8月の月例 Updateで提供されたいくつかのプログラムに不具合が見つかり、マスコミなどでも報道されたおりました。
最悪起動できなくなってしまった場合などには、参照させていただいた以下のサイトで紹介されているような復旧方法により復旧を試す必要があります。
とりあえず自分の周りでは起動できなくなった?っていうケースはないのですが、起動できなくなることもあるようです。
ただし特に不具合の起きていないPCであっても、基本的に今回の対象となる更新プログラムについては、アンインストール(削除)が推奨されております。
...っと、言うことで、今回はとりあえず影響は受けていないけどインストールされているという方向けに削除についてご紹介いたします。
なお、今回の該当のプログラム自体は更新プログラムから既に外されており、削除しても再インストールされることはありません。
対象のプログラムは:
KB2982791:
カーネルモードドライバー用のセキュリティ更新プログラム/MS14-045(2014年8月12日)
KB2970228:
ロシアの新しい通貨記号をサポートするための更新
KB2975719:
WindowsRT8.1、8.1のWindows、および Windows Server2012のR2用の更新プログラムのロールアップ(2014年8月)
KB2975331:
Windows RT、Windows8のWindowsServer2012の更新プログラムのロールアップ(2014年 8 月)
といった、以上4つの更新プログラム。
通常はプログラムのアンインストールで削除が可能です。
1) コントロールパネル>プログラムのアンインストール と開きます。

2) "インストールされた更新プログラムを表示" をクリックして、該当番号を右クリックしてアンインストールします。


3) 削除後は必ず一旦PCを再起動してください。
さてこれ以外にも、以下のようにPowerShellを利用して一気に削除する方法も。
ただし、こちらは、慣れていない方にはあまり向きませんのであくまでも参考まで。
・
PowerShell で更新プログラムをアンインストールする「Uninstall-OSCHotfix」関数/元「なんでもエンジニ屋」のダメ日記1) Power Shellを起動
2) Get-HotFix -Id KB2982791,KB2970228,KB2975719,KB2975331 と入力し、導入状況を確認します

3) wusa.exe /uninstall /KB:2982791 /quiet /norestart にて削除を実行。削除後に再度、Get-HotFixコマンドにて確認すると、一つ減っていることが確認できますね


という内容ですが、Power Shellを利用すると、導入済みかどうかがご覧いただくとすぐに確認ができますので便利ですね。ちなみにすべて削除した後再度、Get-HotFixコマンドを実行してみると....

当然ですが該当項目がないっていうことで上記のようになります。
一応最後に、
Get-Process -Name wusa
でプロセスがきちんと終了しているかどうか確認します。
ところで当然ですが、Power Shellはコマンドプロンプトとは異なりますので、実行しても以下のようになり、ご利用いただけませんのでご注意ください。

また、削除の時に利用した
"wusa.exe /uninstall /KB:2982791 /quiet /norestart" ですが、以下のようにメモ帳に該当のものを入力して、バッチファイルとして保存すれば、ダブルクリックで該当プログラムの削除が簡単に行えるのは便利です。実行すると右に画像のように順次コマンドが実行されます。(ご利用環境により若干時間がかかることもあります)


ちなみに最後の、"shutdown -r -t 60" ですが、これは、作業完了 60秒後に自動的にPCを再起動するという意味です。
"60" のところを、"120" とすれば、2分後ってことになります。手動で再起動する場合には、最後の一行はなくてもOKですね。
っていうことでちなみに、
---------- 以下の部分 ----------------
wusa.exe /uninstall /KB:2982791 /quiet /norestart
wusa.exe /uninstall /KB:2975719 /quiet /norestart
wusa.exe /uninstall /KB:2975331 /quiet /norestart
wusa.exe /uninstall /KB:2970228 /quiet /norestart
shutdown -r -t 60
--------- 上記まで -------------------
上記の点線の囲み部分の文字をコピーしてメモ帳に貼り付けて一旦テキストファイルで保存。その後、拡張子を "bat" に変更すればバッチファイルの完成。これでもご利用いただけます。
なお上記の例ではコマンド完了後、60秒後に再起動がかかりますので、ご注意ください。
またコマンドが実行されると、ご利用環境によって画面がなかなか進まないケースもありますが、その場合にはちょっとお待ちください。
<参照>
・
カーネル モード ドライバー用のセキュリティ更新プログラムの MS14-045: 説明: 2014 年 8 月 12 日・
【リリース後に確認された問題】2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある/日本のセキュリティチーム・
2014年8月の月例Windows Updateでトラブル続出? - Windowsが起動しなくなったときの対処方法/マイナビニュース