どうも限られた環境ではあるようですが、1月に配信された更新プログラムにより Excel の動作がおかしくなる症状がいくつか確認されております。
これまでに確認した情報を整理してみると....
Office 365 ProPlus 月次更新チャンネル
Office Home & Business 2019 のいずれも 32ビット版でトラブルが発生しています
【症状】
・罫線が消えてしまう あるいは 罫線が引けない
・挿入を押すとExcelが終了してしまう
・印刷プレビューができない
・セルの塗りつぶしの色が正しく選択した色にならない(例、カラーパレットから、黄色を選択するとピンク色になるなど)
・保存先を指定するための参照ボタンが押せない
などなどまだまだあるかもしれません。
【対象バージョン】
・1/15配信 Ver.2001(ビルド 12430.20050)
・1/14配信 Ver.2001(ビルド 12325.20298)
Ver.2001(ビルド 12430.20050)になってから?という方も多いようですが、すでにその前の Ver.1912(ビルド 12325.20298)の段階で発生しているという報告もあります。
私自身が直接確認したものでは、1/15配信 Ver.2001(ビルド 12430.20050)でした。さらにこのバージョン、月次更新(対象指定)/Office Insider Slow Ring 向けに配信されていたものと一緒ですが、すでに月次更新チャンネル向けに提供が開始されているという状況のようです。Insider の方では、データを保存する際に参照ボタンが押せないなど確認しております。
1/8配信の Ver.1912 (Build 12325.20288) では問題ないようです。
さらに 32ビット版で発生しているようで、逆にOfficeを削除して再インストールしたところ 64ビット版になりほぼ同じバージョン/Ver.2001(Build12430.20046)でも問題ないとの報告もありました。
現在、Office 365 は、64ビット版が既定値になっています。これは以前このブログでもご紹介いたしました。
つまり、ちょっと前までは普通にインストールすると、32ビット版がインストールされておりましたし、また以前は、アドオンなどの互換性の問題もあり 32ビット版が推奨されておりました。Office 365 ProPlus などでも、32ビットを指定してインストールされていらっしゃるケースも多いかと思います。
【対処法】
一応不確実ではありますが、64ビット版に入れなおせば問題は発生しないケースも出ているので、64ビット版にしてしまうという方法もあるかと思いますが、これは確実性が低いので、一旦、Office を以前のバージョンに戻す、ロールバックをしていただく方をお勧めいたします。
今回私が試したPCでは、Ver.1912 (Build 12325.20288) では問題ないということに確信がなかったため、一旦、12月10日配信の、Ver. 1911 (Build 12228.20364) に戻してみました。
結果、Excelは正常に動作するようになったことを確認しております。
-- ロールバック方法:
上記の記事の中でご紹介していますので詳細は上記記事をご参照ください。
コマンドプロンプトを管理者で起動して、コマンドを実行します。この際、Office のバージョンを、16.0.12325.20288 とします。
もし私が試したもう一つ前のバージョンにするのであれば、16.0.12228.20364 としてみてください。
cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun
と入れて、エンターで実行。
その後、
officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12325.20288
と入れて、エンターを押せば、ロールバックがスタートしますので、あとは終わるのを待つだけです。
-- ロールバック後:
せっかくロールバックしてバージョンダウンできても、そのままではまた自動更新されてしまいます。なので、Excelなどのアプリを開いて、
ファイル>アカウント と開いて、"更新オプション" のところの設定を、"更新を無効にする" をクリック
更新しないようにする必要があります。
ただしいつまでも更新しないで使い続けるのは、やはりこれも問題はあるのでひと月ぐらいを目安にしてみてください。
このブログでもその後の更新プログラムの配信状況は報告させていただきます。
【更新】
やはりというか?当然ながら、海外でも同様のトラブルが発生しております。
US の MS Community を見ていても、32ビット版で発生しているということと、64ビット版にしたら改善したということはやはりでているようです。
【2020/01/18更新】
本件ですが更新プログラムの提供がスタートしたようです。
上記にもありますが、手動にて更新を実行して、Version 2001 (Build 12430.20120) となることで、改善するようです。
<参照>
posted by クリック at 01:48| 東京 ☁|
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