2023年09月04日

Excel に Python がやってきた

TechCommunity の Excel チームの Blog に 「Announcing Python in Excel: Combining the power of Python and the flexibility of Excel」が投稿されたのが、US時間 8月22日。

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ブログで発表されて以来様々なメディアでも取り上げられました。


さてそんな Python の件ですが、Office Insider Blog でも紹介されるようになりました。

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-- 対象製品:

現在、こちらが利用できる製品は以下のものになります。

Excel for Windows Ver.2309(ビルド16818.20000)またはそれ以降

"Python in Excel is gradually rolling out to Beta Channel users running Version 2309 (Build 16818.20000) or later" ともあるように、順次展開されていきますので、Beta Channel の製品をご利用の方でも、すぐに利用可能になるわけではありません。

ちなみに、現在うちの Beta Channel の Excel は、ブログが公開された日本時間 8月23日に Ver.2309(ビルド16818.20000) となっていましたが、上記の画僧にあるように、Excel を開いたときに "Pythonの挿入" ボタンが表示されるようになったのは、本日からでした。

ということで、"Python in Excel is gradually rolling out to Beta Channel users" なので、Beta Channel を利用していてもまだ表示されないよ? という方は、今しばらくお待ちください。


-- "Python の挿入" ボタン:

初めて利用するとき、Python の挿入>Python in Excel  をクリックします。

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最初に上記のような開設の画面が表示されます。"プレビューを試す" をクリックすると 「Python in Excel へようこそ」の画面になり、"ツアーをスキップ" をクリックすればすぐに利用可能になります。"Python in Excel ツアー" をクリックすると、Excelのシート上に機能の説明が表示されます。


PY関数を利用してセルに直接スクリプトが書き込めるようになり、これがクラウド上で実行されて、その結果を Excel に戻してくれるという仕組み。データをより視覚的にするためのグラフ化や、機械学習やデータからの予測などの機能としても利用可能になるなど、Excel がこれまで以上にその力を発揮できるようになる...。 

Beta Channel ユーザーへの展開が始まったばかりなので、最新チャンネルに展開されるまでにはもう数か月かかると思われますが、Python in Excel に期待する声の大きいことが、そのブログに書き込まれたコメントでもよくわかるところです。


<参照>




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2023年08月22日

数式バーの新機能.... 等幅フォントに変わる!

TechCommunity Blog に投稿された Excel チームのブログによると、Excel の数式バーで使用されるフォントが、今後、"等幅フォント" に変更されるようです。

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What's new in the formula bar?」("数式バーの新機能?" )と題されたブログによると、Excel を頻繁に利用する人にとって、数式は、あらゆるスプレッドシートのバックボーンでもあり、計算の実行、データの分析、ダイナミックなレポートの作成を可能にしてくれる大切なツールです。だからこそ、数式の作成と編集は、特に複雑な式やネストされた式を使用する場合には、その作業を行う上で、時に困難な場合があります。これまでと異なり、ここに "等幅フォント” を利用することで、数式が等間隔に配置され、読みやすく、デバッグしやすくなります。つまりは作業効率が上がるということになります。

** 等幅フォントとは、形状やスタイルに関係なく、各文字の幅が同じであるフォントの一種です。


-- 等幅フォントの利用によるメリット:

"Why monospaced font?" のところでは、そのメリットについて以下のポイントを紹介しています。

1) その配置と読みやすさ:

等幅フォントは、固定幅フォントやタイプライターフォントとしても知られたもの。コードの可読性を大幅に向上させてくれるとあります。各文字が水平方向に同じスペースを占めるので、インデントやきれいな構造の提示により、整理されたレイアウトを維持しやすくなります。

2) エラーの検出とビジュアルな解析:

等幅フォントは一貫した配置を提供するため、エラーやタイプミス、コードの不一致を素早く発見しやすくなります。この均一な間隔により、複雑な構造においても、視覚的な解析が強化され、ロジック内のパターン、ネストされたレベル、および関係の識別に役立とのことです。またこれは、複雑なネストされたステートメントや条件付きステートメントを理解し、作成プロセスの早い段階で間違いを見つける場合にも役立つと紹介されています。

3) クロスプラットフォームの一貫性:

フォーマットを維持し、さまざまなソースからのコードのコピーと貼り付けを合理化。また、さまざまなプラットフォームやエディターで均一な外観を保証し、一貫した読みやすさと構造を保証してくれるようになります。


実際にその一例がこのブログの中で紹介されていた Before & After が以下のような感じです。

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【利用可能な製品】

さてこの新たな等幅フォントが利用できる製品は以下の通りです。

・Windows 版 Office Insider Beta Channel

現在、Office Insider Beta Channel については、8/15付でリリースされている Ver.2309(ビルド 16811.20004) が最新版です。一応最新バージョンではありますが、現時点ではうちの環境ではこの変更がまだ確認できませんでした。

今後、Windows向けの 通常版 Excel に展開されて、順次そのほかのプラットフォーム向けにもリリースされる予定のようです。

なお、Beta Channel でも一度にすべてのユーザーに展開されるものでもないので、うちのようにまだ自分の製品では未対応だよ?という場合には、展開されるまで今しばらくお待ちください。



<参照>




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2023年08月13日

"手動計算モード" がちょっと変わる!

Excel では、表を作成し値を入力し、エンターすれば自動で、合計値などを算出してくれます。これは、"自動" 計算モードが有効になっているから、何気なく利用していても、勝手に計算してくれるわけです。まぁ、そんなもんだ... と思って使っている人も多いはず。

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さて上記にもありますが、Excel のオプションダイアログを表示して、左ペインの "数式" をクリックし、右ペインの "計算方法の設定" のところにある "ブックの計算" のところで、「自動」なのか、「手動」なのかを設定していきます。
既定では、「自動」が有効になっていますので、普通に計算式を設定して、必要な値を入力さえすれば、自動で合計値などを計算してくれるわけです。

さて一方では、用途によっては、この計算するタイミングを「自動」ではなくて、あえて自分のタイミングで調整したいということで、「手動」としてご利用の方も多いかと思います。

今回、TechCommunity の Excel チームのブログでは、この「手動」による計算方法について、新たにテコ入れしたことが紹介されておりました。


【手動計算の歴史は44年も前になる】

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ブログによれば、この "手動"計算の機能は、Excel が発売されるよりも6年も前の、1979年 "VisiCalc" というアプリで採用されたのがはじまりだったようです。そしてそれ以降、大きな変更もなく利用されていて、44年ぶりにこの機能が変わることになったということのようですね。

-- どのセルがまだ計算されていないのかが判別つかない:

現在、手動計算になっていると、数値を入力しても計算されないわけですから、値も変わらない。ということは、どこが計算された値で、どこがまだ計算されていない値なのか?の判別がつきません。

そこで今回の更新により、手動計算になっている場合、入力された値に対してまだ計算がされていないセルの値については、二重取り消し線でマークされるようになります。こうすることで、表示されている値が未計算なのかが、一目瞭然になるわけです。

-- コンテクスト・メニュー が表示される:

こうして未計算で、二重取り消し線のついた古くなった値を含むセルが選択されると、今後は警告アイコンが表示されるようになります。アイコンをクリックすると、計算のトリガーや自動計算モードへの切り替えなど、コンテクスト・アクションを含むメニューが表示されます。


【利用可能な環境】

今回提供がスタートした機能については、現在、Windows 版 Office Insider Beta Channel ユーザー のみに提供されています。今後、Windows以外のプラットフォームにも提供される予定のようです。

また、Office Inider Channel をご利用の場合でも、すぐにすべての Beta Channel ユーザーが利用できるように展開されるものでもありませんので、Beta Channel を使っているけどまだこの機能が反映されない... という場合には、しばらくお待ちください。

** ちなみに、うちの Beta Channel もまだ利用できないようなので、利用できるようになったら、画像をUpいたします。


<参照>




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2023年07月06日

Excel で、セル内に直接画像データを配置・固定できるようになる

Windows 版 でも Mac 版 でも Beta Channel の Excel を見ていたら、ふとそんなことができるようになってたのに気が付きました。

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上記の画像は、Ofice for mac の Beta Channel の更新情報でご紹介したもの。

ということで引き続き確認してみました。


【ロードマップによれば、今月からリリースがスタートする機能でした】

Excel で、セル内に画像を配置する機能といえば、 IMAGE関数であったり、ちょっと前にも紹介したように ピボットテーブルで画像が扱えるようになったりといった記事は、このブログでもご紹介させていただきました。

Office Insider Blog でも取り上げられていたので当然なわけですが、実はこうした機能に隠れて、普通に、セル内に画像が挿入できる機能のリリースが着々と進んでいたようです。

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上記のように、現在の最新チャンネルのExcel Ver.2306(ビルド16529.20154)では、挿入>画像>オンライン画像 などとたどっても、普通に画像を挿入できますが、セル内に配置するということはできません。

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ただし冒頭の画像では、Widnows 版 / Mac 版 の Beta Channel の Excel の画像をご紹介していますが、挿入>画像 とたどっていくと、
まずは "セルに配置" あるいは "セルの上に配置" のいずれかを選択してから、オンライン画像か? ストック画像か? を選択できるようになっていることがお分かりいただけると思います。

-- Excel Feature Flyer で確認:

20230706-3-2.jpg

Excel チームが公開している「Excel Feature Flyer」で確認し見ると、Image 関数や、ピボットテーブルのことは紹介されておりましたが、セル内に画像を直接挿入するという件については、記載がありませんでした。

-- Microsoft 365 ロードマップで確認:

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こちらでは情報がUPされていました。そこで確認してみると、ロードマップに情報が追加されたのが、2023/6/15、そして、ロールアウトのスタートが、2023/7 とありました。

つまりまだ情報が公開されたばかりで、ブログにもまだ掲載がないほやほやの情報でした。実はまだその機能が展開されていないせいか? 検索すると、Web上のサポートサイトの情報が引っかかってくるものの、リンクをたどるとエラーになる。

20230706-2-1.jpg 20230706-2-2.jpg

これは、USサイトの情報も一緒でした。

20230706-2-3.jpg 20230706-2-4.jpg


【今後の情報に期待】

おそらく数日中には情報も公開されるものと思われますが、今後は、Excel のセル内に直接画像が配置できるようになるようです。
わざわざ Excel のセルサイズに合わせて画像を調整しなくても、セルのサイズを調整するだけでよくなります。

現在は、まだ正式には情報が公開されていないようなので、引き続き確認し情報が公開されましたら改めてご紹介させていただきます。


【2023/07/20更新】

本件ですが、やっと Office Insider Blog で紹介されました。

20230720-1-1.jpg 20230720-1-2.jpg


内容的にはすでにご紹介した通りです。


<参照>




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2023年06月24日

ピボットテーブルがより視覚的に!

Office Insider Blog にて、US時間6月20日付にて公開された 新たな Excel の機能についてご紹介いたします。

ご存じのように、Excelのピボットテーブルは、サマリーやダッシュボード、レポートの作成など、そのデータの集計が簡単にできる Excel の最も強力な、そして基本的な機能の1つです。

20230624-1-1.jpg

そんなピボットテーブルですが、残念ながらこれまでのピボットテーブルでは、データ型とセル内の画像について、こうした最新のコンテンツタイプには対応しておらず、テキスト記述でしか使用できませんでした。

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今回の更新によりピボットテーブルの行や列には、画像やデータ型がそのまま表示させることが可能になります。また、ソース・データと同じインタラクション(イメージ・カード、データタイプ・アイコン、データタイプ・カードなど)も使用できます。

商品の売上サマリー、ポートフォリオ、スポーツチームの分析、あるいはアートワークや趣味のコレクションなど、ビジュアルなヘッダーを追加したいピボットテーブルでこうしたデータ型の使用ができるようになりますので、Excel のピボットテーブルがより視覚的でわかりやすいものになるものと思われます。

-- 利用可能な製品:
  • Windows版:Ver.2307 (ビルド16609.20000) またはそれ以降
  • Mac版:Ver.16.74 (ビルド23060401) またはそれ以降
となっています。

現時点では、Windows 版にしても、Mac 版にしても、バージョン的には、Office Insider Beta Channel が対象になるようです。


注意)ここで使用されている Image 関数は、Microsoft 365 サブスクライバー向けの機能になりますので、Excel 2016/2019/2021 などでは利用できません。


<参照>




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2023年06月06日

先頭の "0" が削除されなくなる! 〜 やっと登場? Automatic Data Conversion

通常、Excel において、"010" といったような、先頭が "0" から始まる数値を入力した場合、Excel では数値として扱うために、自動的に先頭の "0" が削除されてしまいます。

20230605-0.jpg
わかっちゃいるけど、入力した後に、"あちゃぁ〜" ってなるケースありますよね? 
もちろん、事前にセルの書式を "文字列" に変更しておけばいいわけですが、うっかり忘れていたりすると、当然設定しなおしてから入れ直しになるわけです。

20230605-1-1.jpg 20230605-1-2.jpg

そんな "0" が勝手に削除されてしまう問題を解決してくれるのが、今回ご紹介する "Automatic Data Conversion" という機能です。

Excel は表計算。なので計算ということを前提に考えれば当然なのかもしれません。しかし、Excel で扱うデータは数値ばかりじゃありません。CSVファイルとして住所録などを扱うこともあるわけですし、また最初からExcelで住所録を作成されているケースもあるでしょう。そんな場合の、電話番号の頭の "0" がなくなってしまった...なんてミスを防げるわけです。


【リリースは、Ver.2207(ビルド15427.20000)】

実はこの機能、リリースが発表されたのは、もう昨年の話。US時間2022年7月6日に公開された Windows Insider Blog 「Control data conversions in Excel」の中で紹介されておりました。

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ただしブログにもあえて「The feature is being gradually enabled for more and more users, but you may not have it yet. 」あるので、展開に時間がかかっていたものなのか? それとも、単に気が付かなかっただけなのか? あるいは日本語版で利用できるようになったのが今回からなのか?が不明なところではありますが、現在の最新バージョンの Windows 版 Beta Channel の Excel にベータ版では利用できるようになっています。

TechCommunity の Excel Blog では、毎月前月に公開された新機能について紹介していますが、そんな中で、"Check if a specific feature is in your version of Excel" のところで、新機能などのリリース状況などが案内されています。

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ここでも、2022/6/30 にリリースされた Ver.2207(ビルド15427.20000) にてリリースされていることが紹介されています。リリースノートでは、US時間2022/7/1 となっていますが、手元の記録では、日本時間2022/6/30 に配信されてきておりました。まぁ実際に配信されるものと、リリースノートに掲載される情報が多少ずれるのは以前からもよくあることなので、基本的には実際に配信されてきた日付ベースで考えています。

この機能、私もまったく気が付かなかったわけですが、「「Excel」で数値先頭のゼロが勝手に消される仕様、ようやく改善へ? Twitterで歓喜の声」(窓の杜) の記事を見て改めて気が付かされたわけです。

もっともそんな状況なので、実際に日本語版の Excel (Beta Channel) にその当時から展開されていたものか?どうかは不明です。


【"Automatic Data Conversion" とは?】

さてでは具体的に、「Automatic Data Conversion」についてご紹介していきましょう

-- その設定と内容:

ファイル > オプション として、"Excelのオプション" ダイアログ内で調整します。

20230605-1-2.jpg

左ペインの "詳細設定" をクリック、右ペインの "Automatic Data Conversion(β版)" のところから設定を調整します。

その設定は、

★Excel にテキストを入力、貼り付け、または読み込むときに、以下のすべての既定のデータ変換を有効にする(A)
  • 先頭のゼロを削除して数値を変換する(Z)
  • ロング数値の最初の15桁を保持し、科学的配数法で表示する(I)
  • 文字 "E" を囲む数字を科学的配数法に基づく数値に変換する(E)
★追加オプション
  • .csv ファイルまたは同類のファイルを読み込む際に自動データ変換があれば通知する(N)
で構成されています。

デフォルトでは、すべてが有効になっています。

例えば、「先頭のゼロを削除して数値を変換する(Z)」をオフにしておけば、数値の先頭の "0" は削除されなくなります。

また「追加オプション」のところの、「.csv ファイルまたは同類のファイルを読み込む際に自動データ変換があれば通知する(N)」を有効にした場合、例えば .csv ファイル あるいは .txt ファイル といったファイルを開く際、オプションの自動データ変換のうち少なくとも 1 つが有効で、これから実行されることを検出した場合、警告メッセージが表示されます。このメッセージにより、わざわざデータを変換せずにファイルを「1回だけ読み込む」機能を提供されるようです。

ブログの中では、「We are working to bring the same options to Mac soon.」ともありましたが、"Check if a specific feature is in your version of Excel" (Excel Blogs/TechCommunity) のところで、新機能などのリリース状況をみても、また Excel for mac の 最新の Beta Channel を見てもこの機能は搭載されておりませんので、現時点では、Windows 版の、Beta Channel にのみ提供されているもののようです。

** Windows 版の Current Channel(Preview) にもまだ展開はされておりません

ということで、今回は 「先頭の "0" が削除されなくなる!」と題して取り上げてみました。

こうしてみると、もしかしたらブログで紹介はされたけどその後全く進んでいない機能って、結構まだまだあるのかもしれませんね。PowerPoint の Presentation Coach なんて楽しみにしてますが、なかなか日本語版には展開されてこないですしね...


<参照>




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2023年03月25日

数式アシスタントカードで関数入力のエラーを軽減

Excel for the web に関数式を入力するための補助ツールとして、数式アシスタントカードの機能が搭載されたことが紹介されておりました。以前に、デスクトップ版の Excel では、「Excel の計算式の確認がより分かりやすくなる」にあるように、数式入力の際に計算式の確認を補助してくれる機能が搭載されたことをご紹介しました。

20230325-1-1.jpg 20230325-1-2.jpg

今回の機能は、Web 版の Excel である "Excel for the web" に搭載されているもので、引数の説明などの細かな説明を表示してくれるアシスタントカードが表示されるというものになります。

試しに手持ちのOffice の更新情報をメモしているExcelファイルに、Vlookup を利用して更新日から、ビルド番号を表示させる数式を設定してみました。

20230325-2-2.jpg 20230325-2-1.jpg

更新日を入力すればビルド番号が検出されるものという単純なものですが、VLOOKUPを利用して計算式を設定してみると、上記の右の画像にあるように "アシスタントカード" が表示されました。

20230325-2-3.jpg

ここで表示された "アシスタントカード" には、VLOOKUP 関数に関する
  • 説明:関数の説明
  • 例:引数を設定した場合の一例と説明
が表示されます。"" のところでは、VLOOKUP関数の例でいうと、
  • 検索値
  • 範囲
  • 列番号
  • 検索方法
といった引数の詳細な説明が表示されます。上記の例でいうと、ちょうど数式の中でデータ範囲のところをクリックしているので、アシスタントカードのところも、"範囲" のところが選択されていますね。

もちろん検索ボックスに、"VLOOKUP" と入力してヘルプを表示させれば、作業ウィンドウが表示されて、ヘルプに Microsoft Support の情報も表示されるので、そちらからも関数に関する情報を入手することもできるわけですが、Webサイトを検索したり、ヘルプを見たりするよりは、ちょこっとど忘れしたな? とか、計算式が誤っておかしな計算結果が表示されるようなケースで計算式を見直さないといけない場合にはこうしたアシスタントカードは便利かもしれませんね。

また表示されたアシスタントカードは、マウスでドラッグすれば移動も可能なので、邪魔にならない場所に表示させておくことも可能です。Windows でも、Mac でも利用可能な Excel for the web の機能でもあるという点もポイントですね。

Techcommunity のブログによれば、今後この機能はデスクトップ版にも展開が予定されているようです。
 

<参照>



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2023年03月02日

XLL アドインは既定でブロックされます

Excel のアドインを装ったマルウェアが既定でブロックされることになります。

20230302-1-1.jpg

Excel の機能をより便利に拡張するためのアドイン。ご利用の方もたくさんいらっしゃるかもしれません。

手軽に利用できる一方で、残念ながらこうしたアドインを悪用してマルウェアの配布などにも利用されてしまったりすることもあります。こうした事態を踏まえ、今回 ワークシートにセキュリティ層が追加され、XLLアドインを経由する攻撃からユーザーを保護することができるようになります。

今回の既定値の変更によりインターネットから取得したファイルに含まれる XLL アドインをボタンクリックで有効にすることができなくなり、危険であることを通知するメッセージを表示。回避策に関する詳細情報へのリンクが表示されるようになります。


-- 対象:

Windows版 Excel Ver.2302(ビルド16130.20128) 以降


-- XLL ファイルについて:

今回既定でブロックの対象となるのは、XLLファイルのみです。すべてのアドインがブロックされるわけではありません。なので、ストアからダウンロードされるアドインについてはブロックされません。

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XLLアドインは、Excel97のころからサポートされているアドインで、カスタム関数やその他の機能を追加することでExcelの機能を拡張するためのものです。

昨年の暮れに、「注目の脅威:悪意のある Excel XLL アドインを使用した攻撃が増加中」(Cisco Japan Blog)なんて取り上げられた例もありますが、今後もっと増えるであろうということでブロックに至ったようです。

マルウェアが PC を感染するしくみ」の中でも、"悪意のある Officeマウロ" によって、マルウェアがPCを感染する仕組みについて紹介されていますが、ちょっとまえにも VBAマクロ がブロックされるようになったわけですが、これに続いて今回は XLL アドインのブロックになったわけです。


<参照>



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2023年02月23日

IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する Part 2

昨年の8月にご紹介した「IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する」にある IMAGE 関数。この段階では Beta Channel ユーザーが対象でしたが、この新しい関数がついに通常バージョンでも利用可能になりました。

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US時間2月21日に公開された Excel Blog/TechCommunity にて、「Insert Pictures in Cells with the IMAGE 」と出したブログで紹介。その使い方は、以前にご紹介した「IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する」の記事をご参照ください。

20230223-1-4.jpg 20230223-1-5.jpg


【対象製品】
  • Windows: Ver.2209(15608.10000)以降
  • Mac: 16.65(Build 22080701)以降
  • Web: October, 2022 以降
  • iOS: Ver.2.65(22080701)以降
  • Android: Ver.16.0.15608.10000 以降
Windows 版のみならず、Mac版、Excel for the web、iOS、Android とすべてのプラットフォームでご利用が可能です。


【エラー表示について】

IMAGE function」のサイトでは、エラーが返される例も紹介されています。

以下のようなケースで #VALUE! エラーが返ってくるようです。
  • 画像ファイルがサポートされていない形式の場合
  • sourceまたはalt_textが文字列でない場合
  • サイズ設定が0〜3でない場合
  • sizingが3でheightとwidthが空白か1より小さい値を含む場合
  • sizingが0、1、または2で、widthまたはheightも指定されている場合
他にも、「#CONNECT!エラー」や「#BLOCKED!エラー」を返す例も紹介されていますので、詳しくは、「IMAGE function」をご参照ください。


<参照>




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2023年02月03日

Excel の計算式の確認がより分かりやすくなる

Excel で計算式を設定したものの、思うような結果にならない。計算式をクリックして、どのセルを参照しているのか?確認するにも、多岐にわたってたりするとそれも中々難しいこともあります。

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そんな計算式の確認を補助してくれる機能が、新たに Excel に搭載されます。計算式の該当部分をクリックすると、現在のその値がいかなるものなのか?といった現在値を返してくれたりする... そんな機能が搭載されることが Office Insider Blog にて紹介されています。


【どのように機能するのか?】

数式の中で、確認したい部分を選択するとその値が表示されます。例えば、数式バーにある関数のところに、関数の構文を示すツールチップが表示されます。ここで関数のパラメータのいずれかをクリックして選択すると... そのパラメータの現在の値がツールチップに表示されます。

参照、関数、関数内のパラメータ、あるいは数式全体を選択することができます。 

Windows 版の場合には、このツールチップをオフにする場合には、CTRL+ALT+Pキーで機能のオン/オフを切り替えることができます。
Mac版の場合には、この機能はセルを編集していないときのみ有効なようです。


【操作手順】

20230127-1-3.jpg
  • 範囲または表の参照を含む数式で、参照を選択。ツールチップに参照されたセルの値が表示されます。
  • 1 つまたは複数の関数を含む数式の編集時、関数の括弧内にカーソルを置くと、構文ツールチップが表示されます。
  • そしてそこからさらに構文内のパラメータ名のいずれかをクリックして、数式のその部分を選択します。

【ヒントとコツ】
  • 評価できない数式の一部を選択した場合、ツールチップは表示されません。例えば、参照の一部やパラメーターの一部だけを選択した場合、ツールチップは表示されません。
  • セル値の一部として計算されない数式の一部には、ツールチップが表示される可能性があります。例えば、数式が「=101+201」の場合、1+20を選択すると、数式全体の計算には関係ない部分でも、21と表示されるツールチップが表示される可能性があります。
  • ツールチップが必要な部分を覆っている場合や、別の場所に配置したい場合は、ツールチップを移動させることができます。

【対象製品】

Office Insider Beta Channel 利用ユーザーで以下バージョンの製品が対象になります。
  • Windows: Ver.2302 (ビルド16116.20000) 以降
  • Mac: Ver.16. 70 (ビルド230116) 以降

こちらの機能は、Windows & Mac のデスクトップ版で利用が可能です。Beta Channel にて提供が始まったこの機能。今後、Stable 版に搭載されるようになるまでに、様々なフィードバックをへて、さらに使いやすくなるんでしょうね。


【2023/02/03更新】

さっそくですが、現在の Beta Channel "Ver.2302(ビルド16124.20000)" にて確認してみました。

20230201-27-1-4.jpg

上記の画像は、以前に IMAGE関数についてご紹介した際のものですが、数式の入っているセルを選択し、数式バー内の数式の部分をクリックするとその下に、数式の引数の内容が表示されますが、各引数の部分をクリックすると、該当のデータが表示されます。


<参照>




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2022年12月27日

IMAGE 関数で画像を挿入する

以前、Office Insider の Beta Channel 向けに展開された折にご紹介した IMAGE 関数


2022年8月26日にご紹介した際には、Beta Channel 向けのブログに紹介されたばかりでしたが、この機能が、先日の12月の Update から利用できるようになりました。

20221227-1-1.jpg

=IMAGE(ソース, [代替テキスト], [サイズ], [高さ], [幅])

という書式になります。

20221227-1-2.jpg 20221227-1-3.jpg

ソース:データの場所を指定します。今回は、Techcommunity と同じように https://〜 という形でアドレスを入力したセル番号を指定していますが、ローカルパスでもOKです。

代替テキスト:画像が表示できない場合や、音声による読み上げなどように代替テキストを指定します。

サイズ:
 0 -- セルのサイズに合わせる
 1 -- 原型のサイズ(データのオリジナルのサイズのまま挿入)
 2 -- サイズを指定する

高さ:"サイズ" のところで、"2" を選択した場合に指定します

幅:"サイズ" のところで、"2" を選択した場合に指定します

-- 注意 --
  1. サイズのところで、"0" や "1" を選択した場合には、幅や高さは省略します。
  2. 仮に、"0" や "1" を選択した際に、"高さ" や "幅" を指定すると "#VALUE!" というエラーになります。
  3. 2" を選択して、サイズを指定する場合には、"高さ" と "" の両方を指定しないと "#VALUE!" というエラーになります。

【利用可能な製品】

  • Excel for the web 2022/12/22
  • Excel for Windows ver.2211(ビルド15831.20190)以降
  • Excel for mac ver.16.67(ビルド22102900)以降
の各製品でご利用が可能と Techcommunity Blog では紹介されています。

ただし今回確認した限りでは Excel for the web では、まだIMAGE 関数も利用できません。デスクトップ版で作成したデータを、OneDrive にアップして、Excel for the web で開くと、その時点では一応表示されますが、関数も書き換わっていますが、さらに 引数を一部変更しようとすると エラー(#NAME?)"無効な名前のエラー" となるようです。

20221227-1-4.jpg 20221227-1-5.jpg

Excel の今後のリリース予定を示した「Excel Features Flyer」の中では、US時間 12/22 となっていますが、Web版ではまだ利用できないようです。

こちらについては今後順次展開されていくんでしょうね。 


<参照>




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2022年10月14日

Ctrl + Shift + "V" が Excel で利用可能になります

「Ctrl + Shift + "V"」というショートカットキー.... 私も頻繁に使用しますが、すでにご利用の方も多いかと思います。でもこのショートカットキー、すべてのアプリで利用できるわけでもなく、Excel では現時点では全く反応すらしません。

20221014-1-1.jpg

ところがついに、Microsoft Excel でこれが利用できるようになるようです。


【「Ctrl+Shift+"v"」とは?】

コピーや、貼り付けに使用するショートカットキーは....
  • Ctrl + C:コピー
  • Ctrl + V:貼り付け
当然、皆さんもご利用になっているショートカットキーだと思います。コピーするにしても、貼り付けるにしても、この操作では、単純にコピーして貼り付けるだけなので、貼り付け先のアプリによっては、コピー元の書式もそのまま引き継いでしまいます。

そんな時に、書式情報を保持せずにテキストデータのみ貼り付けることができるのが、「Ctrl+Shift+"v"」というショートカットキーになります。

私もこのブログを作成する際に参照先のブログのタイトルをコピー&ペーストする時などには活用しています。通常ブラウザで表示されているネット上の情報をコピーして貼り付けると、そこには様々な書式情報が設定されたりしているケースが多いので、アプリによってはその書式情報も引きついてしまいます。するととてつもない大きな文字になったり、太字や斜体が設定されてたり、フォントが指定されてしまったりと、そのままでは利用できない状態になります。

そんな時に利用できるのが「Ctrl+Shift+"v"」というショートカットキーです。とりあえずコピーしたものを、「Ctrl+Shift+"v"」で張り付ければテキスト情報のみ貼り付けることが可能です。


【プログラムによっては対応していない?】

私もこのショートカットキーを使い出してから、どんなアプリでも利用なできるんだろうな?と当初は思ってました。以前にも「ちょっと便利! Ctrl+Shift+V」な形でご紹介させていただきました。

20221014-1-2.jpg


ただし.... この "超" 便利なショートカットキー。実はアプリによっては利用できなかったりします。この時も、Office の各アプリでは利用できないことにも触れました。

何か?資料を作成する際に参照先の Web サイトのタイトルや、そのリンクを張り付ける必要がある際、これが利用できると便利なんですが、Word でも、Excel、PowerPoint などでもいまだに利用できません。


【ついに Excel で利用可能に!】

さてそんなショートカットキーが、ついに Microsoft Excel で利用できるようになります。ブログの中でも...
「In response to many requests from Excel fans, we are adding a new keyboard shortcut to make it easier to paste plain text or paste values. You’ll now be able to do this simply by pressing Ctrl+Shift+V on your keyboard.」
とあるようにいかに要望が多かったことかを伺わせますね。

20221014-1-3.jpg

-- 利用可能な環境:

Windows 版 Office Insider Beta Channel
 Microsoft Excel Ver.2210(ビルド 15726.20000)以降
Mac 版は、近日対応予定...

* Windows 版 Excel for Microsoft 365 の最新バージョンは、Ver.2210(ビルド 15726.20096)とバージョン的にはクリアしていますが、この機能自体は現時点では、Beta Channel ユーザーのみに展開されているので通常版ではまだご利用いただけませんので、ご注意ください。

いずれにせよ、この機能。Excel で利用できる日も間近なわけですね。Word や PowerPoint でも早く利用できるようになるといいんですが、そこは今後に期待しましょう。


【2022/10/15更新】

ちなみに今回のこの機能、自分の使用している Beta Channel でも確認してみましたが、バージョン的には、10/12付で、Ver.2211(ビルド15806.20000)とはなっておりますが、まだ利用できるようにはなっておりませんでした。

ブログの中でも、
Features are released over some time to ensure things are working smoothly. We highlight features that you may not have because they’re slowly releasing to larger numbers of Insiders. Sometimes we remove elements to further improve them based on your feedback. Though this is rare, we also reserve the option to pull a feature entirely out of the product, even if you, as an Insider, have had the opportunity to try it.  
とあるように、Insider 向けにも順次展開されていく形でのリリースがスタートしているので、利用できるようになるまで待つしかなさそうですね。また利用できるようになった折には、画像などを追加させていただきます。


【2022/10/28更新】

Beta Channel ではありますが、その後更新が来てもこの機能が反映されていない状況でしたが、本日、Ver.2211(Build 15822.20000)に更新されて、やっと Ctrl+Shift+V の機能が利用できるようになりました。


<参照>




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2022年09月23日

Excel のデータシートのパフォーマンスチェックをする【Excel for the web】

Excel for the web で作業していて、どうも最近この Excel のワークシートを読み込んで作業していても、応答が悪いな?と感じることがあったりしませんか?

そんな時に利用できるのが、Excel for the web の「パフォーマンスの確認」という機能になります。

20220923-1-1.jpg 20220923-1-2.jpg

Office Insider Blog にて「Check Performance in Excel for the web」というタイトルで紹介されている記事になりますが、この機能自体は Office Insider 向けというより順次展開されていますので、すでにご利用可能になっている方も多いかもしれませんね。


【不要な設定を削除してくれる】

では早速試してみましょう。

1) まずは、Excel for the web でデータを開きます。そして、校閲タブから、「パフォーマンスの確認」をクリックします

20220923-2-1.jpg

2) 作業ウィンドウに「ブックのパフォーマンス」という画面が表示されます。「シート別に確認」のところでは、シートごとに問題点が表示されます

20220923-2-2.jpg 20220923-2-3.jpg

3) このワークシートでは、最適化するべき空白のセルが、N1:P1 にあることが指摘されています。確かに開いてみると、何もないのに塗りつぶしの設定がされていました

20220923-2-4.jpg

4) 「シートの最適化」をクリックしてみると該当セルの塗りつぶしが削除されました、そして再度「パフォーマンスの確認」をクリックしてみると、「ブック最適化済み」と表示されます

20220923-2-5.jpg 20220923-2-6.jpg



【利用にあたって注意も必要】

ただし注意すべきポイントもあります。ワークシートの最適化をするこの機能、「ブック内のセルをクリーンアップする」の中で、「警告」としてありますが、「ブックにピクセル アート専用の 1 つまたは複数のシートが含まれている場合は、シートの最適化またはすべて最適化を使用しないでください」ともあります。

20220923-1-3.jpg 20220923-1-4.jpg

この状態で、最適化してしまうと、ピクセルアートを含むセルは削除されてしまうようです。

20220923-3-1.jpg

もし仮に最適化をしておかしくなってしまった場合には、「元に戻す」ボタンを利用して戻るか? 「バージョン履歴」などから最適化の適用前の状態に戻ってください。

またこんな場合に最適化したら、こんなデータまで削除された...などといった不具合が確認された折には、ぜひフィードバックしてみてください。


<参照>




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2022年08月31日

Excel for Mac で、クエリデータ読み込みの際のオプション機能が追加

Excel for Mac で、Power Query にてインポートされたデータをワークブック内のどこに表示するかをコントロールする機能が追加されました。

20220830-2-1.jpg

これにより、インポートされたデータを、「テーブル」、「ピボットテーブル」、あるいは「ピボットチャート」のどこに読み込むかを選択できるようになります。

さらにデータを読み込んだのち、このデータを既存のワークシートの特定のセルを選択するか? あるいは新しいワークシートに挿入するかの選択も可能になります。


【PowerQuery と Excel for Mac】

すでにご利用の方も多いかと思いますが、「Power Query」は、データをすばやく簡単に取得し、形にするための Excel のパワフルで時間節約になるツール群です。

PowerQuery が、Excel for Mac に導入されてからもユーザーからの様々なリクエスト、フィードバックがあったようですが、US時間2022年5月11日付で公開された「Shape data with Power Query Editor in Excel for Mac」にて告知されたブログにもありますが、テーブルや範囲だけでなく、ローカルファイル、SharePoint、SQLなどから様々なデータをクリーニングして整形する機能が搭載されました。

20220830-2-2.jpg


-- データの取り込み:

今回追加されたのが、データのインポートの際に、読み込む場所、さらにはシートを選択できるようなオプションが追加されました。

20220830-2-3.jpg 20220830-2-4-1.jpg 20220830-2-4-2.jpg

  • テーブル:クエリデータがワークシートに取り込まれます
  • ピボットテーブル: クエリデータからPivotTableが作成されます
  • ピボットチャート:データからピボットチャートが作成されます
  • 接続のみ:接続は作成されますが、ワークシートには何も追加されません
    この接続は、後で他のクエリで使用することができます
注意書きにもありますが、クエリを他のクエリと結合、ワークシートにデータを表示する必要がない場合は、「接続のみ」オプションを選択します。この場合、データは パワークエリ に残り、ワークシートに読み込まれる前に他のデータと組み合わせて新しいクエリを作成することができます。


【利用可能なバージョン】

Office Insider Beta Channel Ver.16.65 (ビルド 22082100)以降

** パワークエリが、Excel for Mac に導入されたのが、「Shape data with Power Query Editor in Excel for Mac」で紹介されているように、Office Insider Beta Channel Ver.16.61 (ビルド 22041701)以降となっていますので、このブログでは、2022年4月20日Mac 版 Office Insider Beta Channel 更新情報 でご紹介した Ver.16.61(ビルド 22041802) のところでから利用できるようになった感じになります。

ちなみに現在の Beta Channel の最新版は、ちょうど昨日 2022年8月30日にご紹介した Ver.16.65(ビルド 22082703) となっています。



<参照>




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2022年08月26日

IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する

Excel にて、画像を挿入するための新しい関数「IMAGE」が登場しました。

20220826-2-1.jpg

8月26日付の Office Insider Blog にて公開されたものです。挿入された画像は、通常の挿入メニューから挿入された画像と異なり、指定のセル内に挿入されます。なので、セルの移動、サイズ変更、並べ替え、フィルタリング、そしてExcelのテーブル内での画像の操作が可能になっているようです。


【どのように利用するのか?】

ブログによれば、その関数の書式は以下の通りです。

=IMAGE(source, [alt_text], [sizing], [height], [width])

source: 画像の場所を指定します。この場合、URL(https://~で始まるURL)や、Imageデータへのパスを指定します。
利用可能な画像の種類:BMP, JPG/JPEG, GIF, TIFF, PNG, ICO, そして WEBP となっているようです。

以下、オプションとして、

[alt_text]:アクセシビリティにも配慮されており、画像を説明する代替テキストが指定できます。

[sizing]:画像の寸法を指定します。ただし具体的なサイズではなく、
  • 0:画像をセルにはめ込み、アスペクト比を維持します
  • 1:セル内を画像で埋め尽くし、そのアスペクト比は無視されます
  • 2:元画像のサイズを維持するものの、セルの境界を越えることがあります
  • 3:高さと幅を使用して画像サイズをカスタマイズします
といった値で指定します。

[height]:[sizing]のところで、"3" を選択した際に、画像の「高さ」を指定します

[width]:[sizing]のところで、"3" を選択した際に、画像の「幅」を指定します

20220826-2-2.jpg 20220826-2-3.jpg


【既知の問題】

現在の時点で以下の問題が確認されています。
  • 使用している画像ファイルのURLが、認証を必要とするサイトの場合、画像はレンダリングされません。
  • セル内のイメージでズームイン・ズームアウトすると、イメージが歪むことがあります。
  • Windows と Mac などのプラットフォーム間を移動すると、画像のレンダリングが不規則になることがあります。

【利用可能な環境】

今回公開されたこの新たな関数は、現時点では、Office Insider Beta Channel ユーザー向けに展開されているものです。以下の製品にて利用が可能です。
  • Windows: Ver.2209 (ビルド15608.10000) 以降
  • Mac: Ver.16.65 (Build 22080701) 以降
  • iOS: Ver.2.65 (Build 22080701) 以降
  • Android: Ver.16.0.15608.10000 以降
ただしこの機能は順次利用範囲を広げる形で展開されていますので、Beta Channel の該当バージョン以降の製品であっても利用できないケースもあります。この場合には、順次展開されていきますので、しばらくお待ちください。


<参照>




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2022年08月14日

Excel で csv ファイルを開いた際に表示された「データ損失の可能性」という警告を再表示する

デフォルトの設定では、Excel で CSVファイル を開こうとすると、「データ損失の可能性」「このブックをカンマ区切り(csv)形式で保存すると、一部の機能が失われる可能性があります。機能が失わないようにするには、Excel ファイル形式で保存してください」と表示され、「次回から表示しない」「名前を付けて保存」のいずれかの選択を要求されます。

20220813-2-1.jpg 20220813-2-2.jpg

もしここで、「次回から表示しない」をクリックしたら、次回からはこうした警告は表示されなくなります。今回はこうして表示されなくなった警告を再表示する方法についてご紹介いたします。


【CSVファイルとその警告内容】

まずは基本的なことから確認していきましょう。

-- "CSVファイル" とは?:

20220813-3-1.jpg

上記の画像は一例ですが、"CSVファイル" とは、"comma separated values" の略で、文字通り、"カンマ区切りデータ" を意味します。テキストデータが、カンマで区切られたデータになります。余計な書式情報を持たないシンプルな形式のテキストデータです。
テキストデータなので、メモ帳で開くともできます。

-- なぜ、この警告が表示されるのか?:

シンプルなデータ形式ですが、これを Excel で開いて、グラフや書式情報を追加したとしましょう。保存の際、そうした様々な情報が追加されたとしても、再度CSVファイルとして保存してしまうと、そうした情報は保持されず、再び単純なテキストデータのみになってしまいます。

なので、「このブックをカンマ区切り(csv)形式で保存すると、一部の機能が失われる可能性があります」と表示されるわけです。
せっかく Excel でいろいろ作業されて、グラフを作成したり、関数を使用したり、さらには様々な条件や書式を設定したのであれば、「機能が失わないようにするには、Excel ファイル形式で保存してください」とあるように、Excel 形式で保存しないとそうした情報は保持されないものもありますよ?という警告になります。

こうした意味もあって、"CSVファイル" を Excel で開いたときに最初にこうした「データ損失の可能性」という警告のダイアログが表示されるわけです。


【「次回から表示しない」をクリックしてしまった場合】

この警告の画面が表示されて、「×」で閉じて、CSVデータとして作業する、あるいは「名前を付けて保存」として、Excelファイルとして保存しなおして引き続き、Excel ファイルとして作業をする.... そんな場合には、それでいいわけですが、うっかり「次回から表示しない」をクリックしてしまうと、CSVファイルをダブルクリックしても、この警告のダイアログは表示されなくなります。

デフォルトでは表示されるので、表示されるPCと非表示になったPCで確認してみたところ、「次回から表示しない」をクリックすることで、レジストリに以下のキーが追加されることがわかりました。

20220813-3-2.jpg

-- 追加される場所:

¥HEKY_CURRENT_USER\SOFTWARE¥Microosft¥Office\16.0¥Excel\Option

-- 追加されるキー:

ShowCSVDataLossWarning

-- 設定値:

20220813-3-3.jpg

 0: 表示しない
 1: 表示する

となります。(上記の例では、"表示する" 設定に変更した例)

もちろん、警告が表示された際に「次回から表示しない」をクリックしない限り、このキーは生成されないので、このキー自体を削除することでも、再度警告が表示されるようになります。

20220813-3-4.jpg 20220813-3-5.jpg


** 検証環境:
  • Windows 10 21H2(Build19044.1889)
  • Excel for Microsoft 365 Ver.2207(Build15427.20210)


【セキュリティの警告はトラストセンターから設定変更が可能】

ところで、Excelのメッセージバーに表示されるメッセージには今回ご紹介したもの以外にもセキュリティの警告などもあったりします。

20220813-4-1.jpg 20220813-4-2.jpg

こちらの場合には、「メッセージ バーのセキュリティの警告を有効または無効にする」にもあるように、
  1. Excelを起動し、ファイル>オプション とクリックして、Excel のオプションダイアログを表示します
  2. トラストセンター(左ペイン) > トラストセンターの設定(右ペイン)をクリックして開きます
  3. トラストセンターのダイアログが開いたら、左ペインの "メッセージバー" を開いて設定を変更します
で変更が可能です。


ということで、今回は、「データ損失の可能性」という警告メッセージの再表示について取り上げてみました。


【2022/08/15更新】

* 検証環境の情報を追加いたしました。


【2023/07/06更新】

コメントにて情報をいただきました。今回の警告のメッセージ。Excel のオプションダイアログから設定が変更できるようです。

20230706-5.jpg

わざわざレジストリをいじるよりこちらの方が簡単ですね。

以前からあったものなのか?その後追加されたものなのか?この辺りはよくわかりませんが、とにもかくにも、簡単に修正できるのであればそれがいちばんですね。


<参照>




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2022年08月09日

テキスト操作 と 配列 に関する関数が Office Insider Current Channel(Previw) の Mac 版 Excel に追加

Mac 版 Office Insider Current Channel(Preview) /Insider Slow 向けに、新たに テキストと配列に関する関数が追加されたことが発表されました。

20220809-1-1.jpg 20220809-1-2.jpg

今回公開された Office Insider Blog によると、この関数自体は今年の3月に Mac 版 Beta Channel/Insider Fast 向けに公開されたものですが、これが Current Channel(Preview) に新たに展開されることになったものです。Windows / Mac ともにまだ通常版には展開されていない機能になります。


【追加される関数】

テキスト関数:
  • TEXTBEFORE
  • TEXTAFTER
  • TEXTSPLIT
配列関数:
  • EXPAND
  • TAKE
  • DROP
  • VSTACK
  • HSTACK
  • CHOOSEROWS
  • CHOOSECOLS
  • TOROW
  • TOCOL
  • WRAPROWS
  • WRAPCOLS
それぞれの関数の詳細については、「Excel 関数 (機能別)」にてご確認ください。

20220809-1-3.jpg

なお今回のこうした関数は、現時点では Beta Channel あるいは Current Channel(Preview) をご利用の方向けに展開されているものですが、今後通常版に展開されても、Excel for Microsoft 365、Excel for Microsoft 365 for Mac、Excel for the web 向けのもので Office 2016/2019/2021 ではご利用いただけません。


<参照>




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2022年07月30日

今後 提供予定の Excel の新機能

TechCommunity の Excel Team のブログを見ていると、毎月「What's New in Excel (July 2022)」といった形で、その月に、Excel for the web、Excel for Windows、Excel for Macなどにどんな新しい機能が追加されたかが整理して紹介されています。

20220729-2-1.jpg

もちろんそうして整理したものばかりではなく、当然ながら新しい機能が追加された場合には、「New in Excel for the web: Power Query Group operations are now available」といった形で新しい機能も紹介されております。

さてそんな中で「What's New in Excel (July 2022)」といったページを見てみると、「Excel Features Flyer」というリンクがあるのをお気づきでしょうか?


【今後提供される新しい機能の提供予定がわかる "Excel Features Flyer"】

"Excel Features Flyer" は、今後、Excel のどんな機能がどのバージョンから提供されるかといったことがわかるようになっているPDFファイルです。

20220729-2-2.jpg 20220729-2-3.jpg

Office Insider 向け、製品版利用者向けと一覧に提供開始バージョンなどが、ざっくり紹介されていますが、Microsoft 365 のロードマップ同様に、今後 Excel Team から提供される "Excel Features Flyer" も、Excel にどんな機能が展開されるのかを確認する一つの資料として便利ですね。ぜひご活用ください。


<参照>




Microsoft 365-Excel/Microsoft Store


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2022年07月27日

VBAを含んだシートを開くと「&H80004005(-2147467259)エラーを特定できません」というエラーが表示されて開けない

先月ぐらいから発生している Excel の不具合。Microsoft コミュニティを見ていると、現在2つの不具合が発生していて、どちらも昨日までの時点では改善されていないようです。

現在発生している不具合は、
  1. Excelところどころ見えなくなった
  2. システムエラー「H80004005」
の2例。その代表的なものを2つほどピックアップしてみました。
1)の例は、データ自体はあるものの表示が乱れるというもの。そして、2)の例は、VBAを含んだシートを開こうとすると、以下のようなエラーが表示されて利用できないというもの。

20220727-2-1.jpg

どちらも現在進行中のエラーです。おそらくフィードバックはされているでしょうから、あとは更新プログラムの到着を待つのみなのですが、このひと月更新はちょくちょく来ていますが、昨日の段階ではまだ改善には至っていないようです。

ただし 1)の表示の問題など利用環境によっては問題ないケースもあるので、必ずしもすべての方がこうしたエラーでうまくいかないというものでもないようです。



【回避策】

冒頭で、今回ご紹介した2つの事例。いずれの場合も現段階では回避策としては、Ver.2205 までロールバックすることぐらいしかないようです。

Office 365(2016)をロールバックする

上記のサイトを参照の上、Office 製品をロールバックします。この際、バージョンとしては、Ver.2205 まで戻す必要があるようなので、

16.0.15225.20288

とすれば、2022年6月14日に提供された Ver.2205(Build15225.20288)まで戻せるはずです。

20220727-2-2.jpg

戻しても、そのままだと、また自動更新がかかってしまいますから、しばらくは、ファイル>アカウント と開いて、更新を無効にしておく必要があります。

現在のチャネルのリリース ノート」をご覧いただくとおわかりいただけるように、この間に提供されている更新プログラムも様々な既知の問題が修正されています。またセキュリティの問題の修正なども含まれています。なのであくまでも一時的な回避策とご理解ください。

なのでこちらを無効にしたままというのも問題。すでにひと月以上たってはいますが、数週間後に修復ができているかなどを Microsoft コミュニティの掲示板などで確認してみて、修正プログラムがすでに提供されているようであれば、再度自動更新を "有効" にして最新状態にしてご利用いただくことをお勧めいたします。


<参照>




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Surface の新機能がここにある!

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2022年06月23日

日付を入れてもシリアル値で表示されてしまう

Excel のセルの書式設定は、きちんと日付になっているにもかかわらず、表示される値は、セルの書式設定での表示形式タブのところで指定した書式ではなく、「シリアル値」としてしか表示されない...

20220623-1-2.jpg

そんな場合の対処法について備忘録として取り上げてみました。


-- "シリアル値" が表示されてしまうのは書式設定の問題だけではない:

実は今回のようなケース。ワークシート上では、"シリアル値" で表示されていても、数式バーを見ると、ちゃんと "日付" で表示されてたりします。

20220623-1-2.jpg 20220623-1-1.jpg

本来であれば、左のようにワークシート上でも日付で表示されて、数式バーのところも日付で表示される。これが正しい表示ですが、右の画像のように、ワークシート上は「シリアル値」、数式バーは「日付」になってしまうわけです。

ちなみにセルの書式設定の "表示形式" が正しくない場合には、数式バーの表示も正しく表示されません。

20220623-1-3.jpg

実はここが一つの見極めるポイントになります。

20220623-1-4.jpg

数式バーにきちんと表示されているということは、セルの書式設定的には上記の画像にもあるように問題ないわけです。


-- 「数式をセルに表示する」設定になっていないか?:

答えから書いてしまうと、Excelの場合、「計算結果の代わりに数式をセルに表示する」なんていう設定があります。実はここが "オン" になっていたりすると、日付が "シリアル値" で表示されるようになってしまいます。

20220623-1-5.jpg
  1. Excel を起動します
  2. ファイル > オプション と開いて、"Excelのオプション" ダイアログを表示します
  3. 左ペインの "詳細設定" をクリックします
  4. 右ペインの "次のシートで作業するときの表示設定" にある "計算結果の代わりに数式をセルに表示する"が "オン" になっていたら、クリックしてチェックを外して "オフ" に変更し、"OK" をクリックして閉じます
この設定、数式が正しく設定されているかどうか?を確認する上では非常に便利なわけですが、その表に日付などの入力されたセルがあったりすると、シリアル値になってしまうので、"あれ?" ってなってしまうわけですね。

日付がきちんと表示されるかどうか?....

単にセルの書式設定だけの問題ではないこともあるんですね。


** ところでここでは触れませんが、"シリアル値" ってなんだっけ? という方は、「Excelで日時を扱うために知っておきたいシリアル値(日付編)/Be Cool Users」サイトも参考にしてみてください。初心者向けに丁寧に説明されています。


<参照>




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2022年03月30日

Excel for Mac にナビゲーションペインが追加

Windows 版 の Excel 向けには、2021年7月31日に投稿された "Excel のナビゲーション ウィンドウで全体像を見る" のブログの中で、Office Insider 向けに提供がスタートしたことが報じられていた "ナビゲーションペイン"。現時点ではすでに、通常版でも、2022/3/24 Ver.2203(ビルド15028.20094)までバージョンが進み、現在はこの機能もすでに展開されております。

20220329-4-1.jpg

さてこの "ナビゲーションペイン" の機能が、Excel for Mac でも利用できるようになりました。2022年3月8日付のブログ「Excel for Mac のナビゲーション ウィンドウを使用してブックを簡単に整理する」の中で紹介されているように、"Office Insider Ver.16.56 (ビルド21120200) 以降" を利用しているユーザー向けに展開されています。

現時点では、まだあくまでも Office Insider のユーザーのみになります。

2022/3/15 に Ver.16.59 (Build 22031300) が展開されていますが、バージョン的にはすでにクリアしていても、基本的には Office Insider 版でないとまだこの機能は利用できません。

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上記の画像は、Office Insider Beta Channel Ver.16.61(ビルド22032800) のものですが、表示タブ>表示 から、"ナビゲーションウィンドウ" が選択できるようになっています。


<参照>



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2022年03月26日

Excel/Excel for the web の新機能

TechCommunity Blog、Office Insider Blog において、Excel および Excel for the web に追加された新機能が紹介されていましたのでご紹介いたします。

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Excel のみならず、Excel for the web も新しい機能が追加されるなど Excel Team かなり頑張ってます。


【Excel に追加された新しい関数】

まずは、Excel に追加された新しい関数からご紹介します。

-- テキスト操作に関する関数

まず最初に新たに追加されたテキスト操作に関する関数からご紹介します。指定したセル内から文字を抽出・分割するための関数です。
  • TEXTBEFORE:文字を区切る前のテキストを返します
  • TEXTAFTER:文字を区切った後のテキストを返します
  • TEXTSPLIT:区切り文字を使用してテキストを行または列に分割しま

-- 配列操作に関する関数

別々の配列されたデータを組み合わせるための関数になります。
  • VSTACK:選択されたデータ配列を垂直方向に配置してくれます
  • HSTACK:選択されたデータ配列を水平方向に配置してくれます

-- 配列の形成に関する関数

配列されたデータを、行または列などの単一のデータに配置しなおします
  • TOROW:配列を1行に配置しなおします 
  • TOCOL:配列を1つの列に配置しなおします 
  • WRAPROWS:行配列を2D配列にラップします
  • WRAPCOLS:列配列を2D配列にラップします 

-- 配列のサイズを変更する関数

指定した行数・列数の配列を抽出するための関数です。
  • TAKE:配列の開始または終了から行または列を返します
  • DROP:配列の開始または終了から行または列を削除します
  • CHOOSEROWS:配列から指定された行を返します
  • CHOOSECOLS:指定された列を配列から返します
  • EXPAND:配列を指定された次元に拡張します
"Text and array manipulation functions in Excel" の中で紹介されているものですが、このブログについては、"Excel のテキストおよび配列操作関数" という日本語版もあります。なお、"Announcing New Text and Array Functions" という Excel Team の TechCommunity Blog の中でも同様に紹介されています。


【ステータスバーから手軽に計算結果をコピーできる】

これは、3月10日付で公開されたブログ「Excel for Windows のステータス バーから値をすばやくコピーする」の中で紹介されているものです。
Windows 版 Excel に追加された機能になりますが、ステータスバーに表示された計算結果をコピーして貼り付けることもできるようになったようです。


【Excel for the web に追加された機能】

さて続いては、Excel for the web、つまりは、Web 版の Excel に追加された機能になります。
  • 新しい条件付きフォーマット
  • 関数ライブラリ
  • 新しいフィルターメニュー
  • スライサーの挿入
  • オンライン画像の挿入
といった機能が追加されています。ストック画像なども利用できるようになったようです。

こうしてみると、この3月は、Excel については新機能ラッシュになっています。Beta Channel ユーザー向けに展開され、後に Current Channel(preview)、そして Current Channel へと展開されていきますので、一般ユーザーの方が利用できるようになるにはもうちょっとかかるかもしれませんが、もうしばらくお待ちください。

Office Insider Beta Channel でご利用の方は、ぜひお試しください。


<参照>




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2022年02月05日

コメントにハイパーリンクを追加する

Excel で資料などを作成する際、各セルごとに注意事項としてコメントなどを設定されてご利用の方も多いかと思います。

さてそんな Excel の "コメント" の機能に、外部のWebサイトにワンクリックで移動できるようなハイパーリンクを貼れる機能が追加されました。日本時間 2月3日 に公開された Office Insider Blog にて、紹介されたものです。

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今回のこの機能、後ほど整理しますが、すべての Excel for the web ユーザーと、Office Insider 向けに提供されていますが、通常のデスクトップ版では、一般ユーザー向けにはまだ提供されていないというちょっと変わった形でこの新しい機能が公開されています。


【コメント機能】

Excelのコメント機能は、共有データで作業する中で、他のユーザーとメッセージをやり取りができる機能です。メモの場合には、セルに注釈を追加するだけなので、メッセージのやり取りはできませんが、コメントの場合にはこれが可能になるという点でちょっと利用方法が異なります。

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ただしコメント内では、これまでであればWebアドレスなどを入力しても、単純にテキストデータとして挿入されるだけで、ハイパーリンクは貼れませんので、アドレスをコピーしてブラウザに貼り付けるなどひと手間かかっていました。


【ハイパーリンクの自動挿入】

そして今回追加されたのが、このハイパーリンクの自動挿入。Webアドレスを直接入力する、あるいはコピーして貼り付けるといった方法でコメント欄にハイパーリンクを貼れるようになります。

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上記の画像は、2022/02/04 に更新された Windows 版 Beta Channel Ver.2202(ビルド14931.20010) で確認してみた例です。画像には入っていませんが、ハイパーリンクを貼った後に該当のリンク先にマウスをポイントすると、Ctrlキーを押しながらクリックすればWebページが表示されるとポップアップメッセージも表示されます。


-- 利用できるユーザー:

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冒頭でもちらっと触れましたがこの機能が展開されているのが、Office Insider および、Excel for the web のユーザーというちょっと変わった展開方法になっています。

1) Office Insider バージョン:
  • Windows Version 2110 (ビルド 14701.20210) またはそれ以降
  • Mac Version 16.58 (ビルド 22010904) またはそれ以降
ということで、Office Insider 版であれば、Beta Channel、Current Channel(Preview) に限らずどちらでも利用できるようになっています。ただし現段階では通常版では、バージョン的にはクリアしていても利用できません。通常版に展開されるのはもうちょっと後になるようです。

2) Excel for the web:

無料でも利用可能な Excel for the web では、すべてのユーザーが利用可能になるようです。「We will be rolling out hyperlinks in threaded comments to all users of Excel for the web in the coming months.」とあります。

ただし現段階では、まだ利用できません。Web版でデータを共有して作業を進めているというケースは多々あるでしょうから、Web版、さらに言うとサブスクリプションの有無(有料・無料に)関係なく利用できるというのは、非常に便利ですね。

Office Insider Blog を見てみると他にも、
といった記事が紹介されています。


<参照>




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2021年11月28日

rand 関数

先日紹介した randbetween 関数は、最大値と最小値を引数に設定し、引数に応じた値範囲で乱数を表示させる関数でした。今回は、rand 関数についてご紹介します。

"rand" と聞いて、"あれ?" とお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この関数は、Wordでも、PowerPoint、Outlookでもランダムな文字列を表示する関数として使用されているものです。

これにより、サンプルテキストを表示してくれるので、スライドや文書のレイアウトを考えるときには非常に便利な関数です。


-- Excel でも乱数を表示させる代表的な関数:

この rand 関数は、Excelでも、Word、PowerPoint などのアプリ同様にランダムな数値を表示させるために利用できる関数になります。


-- randbetween 関数と何が異なるのか?:

最も基本的な使い方でいうと、randbetween 関数の場合には、引数を指定しますが、rand 関数の場合には引数は必要ありません。引数がない代わりに、rand 関数の場合には、0〜1までの間の少数表示にて乱数を表示してくれます。


【rand関数の活用法】

データをランダムに並び替えたい.... そんな時に、この rand 関数にて抽出された数値を基準に並び替えを行うと簡単に実現できます。

20211128-1-1.jpg 20211128-1-2.jpg

トーナメントの試合の組み合わせを考えないといけない場合には頭を悩ませる方も多いことでしょう。データの抽出を人為的にではなく、無作為に行いたい場合などには重宝しますね。上記の様に RAND関数で抽出された値を対象にデータを並び替えます。

後は適宜並び替えた名前をトーナメント表などに入力していきます。


今回ご紹介している rand 関数、そして以前にご紹介した randbetween 関数は、Windows でも、Macでも、さらには、Excel for the web でも利用可能な関数です。

ぜひ活用してみてください。


<参照>

RAND 関数




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2021年11月13日

入力規則のダイアログに、"日本語入力" タブがない!

実は単純に先日 "PHONETIC関数がない!" なんて記事を書いて、うっかりその設定を元に戻してなかったのがその要因だったわけですが、一応こちらも、備忘録としてとりあげてみました。

Excel を起動して、"データの入力規則" を設定しようとして開いた画面です。

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何かが足らない.... そうです、"日本語入力" タブがありません。該当セルがアクティブになった時に日本語入力をオンにするのか?オフにするのかをコントロールするための "日本語入力" タブがありません。

20211112-1-2.jpg

正しくは上記のような表示になるわけですね。

最初にも書きましたが、その原因は、先日ご紹介した "PHONETIC関数がない!" と同じです。

つまり編集言語の優先順位の問題です。

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ファイル > オプション とクリックして、Excel の オプション を開き、左ペインの "言語" をクリックすると "Office の言語設定を構成します" という画面が表示されますので、こちらの "Office の編集言語と構成機能" のところの設定を "日本語" を優先に戻します。

上記の様に、日本語以外のものになってしまうと、"日本語入力" タブが表示されなくなってしまうわけですね....

こんなところも "Office の編集言語と構成機能" の設定が影響してくるんですね...


<参照>




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2021年11月12日

Excel for Mac に、”すべて検索” 機能が追加される!

Windows 版の Excel ではお馴染みの検索の機能ですが、Mac 版 ユーザーからはその充実を求める声が多かった、今後徐々にその "検索" 機能をWindows 版と同じような形で表示できるように更新されるようです。

20211111-0-1.jpg 20211111-0-2.jpg

前回の更新でもある Ver.16.56.21110701 以降より順次リリースがスタートしている機能のようですが、まだうちの Excel では反映しておりません。逆にいうと現在の Mac 版 Excel は、Insider 版 でも以下のような感じです。

20211111-1-2.jpg 20211111-1-3.png

これに対して、Windows 版はというと検索の画面を表示、"次を検索" だけではなく、"すべて検索" をクリックすると...

20211111-2-1.jpg 20211111-2-2.jpg

検索ボックスが広がって検索結果が一覧で表示されるようになっています。

ブログによるとこうした表示が、Mac 版の Excel にも搭載されるようになったということのようです。
そして、昨日ご紹介したように Beta Channel にちょっとだけ時間差があったので、気が付くのに時間がかかってしまいましたが、次の更新プログラムが到着。Ver.16.56.21110905 となりました。

20211111-2-3.jpg

そして上記の画像のように機能が追加されました。画面的には、ほぼ Windows版と同じ感じになりましたね。


-- 「次を検索」と「すべて検索」の違い:

・次を検索:
検索結果として、シート内の該当セルがアクティブになります。"次を検索" をクリックすると次の該当セルにアクティブセルが移動します。

・すべて検索:
検索ボックスが広がり、検索対象の中の該当セルすべてを一覧で確認できるようになります。一覧の該当項目をクリックすると、該当項目がアクティブセルになります。


【利用可能なバージョンと今後の展開】

今回の検索機能は、Office Insider に参加されている Beta Channel ユーザー向けに先日の Update から提供がスタートしているものです。

対象:Office Insider Beta Channel Ver.16.56.21110701以降

ただし、Beta Channel の該当バージョン以降であってもすべての Beta Channel ユーザー向けにはまだ展開されておらず、順次その提供範囲を広げていくようなので、該当バージョンであってもすぐに利用できるわけでもありませんので、まだだよ?という方は、しばらくお待ちください。ちなみに、まだうちの Excel for Mac では、この次のバージョンが到着してから反映しました。

こう見ていくと、Windows 版と Mac 版。同じ Excel でも、細かいところで、まだまだ違いもあるんですね?


<参照>




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2021年11月10日

PHONETIC関数がない!

Microsoft コミュニティを見ていてちょっと気になった質問があったので、備忘録もかねて確認してみました。

質問内容としては、関数の中に "PHONETIC" がない! というもの。

PHONETIC 関数と言えば、ご存知の方も多いと思いますが、"ふりがな" を振るための関数。

20211109-2-1-1.jpg 20211109-2-2.jpg

この関数を設定しているセルに "#N/A" といったエラーが出ていたら? 

もしかしたら今回ご紹介する Excel の設定が要因かもしれません。


【PHONETIC関数とは?】

PHONETIC関数と言えば、ご存じのように "フリガナ" を表示させるための関数です。

20211109-3-1.jpg 20211109-3-2.jpg

当然ながら、Microsoft Excel の関数を紹介しているサイトにもきちんと表示されています。比較的基本的な関数の一つです。

20211109-3-3.jpg

もちろん上記の様に、Excel の画面から、数式バーの fxボタン(関数の挿入ボタン)などを押して関数の挿入をすれば、通常であればちゃんと関数一覧にも表示されます。


【「ふりがな」という文化】

「ふりがな」を振るという言語文化は、比較的限られた言語になるようですが、日本語以外にないというわけでもありません。ただし英語では、日本語的な振り仮名を使うことはないんでしょうね...

こうした文化の違いもあるんでしょう。実は、Excel の編集言語の設定が、英語などになってしまうと、今回ご紹介しているような PHONETIC関数は利用できなくなってしまうようです。

でもそうした背景が、関数という機能に影響してくるということは、今回の Microsoft コミュニティの質問を見ていて初めて知りました。


【"編集言語"の設定を確認する 】

ファイル > オプション とクリックして、Excel の オプションダイアログを開きます。

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左ペインの "言語" をクリックすると "Office の言語設定を構成します" という画面が表示されますので、こちらの "Office の編集言語と構成機能" のところで、"日本語" が優先になっていないと、今回取り上げているような PHONETIC 関数が使用できません。

20211109-4-2.jpg 20211109-4-3.jpg

英語が優先言語になっていると、上記の様に関数の挿入ボタンを押しても、PHONETICは選択肢に出てきませんし、既存の設定されている部分を選択して fxボタンを押すと、関数の説明までは出るものの、上記の画像にもあるように "結果" のところには何も表示されません。

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本来であれば、fxボタンを押すと上記の様に "フリガナ" の機能が働いていると "結果" のところには、"フリガナ" が表示されます。


【一度おかしくなったら?】

この設定がおかしくなった場合、当然、オプションの設定を変更し、変更後は、Excel自体の再起動も必要あります。

ではこれでExcelの設定が元に戻ったからと言って該当のファイルを開いても、フリガナの表示は元に戻りません。オートフィルなどを利用して数式を再編集する必要があるようです。

通常、Excel を起動して新規にワークシートが表示されている状態では編集言語の設定で、日本語が優先になっているか?どうかはわかりずらいです。編集言語が、英語でも日本語のフォントを選択して日本語入力は可能です。

20211109-5-1.jpg 20211109-5-2.jpg

既定の設定であれば、起動直後に表示されているフォントが "游ゴシック" だったりすると、編集言語が日本語。編集言語が英語だったりすると、既定のフォントが、"Calibri" だったりするので、そこで "あれ?" と気がつかないと難しいかもしれませんね。

それにしても、今回ご紹介した PHONETIC 関数以外に そんなに数はないと思いますが、言語環境によって利用できなくなる関数があるということには注意が必要ですね。


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2021年07月21日

Mac 版 Excel の "名前の定義" がより使いやすくなります

セルの範囲を名前として登録しておくための "名前の定義" 。これを管理するための機能が、Windows版でいうと  "名前の管理" になります。ただしこれまでの、Mac 版 Excel には、このボタンはありませんでした。

今回、この "名前の定義" を使いやすくするために、"ネームマネージャー" の機能が追加されました。

内容的には、Windows 版同様に扱いやすくしてもらいたいというリクエストに応じた機能更新になるようで、今回の更新で Windows 版同様に使えるようになったようです。

20210721-1-1.png 20210721-1-2.png

Windows 版でいう "名前の管理" ですが、現在のところ "ネームマネージャー" とカタカナ表記になっているようです。こちらの名前については、今後、通常版にリリースされるまでに変更になるかもしれません。

20210721-2-1.jpg

Windows 版と同じようにというのであれば、その名前も "ネームマネージャー" よりは "名前の管理" の方がわかりやすいのかもしれませんね。


【従来はどうだったのか?】

現在ご利用のものと比べると一目瞭然ですが、従来であれば、

数式タブ > 名前の定義 > 名前の定義

と開くと、セル範囲などを指定して名前を定義するようになっていました。追加する際にも、"名前の定義" のダイアログを表示し、"名前" の枠の下にある "+" (追加)、"ー"(削除)にて、追加したり削除したりすることができておりましたので、Windows 版でいう "名前の管理" という機能はありませんでした。

これが、Windows 版と同じように名前の管理ができるようになったということになります。


-- 対象製品:

Office Insider Beta Channel Ver.16.52 (Build 21071100) 以降




<参照>





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2021年07月08日

ランダムな数値を表示してくれる RANDBETWEEN関数

Word や PowerPoint などで、何かのチラシなどのレイアウトを作成する際、何か文書を打たないといけない.... とりあえず原案の作成なので何でもいいんだけど、いざ何でもいいから文書を打ってと言われても、困ってしまいますね。

そんな時に利用できるのが、RAND関数であったり LOREM関数だったりします。Word、PowerPoint の本文、あるいはテキストボックスでご利用いただけます。Word for the web や PowerPoint for the web でも同様にご利用いただけますので、ご存じない方は是非お試しください。

さて今回ご紹介する RANDBETWEEN関数はまさにこれの Excel 版といったところでしょうか? 本日は、ランダムな数値を表示してくれる RANDBETWEEN関数 についてご紹介します。


【Word/PowerPoint におけるRAND関数】

まずはおさらいを兼ねて、Word を例に、RAND関数/LOREM関数 についてご紹介します。

20210708-1-1.jpg

上記は一例ですが、レイアウトの原案を作成する際などに、とりあえず何か文字で埋めておきたい...そんな場合に利用できるのが、"RAND関数/LOREM関数" になります。

-- 利用可能なアプリ:Word、Word for the web、PowerPoint、PowerPoint for the web、Outlook

-- 利用方法:

20210708-1-2.jpg 20210708-1-3.jpg

文章、あるいはテキストボックスなどを用意したうえで、

=rand(段落数、文章の数)

と入力してエンターを押します。すると上記のようなサンプルテキストが入力されます。


【RANDBETWEEN関数】

さて前置きが長くなりましたが、これからが本番。Excelにおいても、何かサンプルを作成する際に適当な?数値を入れないといけないといったケースがあります。その際に利用できるのが、"RANDBETWEEN関数" になります。

"RAND関数" もあるんですが、ちょっと使い方が異なりますので今回は、"RANDBETWEEN関数" のみのご紹介になります。

RAND関数や、RANDBETWEEN関数は、ちょっと難しい言い方をすれば "乱数" を発生させるための関数になります。

-- 利用可能なアプリ: Excel、Excel for the web

-- 利用方法:

Excelの場合には、各セルに数式として入力します。エンターにて確定すると、乱数が返されます。必要に応じてオートフィルをして、複数のセルに同様に乱数を表示させてご利用ください。

書式:

=randbetween(最小値,最大値)

となります。

例:

20210708-2-1.jpg 20210708-2-2.jpg

上記の例では、

=randbetween(1000,100000)

としています。つまり、1000〜100000 の間の数値をランダムに表示させています。


Word、PowerPoint 同様、Excelでサンプルデータの作成の時には役立ちそうですね。


<参照>




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2021年03月19日

Excel for the web で変更内容が確認できるようになりました

Web版 Office も着々と機能が追加されており、今回ご紹介する機能もその一つになります。

Excel for the webにおいて、ワークシートに加えられた変更履歴が確認できるようになりました。

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1つのデータを利用して共同で作業を行う上では、だれが、いつ、どこを変更しているのか... といった情報がわかると助かる時があります。今回はそんなニーズに応じた機能の更新ということになります。


【"変更箇所の表示"という機能について】

今回追加された "変更箇所の表示" という機能では、過去60日間に変更された変更内容が確認できます。

20210319-2-2.jpg

上記の画像は、私が Office製品の更新履歴をチェックしている表ですが、OneDriveに保存しているもので、普段は、Excel for the web を利用してデータの編集を行っています。

校閲タブ>変更箇所の表示

とクリックすると、"変更" という作業ウィンドウが右脇に表示されます。

20210319-2-3.jpg

またフィルターリングの機能により、ワークシートや、期間の指定もできるようになっています。

本機能の記事が公開されたのが、3月9日。公開されてから、私が利用している環境で確認できるようになったのが本日なので、順次すべてのユーザーに展開されていきますので、Excel for the web を開いてもこの機能がまだ搭載されていない場合には、今しばらくお待ちください。


<参照>




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2020年07月22日

Excel for the web の最新情報

これまでにも何度も取り上げておりますが、Office 製品には、PCにインストールして利用するデスクトップ版と、モバイルデバイス向けの Mobile版、そして、Web上で利用可能な、Web版があります。

当然ながら、デスクトップ上のPCでできることのすべてば、Mobile版やWeb版で利用できるわけではありません。

今回は、このWeb版のOffice製品についてのご紹介です。

Web版のOfice製品は、その名称も変わってきています。例えば、出始めのころには、"Office Web Apps" 何ていういい方もしてましたが、その後、"Office Online" になり、現在は、"Office for the web" と呼ばれています。


上記にもあるように、Office 2010のころから提供が開始されており、このブログでもかなり前からご紹介させていただいてました。

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さて今回注目してみたのは、この中の "Excel for the web"。Web版 Excel です。TechCommunity に、Excelチームが、どれだけ Web 版の Excel に力を注いでいるかが、投稿されております。FY20での目標として、"Customers can use our web app for all their work and should never feel they need to fall back to the rich client" と掲げられております。興味のある方は是非ご覧になってみてください。


【Excel for the webの新しい機能と今後】

さてそんな中で、Excel for the Web が現在どうなっているのか? そして、今後どうなっていくのか? そんなことが、"Excel for the web の新機能" の中で紹介されております。(このサイトは日本語サイトもあります)

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Web版の Officeは、Microsoftアカウントがあればどなたでも利用が可能で。ただし、サブスクリプションを利用している方と、そうではない無料版をご利用の方の大きな違いは、商用利用の可否になります。

無料版は、商用利用 不可。これに対して、サブスクリプションを利用している方は、商用利用可となります。

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ご覧いただくとお分かりいただけるように、デスクトップ版では、新しいバージョンでしか対応していない、XLOOKUPなどの関数も、Web版では利用できたりします。またWeb版は、データが OneDrive に保存されるため、誤って上書き保存されたデータであっても、バージョン履歴をたどって、復元することも可能です。

-- 今後の Excel for the web:

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現在、プレビュー版として提供されている Office Script。Web版では利用できないVBAに変わって処理をなるべく自動化できるようにと導入されたものを始め、グラフの強化など、この辺りは、Ignite 2019 で発表された機能でもあります。


デスクトップ版に比べると何かと機能に制限がかかって同じようにいかないWeb版ではありますが、Excelに限らず、Web版は、PowerPoint でも、Presentation coarch の機能がいち早く搭載されるなど、デスクトップ版とは違った動きをしています。

こうした動き、今後にも注目しておきたいですね。

最後に、もう一つ個人的に気になっている機能に、画像からのデータ挿入という機能があります。Mac版とAndroid版に提供されているもので、画像データから表を検出して自動的にデータを挿入してくれるというもの。


Web版でもさることながら、Windows 版でも搭載してくれないかな?っと気になってます。


<参照>





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2020年04月19日

Excel に加わった新しい機能 "クリックして追加"

現在はまだ Office Insider (Fast Ring) ユーザー向けに提供されている機能ですが、4月13日にリリースされた ver.16.37 (20041301) にて、新たに追加された "クリックして追加" という機能を使ってみました。


【どんな機能?】

"クリックして追加" と聞いただけだとちょっとピンとこないこの機能。Office for Mac (Insider Fast ビルド) のリリース ノートの4月13日付の更新内容を見ても今ひとつはっきりしませんでした。

20200419-1-1.jpg 20200419-1-2.jpg

このモードが追加されたことで何が便利になるのか?

実際に試してみて最初は戸惑いましたが、なぁ〜るほどぉ.... ということでしたが、要するに文字通り、"たし算" が簡単に出来るようになる機能です。
オートSUMやら関数もあるものの、やはり一番基本的な部分となる四則演算。その中でも "たし算" は、Excelを使い始めたばかりの方でもより簡単に使いやすいように工夫されたということになります。


【実際に使ってみる...】

ー 設定編:

まずは設定から。設定については、ブログでも取り上げられている通りですが、以下の手順で設定します。

1) メニューバーの、"Excel" をクリックして、"環境設定" をクリックして開きます

20200419-2-1.jpg

2) "編集" をダブルクリックして開くと、"編集オプション" のところにある "クリックして追加モードを有効にする"をクリックしてチェックを入れます

20200419-2-2.jpg 20200419-2-3.jpg


ー活用編:

ではどう変わるのか? 具体的にみていきましょう。

・設定前

一例ですが、以下のような形で、四半期ごとの合計などを、総計欄に入れる場合、"=" と入力したあと、該当セルをクリックして、"+" を押す、そして再度クリックして、またまだ "+" をクリックする... といった作業を繰り返す必要がありました。

20200419-3-1.jpg 20200419-3-2.jpg

・設定後

以下のように、”=” を入力したあとは、該当セルをクリックするだけで、”たし算” の数式が作成できます。

20200419-3-3.jpg 202004190304.jpg


ということで、今回追加された "クリックして追加" 機能。通常であれば、"=" を入れて、セルをクリックしても、クリックしたセル番号が入れ替わるだけで、"たし算" にはなりません。

今回の設定をしておけば、一番使うことの多そうな "たし算" なので、ちょっと "たし算" が楽になります。

ちなみにこの機能は、Office Insider のブログの中でもちょっと触れられておりますが、以前 ""画像からのデータ" 挿入に対応。ただし課題もまだまだ" でご紹介した、"新機能 [画像からデータを挿入する]" と同様、Mac版の Excel (Office Insider向け)のみに搭載されている機能です。Windows版の Excel には現時点では、Insider 版であっても搭載されておりませんのでご注意ください。


【追加】

** ちなみに今回の機能。現時点では、ブログなどを確認するかぎり、Office 365 サブスクライバー向けの機能なのかどうか?も提示がないので、詳細は不明です。今後実際に通常版に搭載されるまでの過程で、すべてのバージョンに搭載されるものではなく、サブスクライバー向けの機能となる可能性もあるかもしれません。


<参照>



Microsoft Store (マイクロソフトストア)

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2020年03月29日

"画像からのデータ" 挿入に対応。ただし課題もまだまだ

3月19日に配信された Office Insider(Fast Ring) 向けの更新。Ver.16.36(20031800) において、Excel for Mac に "Insert Data from Picture" という機能が新機能として追加されました。


Android 版の Excel や iOS 版 の Excel にはちょっとまえから搭載されておりましたが、ただしこちらもまだ Insider 向けの機能で、さらには日本語環境では動作しません。

まぁその後なかなか進んでいなくて、残念ながらまだ Insider 版でも、正式には対応しておりませんので、相変わらず日本語は正しく表示されません。現在英語など、21か国語に対応しているようですが、順次その範囲は広がっていくとのことです。


【Windows 版に先駆けて Mac 版で対応!】

新機能というと、Windows 版で追加されて、続いて Mac 版に展開される....というケースが多いわけですが、今回は別。"Insert Data from Picture"("画像からのデータ")という機能が、Windows 版に先駆けて、Mac版に搭載されました。

もちろんまだ Office Insider 向けの機能なので、どなたでもご利用いただけるものでもありません。

スマホやタブレットなどと異なり、カメラと連動させるということ自体が比較的少ないデスクトップ版の Office なわけなのですが、画像として保存されたデータを読み込んでの利用が可能になっています。

Ver.16.36(20031800) 以降の Excel for Mac を開くと、

20200324-5-1.jpg

の様に、挿入タブに機能が追加されております。


-- 残念ながら日本語はまだ文字化けしてしまう:

Office Insider 向けの機能なわけですから、当然ながら完璧な形で導入されているわけではありません。現在展開されている Android版や、iOS版 でも、日本語には対応しておりません。そんな状況ですから、当然 Mac 版もまだちゃんと日本語対応できておりません。

そんな中、以下の様なかたちで確認してみました。

・今回使用したデータ: Macの仕様をキャプチャーした画像データ

20200325-1.jpg

-- 操作手順:

では実際に試してみましょう...。

20200325-2-1.jpg

まず、Excelを起動して、"画像からのデータ" をクリックし、ファイルを指定します。この際、"ファイルからの画像" と "クリップボードからの画像" が選択できます。

20200325-1-2.png 202003251-3.png

データの読み込みが終わると、画面右の作業ウィンドウに、読み込まれたデータがプレビューで上段に、そして下段に各セルの中の文字が表示されますが、ご覧いただくとわかる様に文字化けしております。

20200325-2-2.png

** 今回は、 "ファイルからの画像" で行いましたが、同じ画像をコピーしてクリップボードに貼り付けて読み込んでみましたが、クリップボードからはうまく取り込めませんでした。

さてこうして取り込まれたデータですが、先ほども書きましたが、文字化けしております。作業ウィンドウのところで、セルごとにデータを修正して行けば修正も可能ですが、ちょっと大変です。

ただしこれは、以前試してみましtが、Android版でも同様でした。日本語対応していないというのはこうした文字コードなどの問題もあるんでしょうね。

20200325-2-3.jpg 20200325-2-4.jpg

Android 版では当然文字化けした状態だと、文字化けしたままでした。ただしどうも今回の Mac 版の場合には、これで特に修正しないで取り込んでみましたところ....

20200325-2-5.png

上記の様に、ある程度はきちんと日本語も表示されている様でした。取り込もうとするデータにもよるんでしょう。英数文字だけであれば、綺麗に取り込めたりするのかも知れませんが、編集の時点では文字化けしていたデータも、まずまずな感じで認識されておりました。

もちろん編集のところで修正すればきちんと取り込めます。但し数が多いとこの作業も大変ですよね?

まだまだ使い勝手も慣れていないせいもあって、ちょっと... なところもあるのですが、今後一般向けにリリースされるに向かってどこまで改善されていくのか?楽しみなところでもあります。


<参照>




デル株式会社
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2020年01月18日

1月に配信された更新プログラムの影響で、Excelの動きがおかしい  〜完結編

1/15に配信された、Ver.2001(ビルド 12430.20050)の更新プログラムにより、32ビット版の Excel (Office 365 ProPlus/Office 365 Solo など) のクイック実行版で発生していたトラブルに対する更新プログラムの配信がスタートしております。


上記記事でも、【更新情報】として追加しておりますが、改めてこちらでもご紹介させていただきます。

当然ながら、本件は日本でのみ発生していたものでもなく国内外を問わず発生しておりました。USのMSコミュニティで上がっていた質問を注視しておりましたところ、とうとう更新プログラムの提供がスタートしたようです。

20200118-1-1.jpg 20200118-1-2.jpg

Excel を起動して、アカウント とクリックし、"更新オプション" から "今すぐ更新" をクリックします。

20200118-2-2.jpg

上記にあるように、Ver.2001(ビルド 12430.20050)から、Ver.2001(ビルド 12430.20120)に更新されれば完了です。
ちなみに、うちのは、月次チャンネル(対象指定)/Office Insider Slow バージョンですが、月次チャンネルに配信されているものも同様のバージョンになります。当初、うちで確認したトラブルについては、改善されておりました。

ということで、更新プログラムをお待ちになっていた方は早めに更新してください。


【一時的にロールバックされた方へ】

さて本件ですが、修正プログラムが提供されたことで、完結となっております。

こちらのブログでも、一時的な回避方法として、ロールバックする方法などもご紹介しておりましたが、ロールバックした場合、"更新を無効にする" 設定にしておかないと自動的にまた更新されてしまうため、しばらくの間は、"更新を無効にする" ようにご説明いたしました。

更新を一時的に無効にされている方は、再度同じ設定を開いて、"更新オプション" については、同様の手順で、今度は "更新を有効にする" としておいてください。


さて今回のトラブルはこれで完結なんですが、今回のトラブル、その前のAccessの時にはこうしたメールでの返事がきたりすることももありませんでした。以前のAccessの時も、今回のExcelの時も、フィードバックについては、MVPの専用チャンネルからと同時に、Excel の画面からもフィードバックさせていただきました。

すると、アプリの画面からフィードバックさせていただいた分について、

20200118-2-1.jpg

といったメールが Office チームから届いておりました。

フィードバックしたことに対する返信という形でメールが届いてきたのは初めてでしたが、それだけ影響も大きく、さらにフィードバックを送っていた人も多かったのかもしれませんね。



<参照>




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2020年01月17日

1月に配信された更新プログラムの影響で、Excelの動きがおかしい

どうも限られた環境ではあるようですが、1月に配信された更新プログラムにより Excel の動作がおかしくなる症状がいくつか確認されております。

これまでに確認した情報を整理してみると....

Office 365 ProPlus 月次更新チャンネル
Office Home & Business 2019 のいずれも 32ビット版でトラブルが発生しています


【症状】

・罫線が消えてしまう あるいは 罫線が引けない
・挿入を押すとExcelが終了してしまう
・印刷プレビューができない
・セルの塗りつぶしの色が正しく選択した色にならない(例、カラーパレットから、黄色を選択するとピンク色になるなど)
・保存先を指定するための参照ボタンが押せない 

などなどまだまだあるかもしれません。


【対象バージョン】

・1/15配信 Ver.2001(ビルド 12430.20050)
・1/14配信 Ver.2001(ビルド 12325.20298)


Ver.2001(ビルド 12430.20050)になってから?という方も多いようですが、すでにその前の Ver.1912(ビルド 12325.20298)の段階で発生しているという報告もあります。

私自身が直接確認したものでは、1/15配信 Ver.2001(ビルド 12430.20050)でした。さらにこのバージョン、月次更新(対象指定)/Office Insider Slow Ring 向けに配信されていたものと一緒ですが、すでに月次更新チャンネル向けに提供が開始されているという状況のようです。Insider の方では、データを保存する際に参照ボタンが押せないなど確認しております。

1/8配信の Ver.1912 (Build 12325.20288) では問題ないようです。

さらに 32ビット版で発生しているようで、逆にOfficeを削除して再インストールしたところ 64ビット版になりほぼ同じバージョン/Ver.2001(Build12430.20046)でも問題ないとの報告もありました。

現在、Office 365 は、64ビット版が既定値になっています。これは以前このブログでもご紹介いたしました。


つまり、ちょっと前までは普通にインストールすると、32ビット版がインストールされておりましたし、また以前は、アドオンなどの互換性の問題もあり 32ビット版が推奨されておりました。Office 365 ProPlus などでも、32ビットを指定してインストールされていらっしゃるケースも多いかと思います。



【対処法】

一応不確実ではありますが、64ビット版に入れなおせば問題は発生しないケースも出ているので、64ビット版にしてしまうという方法もあるかと思いますが、これは確実性が低いので、一旦、Office を以前のバージョンに戻す、ロールバックをしていただく方をお勧めいたします。

今回私が試したPCでは、Ver.1912 (Build 12325.20288) では問題ないということに確信がなかったため、一旦、12月10日配信の、Ver. 1911 (Build 12228.20364) に戻してみました。

結果、Excelは正常に動作するようになったことを確認しております。

-- ロールバック方法:

上記の記事の中でご紹介していますので詳細は上記記事をご参照ください。

コマンドプロンプトを管理者で起動して、コマンドを実行します。この際、Office のバージョンを、16.0.12325.20288 とします。
もし私が試したもう一つ前のバージョンにするのであれば、16.0.12228.20364 としてみてください。

cd %programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun

と入れて、エンターで実行。

その後、

officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12325.20288

と入れて、エンターを押せば、ロールバックがスタートしますので、あとは終わるのを待つだけです。


-- ロールバック後:

せっかくロールバックしてバージョンダウンできても、そのままではまた自動更新されてしまいます。なので、Excelなどのアプリを開いて、

ファイル>アカウント と開いて、"更新オプション" のところの設定を、"更新を無効にする" をクリック

更新しないようにする必要があります。

ただしいつまでも更新しないで使い続けるのは、やはりこれも問題はあるのでひと月ぐらいを目安にしてみてください。
このブログでもその後の更新プログラムの配信状況は報告させていただきます。


【更新】

やはりというか?当然ながら、海外でも同様のトラブルが発生しております。


US の MS Community を見ていても、32ビット版で発生しているということと、64ビット版にしたら改善したということはやはりでているようです。


【2020/01/18更新】

本件ですが更新プログラムの提供がスタートしたようです。


上記にもありますが、手動にて更新を実行して、Version 2001 (Build 12430.20120) となることで、改善するようです。



<参照>




デル株式会社 デル株式会社

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2019年09月01日

新たな関数 "XLOOKUP" が登場!まずは、一部の Office Insider 向けに提供開始

Excel に新たな配列関数 "XLOOKUP" が登場します。

とは言え、やっとまだ一部の Office Insider(Fast Ring) ユーザーに展開されているだけで、私もそうですが、Fast Ring のユーザーであってもまだまだ利用できない人の方が多いので、一般向けに提供されるのはもうちょっと先になるかと思います。

でもどんな感じになるのか?待ちきれなかったので簡単にご紹介いたします。

20190830-1-1.jpg 20190830-1-2.jpg

LOOKUP関数といえば、

・VLOOKUP
・HLOOKUP
・LOOKUP

といった機能別に言うと "検索/行列"関数 に含まれるものです。
皆さんもリストから所定のデータを抽出したりする際に、よく利用されている方も多いかと思います。

例えば、Webページで紹介されている例と似たようなものを作成してみました。

20190830-2-1.jpg

上記のような形で、VLOOKUP だと、 "=VLOOKUP(G4,C5:D8,2,FALSE)" といった計算式を作成して、2列目のデータを検索させます。

20190830-2-2.jpg

XLOOKUP を利用すると、"=XVLOOKUP(G4,C5:C8,D5:D8)" のように、検索値の入力されているセル、検索するデータの入力されている範囲、それに該当するデータの範囲を指定するだけのシンプルな操作で可能になります。

うちのExcelだとまだ対応していないので、上記の画像では計算式を設定したセルには ”#NAME?” のエラーになっていますが、これは、この関数がまだ利用できないためです。


【VLOOKUP の制限】

ブログの中では、XLOOKUP の誕生は、VLOOKUP にあったいくつかの制限を克服するために投入されたとあります。

1) VLOOKUP関数は、デフォルトでは、"近似値一致" であり、"完全一致" として検索するには、引数に "FALSE" を入れないといけない
2) 列の挿入/削除をサポートしていないため、値の範囲の前に列が挿入されたりすると計算式を再設定しなおす必要がある
3) VLOOKUPだと、常に左側の検索値に対応した右側の列の値が返ってくるので、左側の値を指定することができません
など

なるほどそうだったな?と思えることばかり。

最後にもありましたが大きな表だったりするとパフォーマンスが低下するなんてのも、あるあるですね。


【今後の展開について】

さてこの関数の登場で、VLOOKUP や XLOOKUP はどうなるのか?
Tech Community のブログによれば、引き続き有効ではあるものの、エラーが起きにくい XLOOKUP の利用を推しているようです。

今回この XLOOKUP 関数に加えて、同様に Preview 版として XMATCH 関数 の提供もスタートしています。


さて今回ご紹介した XLOOKUP 関数。サポートページなどもできてはいるようですが、繰り返しますがまだまだ、現時点では Office Insider(Fast Ring)のそれも 一部のユーザー にのみ提供されているにすぎません。Office Insider であってもすべての Insider 向けにはまだ提供されておりません。

なのでうちの Office Insider 版 ではまだ利用できないので具体的にどんな感じかご紹介できませんが、順次展開されていくものと思われますので数か月のうちに利用できるようになった折にはぜひ試してみたいと思っています。

また今後の展開として、Office Insider 向けに一通り提供されると、Office 365 サブスクライバー向けに順次展開されます。
Office Home & Business 2016/2019 などの買い切り版や、Excel2016/2019 などの単体製品では利用できませんのでご注意ください。


<参照>



パソコン工房「インテル第8世代Coreプロセッサー搭載ゲームパソコン」

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2019年06月25日

Excel for mac(Office Insider Fast Ring) でファイルを開こうとすると応答しなくなる

先ほども更新情報の中でちらっと触れましたが、今回、Excel for Mac (Office Insider) にて確認されている既知の問題についてご紹介いたします。

先日、6月19日付で配信された Ver.16.27(190619) にて既知の問題として取り上げられておりますが、Mac版の Excel において、Excel のファイルを開くとき、あるいは保存しようとしたときに、アクセス権付与を要求するプロンプトが表示され、Excel が応答しなくなることが確認されているようです。

この場合、アプリケーションを強制的に終了し、復元する必要があります。

根本的な要因はまだ把握できていないようですが、回避方法としては、"com.microsoft.Excel.securebookmarks.plist" のファイルを再構築することで回避できるようです。


【回避方法】

この回避方法は一時的なもので根本的な解決にはなりません。現在この問題については調査中のようですので、修正プログラムが配布されるまでお待ちください。

20190625-4.png

1) Excelが開いていたら、いったん終了し、Controlキーを押しながら、"移動" をクリックして、"ライブラリ" を開きます

2) Containers フォルダを開き、さらに "com.microsoft.Excel/Data/Library/Preferences" と開いて、"com.microsoft.Excel.securebookmarks.plist" を見つけて、ごみ箱に捨てます

3) その後、Excelを起動してみます



<参照>




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2019年06月11日

計算式は正しいのに、#VALUE! とエラーになる

時々こういううっかりミスを見かけるので取り上げてみました。

Excelで、以下のような表を作成。計算式は正しく作成されているのに、#VALUE! というエラーが表示されてしまうことがあります。
#VALUE! というエラーは、一般的なもので要因の特定も結構面倒かもしれません。計算式を表示させてみると、計算式も特別おかしいところもありません。

20190605-1-1.jpg 20190605-1-2.jpg

エラーをクリックして、"計算の過程を表示" をクリックしてみると....

20190605-2-1.jpg 20190605-2-2.jpg

何やらちょっと怪しいですね... 単価のところの、C4をクリックして数式バーをドラッグして見ると

20190605-2-3.jpg

スペースが入っていることがお分かりいただけると思います。
スペースだと数値じゃないですから、当然計算式は成立しない...ということでエラーになっているわけですね。

20190605-3-1.jpg

上記も一緒です。金額や個数などの単位を手入力で入れてしまうと、Excelではそれは文字列として扱われます。なので、エラー表示になってしまいます。

20190605-3-2.jpg

なので、どうしても単位が必要な場合には、Excelでは、上記のように単位などは手で入力するのではなく、セルの書式設定で単位を表示するように設定します。

非常に単純なことなんですけどね、空白(スペース)が入っているケースもわかりずらいですが、より分かりやすく作ったつもりで、こうして気を利かせて単位を入れてみたらエラーになったなんて言うケースにもご注意ください。


<参照>




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2019年06月09日

撮影した写真の表を直接 Excel に取り込める新機能が iOS でも利用可能に

これまで、Android 版 Excel (Office Insider版) のみに提供されていたこの機能。
この機能がとうとう iOS に向けて提供を開始されようとしています。

20190605-10-1-1.jpg

5月29日(日本時間5月30日)付けの TechCommunity のブログの方でも、紹介されていますが、Office Insider ユーザー向けにこの機能の提供がスタートしました。

ただし、現時点では、21ヶ国語にのみ対応とのことで、その対応言語を "Insert data from picture" にて確認してみると、

English
Bosnian
Croatian
Czech
Danish
Dutch
Finnish
French
German
Hungarian
Italian
Norwegian
Polish
Portuguese
Romanian
Serbian
Slovak
Slovenian
Spanish
Swedish
Turkish

となっており、残念ながら日本語には対応しておりません。

ということで、提供はスタートしましたが、日本語環境ではまだご利用いただけませんが、順次利用できる言語も増えてくると思われますので、もうしばらくお待ち下さい。

Android版でもそうですが、iOS版も、現在この機能が利用できるのは、Office Insider 向けの Excel のみになります。
なので、AppStore や Google Play からダウンロードしてインストールできる通常のバージョンではご利用いただけません。


<参照>




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2019年06月07日

Excel Online で、Pivot Chart が利用可能になりました

Microsoft アカウントさえあれば無料で利用可能な Office Online

今回ご紹介するのは、その Office Online の一つ、Excel OnlinePivot Chart が利用可能なったというお話です。

20190604-10-1-1.jpg 20190604-10-1-2.jpg 20190604-10-1-3.jpg

無料で利用できる Office Online の場合、当然ながらデスクトップ版として提供されている Excel に比べると、機能が制限されていて全く同じ機能が使えるというわけではありません。

しかし、全然進化しないというわけでもなく、要望のある機能については積極的に検討が進められ、機能が追加されたりしています。

その一つが、今回ご紹介する ピボットグラフ(Pivot Chart) です。

ピボットテーブル(Pivot Table) は、データを分析・集計するための Excel の強力なツールの一つです。Excel Online でも、2018年4月のブログにもあるようにこの機能はかなり前から利用できました。

今回はこれに加えてさらにデータを可視化するための ピボットグラフ (Pivot Chart) が追加されたわけですね。

"Excel Online の新機能" のサイトでは、こうした Excel Online の紹介、そして新しい機能について随時紹介しています。

是非ご覧になってみてください。


<参照>




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2019年06月05日

Excel for Mac で、Power Query の導入に向けてスタート!

これまで、要望の多かったものの、Mac 版の Excel には導入されていなかった "Power Query"。

この "Power Query" の Excel for Mac への導入の取り組みがスタートしました。

そして、その第一弾として、テキスト、CSV、XLSX、XML、および JSON ファイルから Power Query クエリを Mac で更新できるよう機能が追加されました。

20190604-5-1.jpg

【要件】

現在この機能は、Office Insider 向けに提供が開始された機能になります。

Office Insider (Fast Ring)
Ver.16.26 (19052200) 以降


一般ユーザー向けに提供されるのはまだもう少し先にはなりますが、心待ちにされていた方も多いかと思いますが、今しばらくお待ちください。今後第二弾、第三弾と、機能が追加された際には、改めてご紹介させていただきます。


<参照>


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2019年04月13日

Mac版 Excel、"令和" に対応

Mac 版の Excel が、いち早く新元号の  "令和" に対応しました。

対応したのは、Office Insider(Insider Fast Ring)ユーザー向けのもの。通常はまだのようです。
また Windows 版の Excel についても、Insider Fast も含めまだのようです。

20190413-1.jpg

前回 4月10日(日本時間 4月11日)付で配信された更新プログラム Ver.16.25(ビルド190410)  にて対応したものの様です。

今後は順次対応していくものと思われますが、未対応の製品についてはもうしばらくお待ちください。



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2019年01月05日

KB4461627 が原因で、Excel 2010 が動作を停止してしまう

現在、1月2日付で配信された、"KB4461627" という Excel2010 向けの更新プログラムをインストールすると、Excelが起動しなくなるというトラブルが発生しています。

このプログラムは、Excel 2010 向けに、来るべき新元号への対応をさせるための更新プログラムだったわけですが、またもや、トラブルとなりました。


【更新プログラムの削除】

今回配信されている更新プログラム "KB4461627" はどうやら既に配信が停止しているようですが、すでにインストールが完了して、PCが再起動待ちになっていたりすると、その場合には、アンインストールしてみてください。

OSごとに多少異なりますが、以下のサイトで紹介されております。

20190104-2-1.jpg



【11月にはAccessで】

以前にも取り上げましたが、昨年の11月にやはり Office 2010 向けに新元号への対応のための更新プログラム "KB4461522" が配信されました。

この時には、Access 2010 がその影響を受けて、日付フィールドなどをクリックすると Access 2010 が終了してしまうというトラブルが発生し、その後配信が停止になり取り下げられました。


そのあとの久々の、Office 2010 向けの新元号対応に向けての更新プログラムだったわけですが、今回も残念なことになったようです。

年も明けて、4月1日には新元号が事前に発表されることが公表され、あとわずかとなりましたが、Office製品の新元号への対応は、Office 2013/2016 は着実に進んでいますが、11月の更新でいったん出直すことになった Office 2010 の対応は、また遅れることになりそうです。

最もすでに延長ストリームに入っている Office 2010 なわけであって、2020年10月13日 には延長ストリームも終了する製品。それからすれば、対応してくれなくても仕方ない存在なのかもしれませんので、対応してくれる....ということだけでもありがたいということにはなるかと覆いますが...

Office 2010 の新元号への対応は、今後の更新プログラムを待って Update していく必要がありそうですね。


【2019/1/7更新】

削除方法が今ひとつわからない.... という声もありましたので参考まで。確かにMSの日本語サイトもちょっと変なのですが、OSに関係なく以下の方法でご利用いただけます。

1) Windowsキー + "R" と押して、"ファイル名を指定して実行" のダイアログを表示させます
2) "名前" のところに、"appwiz.cpl" と入力して、OKをクリックします
3) インストールされているプログラムの一覧(コントロールパネル)が表示されますので、左ペインの、"インストールされた更新プログラム" をクリックします

こうすれば、インストールされた更新プログラムが表示されますので、右上にある検索ボックスに、"KB4461627" とすれば、表示されますので、クリックして、"アンインストール" をクリックして削除します。


【2019/1/8更新】

ちょうどさっき、このトラブルで、知り合いのPCを見せていただいたんですが、どうも、KB4461627 が、どういうわけか?2つ入っているケースもあるようです。

20190109-10.jpg

インストールされた更新プログラムを表示させて、目測で探してアンインストールしたとしても、再起動後も症状が改善されなかったのでもう一度みたら、まだ残っていました。既に配信停止になっているはずなので新たにインストールされることはないはずなのですが...

ということで、目測で探してアンインストールだけだと、必ずしもきちんとすべてが削除されるとも限らないこともあるようなので、できれば、"インストールされた更新プログラム" のダイアログが表示されたら、そのダイアログの右上にある、検索ボックスに、"KB4461627" と入力してきっちり検索して探した方がいいようです。



<参照>




マウスコンピューター/G-Tune

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2018年11月03日

FILTER、UNIQUE、そして SORT.... Excel for Mac に新しく追加された関数

Mac 版 Office Insider Fast Ring 向けに10月22日(日本時間10月23日)付けで提供された、バージョン 16.19 (ビルド 181020) において追加された新しい関数をご紹介いたします。

今回、Mac 版 Insider Fast Ring の Excel 向けに提供が開始された関数は、

FILTER:定義した条件に基づいてリストをフィルター処理
UNIQUE:リストまたは範囲から一意の値を取得
SORT:値のリストを並べ替える

といった3つの関数になります。

20181103-1.jpg

Office 365 サブスクライバーとして Office を利用するメリットの大きなものに、こうして新しい機能が随時提供されていくことがあげられます。Office Home & Business 2016 for Mac などの永続ライセンス版(買い切り版)にはない機能です。

今年の9月に開催された Microsoft Ignite  2018 での発表を受けて、Mac 版の Office Insider Fast Ring をご利用のMac 版 Excel 向けに提供されました。Windows 版については、まだ、Insider Fast Ring でも提供されておりません。

Microsoft Ignite  2018 にて発表された内容からすると、その他の関数(SORTBYSEQUENCESINGLERANDARRAY)といったものについては、現時点ではまだのようですが、順次配信されるものと思われます。(2018/11/4更新)

これらの関数によって、必要なデータ行の抽出、不要データ行の自動削除、該当データの自動並べ替え、重複削除による集約用のキーの自動整列が可能になります。

同様に Microsoft Ignite  2018 で発表された AI を利用した "アイデア" の機能は、更に一つ前の、10月18日に提供された、 バージョン 16.19 (ビルド 181018) より利用が可能になっています。


【更新情報】

Microsoft Ignite 2018 でのこちらの内容に関するセッションの模様が公開されております。興味のある方は以下のリンクからご覧になってみてください。



【2018/11/04更新】

確認不足でしたが、リリースノートで紹介されていたのは、3つの関数でしたが、実際には確認したところ、その他の関数(SORTBYSEQUENCESINGLERANDARRAY)といったものについても、すでに今回の Update にて対応済みでした。

20181103-2.png



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2018年08月27日

Excel2016 for Mac での印刷時、先頭ページ番号の設定ができない

Excel2016 for Mac で発生しているトラブルのようです。

20180827-1.jpg

ファイル>ページ設定>ページ と開いて、"先頭ページ番号" を指定できるようになっています。

しかし、ここでページ番号を指定しても、実際に印刷するとすべて "1" から開始されてしまうというものです。


【対処法】

同サイトにもありますが、現時点では修正の予定はないようで、対処法としては、手動でページ番号を設定するぐらいしかないようです。


<参照>


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2018年03月30日

"=" を入力して関数を入れても何も候補が表示されない

Office Insider Fast 版として、3月27日付けで配信された Version: 16.13 (Build 180327) における既知の問題として紹介されていたものについてご紹介します。

本来、セルに "=" を入力して、関数などを入れると、オートコンプリートの機能によって、候補が表示されます。

20180330-5-1.jpg 20180330-5-2.jpg

ちょうど本来は、上記画像でいうと、左のようになるはずですが、これが右の画像のように何も表示されないことがあるということでした。

リリースノートの記事によれば、この場合、Excel の環境設定から、オートコンプリートの設定をするようにとあります。

1) メンニューバーの、Excel をクリックして、 環境設定を開きます

20180330-5-3.jpg

2) オートコンプリートをクリックします

20180330-5-4.jpg

3) "関数と名前付き範囲の入力でオートコンプリートオプションを表示する" にチェックを入れて オン にします

20180330-5-5.jpg

あとは一旦閉じて、Excel の画面に戻れば、通常は再起動などしなくても、設定は有効になっているはずで、きちんと表示されるようになるはずです。ただし表示されない場合には、再起動もお試しください。

この既知の問題ですが、本日 3/30 付けで配信された バージョン: 16.13.0(ビルド18032900) の段階で確認する限りでは最初から有効になっていましたので、特に情報として発信されておりませんので未確認ではありますが、今回の Update にて改善されているものかもしれません。

表示されない場合には、上記部分の確認と、最新状態への Update などをお試しの上、ご確認ください。


<参照>

Excel 2016 for Mac – Release notes for Insider Fast builds
Excel 2016 for Mac – Insider ファースト ビルドのリリース ノート

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2017年10月19日

Excel 2016 for Mac Ver.16.6(17100100) の新しくなった機能

メジャーアップデートで変わった "Excel 2016 for Mac"。
今回ご紹介するのは、Excel 2016 for Mac です。

メジャーアップデートとして10/2に配信されたのは、Ver.16.6(171001)
Insider Fast版については、現在その後バージョンアップもあって、Ver.16.7(Build 171008)となっています。


1) 新機能および改善された機能:

・共同作業 - OneDriveとSharePointに格納されたブックを他のユーザーと同時に編集可能になりました。データは自動保存されます。クイック起動ツールバーには、自動保存のON/OFF機能が追加されました。 * O365サブスクライバー限定

20171019-5.jpg

・新しい機能 - 新しいIFS関数SWITCH関数といった関数が利用できるようになりました。 
* O365サブスクライバー限定

20171019-6.jpg

・ピボットテーブルをデータソースとして使用するグラフとの連携が向上 - ピボットテーブルを更新すると、グラフも更新されます。

・テーブルスライサー - スライサーを追加してテーブルをすばやくフィルターリングできるようになりました。

・新しいグラフの種類 - 箱ひげ図、じょうご、ヒストグラム、パレート、サンバースト、ツリーマップ、ウォーターフォールなどの新しいグラフが利用できるようになりました。
* O365サブスクライバー限定

20171019-7.jpg

・Visual Basic for Applications(VBA)を更新 - Windows Officeユーザーが利用できるメソッド、プロパティ、およびオブジェクトの一部が、Macでも動作するようになりました。


2) バグの修正:

・ページレイアウト表示でのパフォーマンスの向上
・特定の状況下でクラッシュする、あるいはフリーズする問題の修正
・CMD + A を含むショートカットキーに関する問題の修正 など


3) 既知の問題点:

現時点でわかっている既知の問題点ついていくつかご紹介します。

既知の問題:

・新しいブックにつけられる既定の名前が、以前の名前とは異なります。以前は "ワークシート1" でしたが、以降 "ブック1" になります。そのため、既定のファイル名を参照するスクリプトまたは VBA マクロを使用している場合、影響が出る可能性があります。
・多数のショートカット キーが期待どおりに動作しないことがあります。
・アプリケーションの起動に時間がかかることがあります。
など

一部のみのご紹介ですので詳細は、"Excel 2016 for Mac – Insider ファースト ビルドのリリース ノート" もご参照ください。

こうした既知の問題は、今後のアップデートで改善されていくものと思います。もちろん、今後広く一般のユーザーの方々が利用しだせば、また新たな問題が見つかるかもしれませんが、そのような場合にはぜひフィードバックして、不具合の修正に協力したいものですね。


<参照>

Release notes for Insider Fast builds of Office 2016 for Mac
Office 2016 for Mac の Insider ファースト ビルドのリリース ノート
Excel 2016 for Mac – Release notes for Insider Fast builds
Excel 2016 for Mac – Insider ファースト ビルドのリリース ノート
Excel 2016 for Mac のヘルプ
Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何?


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2017年10月01日

Excelを起動しても、スタート画面が表示されない

Excelを起動すると、スタート画面(テンプレートの選択画面)が表示されます。もちろん設定によっては、こちらをスキップして、新規ワークシートが表示されることもあります。

20171001-2-1.jpg

* ファイル>オプション と開いて、基本設定にある "このアプリケーションの起動時にスタート画面を表示する" をオフにすると直接ワークシートが表示されるようになります。

ところが、Office 2016 C2R版のバージョン 1704(16.0.8067.xxxx) 以降の更新より、これが表示されず、また新規のワークシートも表示されることなく起動してくるという症状が発生しています。

これは、以下のケースで発生します。


・Office 2016 C2R版のバージョン 1704(16.0.8067.xxxx) 以降
・XLL形式のアドインが導入されている



【対処法】

この状態であっても、Excel は起動しますので、ファイル>新規作成 として、スタート画面を出していただければ利用可能です。


なおこちらの症状もすでにMicrosoft側では把握済みで対応を検討中のようです。
今後、"Japan Office Developer Support Blog" でも情報は更新されるはずです。



<参照>

Excel 2016 バージョン 1704 以降で XLL 形式のアドインを組み込んだ場合の問題について/Japan Office Developer Support Blog

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VBAの含まれたExcelデータを開くとエラーになる

C2R形式のOffice 2016をご利用の場合、先日のUpdateによって、"日本語のモジュール名やフォーム名を持つ Office ファイル" を Excel 2016 や Access 2016 で開こうとするとエラーが表示されて正しく開けないトラブルが現在発生しています。

以下の、"Japan Office Developer Support Blog" でも随時情報が更新されていますが、現在対応中で、現在のところ有効な修正プログラムはないため、以下のブログなどでも紹介されているように、コマンドプロンプトにより、バージョンを以前の状態に戻すぐらいしかありません。

先ほども書きましたが、既に対応中で、情報も随時更新されておりますので、"Japan Office Developer Support Blog" もご確認ください。


【暫定的な対処法】

1) コマンドプロンプトを管理者として実行し起動します

2) そして以下のコマンドをコピーして貼り付けます

"%programfiles%\Common Files\Microsoft Shared\ClickToRun\officec2rclient.exe" /update user updatetoversion=16.0.8326.2107

3) バージョンが、Ver1707(ビルド 8326.2107) まで戻ります

4) その後、ファイル>アカウント と開いて、更新を停止しておきます。
 * 停止しておかないと、自動更新されてまた利用できなくなってしまいます。



あくまでも暫定的な対処法です。こちらのブログでも随時情報を更新していく予定ですが、"Japan Office Developer Support Blog" も随時ご確認いただき、修正プログラムの配布が開始された場合には、自動更新を有効に戻して更新してください。


【2017/10/06更新】

以下のブログにもありますが、MonthlyChannel(月次チャンネル)および Insider Slowユーザーに向けて更新プログラムの提供が開始されたようです。

ファイル>アカウント>更新オプション と開いて、
"今すぐ更新" をクリックして、手動で更新してみてください。



<参照>

Office 2016 バージョン 1708 以降で日本語の VBA モジュール名を含むファイルを開くとエラー/Japan Office Developer Support Blog

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2017年09月19日

IFS関数やSWITCH関数など利用できない関数がある

Excel 2016 でサポートされているはずの関数が利用できない。。。
そんな事例のご紹介です。

会社や、友達の PC にインストールされている Excel 2016 にはあるのに、自分の PC では利用できない。同じ Excel 2016 なのになぜ??

これまでにも取り上げていますが、まさに先日も以下のところで取り上げた以下の記事によるところです。

2つの Office 〜新機能が追加される Office と 新機能が追加されない Office

つまり、サブスクライバーであるか? 否か?
** Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何? をご参照ください


タイトルで取り上げた、IFS関数SWITCH関数に限らず結構あったりします。

比較的更新内容が一番わかりやすいのが、以下の "Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース" のページになります。

Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース

たとえば今回話題にしている IFS関数については、2016年2月に配信されている機能です。

Current Channelで、2016年2月16日バージョン 1601(ビルド 6568.2025) のところを見ると、Excelに追加された機能としてこの関数が紹介されています。

他にも、MAXIFS関数MINIFS関数などいくつかあることがご覧いただけると思います。もちろん、この後もサブスクライバー向けには新しい機能が追加されています。

こうして、ここで紹介されている機能はすべてサブスクライバー向けのものになります。

以前にも取り上げましたが、

・Excel 2016 を単体で購入してインストールして利用している
・Office Home and Business 2016 (統合パッケージ)を利用している
・ボリュームライセンス版の Office Standard 2016 などを利用している など

といった場合には、こうした新機能は追加されません

一般向けのものであれば、Office 365 SoloOffice Premiumシリーズ。法人向けののものであれば、Office 365 ProPlus をご利用のユーザーの皆さんのみ利用可能な機能になります。

参考までに、IFS関数のサポートページにいってみると、小さいですがちゃんと注意書きに、"注: この機能は、Office 365 サブスクリプションを購入しているユーザーのみが使用できます" とありますね。

20170915-5.jpg

IFS 関数

20170915-6.jpg

上記のような MAXIFS関数なども同様ですね。

こうして機能の違いがいろいろなところで出てきますので紹介し切れませんが、同じ Word 2016、Excel 2016、PowerPoint 2016 であったとしてもこうした機能の違いがあることには注意したいですね。


【追加情報】

参考までに、Mac版Excel 2016 の場合でも、この関数に対する対応もまた微妙に変わってきます。
今回ご紹介している、IFS関数SWITCH関数 については、Mac版Excel 2016 では対応していませんので、仮にサブスクライバー向けのものを利用していたとしても利用不可になります。

MAXIFS関数などは、Mac版の Excel 2016 でも対応していますが、当然ながら、サブスクライバー向けの新機能になりますので、


・Microsoft Office Home & Student 2016 for Mac
・Microsoft Office Home & Business 2016 for Mac
・Microsoft Office Mac Academic 2016


といった買い切り版の製品をご利用の場合には、やはり利用できない機能になります。

以前からも、Windows 版の Excel では利用できても、Mac 版の Excel では利用できない関数は多々ありますが、同じ Excel 2016 だとしても、Windowsか? Macか? によっても変わってきます。

一例:
関数が機能しない


<参照>

2つの Office 〜新機能が追加される Office と 新機能が追加されない Office
Office 365 クライアント更新プログラムのチャネル リリース
IFS 関数
Office に新機能が追加されるサブスクライバーって何?



Microsoft Store (マイクロソフトストア)



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