にて提供がスタートした "Restyle Image" という機能は、ご自分の写真などを生成AIに読み込ませて、それをもとに、ユニークなアバターや、SNSなどのプロファイル画像として利用できるように加工してくれる機能です。

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1) 画像をアップロードする
2) スタイルを選択する
3) 背景の要素を選択する

といった3つのステップで、"Generate" をクリックすると AI が生成してくれます。
生成されたイメージは、Microsoft Designer にサインインしたのち、My projects>Generated images と開くと保存されています。
データは、OneDrive 上に保存されますので、無料のアカウントをご利用で、5G しかないケースにはご注意ください。

今回、ちょっと古めのPCでトライしてたんですが、かなりPCに負荷がかかるようで、かなりうなりをあげて、応答なしになり筒という感じでしたが、それでも何とか?ダウンロードできておりました。

ソーシャルメディアアカウントのアバターやプロフィール写真を生成するのに最適ですとブログの中でも紹介されています。


【様々なものが提供されている】

冒頭でも、「Sticker Creator」という機能についても Office Insider Blog で紹介されていたこともご紹介いたしましたが、実は、Microsoft Designer にアクセスしてみると、様々な機能が提供されていることが確認できます。

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冒頭には、テンプレートを利用したデザインの作成へのリンクがありますが、その次にあるのが、今回の "Restyle Image" のような 生成AI を利用したイメージの作成ツール群です。
  • Image Creator
  • Sticker Creator
  • Greeting Cards
  • Design Creator
  • Restyle Image
  • Collage Creator
  • Frame image
  • Generative erase
  • Remove background
  • Brand Kit Creator
と様々なツール群が用意されています。

Generative erase やら Remove background などは、機会があれば試してみたいな?と思っていますが、Microsoft Designer を利用して、あなたの創造性をさらに進化させてユニークなものを作成してみてください。


【Microsoft Designerの利用について】

さてそんな "Microsoft Designer" の利用について最後にご紹介します。

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現在、Microsoft Designer のサイト自体は、英語版のみになっています。そしてその利用にあたっては、Microsoft アカウントが必要になります。これに加えて、Microsoft Designer の機能をすべて利用できるようにするには、個人向けの場合には、Microsoft Copilot Pro のサブスクリプションの契約が必要になります。

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Microsoft Designer」によれば、無料版でも、利用に多少制限はあるようですが、利用は可能なのですべての方にお試しいただけるものになっています。さらに、Microsoft 365 のサブスクリプションもあれば、Word や PowerPoint など様々なアプリとも連携して利用することが可能になります。詳細は、"よく寄せられる質問" などもご参照ください。

先日も、Microsoft Outlook で Copilot が利用できるようになったことも取り上げましたが、今後、Preview が取れて正規サービスとして提供がスタートするころには、日本語にも対応するでしょうから、Microsoft Designer をどんどん使ってみたいというケースには ぜひ Copilot Pro のサブスクを活用してみてください。


<参照>



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