さて文面はできましたが、肝心の宛名印刷。宛名面の機能について、Part 2 では触れていきたいと思います。
"はがきデザインキット2022" の宛名印刷の機能ですが、ウェブ版を使ったこともなかったので、昨年まで配布されていた "はがきデザインキット2021" のようなイメージでいると、宛名印刷の機能がなくなった?と思ってしまいましたが、機能としてはちゃんとありましたね。
Part 1 の最後に、宛名印刷の概要について紹介しましたが、もう一度簡単にご紹介します。
【宛名印刷は、PDF出力の画面から】
"はがきデザインキット2022" を起動してみても、宛名印刷何て文言が一切出てこないので、一瞬 "ウェブ版" では無理なのかな?と思いがちですが、実際には、"PDFダウンロードに進む" に入ってみると、"宛名面のPDFを生成する" というボタンがあることを前回ご紹介しました。
上記の様に、"ウェブ版" を起動するとテンプレートの一覧からはがきの文面を作成する画面に進み、完了すると "マイデザイン" に一時保存されます。ここまでの過程で "宛名印刷" という文言は一切出てきません。
"マイデザイン" をクリックして、保存されているデザインを選択し、"自宅プリント" をクリック。"自宅プリントについて" という説明の画面が表示されますので、画面を下部にスクロールして、"はがきデザインキット利用規約" に目を通したうえで、"利用規約に同意する" にチェックを入れて、"PDFダウンロードに進む" をクリックします。
この "自宅プリントについて" の説明ところで、宛名印刷のことが初めて出てきます。ここでは、デザイン面(文面)のダウンロードと一緒に、宛名面のPDFのダウンロードについても触れております。この次の画面に進むと具体的な入力になるわけですが、デザイン面同様に宛先を入力して、その入力された結果がはがきに印字されたPDFイメージとしてダウンロードできるというわけです。
要するに100件のあて名を入力したら、100ページ分の上記にあるような仕上がりイメージのPDFファイルが生成されるわけです。印字位置は年賀状にあうように調整されているようなので、インクジェットはがきに直接これを印刷すればOKなわけですね。
【宛名作成へ】
ではさっそく宛名作成に移ってみましょう。"はがきデザインキット利用規約" に目を通したうえで、"利用規約に同意する" にチェックを入れて、"PDFダウンロードに進む" をクリックします。すると、"PDFダウンロード機能" の画面になるので、今回は、"宛名面のPDFを生成する" をクリックします。そして宛名面の作成作業に入っていきます。
1) はがきの種類と宛名面の書体の選択:
さて最初は、はがきの種類、書体の選択になります。
書体:楷書体、明朝体、ゴシック体、デザイン体、手書き風文字 から選択します
はがきの種類:年賀はがき、ディズニー年賀はがき、通常はがき(胡蝶蘭)、通常はがき(ヤマユリ)から選択します
2) 宛名情報の入力:
次が、住所録データの入力になります、恐らく今後この部分が、12月中旬以降になるとCSVファイルからデータの読み込みが可能になるんでしょうね。但し現段階では不明です。
現在はここから直接データを入力して作成する必要がありますので、"宛先を登録する" をクリックしてデータを入力していきます。
-- "宛先を入力する" をクリックして、"新規登録する" をクリックします
-- "宛先を登録する" の画面になったら必要事項を画面に従って入力し、完了したら、"決定" をクリックします
-- 登録されたデータは、"データ化する宛先情報を登録してください" という画面に戻り、そこにリストとして表示され、データの編集や削除はこの画面から行えます。
後はこれを繰り返し、必要な件数分のデータを入力していきます。これが一番大変な作業になります。
宛先で、連名表記する場合には連名を入力しますが、苗字が同じ場合で、連名はあくまでも名前の部分だけでいい場合には、苗字は入力しないようにする必要がありますので、ご注意ください。
3) 差出人情報の入力:
さて次が差出人情報の入力です。ただし、デザイン面(文面)に差出人情報を入れているから、宛名面に差出人情報は不要という場合には、"差出人情報をデータ化しない" にチェックを入れて、次の過程に進みます。
差出人情報を入力し終えたら、"入力内容の確認に進む" をクリックします。
4) PDFファイルの生成(はがきの宛名面):
住所録ファイルと、差出人情報をもとに、PDFファイルの出力画面に移行します。
左側に、登録された宛先の一覧が表示されているので、そこをクリックするとPDFの出力イメージが、切り替わっていきます。一通り確認して問題なければ、"PDFファイルを生成する" をクリックします。
5) PDFファイルの出力:
"PDFファイルを生成する" をクリックすると、PDFファイルのダウンロードが開始されます。
ダウンロードが完了すると、通常ファイルはダウンロードフォルダに保存されています。そのまま開いてみると、Microsoft Edge で開いてみると、今回の場合には3件データがありましたので、はがきデータ 3ページ 分のPDFファイルがダウンロードされたことが確認できます。
後はこれを印刷するだけとなります。
【宛名印刷で注意したい点】
デザイン面(文面)同様に、宛名面で作成した住所データは、今後どうなるかはわかりませんが、保存はできないようです。つまりPDFファイルの出力まで終わって、"マイデザイン" などをクリックしてトップ画面などに戻ってしまうと、せっかく入力したデータはすべて消えてしまいます。
この点についてはくれぐれもご注意ください。現在の "はがきデザインキット2022" の "ウェブ版" の仕様的には、デザイン面についても、作成して印刷するまでが一つの流れ。そして、宛名面についても、入力してPDFに出力したファイルを印刷するまでが一つの流れで、作成したデザインデータや、宛名情報は保存されません。
そう言いうことからすると、特に宛名面に住所録データを入力した場合には、そのまま一気に作成して印刷までこぎつけないといけないようです。一度作成したPDFファイルについても、基本的にはやり直しはできません。PDFファイルの編集ソフトなどを使用して修正はできるかと思いますが、その場合 宛名面の印刷でずれが発生することもありますので注意が必要です。
【"はがきデザインキット2021" の活用】
さてそんな住所録データですが入力して保存できないのは大変ですよね。そこで "はがきデザインキット2021" がまだ PC にインストールされたままだよ? という方にはちょっとだけ朗報です。
"はがきデザインキット2021" 自体は、起動してもサービスの終了により利用できなくなっております。今回私も Windows 8.1 にインストールして利用していた "はがきデザインキット2021" を起動してみましたが、先ずは、"Adobe Air の更新" を求める画面がでてきたので、とりあえず画面に従って、Adobe Air のランタイムを更新。更新後、"はがきデザインキット2021" は起動してきました。
すでにサービスが終了しているので利用できないこと、住所録の書き出しだけは利用できることの説明が表示されました。
OKをクリックすると、"はがきデザインキット2021" が起動してきます。
但し利用できるのは住所録のみ。それも、編集はできないので、"住所書出" をクリックして、CSVファイルへの出力が可能になるだけでした。でもこれで書き出したファイルが、恐らく 12月中旬には、ウェブ版に取り込んで利用できることになるんでしょうね。
--住所録データの書き出し:
では具体的に既存の住所録データの書き出しについて確認していきましょう。
1) 必要なデータを選択するか、画面下部にある "すべて選択" をクリックして書き出したいデータを選択し、画面上部にある "住所書出" をクリックします
2) "あてな面作成/住所書出" の画面が出てきたら、"項目区切り"、"レコード区切り" のところを適宜選択し、"郵便局の総合印刷サービス用CSVファイル書出し" をクリックします。するとあまり長いと取り込めないこともあるよ?という確認の画面がでてきますので、ここは、"OK" をクリックします
3) するとファイルのダウンロードが開始され"tps_address_list.csv" というファイルがダウンロードされます。このファイルを Excel で開いてみると、項目ごとにデータがリスト化されていることがわかりますね。
** 2) の 「"あてな面作成/住所書出" の画面」のところで、OKをクリックすると、CSVファイルに書き出す項目名の選択が可能になります。CSVファイルに書き出してから不要な項目を削除してもいいかもしれませんが、書き出す前に必要な項目以外書き出さないように設定しておくと、すっきりしたCSVファイルとして書き出しができるようになります。
残念ながら、"はがきデザインキット2021" では、"住所書出" 以外の機能が利用できないので、これを利用して宛名印刷ができるわけでもありません。
ウェブ版だと住所録の取り扱いは、"はがきデザインキット2021" があれば若干楽になりますが、やはり宛名印刷については前回ご紹介したように、Word などを使ってしまった方が簡単かもしれませんね。
【更新】
ちなみに "はがきデザインキット2022" の推奨利用環境は、
OS:Windows 10以降/macOS10.12 Sierra 以降
ブラウザ:Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Safari(mac)
などとなっています。
ブラウザとして Internet Explorer 11 は、推奨環境には入っていませんが、今回確認した限りではまだ利用できていたようです。但しどこまで正しく動作するものなのかはわかりませんので、Microsoft Edge など利用推奨ブラウザをご使用いただくことをお勧めいたします。
<参照>