Windows 10 のバージョン情報ってご覧になったことがありますか?
先日も、Ver.1909 のサポート期限が終了する記事を取り上げましたが、ご自分がどんなバージョンを利用しているのか?をしっかり理解しておくことは非常に大切なことです。
このバージョンの名称が、いつの間にか?変わった... ということにも、何となくお気づきになっていらっしゃる方も多いかと思います。今更ではありますが、今回はこのバージョン名についてちょっと触れてみたいと思います。
【バージョンを確認する】
スタートボタンの隣の検索ボックス、"すべてを検索" のところに、"winver" と入力すると、"コマンドの実行" と表示されるので、そちらをクリックすれば、バージョン情報が確認できます。
もちろん、これ以外にも、コマンドプロンプトで呼び出したり、Windowsキー+R として、ファイル名を指定して実行から呼び出したり、さらには、システムのプロパティからバージョン情報を呼び出したりと、呼び出し方はいろいろあります。
ちなみに、スタート>設定>システム>詳細情報 として表示されるものが上記の画像のものになります。
【バージョン表記が変わった】
さてこのバージョン情報のところにある "バージョン" の表示が以前と変わったことは、すでにご存じの方も多いかと思います。
このバージョン名が変わったのが、"Ver.20H2" からのことです。2020年の春にリリースされたものは、"Ver.2004" でした。
この件は、"Windows 10 Version 20H2 の IT 担当者向けの新機能" の中でも触れられております。
"このリリースと今後のリリースでは、Windows 10 リリースの命名法が年と月のパターン (YYMM) から年と半年のパターン (YYH1、YYH2) に変更されています" とある通りです。
2020年下半期にリリースされた時から、こうしてバージョン表記が変わったわけです。さてこの件もうちょっと探してみると、ここにも出ておりました。"ライフサイクルに関する FAQ - Windows" の中にもあるように、
- サービスタイムライン上期リリース(H1)
- サービスタイムライン下期リリース(H2)
となっています。
つまりは、
20H2 は、 2020年下期リリース。そして、間もなく来るであろう 21H1 は、2021年上期リリース... そういった意味になるわけですね。
以前ご紹介した、上記の画像にもあるように、当初は "YYMM" つまり、Ver.1909 であれば、2019年9月リリース...という意味合いになってたわけですが、実際にはリリースされたのが遅れて、2019年11月だったりしたわけで、こうした矛盾によって混乱させないためにも、上期・下期というコード名をバージョン情報として表記するように変わったようです。
ちなみに、こうしたバージョンや、製品名の他に、開発用のコード名があります。昔は、"Redstome(RS)" とか、もっと前の、Windows 10 の初期リリースの時の、Ver.1507 や、Ver.1511 の時には、"Thredhold(TH)" 何て言ってたんですね。
その一例をあげると以下のようになっています。
リリース時期 | 名称 | バージョン名 | ビルド | 開発コード |
2021年?月?日 | May 2021 Update | 21H1 | 19043 | 21H1 |
2020年10月20日 | October 2020 Update | 20H2 | 19042 | 20H2 |
2020年5月27日 | May 2020 Update | 2004 | 19041 | 20H1 |
2019年11月12日 | November 2019 Update | 1909 | 18363 | 19H2 |
2019年5月21日 | May 2019 Update | 1903 | 18362 | 19H1 |
2018年11月13日 | October 2018 Update | 1809 | 17763 | Redstone5 |
こうやって確認してみて、こうして変わってきたんだな? と改めて振り返ることができました。
さて、Ver. 21H1 はいつ正式にリリースされるんでしょうか? ワクワクしますね....
<参照>