Outlook 2016 のメールアカウントの作成画面。現在のような新しいシンプルな画面になって久しくたちますね。
でも、新しい画面がどうもなじめない....という方も中にはいらっしゃるようでしたので、今回は、この新規アカウントの追加画面を従来の形に戻す方法についてご紹介します。
【従来の画面と新しい画面】
まずは現状の確認から...
現在、Outlook 2016 で採用されている新しい画面(左)は、以下のような感じのものです。そして、右が旧来の画面です。
どちらがいいかはお好み次第なわけですが、それぞれがどういった流れでアカウントの設定に入っていくかも確認しておきましょう。
【新しい画面のアカウント設定の流れ】
1) 新規アカウントの追加をクリック
2) メールアドレスを入れて "接続" をクリックすれば自動アカウント設定が開始されます。"詳細オプション" をクリックして、"自分で自分のアカウントを手動で設定" をクリックしてチェックを入れると、手動設定に入ります(ここでは引き続き手動設定のケースで続けます)
3) 次に表示されるのが、アカウントの種類の選択。ご利用のご契約に合わせて選択します。今回は多くの方がご利用になっているPOP形式で進めてみます
4) 次に進むと焼成設定の画面に入りますので、サーバー情報など必要事項を入力します
.... すべてではありませんが、こんな流れになります。
【従来の画面でのアカウント設定の流れ】
1) アカウントの追加をクリックします。ここで名前、メールアドレスとパスワードだけ入力して自動アカウント設定に進むか? "自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)" のいずれかを選択します
2) 今回は "手動設定" の方で進んでみますと、ここで、"アカウントタイプの選択" になりますので、"POP または IMAP" などを選択します。今回は一例として、POPで進んでみます
3) そして次の画面でサーバー情報などを入力して進みます
こうして比較してみるとやっていることは一緒なんですが、新しい画面がだいぶシンプルなデザインになったんだな?と改めて実感します。
【旧来のアカウント設定を利用する方法】
好き嫌いの問題だけじゃなくって、何かしらのトラブルがらみで、従来の設定画面に変更する必要があるケースもあるかもしれません。
通常、Outlook 2016 を起動し ファイル>アカウント設定>アカウント設定 と開いて、"新規" をクリックしていくと、新しいアカウント設定の画面が表示されます。
でもどうしても、従来の画面で設定を行いたい場合には以下のような方法で行います。
1) コントロールパネルからアカウントの追加を行う
2) レジストリキーを追加する
意外かもしれませんが、コントロールパネル>Mail(あるいは コントロールパネル>ユーザーアカウント>Mail)と開いて、"メールの設定" 画面を出して行えば従来の画面で設定もできるんですね...
-- コントロールパネルからアカウントの追加を行う:
1) Windows 10 などの場合には、"ここに入力して検索" のところに、"control" と入力するか? Windows キー + "R" にて、"ファイル名を指定して実行" の画面を出して、"control" と入力して、"OK" をクリックします
** コントロールパネル内の表示がアイコン表示の場合
** 最近増えつつある、ストアアプリ版の Office 2016 をご利用の場合には、Outlook Support Team Blog JAPANのブログの中でも触れられておりましたが、コントロールパネル内にこのアイコンはないようですので、その場合にはこちらからの操作はできません。
2) "メール設定" のダイアログが表示されたら、"電子メールアカウント" をクリックして、"アカウント設定" の画面が表示されたら "新規" をクリックしてアカウント設定に入ります
こうしてコントロールパネルから設定する分には従来の形でのアカウント設定が可能です。
--レジストリキーを追加する:
1) HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Outlook\setup と開きます。"Setup" のところで、右クリックして、"新規" から、"DWORD(32ビット)値" をクリックして、"DisableOffice365SimplifiedAccountCreation" という名前でキーを作成します
2) "DisableOffice365SimplifiedAccountCreation" というキーを開いて、値を設定します
値の名前: DisableOffice365SimplifiedAccountCreation
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 1
3) 完了したら、一旦PCを再起動します。再起動後、再度 Outlook を起動して、ファイル>アカウント設定>アカウント設定 と開き、"新規" をクリックしてみると...
上記のように通常のアカウントの設定画面からでも従来の画面表示になったことを確認できます。
今回は、手入力でレジストリに追加しましたが、Outlook Support Team Blog JAPANのブログの中では、このレジストリを簡単に追加できるように、"OldAccount.zip" というファイルがダウンロードできるようになっております。
こちらをダウンロードしてダブルクリックなどで、一旦すべて展開。展開されたフォルダ内の、"OldAccount.reg" というファイルをダブルクリックして、実行すれば、わざわざレジストリエディタで手動でやらなくても、今回のレジストリキーを追加することが可能です。
ちなみに、元に戻したい場合には、今回作成された "DisableOffice365SimplifiedAccountCreation" のキーを開いて値を "0" に変更するか?このキー自体を削除すれば元に戻ります。
後から追加したキーですし、不要であれば削除してしまっても問題ありません。
最後につまらないことですが、Outlook 2016 を開くと右上に表示されている封書のアイコン。
クイックアクセスツールバーに追加されている "すべてのフォルダを送受信" というボタン。こんなのあったんですね。さらに、"F9" でこのコマンドが実行できるようなので、メッセージの送受信をしたいときには、こちらをクリックするか? "F9" をクリックするか?
わざわざホームタブから "すべてのフォルダーを送受信" としなくてもいいので、知らなかったよ?という方は、ぜひ使ってみてください。
【2018/08/23 更新】
ストアアプリ版 Office の導入されている場合の、コントロールパネル内のユーザーアカウント画面ですが、参考までに以下のようになっていて、メールという項目はありません。
<参照>