2025年01月16日

ダークモード の切り替えコマンドが追加されます【Excel】

Excel for Windows にダークモードの切り替えのコマンドが表示タブに追加されることが Microosft 365 Insider Blog にて公開されました。

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あれ? ダークモードってなかったっけ?と思って改めて見てみるとダークモード自体の設定は従来よりあります。

20250116-1-1.jpg 20250116-1-2.jpg

ファイル>アカウント と開くと、「Office テーマ」と言う項目がありますので、こちらを「黒」に変更すればいいだけです。

ですから、それ自体は特別なことでもないわけです。

では何が変わるのか? 

20250116-1-3.jpg 

実はMicrosoft Word ではすでに搭載済みになっていますが、ダークモード(「黒」)に設定した時、Word では表示タブに「モードの切り替え」コマンドが表示されるようになっています。現時点では Excel や PowerPoint などにはこれがありません。

20250116-0-1.jpg

上記の画像は、Beta Channel Ver.2502(18502.20000) のものです。すでにこの機能は反映されておりました。今回、Word とおなじように Excel にもこの機能が追加されるようになったって事のようです。

「Reduce eye strain with Dark Mode」と題しているブロック。文字通り目の負担を軽くするという事の他にも、エネルギー消費の削減、画面のチラつきの軽減などの効果も期待できるとされています。

今回この機能が搭載されるに至った背景には、フィードバックポータルに寄せられた多数の要望もあったようです。


【対象製品】

なお現時点でこの機能については、以下のベータチャンネルが対象です。

Ver. 2502 (ビルド 18508.20000) 以降 のベータチャンネル

ただしうちの環境 Ver.2502(18502.20000) のベータチャンネルでもすでに有効になっておりました。


ちなみにこのダークモードの設定。Word や Excel などといった Office アプリのいずれかで設定を変更すればすべてのアプリで有効になるんですね...


<参照>




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2025年01月12日

Excel で書式設定をしても全く設定が反映されない

ちょこっとした設定の違いで、あれ? どうしてできないの? っていうことよくありますが、今回ご紹介する事例もその一つになります。

20250112-1-1.jpg

何気ないExcelの表ですがどこか変ですよね?


【左揃えでもないのに数値が左に寄っている】

冒頭でご紹介した画像だとわかりずらいので、あえて単価や数量のところの値が左に揃ってしまっているのであえて右揃えにしてみました。

20250112-1-2.jpg 20250112-1-3.jpg

でも上記のように右に揃わない。かといって、別のシートに数値を入力すれば、数値であれば標準では右揃えになります。
また「リンゴ」などの文字列の入っているセルの文字位置の設定や、罫線などの書式設定は問題なく反映されます。


【「数式」を入力してみて判明】

で試しに、合計欄に数式を設定してみました。

20250112-1-4.jpg 

あれ? 数式がそのまま表示される...ってことで、Excel のオプション画面を確認すると.... 「計算結果の代わりに数式をセルに表示する」がONになっていることが判明。

20250112-1-5.jpg 20250112-1-6.jpg

何かのタイミングでこの設定がONになってしまったようです。ちなみに今回のこの部分の設定は、Excel そのものの設定が変わってしまうわけではなく、あくまでも該当の「シート」のみに、その設定が反映されるようです。なので、同じブックでも別のシートには影響がなかったわけですね。


<参照>




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2024年12月24日

Office の基本操作 Vol.2024-12-1 日付が変わる? Excel の日付システム

Excel では、その日付システムが 2つ 用意されています。
  • 1900年の日付システム
  • 1904年の日付システム
つまり、その起算年が4年ずれているわけです。

20241224-1-1.jpg

Excelのオプションダイアログを開いて、左ペインの「詳細設定」を選択すると、右ペインの「次のブックを計算するとき」という項目の中に、「1904年から計算する」という項目があり、こちらにチェックが入っていると、1904年の日付システムで、入っていないと1900年の日付システムで計算されることになります。(デフォルトでは、オフになっています)

Excelで日付を入力した場合、これがシリアル番号に変換され、この起算年からの経過日数として、日付が表示されますので、どちらのシステムが使用されているか?によって、表示される値にずれが表示されます。


【現在はすべて "1900年の日付システム" になっている】

Windows 版 の Excel も、Mac 版 の Excel も、現在は、すべて既定では「1900年の日付システム」になっています。

ではなぜ?「1904年の日付システム」が存在するのか?

そこには互換性を維持するという問題があります。かつて Mac 版 の Excel で採用されていたという経緯もありますが、「Excel では、1900 年が閏年であると誤って想定しています」にもありますが、「Lotus 1-2-3」というプログラムとの互換性の問題も絡んできます。

そしてさらにそこには、閏年の計算の問題が絡んできます。うるう年の計算って単純に4で割れれば言い訳ではなんですね。


-- Copilot に聞いてみました:

私:
うるう年の計算方法は?

Copilot:
うるう年の計算方法は、次のように行います:
  1. 西暦年が4で割り切れる年はうるう年です。
  2. ただし、西暦年が100で割り切れる年はうるう年ではありません。
  3. さらに、西暦年が400で割り切れる年はうるう年です。
例えば、2020年は4で割り切れるのでうるう年です。1900年は100で割り切れますが400では割り切れないのでうるう年ではありません。2000年は400で割り切れるのでうるう年です。

このルールを使えば、どの年がうるう年かを簡単に判定できます。

20241224-1-2.jpg 20241224-1-3.jpg

Lotus 1-2-3 とか、Multiplan とか、今となっては懐かしいプログラムの名前ですが、Microsoft Excel はいまだにそんな古いアプリとの互換性も考慮されているんですね。

ところで、Excel の行(Row)と列(Column)の表示は、デフォルトではおなじみの「A1」形式になっています。もともと Microsoft から発売されていた表計算ソフトは Microsoft Multiplan でしたが、そこでは「R1C1」形式が採用されていました。その当時、Lotus 1-2-3 では、「A1」形式が採用されていたわけですが、Multiplan から Excel へとシフトする際、Lotus 1-2-3 ユーザーから Microsoft Excel に乗り換えやすくするためにも、「A1」形式を標準としていく必要があったという経緯もあるようです。ここにもある意味では互換性が関わってきているわけですね。

※ 1. 「A1」形式:列番号をA、B、C... といったアルファベットで、行番号を 1、2、3... といった数値で表示する形式
※ 2. 「R1C1」形式:列番号 Column の「C」+ 数値、行番号を Row の「R」+ 数値 といった形で表示する形式


<参照>




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2024年12月19日

テキスト データの分析に使用できる 3 つの新機能 〜 Excel

Excel チームから「Text Analysis in Excel」というブログが公開されておりましたのでご紹介させていただきます。

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テキストの分析や翻訳などの新たな新機能ですが、まだ通常版では利用できないものがほとんどで今後登場する機能ということになります。
  1. Copilot in Excel
  2. Python in Excel
  3. New Text Functions
と言ったものがその柱になります。


1) Copilot in Excel

Excelに限ったことではありませんが、Microsoft Office の各製品において、Copilot の活用がどんどん進んでいます。
  1. テーマを含むテキストの概要を取得する
  2. テキストデータから、センチメント(感情)を分析する (近日公開予定)
  3. テキスト分析のソースを参照(近日公開予定)
  4. テーマや感情で列を追加する(近日公開予定)
※ Excel をはじめ、Microsoft Office 上で Copilot を利用する場合には、Microsoft 365 のサブスクリプションと、Copilot Pro などのサブスクリプションの契約が必要になります。


2) Python in Excel

Pythonを使用してカスタマイズされたテキスト分析を実行できるようになります。
テキストデータからワードクラウドを作成、単語の頻度のパターンを視覚化することが可能になります。


ただし上記にもありますが、現段階ではその利用に当たっては制限があります。


3) New Text Functions

以下の新たな関数が導入されます。
  • REGEXTEST
  • REGEXEXTRACT
  • REGEXREPLACE
  • TRANSLATE
これらの関数は、最新チャンネルではまだ利用できませんが、Beta Channel では利用可能になっています。

20241218-2-2.jpg

手元の BetaChannel でも利用可能でした。
Translate 関数っていろいろ使えそうでいいですね。


<参照>





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2024年12月12日

「セルにフォーカス」機能が一般向けにロールアウト開始

以前、Excelの新しい機能として、「セルにフォーカス」という機能が、Office Insider へのリリースがスタートしたことをご紹介しました。


さてこの「セルにフォーカス」の機能が、一般向けに展開がスタートいたしました。US時間12月6日付の Excel Blog にて「Focus Cell is generally available on desktop」と発表されたものです。

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アクティブセルを見つけやすくする機能ではありますが、それ以外にも「検索と置換」の機能の際には検索結果にフォーカスが当たるので見やすくなりそうですね。

20241212-1-4.jpg

ただし、こちらの「検索と置換」での自動フォーカスの機能については、まだロールアウトがスタートしたばかりですべての環境では利用できないようです。


【「セルにフォーカス」を有効にする】

表示タブ > 表示グループ を開くと、「セルにフォーカス」があります。

20241212-2-1.jpg 20241212-2-2.jpg

「検索と置換」については、現在のPCではまだ反映していませんでした。

20241212-2-3.jpg

ただし、Beta Channel のPCにて確認すると、今回紹介されていた「検索と置換」も利用できるようになっておりました。
通常使用の際もさることながら、通常はOFFであっても検索などの際にはちゃんとフォーカスが当たってくれるようです。
今後の展開に期待しましょう。


【対象製品】

さて今回リリースされた「セルにフォーカス」の機能ですが、
  • Excel for Windows Ver. 2410 (ビルド 18118.20000) 以降
  • Excel for Mac Ver.16.91 (ビルド 24109300) 以降
が対象となります。

なおロールアウトがスタートしたばかりですので、この機能自体がすぐに表示されないこともありますが、その場合にはもうしばらくお待ちください。順次展開されていきます。

またブログによれば、Excel for the web でも、今後変わることはあるかもしれませんが 2025年3月(予定)ぐらいまでには展開される見込みのようです。

ちなみに、Excel Blog では、2024年11月にリリースされた機能についてもまとめて紹介されております。


こちらも是非ご参照ください。


<参照>




Copilot+PC で新たなAI体験を!
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2024年12月01日

再計算の必要性を通知する【EXCEL】

通常 多くの場合 Excel で表などを作成している場合、その計算方法については「自動」にしてご利用の方も多いかと思います。

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もちろんその用途によっては、「自動」ではなく「手動」などで利用するケースもあるかと思いますが、今回ご紹介する機能は、ここを「手動」や「一部」(手動)として使用している場合に、その変更内容を更新するために「通知」してくれる機能が公開され、その提供がスタートいたしましたのでご紹介いたします。

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【値の更新が必要か?判別できない】

通常、計算方法が「手動」などになっていた場合、計算式が設定されているセルに、その数式のもとになるデータが変更されていても、数式がまだ再計算されていない場合、当然ながらその値は古いままです。「F9」キーを押すなどして値を更新して初めてその計算結果も更新されます。これまで、Excel の部分計算モード(「一部」)と手動計算モード(「手動」)が設定されている場合、古いセルと最新のセルの判別は見ただけでは判別はできませんでした。

今回の更新により、今後 Excel は、これらのモードで古いセルに取り消し線を付けてフラグを立て、その値が信頼できなくなったため、最近の変更を考慮して再計算する必要があることを通知してくれるようになります。


【利用可能な対象製品】

以下の製品が対象となります。
  • Microsoft 365 のサブスクリプションをご利用のユーザー
  • Ver.2409 (ビルド 18025.20126) 以降
最新チャンネルでご利用のユーザーの方には順次この機能が提供されていきます。

Office 2024 などの統合パッケージ版や、Excel 2024 といった単体製品を含めそれ以前のバージョンではこの機能はご利用いただけません。

現在、
  • 一般向けの最新チャンネル Ver.2411(ビルド18224.20046)
  • 法人向けの最新チャンネル Ver.2411(ビルド18129.20158)
  • 法人向けの月次エンタープライズチャンネル Ver.2409(ビルド18025.20214)
  • 法人向けの半期エンタープライズチャンネル Ver.2409(ビルド17328.20648)
といった更新状況なので、法人向けの月次エンタープライズチャンネル以降の製品にはこの機能が順次展開されていきます。


<参照>



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2024年11月28日

Excel に導入された「パフォーマンスチェック」ツールを使ってみる

Microsoft Excel で作成されたシートを開いて作業をするものの、Excel の反応が今一つで、なかなか応答してくれない。
そんな状況をサポートしてくれるのが「パフォーマンスチェック」ツールです。

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Excelの用途は、家庭内からビジネスまで様々なシチュエーションで利用されていてその用途も多様。家計簿に始まって、ウォーキングやジョギングのデータを管理する、毎日の血圧や体温の管理などの健康管理のためのご利用になっているような方から、お仕事で、請求書や見積書を作成していたり、研究用のデータを解析したり、顧客情報の管理に利用したりなどなどと様々です。今回試しに使用してみた上記の画像は、自分で使用している Office の更新情報を管理しているシートです。

Excelは1つのファイルの中に複数のシートで構成されるためファイルのことを本に例えて「ブック」と呼んでいますが、そのブックを構成するシートも、「Excel の仕様と制限」にもありますが、
  • ワークシートの行数と列数:1,048,576 行、16,384 列
  • ブックのシート:使用可能メモリに依存 (既定値は 1 シート)
  • セルが含むことができる合計文字数:32,767 文字 などなど
1つのシートだとしても膨大な量のデータを扱えることになります。

知らず知らずのうちに1つのブックに複数のシートを追加していくと、そのシートの内容やシートの数次第では、Excelのパフォーマンスが低下することは避けられません。


【Excel for the web から提供がスタート】

さてそんなExcelで、パフォーマンスが低下したときに、どんな対策があるのか?

ちょっと難しい話ではありますが、その具体的な事例としては、
といった点をチェックしていかないといけないわけですが、慣れた人でもこれをすべてチェックするのは一苦労です。

以前このブログでも「デスクトップ版 Excel のパフォーマンス向上に新機能!」としてご紹介しましたが、その後、Excel for the web で利用可能になり、さらに Office Insider ユーザー向けに展開されてきました。このあたりの展開状況については、Excel チームのブログの中で時々リンクで紹介されている "Excel Futures Flyer" の中でも「Check Performance」ということで、Windows 向けにも、Ver.2404(ビルド17531,20120)以降 向けに展開がスタートしていることが紹介されています。


【パフォーマンスをチェック】

普段使用している限りではあまり遅いとは感じてはいませんが、普段使用している Office の更新状況をチェックしているシートで試してみました。

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あれ?と思うぐらいにいろいろ出てきました。何だろう?と、一つを選択して、内容を確認してみます。

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該当のセルの書式設定を見ると、そんなつもりはなかったんですが、こんなところに日付の書式が設定されていました。意外とこういったセルが多いことに自分でもびっくりしました。

20241128-2-1.jpg 20241128-2-2.jpg

取り急ぎそのセルのみ最適化を実行。正常に完了したうえで再度該当セルの書式設定を確認すると、セルの書式が解除されたことが確認できました。

今回はセルの書式程度ですからたいしたことなかったようですが、こうしたものの蓄積が、Excel自体のパフォーマンスを悪化させるわけですね。
「パフォーマンスチェック」ツールでどこまで改善するか?は何とも言えませんが、特定のシートを開いた時に反応が良くないな?と思う時には一度チェックしてみるといいのかもしれませんね。


【2024/11/30更新】

ちなみにこの機能は、以下の製品でご利用可能です。
  • Microsoft 365 サブスクリプションをご利用の方
  • Office 2024をご利用の方
  • Excel 2024 をご利用の方

なので、Excel 2021 のリリース後に追加された機能になるので、Excel2021 までの製品にはこの機能はありません。



<参照>




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2024年11月03日

Excel ファイルをブックまとめてPDF化する際にファイルが分割されてしまう

Excelのデータを、PDF ファイルに出力したい場合、

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  1. ファイル>印刷 として、「Microsoft Print to PDF」 などの仮想プリンターを利用する
  2. ファイル>エクスポート として、「PDF」ファイルにエクスポートする
  3. ファイル>名前を付けて保存 として、ファイルの種類を「PDF」に変更し保存する
といった方法があります。

今回はそんな「PDF」への書き出しの際に注意したいポイントを、備忘録として整理してみました。


【ファイルが分割される】

Excelで作成されたブックを開いて、特定のシートのみPDFとして出力する分には問題はありませんが、ブック全体を複数ページのPDFファイルとして保存したい... そんな時にいざ出力してみると、PDFファイルが分割されてしまう... そんなケースがあります。

では実際に確認してみましょう!

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上記のサンプルでは、Sheet1 に "1ページ目"、Sheet 2 に "2ページ目" とだけ入力されたExcelファイルがあります。まずはこちらをPDFファイルにエクスポートしてみましょう。

-- まずは問題なくPDFファイルに書き出せる事例から:

1) Microsoft Print to PDF にてPDF化する:

ファイル>印刷 として、プリンター名に、「Microsoft Print to PDF」を選択し、「設定」のところで「ブック全体を印刷」に変更します

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プレビューのところでも、2ページ表示されていますし、設定した後、「印刷」をクリックすると、「名前を付けて保存」のダイアログが表示され、ファイル名に名前を付けて保存すれば、最終的に、2ページのPDFファイルが出来上がりました。

2) ファイルのエクスポートを使用する:

続いて、 ファイル>エクスポート>PDF/XPSドキュメントの作成>PDF/XPSドキュメントの作成 として、ファイル名を入力し、さらに「オプション」をクリックして、発行対象を「ブック全体」に変更し、OKをしてから、「発行」をクリックします。

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こちらもエクスポート後には、Microsoft Edge が起動し、2ページのPDFファイルに変換されました。

3) 「名前を付けて保存」からファイルの種類を「PDF」に変更して保存:

ファイル>名前を付けて保存 として、ファイル名を入力し、ファイルの種類を「PDF」に変更します。

20241027-1-3.jpg

この場合も、ちゃんと2ページ分のPDFファイルとして出力されました。


-- ファイルが分割される事例:

さてここからが本題。PDFファイルにするとファイルが複数に分割されてしまう事例です。

まずはその種明かしからご説明しましょう。

Excelを利用してファイルを作成する上で、内容が複雑になればなるほどありそうなのが、同じ内容のシートを他のブックからコピーなどして、別のブック(ファイル)に取り込んでくるケースがあるかと思います。

"0" から作成している同じブック内で、新規シートを追加していたりするケースでは起こる可能性の低いトラブルですが、別のブックからシートをコピーして別のブックに取り込んだりしたケースでは、今回ご紹介しているPDFファイルの分割といった症状に巻き込まれる可能性が高いかと思います。

では何が問題か?

20241027-3-1.jpg

実は、シートごとのページレイアウトのところで、「印刷品質」の設定が異なった場合、PDF化する際にファイルが分割されてしまいます。

20241027-3-2.jpg

ページレイアウトタブ>ページ設定グループ の ダイアログ表示ボタンをクリックして、「ページ設定」のダイアログを表示します。
用紙サイズの下にある「印刷品質」のところがすべてのシートで一緒になっていないと、PDFファイルにしたときに、ファイルが分割されるという症状になります。

この「印刷品質」は、利用するプリンター(設定されているプリンター)によって異なります。ですので変更できないケースもあれば、様々な値が選択できるケースもあります。

20241027-3-3.jpg 20241027-3-4.jpg

例えば、現在試しているPCだと、一太郎が入っている関係で、仮想プリンターとして、Justsystem PDF 何ていうものが使用できましたので、プリンターを変更してみると、PDFに変換する際の「印刷品質」としてかなり細かく設定ができるのがお分かりいただけると思います。

こうして、印刷品質がバラバラだった場合、
例えば、Sheet 1/2600 dpiSheet 3/4空白、そして Sheet 5 が 600 dpi とすれば、PDFへの書き出しの際、プレビューの段階ではちゃんと複数ページですべての情報が見えていても、実際にエクスポートしてみると、PDFファイルに分割されてしまうことになります。

ただし今回確認したところでは、ファイル>名前を付けて保存 として、ファイルの種類をPDFに変更して保存する分には、普通に複数ページのPDFファイルとして保存され、プリンターの設定には関係なくPDF化できることも確認いたしました。またエクスポートの場合にも問題なく出力できておりましたが、おそらくこの辺りの設定状況によって若干変わってくるものと思われます。


<参照>





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2024年10月31日

新たな関数 Groupby と Pivotby がついに最新チャンネルにリース!

以前、Office Insider 向けに提供がスタートした時に、新たな関数「Groupby」と「Pivotby」が展開されることをご紹介しました。


さてこれをご紹介したのが、2023年11月15日なので、ほぼ1年の歳月を経て2024年10月についに最新チャンネルへのリリースがスタートいたしました。

20241101-1-1.jpg 20241101-1-2.jpg

Excelチームから公開された10月にリリースされた更新内容「What's New in Excel (October 2024)」によると、この新たな関数の最新チャンネルへの展開がスタート。Windows、Mac、Excel for the web にて利用が可能になりつつあります。

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両関数の具体的な使い方は、前回ご紹介した「新たな集計用の関数 "Groupby" と "Pivotby" が登場!」あるいは、「New aggregation functions: GROUPBY and PIVOTBY」をご参照ください。

もちろんリリースがスタートしたからと言ってすべての人がすぐに利用可能になるわけでもありませんので、まだうちのPCでは使えないよ? という方は、もうしばらくお待ちください。


<参照>




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2024年10月10日

Excel に "Forcus Cell" の機能が追加されます

Excel を利用していて大きな表を見たとき、今一つアクティブセル(選択されているセル)が分かりずらいということ、ご経験のある方も多いかと思います。

さてそんなアクティブセルをより強調するための「Focus Cell」(「セルにフォーカス」)の機能が追加されることが Excel Blog にて公開されました。

20241010-2-1-1.jpg 20241010-2-1-2.jpg

表示タブ>表示グループにこの項目が用意されています。

「セルにフォーカス」をクリックすると、強調されたアクティブセルの他に、列・行にも薄く色がついて強調され、そのデータがどの列のどの行のものなのかがより分かりやすくなります。

もちろんこの色は セルにフォーカス>色 とクリックすることで変更が可能です。


【対象製品】

Excel for Windows Beta Channel Ver.2410 (ビルド18118.20000) 以降

※ Excel for Mac、Excel for the web にも展開される予定のようですが、"Comming Soon" とのことなのでもう少し後になるようです。



<参照>




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2024年08月14日

XLOOKUP関数とXMATCH関数に正規表現オプションが追加に!

US時間8月14日に公開された Office Insider Blog「New regex modes for XLOOKUP and XMATCH」によると、XLOOKUPとXMATCH の両関数において、正規表現オプション(Regex match)が追加されることが明らかになりました。

20240814-1-1.jpg

ブログにもありますが、XLOOKUP関数で関数を設定する際、

=xlookup(検索値,検索範囲,戻り範囲,[見つからない場合],[一致モード],[検索モード])

と言った引数を指定しますが、最後の検索モードのところで、新たに "(...)3 正規表現との一致" と言う項目が追加されることになります。
現時点ではまだ手元の Excel では確認できませんが、参考までにXLOOKUPの例を挙げると以下のようになります。

20240814-2-1.jpg 20240814-2-2.jpg

ブログの中では以下のように説明されています。

20240814-2-3.jpg

-- 対象製品:

さて今回の機能ですが以下の製品が対象になります。

Office Insider Beta Channel
  • Windows版:Ver.2408 (ビルド17931.20000)
  • Mac版:Ver.16.89 (ビルド 24080715)
リリースがスタートしたばかりなので、バージョン的にはこのバージョン以降の物になっていたとしても、その機能が利用できないケースがあります。順次その対象は広がっていきますので、機能が利用できるようになるまでお待ちください。


<参照>




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2024年08月02日

OneDrive 上の Excelファイルを開くと「このコンテンツは、潜在的なセキュリティの問題を示します〜」というポップアップが表示される!


サービスの正常性を確認してみると、個人向けのサービスの正常性のところでは問題ないようですが、法人向けの OneDrive for Business や Sharepoint 向けについては、以下にご紹介するような "アドバイザリ" が上がっておりました。法人向けの OneDrive for Business であれば、管理センターからも、アドバイザリが確認いただけるかと思います。

20240801-0-1.jpg 20240801-0-2.jpg 20240802-1-2.jpg

では具体的にどのようなポップアップが表示されるか?というと、
20240802-1-1.jpg

今回このポップアップは、Microsoft 365 アプリから、OneDrive(個人向けアカウント)の Excel データを開こうとして表示されたものです。ただし、これと同じような画面が表示されるようです。


【現在の状況】

まずはその具体的な内容を見てみましょう。

20240802-1-3.jpg

がその概要になりますが、せっかくなので、"日本語で読み取る" をクリックして日本語にしてみました。

20240802-1-4.jpg 20240802-1-5.jpg

すべての履歴を開くと、7/18以前のこれまでの経緯が出てきますが、長くなるので省略いたします。


-- その要因:

別のトラブルに対応するために実装された修正の影響とのことです。また本日付の更新の中で、「この誤ったセキュリティ警告プロンプトの必要性を排除し、影響を修復します。2024年8月13日(火)に開発・デプロイが完了する予定です。信頼済みサイトの警告を抑制するために、テナントはインターネット ゾーン機能に信頼済みサイトとホスト名を追加できます。」とも紹介されていますので、US時間8月13日とのことなので、日本時間だと、おそらく8月14日には修正されるものと思われます。

一応回避策として、「信頼済みサイトの警告を抑制するために、テナントはインターネット ゾーン機能に信頼済みサイトとホスト名を追加できます」とあるように、インターネットオプションの、信頼済みサイトにホスト名を追加すれば表示されなくなるようです。

あくまでも OneDrive for Business 上でのものとはありますが、個人向けの OneDrive でも同様と思われます。


-- 回避策(暫定的):

根本的には、修正がデプロイされるまで待てばいいわけですが、先ほどのところにもありましたが、インターネットオプションを開いて、信頼済みサイトに表示されているアドレスを登録すれば表示されなくなります。

20240802-2-1.jpg 20240802-2-2.jpg

1) コントロールパネル>ネットワークとインターネット>インターネットオプション と開きます。
2) セキュリティタブを開いて、「信頼済みサイト」をクリックし、「サイト」とクリックします。
3) そして、ポップアップの警告で表示されていたドメインを登録します。今回うちの場合には、「https://d.docs.live.net」でした。

あとは、OKでとじれば、PCを再起動しなくも手、Microsoft 365アプリをいったん終了して再起動してから、Excel を開いてみましたが問題なく開けることを確認いたしました。


【追加】

なおアドバイザリには、「Some users may incorrectly receive a security warning prompt when opening Excel or PowerPoint files in SharePoint Online」と言った情報も上がっています。

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OneDrive for Business だけではなく、Sharepoint online でも同様のようです。


<参照>




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2024年08月01日

容易に チェックボックスの利用を可能に! Part 3

これまでに二度ほど Excel に搭載される 「チェックボックス」の機能についてご紹介してきました。

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6/29にご紹介した時点では、7月末までにすべてのユーザーに展開されるということをご紹介。その時点ではまだ手元の最新チャンネルでは利用できておりませんでしたが、7月が終わって8月1日の本日確認したところ、手元の環境でも利用できるようになりました。

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Excel チームから発信されているTechCommunity Blogの中でも、7月に展開された機能のおまとめの記事「What's New in Excel (July 2024)」が上がってますが、この中でもチェックボックスが追加されたことが紹介されており、6月末にUPされたブログへリンクが貼られて、その機能の紹介がされています。

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最初にご紹介した当初は、一度挿入されたチェックボックスは、単にDELキーでは削除ができず、書式のクリアをする必要がありましたが、この不具合は、修正され、DELキーでもチェックボックスは削除できるようになったようです。

なお、「容易に チェックボックスの利用を可能に! Part 2」の中でも触れていますが、今回のチェックボックスの機能ですが、Windows 版のみならず、Mac 版でも利用可能になっています。

今後は、Excel for the Web、Excel Mobile(iOS, iPad, Android)へと順次展開されていく予定です。

なお「What's New in Excel (July 2024)」では、2024年7月に展開されたExcelの機能について紹介されています。新機能が多いので、主に Office Insider 向けの情報ではありますが、一般向けに展開されている機能の情報などもございますので、ぜひご参照下さい。


<参照>




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2024年06月29日

新たに TRANSLATE関数 と DETECTLANGUAGE関数 が導入

Excel に新たに Translate 関数と、Delectlanuage 関数が導入されるようです。

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US時間2024年6月28日に公開された「New Translation Functions in Excel: TRANSLATE and DETECTLANGUAGE」にて、Excel に新たな関数 Translate Detectlanguage が導入されることが発表されました。

"Translate" ... 文字通り「翻訳」です。つまりは、Excelが今度は翻訳までしてくれるようになるってことです。
もう一つの、「Detectlanguage」は、入力されたデータの言語が何語?になるか、言語コードを返してくれる関数になります。
  • TRANSLATE – テキストをある言語から別の言語に翻訳する関数
  • DETECTLANGUAGE – 指定されたテキストの言語を検出する関数
どちらの関数も、Microsoft Translatation Services に接続して、処理されるもののようです。


【関数の詳細】

では具体的に各関数を見ていきましょう。

1) Translate 関数:

Translate 関数は、入力されたテキストデータを Microsoft Translattion Services を使用して入力された言語から、別の言語に翻訳してくれる関数です。

20240629-1-2.jpg

=TRANSLATE(text, [source_language], [target_language]) 

といった形で数式を設定します。

例: =Translate("Hello, world","en","es")

上記の例は、"Hello, world" と入力されたものを、英語から、スペイン語に翻訳する というもので、
計算式が設定されているセルには、"Hola mundo" と表示されます。 

TRANSLATE function」ではさらに詳細な情報が公開されています。

20240629-1-2-2.jpg 20240629-1-2-3.jpg

なお対応言語は、Microsoft Translattion Services によるので、現時点で、100以上の言語をサポートしています。詳細は、「Translator の言語サポート」をご確認ください。


2) Detectlanguage 関数:

こちらは、入力されているテキストを、Microsoft Translatation Services を使用して、テキストの言語を検出。言語コードを返してくれる関数です。

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=DETECTLANGUAGE(text)

といった形で数式を設定します。

例:=Deltectlanguage("Hola mundo")

上記の例では、"Hola mundo" と入力されたものが、どんな文字か? を判別しますが、
計算式が設定されているセルには、"es" (スペイン語)と言語コードが返されます。

DETECTLANGUAGE function」ではさらに詳細な情報が公開されています。

20240629-1-3-2.jpg 20240629-1-3-3.jpg


-- 利用可能な製品:

現段階では、Beta Channel ユーザーへの展開がスタートしたばかりです。まだまだすべての Beta Channel ユーザーが使用可能なわけでもありませんが、以下の手元の環境(現時点での最新バージョン)でも確認してみました。
  • Windows 版 Excel Ver.2407(ビルド17820.20000)
  • Mac 版 Excel Ver.16.87(ビルド24062610)
手元の、Windows 版、Mac 版 の Beta Channel の Excel で確認してみましたが、Windows 版は 使用可能になっていましたが、Mac 版 についてはまだ利用不可のようでした。

今後また最新チャンネルに公開されるようなタイミングで改めて取り上げてみたいと思います。


-- 今回の対象製品:
  • Windows 版: Ver.2407(ビルド16.0.17808.20000) 以降
  • Mac 版: Ver.16.87(ビルド24062430) 以降

※ なお今回のこの新しい関数はあくまでもプレビュー版として提供されているものです。「NOTE: These are preview functions. Their signature and results may change substantially before being broadly released, based on your feedback. So, we do not recommend using these functions in important workbooks until they are generally available. 」にもあるように、今後一般公開されるまでにまた大幅に変更される可能性もありますので、重要なブックでのご使用は推奨されませんので、ご注意ください。


<参照>



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容易に チェックボックスの利用を可能に! Part 2

昨年10月15日に、Excel において、チェックボックスの機能が追加される(「容易に チェックボックスの利用を可能に!」)ことをご紹介いたしました。US時間 2023年10月10日付でExcelチームから発信されたBlog「Simplify data entry and reduce errors with checkboxes in cells」についてご紹介したもの。

さてそんなチェックボックスの機能ですが、おおよそ6ヶ月半後の US時間 2024年6月27日付の Excel チームの TechCommunity Blog 「Introducing Checkboxes in Excel」にて、正式に、最新チャンネル向けにロールアウトがスタートしたことが発表されました。

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  • Windows/Mac のデスクトップアプリ向け:US時間 2024年6月26日スタート
  • Excel for the Web、Excel Mobile(iOS, iPad, Android):間もなくの予定

2024年7月末までには、すべての最新チャンネル製品向けに展開されるようです。

本日の時点で、手元の最新チャンネルの Excel for Windows では確認はできておりませんが、今後随時展開されていくものと思います。現時点で、まだでも順次展開されていきますので、まだないよ?という方は、今しばらくお待ちください。

チェックボックスの機能について、詳細は以前ご紹介した「容易に チェックボックスの利用を可能に!」をご参照ください。



<参照>



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2024年06月26日

Copilot で列操作(Excel)

個人向けの、Copilot Pro や、法人向けの、Copilot for Microsoft 365 を導入して、Word や Excel、PowerPoint、Microsoft Outlook などに 「Copilot」のアイコンが表示されていたとしても、さて具体的にどう使ったらいいのもなのか?

今一つその使い勝手にいろいろ思いを巡らしながら、どう使ったらいいものなのか?どんな使い方ができるのか?お悩みの方も多いことでしょう。

Microsoft からも、先日もご紹介した「Copilot Lab」や、「Excel の Copilot のヘルプとラーニング」などといったサイトを通じて情報も公開していますし、さらにネットで検索すれば「WordやExcelをAIで自動処理可能に。「Copilot Pro」はこうやって使えばいい!」(Internet Watch)のようなサイトもいっぱいあるので情報に事欠くこともありません。

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さて今回は、Excel チームから発信された「Copilot in Excel: Working with Columns & Formulas」といったブログをご紹介します。


【"列と数式の操作"】

2024年6月18日に TechCommunity Blog において Excel チームから公開された「Copilot in Excel: Working with Columns & Formulas」のブログ。
1つのデータを、Copilot が、分割して整理する。そしてその中からデータを抽出して、年齢も計算してくれる。そんなことまで Copilot では、プロンプトと呼ばれるコマンドを入力すれば自動処理してくるんですね。

何となく日常の作業で発生しそうなものでもありますし、そうした身近な使い方は何かの時に役に立つのでは?と思って、今回ご紹介させていただくこととしました。

今回このブログで紹介されていたのは、2つ。
  1. 1つのセル(列)に入力されたデータを3つのセルに分割して整理する
  2. テキスト入力された文字列から年を抽出して年齢を自動計算する
です。ではその内容を確認してみましょう。


1)1つのセル(列)に入力されたデータを3つのセルに分割して整理する:

ここでは、1つのセル(列)に「Alan Turing (1912-1954, United Kingdom):」と入力された情報を、「名前」「年月」「国名」の3つの列に分割するためのプロンプトを紹介しています。

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"Split the first column into three: Name, Years alive, and Country. Insert after the first column." (最初の列を 3 つに分割します: 名前、生存年数、国。最初の列の後に挿入してください)といったプロンプトをCopilot に入力して処理させています。
YouTube に公開された動画データを見ると、何かの資料(文献)のようなものが見事に分割されていますね。データが多ければ多いほど、こうした煩わしい手作業がコマンド一つで自動で処理してくれるのは非常に助かります。


2)テキスト入力された文字列から年を抽出して年齢を自動計算する:

ここでは、氏名、生存期間あるいは生年月日、そして国名が3つの列に分かれて入力されているデータから、年齢に該当する部分を抽出して、生存期間を新たな列を挿入してデータを入力してくれています。

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そして "Add a column that calculates how long each person was alive for. If they are still alive, write "Alive today". "(各人が生きている期間を計算する列を追加します。まだ生きている場合は、「今日も生きている」と書きます)とプロンプトを実行しています。こちらも YouTube で公開されている動画を見ていると、見事に処理してくれています。


【プロンプトとは?】

ところで、今回ご紹介したExcelで、使用されている「プロンプト」と呼ばれるもの。「Copilot プロンプトの詳細」にもありますが、"Copilot に必要な内容を伝えるために使用する指示または質問" のことを指します。

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このプロンプトを如何に的確に入力するか?がポイントになるわけです。

関数や、テーブル、グラフ、VBA や Python などExcel の機能だけでも様々あるわけですが、これに加えてこうしたプロンプトを如何に上手に使いこなせるか?

Excelに限らず、Word や PowerPoint を含めた Office のアプリにおいて、AIの機能(Copilot)をどうやって上手に使いこなしていくか?といったポイントにもなるんでしょうね。
そういった意味でも、こうして各製品チームから発信される情報は非常にありがたいものです。ぜひ参考にしてみてください。


<参照>




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2024年06月19日

REGEXTEST、REGEXEXTRACT、REGEXREPLACE の各関数を新たに投入! Part. 2

ちょっと前になりますが、Excel に新たな関数が導入されたことをご紹介いたしました。


もちろんまだ Office Insider Beta Channel 向けに提供がスタートしたばかりの新たな関数なわけですが、ご紹介した当初は、手元の環境では、まだ展開されてはおりませんでしたが、その後、Excel for mac に展開されたことを確認。その後なかなか Windows 版には来てませんでしたが本日更新ののち確認したところでは、やっと Windows 版でも利用可能になったことを確認いたしました。

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関数の詳細については、前回の記事「REGEXTEST、REGEXEXTRACT、REGEXREPLACE の各関数を新たに投入!」をご参照ください。


--対象製品:

対象バージョンは以下の通りです。
  • Windows:バージョン 2406 (ビルド 17715.20000) 以降
  • Mac:バージョン 16.86 (Build 24051422) 以降
今回提供されている新たな関数、Office Insider Beta Channel 向けに展開がスタートしたばかりのもので、Beta Channel をご利用の方であって、さらに上記のバージョン以降のものです、すべての方が利用できるわけでもありません。

順次展開されていますので、Beta Channel ご利用の方でもまだだよ?という方はもうしばらくおまちください。


<参照>




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2024年06月17日

Excel の関数とその互換性

Microsoft 365 の登場以来、新たに追加された機能などが随時反映するようになり、今回取り上げる Excel においても、新たな機能や関数などが非常に身近になってきました。

一方で、Office 2016 や Office 2019 などの過去の製品との互換性... という面で注意を払わないといけないケースも増えてきています。


【Microsoft 365 は常に新しい機能が使用できる】

ご存じのように、Microsoft 365 は常に新しい機能が追加されて利用できるような仕組みになっています。これは、Excel for Microsoft 365 でも同様なわけで、新たな機能や関数が随時追加されてきます。

つい先日も、Office Insider 向けに、Excel に REGEXTEST などの関数が追加されたことをご紹介しました。


もっともまだこの関数は Office Insider (Beta Channel)向けに提供されているだけなので、最新チャンネルの Microsoft 365 に展開されるにはまだしばらくかかります。

ですが具体的にどんな機能が追加されているかについては、


などのサイトからある程度は確認が可能です。

当然新しい関数や機能は古い Office 製品では利用できませんので、ご使用にあたっては、その互換性については注意を払う必要があります。

例えば、スピルなんて言う機能。絶対参照を意識しなくてもいいので非常に便利な機能ですが、この機能は、Excel 2019 以降に搭載された機能なので、Excel 2021 あるいは Excel for Microsoft 365  以外では利用できません。
最もスピルで設定された計算式は古いバージョンで開いても自動的に従来の配列関数で表示されるようなので、そうした意味では互換性は問題なさそうですが、その機能ということについては、機能がない Office 2019 以前のものでは利用できないということになります。


【関数一覧などで確認】

Excel で利用されている関数については、「Excel 関数 (機能別)」や「Excel 関数 (アルファベット順)」で確認することが可能です。

20240617-1-1.jpg 20240617-1-2.jpg

例えば、ある条件下での、最大値を求めるための "MAXIFS" 関数の例でみてみると....

20240617-1-3.jpg

関数名の下には対応しているシステムが、さらにこの関数については注意事項も出ていますが、Office 2019 以降で利用可能な関数であることがわかりますね。"MINIFS" 関数も同様です。

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関数の一覧のところでは、特別マークがついていなくても、上記の "COUNTIFS" 関数のように Office 2016 以降でないと利用できないものもあります。

自分のPCで使用するだけなら問題ないものでも、他の人と共有しないといけないようなデータの場合には、その関数の利用にも注意を払う必要があるわけですね。

最も先ほどもご紹介したような "スピル" のような機能のように古いPCで開いてもちゃんと機能するものであれば問題ないわけですが、新たな機能がついて便利になったぁ〜と思っているばかりではだめで、新しい機能についても同様に配慮すべきケースもあるわけです。


<参照>



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2024年05月23日

REGEXTEST、REGEXEXTRACT、REGEXREPLACE の各関数を新たに投入!

US時間5月21日に公開された Office Insider Blog によると、Excel に新たな関数「REGEXTEST」、「REGEXEXTRACT」、「REGEXREPLACE」が導入されることが明らかになりました。

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REGEX関数は、正規表現を使用してテキストを解析するためのもの。文字列検索やテキスト解析に一般的に使用されているものになります。


【新たにExcelに導入された新しい正規表現関数】

正規表現をチェックする "Regex"(正規表現)関数は、Excel に限らず様々なところで正規表現のチェックのために利用されている関数でもあります。入力されている値が、正規表現と比較して一致するのか? などをチェックし、抽出したり、別のテキストに置き換えたりすることに利用されています。

今回導入された新しい関数は以下の通りです。
  1. REGEXTEST
  2. REGEXEXTRACT
  3. REGEXREPLACE

1) REGEXTEST関数

指定されたテキストの一部が正規表現と一致するかどうかを確認するための関数です。一致する場合には "true" を、一致しない場合には "fales" を返します。

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=REGEXTEST(文字列,パターン,[case_sensitivity])

"case_sensitivity" とは、大文字か?小文字か?を区別するかどうかを決定するためのオプションで、
  • 0: 大文字と小文字を区別する
  • 1: 大文字と小文字を区別しない
を指定します。既定値では区別されます。
関数の実施例などは、「REGEXTEST Function」をご参照ください。


2) REGEXTRACT関数

指定された正規表現に基づいて文字列からテキストを抽出するための関数です。

20240522-3-2.jpg

=REGEXEXTRACT(文字列, パターン, [return_mode], [case_sensitivity])

*return_mode:抽出する文字列を指定します
  • 0: パターンに一致する最初の文字列を返します
  • 1: パターンに一致するすべての文字列を配列として返します
  • 2: 最初の一のキャプチャーグループを配列として返します
"case_sensitivity" とは、大文字か?小文字か?を区別するかどうかを決定するためのオプションで、
  • 0: 大文字と小文字を区別する
  • 1: 大文字と小文字を区別しない
を指定します。既定値では区別されます。
関数の実施例などは、「REGEXEXTRACT Function」をご参照ください。


3) REGEXREPLACE関数

"replace" ともあるように、この関数では、指定された正規表現 ("regex") に基づいて、文字列のテキストを別の文字列に置き換えることができます。

20240522-3-3.jpg

=REGEXREPLACE(文字列, パターン, 置換, [出現], [case_sensitivity])

実施例は、「REGEXREPLACE Function」をご参照ください。
例えば、電話番号などのような個人情報を
03-3333-4444 などとあった場合に、03-****-4444 などのように一部の文字列を置き換えたりする際に利用されます。


-- 正規表現パターン:

こうした関数を設定する際に使用される正規化パターンとして使用される "トークン" と呼ばれる記号の一例
  • "[0-9]": 任意の数字
  • "[a-z]": a から z の範囲の文字
  • ".": 任意の文字
  • "a": "a" 文字
  • "a*": 0 個以上の "a"
  • "a+": 1 つ以上の "a"
ブログでは、この一例はぜひ、Bing Copilot で聞いてみてくださいとあったので、Bing Copilot で確認してみました。

20240522-3-4.jpg 20240522-3-5.jpg

まさにこういうものは、Copilot に聞くと的確に返してくれますね。


【対象製品と今後の展開】

今回、この新しい関数が提供されるのは、まずは Office Insider Beta Channel のユーザーになります。
対象バージョンは以下の通りです。
  • Windows:バージョン 2406 (ビルド 17715.20000) 以降
  • Mac:バージョン 16.86 (Build 24051422) 以降

-- 今後の予定:

XLOOKUP、XMATCH関数での正規表現を使用するオプションが追加される予定です。関数の新しい引数として、"match mode" が追加されるようになるようです。


今回の新しい関数ですが、まだ Beta Channel ユーザー向けに展開がスタートしたばかりのせいか?本日 Beta Channel にも新しいバージョンが届いていましたが、更新後に確認してもまだ利用は不可でした。

手元の環境で利用が可能になったら再度試してみたいと思っています。


<参照>




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2024年05月06日

Excel で画像が挿入できない

Excel を利用していて、画像を挿入しようとしてもコピー&ペーストもできない。おまけに挿入タブを開いても、画像などの部分がグレーに反転してクリックできない.... そんなことがあります。

20240506-1-1.jpg 20240506-1-2.jpg

ちょうど上記のような感じで、挿入タブを開いても、画像などのツールが利用できません。
これは、Excel 側の設定で、オブジェクトを非表示にしているときに、こうした状態になります。本来なら、上記でいうと右側の画像のように選択ができる状況であったはずなわけです。


【オブジェクトの表示・非表示を切り替える】

では早速その対策を確認してみましょう。

20240506-1-3.jpg

1) Excel を起動し、ファイル>オプション とクリックして、Excelのオプションダイアログを表示します
2) 左ペインの詳細設定をクリックし、右ペインを下にスクロールすると、"表示" という項目のところに "次のブックで作業するときの表示設定" という項目があります。この中にある "オブジェクトの表示" のところが、「なし(オブジェクトを表示しない)」となっていると表示されないので、「すべて」に変更します

わかってしまえば何でもないことですけど、コピー&ペースト しても表示されない... なんて何度も同じ操作してたりすると、表示されるようになったら逆に同じ画像がたくさん入っていたりしてびっくりしますよ?きっと。

-- ショートカットキーによる切替:

Excelのオプションダイアログからは、詳細設定で設定を変更しますが、そんなところいじった記憶がない.... そんな方もいらっしゃることでしょう。

実は、ショートカットキーでも設定の変更が可能なんです。

Ctrlキー+ "6"

Ctrlキーを押しながら、数字の "6" を押下げることでも同様の切り替えが可能です。

Ctrlキーに触れた状態で、数字の "6" なんて押してしまっても画面上は何も入力されないので、気が付かずに数字の "6" だけ入れなおした... 何てことやってたりすると、気が付かないうちに設定が変わってた... ってことが十分ありうるわけですね。

これまでこうしたトラブルはあまり経験がなかったので、今回初めて遭遇したわけですが、Office といえば moug(モーグ)ってことで、moug を確認してみたら、「図やグラフの表示・非表示を切り替える」(moug)って形で紹介されていました。Excle 2002以降現在に至るまですべてのバージョンで発生しうるある意味では定番のトラブルだったわけですね。


【他にもトラブルになるケースがある】

実はこの機能がオフになっていることでのトラブルは、こうしたことだけにとどまりません。

20240506-2-1.jpg 20240506-2-2.jpg


といったトラブルにもなりうるわけですね。


<参照>




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2024年04月30日

Excel でも Ink to Text Pen の機能が利用可能に

日本はGW の中休み。それでもこの数日をお休みして大型連休になっていらっしゃる方もいるんでしょうね。US は、当然平日なわけですが、US時間4月30日付の Office Insider Blog にて、Excel に新たに、"Ink to Text Pen" の機能が搭載されることが発表されました。

20240430-1-1.jpg 20240430-1-2.jpg

今回、Excel for Windows に搭載されることが発表されたわけですが、実は昨年 US時間 2023年11月22日付の Office Insider Blogs では、Word、OneNote、PowerPoint for Windows にこの機能が搭載されることが発表されておりました。

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ということで、これで Office の各アプリで利用できるようになったことになります。


【"Ink to Text Pen" 機能とは?】

デジタルペンを利用して、テキストを手書きで書いたものを、きちんとテキストデータに変換してくれたり、手書きで書いた線をきれいに整形してくれる...そんな機能です。

Introducing the Ink to Text Pen tool in Word, OneNote, and PowerPoint for Windows」が発表された時には、Office Insider 向けの機能でしたが、現在は、Microsoft 365 の Current Channel(最新チャンネル)であれば、すでに利用できるようになっています。

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ただし、以下にもあるように Excel については、まだ Current Channel(最新チャンネル)には搭載されていません。

20240430-3-3.jpg

-- 必要条件:

デジタルペンまたはスタイラス。Ink to Text Penツールは、他の入力形式をサポートしていません
Windows 11の最新バージョン(23H2)と2023年10月31日アップデート(KB5031455)

-- 対象ユーザー:

この機能は、Excel を実行し、上記の要件を満たすすべての Microsoft 365 Insiders


** 必要条件は、Word や PowerPoint など向けに提供されたものも一緒ですが、実際のところ最新バージョンの Windows 10 上で Microsoft 365 が動作している環境でもツールとしては機能しているようです。

また Office for mac については、手元の Beta Channel で確認する限りでは、PowerPoint では利用可能になっていました。


【Microsoft 365 のサブスクライバー向けの機能】

この機能は、Microsoft 365 のサブスクライバー向けの機能になります。

20240430-3-4.jpg

実際の使い勝手などについては「インクからテキストへのペンを調べる」をご覧いただくと、動画などで確認していただくことが可能です。

今回の機能。マウスを利用して描画タブを開いても利用可能ではありますが、実際には、デジタルペンなどを利用して手書きで書いたものをテキスト化したりするといったことが目的の機能です。

デジタルペンやスタイラスペンが利用できる環境って、単にPCと、Microsoft 365 があればいいわけではないので、すべての方が利用できる機能というわけでもありませんが、Surface Pro を利用されている方や、WACOM のデジタルペンなどを利用されているケースにはこうした機能も利用可能になるので、利用できる方は是非ご利用になってみてください。


<参照>




Surface の新機能をご紹介 〜 Microsoft Surface


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2024年04月05日

デスクトップ版 Excel のパフォーマンス向上に新機能!

US時間4月4日に公開された Office Insider Blogs「Make your workbooks more performant with Check Performance in Excel for Windows」によると、気が付かないうちにワークシートを開くのに時間がかかったりしてパフォーマンスが低下しがちな Excel のワークシートをより効率よく開けるように、そのパフォーマンスをチェックする機能が追加されることが発表されました。

20240405-1-1.jpg

この機能、実は昨年の9月に Excel for the web (Web版 Excel) ではすでに搭載済みの機能。不要な書式設定などをチェックしワークシートのパフォーマンスの向上に役立つ機能になります。

大量のデータを扱った大きなワークシートになると、いろいろ操作をしているうちに、不要な書式設定やメタデータが削除されずに残ったままになったために、そのパフォーマンスが低下することがあります。
例えば、仮にデータを削除しても、そこに設定された書式設定が残っていたり... といったことが要因で、次第に該当のワークシートを開くのに時間がかかったりするようになっちゃうわけですね。

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そんなパフォーマンスの問題を自動的に検出し、対処法を提案してくれる機能になります。パフォーマンスのチェックを行うと、画面右わきに作業ウィンドウが表示されて、その結果が表示されるようになるようです。

-- 対象製品:

さて今回新しく搭載されたこの機能ですが、現時点ではその対象製品は以下の通りです。

・Office Insider に参加されているユーザー:
  1. Office Insider Beta Channel
  2. Office Insider Current Channel(Preview)
・対象バージョン: Ver. 2312 (Build 17126.20004) またはそれ以降


【実際の画面を確認】

手元の、Office Insider Beta Channel Ver.2404(Build 17531.20000) にて確認してみました。といっても、さほどパフォーマンスに影響があるようなシートではないので、この点はおいおい確認してみることにします。

20240405-1-4.jpg 20240405-1-5.jpg

とりあえず Excel を起動し、適宜ファイルを開いてみたところが上記のもの。校閲タブを開くと、"パフォーマンスチェック" という項目があります。"ホーム"タブ とかではなく、または "データ" タブでもなく、どこかな? と思ったら、"校閲"タブ にありました。

今回試しているデータはたいしてデータでもないのですが、空白のセルに書式が設定されているなど、いろいろ指摘されました。そうした無駄なものを排除することでパフォーマンスの向上につながるんでしょうね。

さてさて、この機能が実際に Current Channel(最新チャンネル) に搭載されるのがいつぐらいになるのか? まだわかりませんが、今後フィードバックを受けて、さらに改善されて、Current Channel に登場.... ということになるんでしょうね。


<参照>




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2024年04月03日

オートフィル、貼り付けオプションなど、Excel for the web がさらに強化!

Excel for the web がさらに強化。また一つ便利に使えるようになりました。

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Office Insider Blog 「Copying and pasting improvements in Excel for the web」によると、フィードバックに寄せられた要望に応えて、コピー&ペーストなどの機能が強化されました。


【強化されたポイント】

ブログによれば、

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  1. ドラッグ&ドロップ:よりシームレスで直感的なデータ操作が可能になりました
  2. オートフィル:データをドラッグして系列を埋めたり、セルのコピー、データの分割ができるようになりました
  3. 貼り付けオプション:右クリックまたは自動回復の貼り付けオプションにより、貼り付けオプションが選択できるようになりました

-- 対象ユーザー:

サブスクリプションの有無にかかわらず、すべてのユーザーが対象になっています。今回の Excel for the web に限らず、ここ最近のこうした Web 版の機能強化は、サブスクリプションの有無にかかわらずすべてのユーザーが対象になっていることも多く、すべてのユーザーにメリットのある機能強化が多いです。


【貼り付けオプションは便利になった】

実際に、オートフィルなど確認してみました。

1) ドラッグ&ドロップ:

ドラッグ&ドロップの操作に際に、マウスをポイントすると "手" のマークに代わるので、そのままドラッグすれば、データの移動ができます。
また、Ctrlキーを押しながらドラッグすればコピーができます。

20240403-1-3-3.jpg


2) オートフィル:

Excelではおなじみの "オートフィル" という操作。デスクトップ版ではおなじみですが、Web版では今一つデスクトップ版と同じようにはいきませんでした。これがちょっとだけ便利になりました。

20240403-1-3-1.jpg 20240403-1-3-2.jpg

オートフィルをすると、オートフィルオプションのボタンが表示され、そこから、
  • セルのコピー
  • 連続データ
  • フラッシュフィル
といった機能が利用できるようになりました。連続データもただ単にドラッグするだけで入力できるようになります。

ちなみに "フラッシュフィル" は、「Excel でフラッシュ フィルを使用する」にもありますが、パターンを把握してコピーしてくれる機能です。

20240403-1-3-4.jpg 20240403-1-3-5.jpg


3) 貼り付けオプション:

コピー&ペーストといった操作をする場合に便利な "貼り付けオプション" ですが、リボンの "貼り付け"右クリックからの "貼り付け"、あるいは、ペーストした際に表示される "貼り付けオプション" の各ボタンから、貼り付ける値を用途に応じて指定できるようになりました。

20240403-1-3-6.jpg

コピーしたものを貼り付ける際に....

20240403-1-3-7.jpg 20240403-1-3-8.jpg 20240403-1-3-9.jpg

といったパターンで、"貼り付けオプション" が選択可能になりました。

無料で利用できる Web 版 の Office ではありますが、こうしてユーザーからのフィードバックを受けて機能が強化されていくのは非常にありがたいことですね。


<参照>





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2024年03月17日

CSV ファイルへのエクスポートに対応【Excel for the web】

ここのところ、2度ほど Office for the web の各アプリ向けの新機能の追加についてご紹介しています。
さて今回ご紹介するのは、"Excel for the web" です。

20240317-1-1.jpg 20240317-1-2.jpg

タイトルにもあるように Excel for the web が、CSV形式のファイルのエクスポートに対応いたしました。


【CSVファイルへのエクスポート】

Windows 版、Mac 版を問わず、PCにインストールして利用するデスクトップアプリでは、当然ながら対応している機能ですが、やっとというか?といとうというか? CSV ファイルのエクスポートに対応したことになります。

-- CSV ファイルによるデータ互換性の向上:

Excel で扱うデータの中で、当然、Excel形式のデータがそのまま読み込めるアプリであれば他のプログラムとのデータの共有は容易なわけですが、そうもいかないケースも多々あるわけです。そんな時によく利用されるのが、"CSV" ファイル形式です。

CSV(Comma Separated Values)は、文字通りデータをコンマで区切った、余計な書式データを持たない、テキスト形式のデータです。

20240317-2-1.jpg 20240317-2-2.jpg

例えば、上記の一例は、郵便局のホームページからダウンロードしたものから余計な情報を削除したり、修正した、静岡県の郵便番号のリストです。
元のデータもCSVファイル形式で提供されているデータですが、左の画像のようにメモ帳などで開くと、郵便番号、住所、地名といった情報がカンマで区切られています。これには特定の書式情報は含まれないため、Excel で開くと右のようになります。

こうしたCSVファイルは、基本的に、Excel for the web では扱えないため、いったんExcel形式で OneDrive にアップロードしたものを開いてみると、以下のようになります。

20240317-2-3.jpg

きちんと文字も隠れたりせずに表示されますよね? もっともCSVデータ自体は、Excel for the web では開けないので、上記のデータはあくまでも、Excel データを、CSVファイルへエクスポートするためのサンプルとして OneDrive にアップロードした、Excel 形式のデータです。

20240317-2-4.jpg

ファイル>エクスポート>このシートをCSV (.csv) としてダウンロードする

とすることで、CSVファイルへの書き出しができるようになりました。


【対象ユーザー】

すべての利用者: サブスクリプションの有無にかかわらずすべてのユーザーが利用できるようになっています


一応、その想定されるシナリオ的には、
  • 構造化されたデータをシンプルで人が読める形式で保存し、簡単にバックアップや検索ができるようにする
  • 表計算アプリとデータベース管理システム間のデータ転送を可能にする
  • CRMなど、直接互換性のない異なるアプリ間で単純な構造化データ交換を可能にする
といったところをカバーするものとしているようです。

まだCSVファイル自体の取り込みや、CSVファイル形式を読み込んだりできるようにはなっていないものの、とりあえず第一歩。その書き出しはできるようになりました。


<参照>




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2024年02月20日

Mac 版 Office Insider Beta Channel 更新情報

東京ビッグサイトでは、Microsoft AI Tour なるイベントで大盛り上がりの様ですが、領収書と睨めっこな日を過ごしているのであいにく参加もできず、しょぼしょぼになりつつある目をこすりながら、Mac を起動してみると更新が届いておりました。

さて本日到着した更新プログラムは以下の通りです。

20240220-5-1.png
・Microsoft Excel 16.83.24021912
・Microsoft OneNote 16.83.24021912
・Microsoft Outlook 16.83.24021912
・Microsoft PowerPoint 16.83.24021912
・Microsoft Word 16.83.24021912

今回の更新内容について、公開されている情報は特にございませんでした。今後情報が公開された折には改めてご紹介させて頂きます。

所で、だいぶ前になりますが、Office Insider Beta Channel 向けに、GROUPBY、PIVOTBY といった関数が新たに追加されたことをご紹介いたしました。


上記の記事は、Office Insider Blog の情報「New aggregation functions in Excel: GROUPBY and PIVOTBY」を元にご紹介したものですが、記事では、Windows 版だけではなく、Mac 版でもとあったものの、いくら待っても Beta Channel なのに反映されていなかったのですが、今回の更新の後に確認した所では、この両関数が利用できる様になっておりました。

Beta Channel 向けですし、また順次展開となっている以上待つしかなかったわけですが、おおよそ2ヶ月。やっと利用できる様になった様です。



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2024年02月03日

セルに画像を配置する【Excel】

昨年、「Excel で、セル内に直接画像データを配置・固定できるようになる」(2023年07月06日)といった機能が、Office Insider の Beta Channel に搭載されたことをご紹介しました。

さてこの機能ですが、2024年1月に、正式に最新チャンネルの Excel で利用可能になりました。

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Excel チームからは毎月初めて前月に公開された新しい機能を "What's New in Excel" というタイトルで、情報を公開しています。US時間1月30日で公開された、1月分の記事では、ちょっと前にご紹介した、Forms と、Excel for the web の同期なども紹介されております。

さてそんな中で紹介されていたのが「Excel で、セル内に直接画像データを配置・固定できるようになる」でご紹介したセル内に画像が配置できるようになる機能。

20240202-2-2-1.jpg 20240202-2-2-2.jpg

Windows版、Mac版 の Excel で利用可能になったようです。手元の 最新チャンネルの Excel Ver.2401(ビルド17231.20182)で確認すると...

20240202-2-3.jpg

挿入>図>画像 とたどっていくと、
  • セルに配置
  • セルの上に配置
が選択できるようになっていました。おおよそ半年かかってようやく最新チャンネルにリリースされたわけですね。


<参照>




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2024年01月06日

iPad 版 Excel で Pivot Table が利用可能に!

US時間1月4日に、TechCommunity の Excel Blog にて公開された「Introducing PivotTables on iPad」によると、iPad 版 Excel にて、Pivot Table の利用ができるようになるようです。

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ピボットテーブルによる計算、集計、分析が可能になることで、iPad における Excel の機能が一層便利なものになります。

PCにインストールして利用するデスクトップ版に比べて、機能的にもタブレット版やスマホ版は機能にまだまだ制約もあります。一方でタブレットという面の特徴を生かして、タッチインターフェースが利用できるのは、こうしたモバイルデバイス版の便利なところです。


-- 利用可能なバージョン:

Excel on iPad Ver.2.80.1203.0 以降

一気にすべてのユーザーに展開されるものでもないため、順次その適用範囲は広がっていきますので、まだうちの Excel on iPad には展開されていないよ?という方もいらっしゃると思いますが、そうした皆さんはしばらくお待ちください。


<参照>




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2023年11月15日

新たな集計用の関数 "Groupby" と "Pivotby" が登場!

US時間11月14日に公開された Excel チームのブログによると、新たに集計用の関数として "Groupby" と "Pivotby" という2つの関数が追加されたことが発表されました。

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ブログによれば、これらの関数を使えば、1つの数式を使ってデータの集計を行うことができるようです。またこれらの関数は非常に強力で、使い始めるのも簡単。たった3つの引数でデータ集計を行うことができるようになるとのことです。

ただし、現段階では、プレビュー版としての提供がスタートしたばかりのため、今後最終リリースされるまでの間にユーザーからのフィードバックなどに基づき、大幅に変更が加えられることもありうる様です。


【"GROUPBY" と "PIVOTBY"】

ブログの中では実際にテーブルを例に集計をアニメーションで紹介しています。

20231115-6-2.jpg

-- GROUPBY:

上記の例では、

=GROUPBY(th1[Category],th1[Sales],SUM)

という関数でカテゴリごとの売り上げの集計をだしています。

引数としては、
  1. 何によってグループ化するか
  2. 集計する値
  3. 集計に使用する関数
といった3つの引数で構成されます。


-- PIVOTBY:

=PIVOTBY(th1[Category],th1[Year],th1[Sales],MAX)

という形で、カテゴリごと、年度ごとの合計と、総合計を集計しています。
GROUPBY とは、列単位でもグループ化できるようになっている点が異なります。


【引数として利用可能な関数】

GROUPBY や PIVOTBY で利用できる関数ですが、値を集計する方法を定義するラムダ関数などが利用されることになりますが、基本的には、リストから選ぶだけで利用が可能です。

20231115-6-3.jpg

また GROUPBY や PIVOTBY の場合には、出力を制御するための追加引数を指定できるようになっています。
  • 並べ替えの方法
  • データにヘッダがあるかどうか
  • 値をフィルタリングするかどうか など
このあたりの詳細は、「PIVOTBY 関数」もご参照ください。

20231115-6-4.jpg 20231115-6-5.jpg

"Why use GROUPBY and PIVOTBY?" のところでは、これらの関数が軽量で、さらに完全に記述可能で、自動的に更新されるなどの特徴を紹介しており、これに加えて、テキスト値の集計もできることが紹介されています。

またボーナス機能として、集計結果をパーセンテージで返す "PERCENTOF" なんていう関数も追加されたことが紹介されています。


【利用可能な環境】

さて今回紹介されていた新たな関数ですが、冒頭にもありますが、この関数自体はまだプレビュー版としての提供がスタートしたばかりのもので、Microsoft 365 Insider Beta Channel ユーザーに提供が開始されたばかりのものになります。

ブログによれば、一応、Beta Channel であれば Windows 版/Mac 版 ともに提供がスタートしているようです。

Microsoft 365 Insider Beta Channel ご利用の方は、ぜひご確認ください。


<参照>




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2023年10月20日

先頭の "0" が削除されなくなる! 〜 やっと登場? Automatic Data Conversion Part 2

以前にご紹介した「先頭の "0" が削除されなくなる! 〜 やっと登場? Automatic Data Conversion」が、ついに最新チャンネルにリリースされました。

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本日付で、Office Insider Blog にて情報が公開されましたが、今回のこの記事の具体的な内容は、US時間2022年7月6日に公開された「Control data conversions in Excel」の記事のもの。

そしてその機能がついに最新チャンネルに反映するようになったわけです。

詳細は、「先頭の "0" が削除されなくなる! 〜 やっと登場? Automatic Data Conversion」をご参照いただくとして、実はこの当時と設定場所がちょっと変わったようなのでその違いについて、ここではご紹介します。


【Beta Channel の時とは設定場所が違う】

今回のこの機能、Beta Channel に公開された段階では、Excel のオプションを開いて、左ペインの「詳細設定」を開いて、右ペインの "Automatic Data Conversion(β版)" のところから行っていました。

20231020-4-2-1.jpg

上記の画像は、その当時にキャプチャーした、Beta Channel の Excel のものです。

さて今回 Excel を起動して場所を確認してみると...

20231020-4-2-2.jpg

左ペインの、"データ" をクリックすると、"自動データ変換" という項目があります。Beta Channel の時のような、"詳細設定" のところではないのでご注意ください。


【設定が可能な項目】

Excel のオプションダイアログを開いて、左ペインの "データ" をクリックし、"自動データ変換" という項目が追加されていますが、「Excel にテキストを入力、貼り付け、またはと見込むときに、以下のすべての規定のデータ変換を有効にする」という項目が追加されています。

20231020-4-2-3.jpg

--設定可能な項目:
  1. 先頭のゼロを削除して数値に変換する
  2. ロング数値の最初の 15桁を保持し.科学的記数法で表示する
  3. 文字 "E" を囲む数字を科学的数記法に基づく数値に変換する
  4. 連続する文字と数値を日付に変換する
  5. .csv ファイルまたは同様のファイルを読み込む際に自動データ変換があれば通知する
といったオプションを含めて、5項目になります。

これらに関しては、すでに「自動データ変換を設定する」にて公開されております。

20231020-4-3-1.jpg

詳細はこちらの記事をご参照ください。

さてさてやっとタイトルにもした "先頭の "0" が削除されなくなる!" が実現したわけです。これについては、今回の設定の中の、"先頭のゼロを削除して数値に変換する" をオフにしておけば、数値に変換されずに文字列として認識されるようになります。


【既知の問題】

今回追加されたこの機能ですが、昨年のブログでもあった マクロ実行中にこの機能を無効にするということは相変わらずまだできないようです。


【利用可能な製品】

すでに最新チャンネルに公開されていますので、この機能は以下の要件を満たす すべてのユーザーが対象です。
  • Windows: Ver.2309 (ビルド16808.10000) またはそれ以降
  • Mac: Ver.16.77 (ビルド23091003)またはそれ以降

Excel for Microsoft 365 の最新チャンネルをご利用の方は是非一度ご確認ください。


【2023/10/22 更新】

うっかり忘れてましたが、こちらの機能、mac 版 の場合には以下のようになります。

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Excel を起動し、メニューバーの Microsoft Excel をクリックして、環境設定を開きます
"編集" を開くと、"自動データ変換" あるいは "Automatic Data Conversion" という項目があります。

* ちなみに上記の画像は Beta Channel のものですが、すでにサポート対象外になっている Big Sur にインストールされている Excel でも同様にありました。

* 3 枚目の画像は、Big Sur 上で起動している Excel for Mac(Microsoft 365) のものです。


<参照>




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2023年10月15日

容易に チェックボックスの利用を可能に!

"チェックボックス" といえば、これまでであれば "開発" タブを表示させて、フォームコントロール や ActiveXコントロール からチェックボックスを選択して.... というのが導入方法でした。もちろん挿入すればそれで終わりではありません。その後の設定もさらに必要になってきます。

さて今回新たに、セル・コントロールという機能が搭載されることで、この導入がもっと容易にできるようになります。

20231012-2-1.jpg 20231012-2-2.jpg

"チェックボックス" は、データ入力を簡素化し、ユーザーのエラーを減らすという意味でも、ユーザーからの機能要望の上位を占めていたもののようですが、ついにこれが実現することになります。


対象:

Office Insider Beta Channel Ver.2310 (ビルド 196924.2000)以降


既知の問題:

現在以下の問題が確認されています。

挿入されたチェックボックスですが、DELキーなどで削除ができるものではありません。
削除に当たっては、

ホームタブ>編集グループ>クリア>書式のクリア

とすれば削除ができるようになります。


【実際の画面とその動き】

すでに Beta Channel であれば利用可能でしたので、確認してみました。

20231015-1-1.jpg 20231015-1-0.jpg

Excel を起動し、挿入タブを開くと、新たに "セル コントロール" というグループが追加されています。ブログの中でもありましたが、ここに新たに加わった "セル コントロール" の第一弾として、"チェックボックス" が加わったことになります。

上記の画像にもあるようにマウスをポイントすると「チェック ボックスの挿入」として「TRUE と FALSE の値を表示および編集するための チェック ボックスをセルに追加します。 Space キーを押すと、個々のチェック ボックスを選択したり、選択した複数の チェック ボックス を一度に切り替えたりできます。」と説明が表示されます。

20231015-1-2.jpg 20231015-1-3.jpg
  • オン:TRUE
  • オフ:FALSE
上記にもありますが、チェックボックスを挿入し、これをクリックして "オン" にすると、数式バーには、"TRUE" を返します。"オフ" にすると、"FALSE" を返します。

なので、

20231015-1-4.jpg

簡単な一例ですが、上記のような感じで、ONか?OFFか?によってフィルタで絞り込んだり、COUNTIFなどで計算したりと、従来の関数だけでも簡単に利用することができるようになるわけです。

さて第一弾として導入されたチェックボックスですが、今回から追加された "セルコントロール"。第二弾、第三弾は何になるのか?ちょっと楽しみなところでもあります。

なお現在この機能が利用できるのは、Beta Channel のみになります。通常版の最新チャンネルに展開されるまでには、まだしばらく時間がかかると思います。


<参照>




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2023年10月08日

Excel for the web で、 PowerAutomate の利用が可能に!

Web版 Excel (Excel for the web)にて、PowerAutomate の利用が可能になりました。新たに "自動化" タブが用意されているようです。

US時間10月5日に公開された TechCommunity の Excel チームのブログによれば、この機能、ユーザーはまだ限定ですがすでに利用可能になっているようです。

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--利用対象:

・Microsoft 365(EDUライセンス、E3/E5)
* その利用対象が限定されています。一般ユーザーは利用できません

PowerAutomate というどちらかといえば業務効率化を念頭に置いた機能でもあるので、現時点ではその利用対象が学校などの教育機関や、大企業向けの E3/E5 というユーザーに限定されているようです。

ただしこちらの環境でご利用のユーザーの方はすでに利用可能になっています。


--自動化タブを開く:

Excel for the web を起動すると、"自動化" タブがあります。こちらを開くと、"フロー テンプレート" グループに、"作業の自動化" と言う項目がありますのでこちらをクリックします。

20231007-2-1.jpg 20231007-2-2.jpg

"作業の自動化" にマウスをポイントすると、「PowerAutomateを使用してフローを作成し、反復タスクを自動化します」と表示されます。
"作業の自動化" をクリックすると右側に作業ウィンドウが表示され、PowerAutomateのポピュラーなテンプレートが表示されます。
今回こうして、事前に作成されたテンプレートへのアクセスが提供されるようになりました。

20231007-2-3.jpg 20231007-2-4.jpg

最後にある "See all templates" をクリックすると....

20231007-2-5.jpg

テンプレートの一覧の画面になります。

ブログの中では、その一例として、"Excelワークシートのエイリアスに受信メールを監視する" というテンプレートを使えば、Eメールから顧客からのフィードバックを自動的に取得。Web用Excelワークシートに保存。このテンプレートを使えば、企業は顧客からのフィードバックを一元的に追跡することができ、顧客ニーズへの対応や顧客満足度の向上が容易になるだろうとあります。


PowerAutomateに関しては上記サイトを参照するように紹介されております。

先日の Python といい、今回の PowerAutomate といい、業務効率の改善に向けて Excel はどんどん進化していくようです。


<参照>





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2023年10月03日

Copilot が Python のコード作成をお手伝い!

Excel で Python が利用できるようになること、そして、すでに Office Insider Beta Channel 向けには提供がスタートしていることはこれまでにもご紹介いたしました。

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さてその後、Beta Channel をご利用の一部ユーザーでしか利用できなかった Python も、その後、上記のブログの中でも9月の更新情報として、すべての Windows 版 Beta Channel を利用しているすべてのエンタープライズ、ビジネス、教育、ファミリーおよびパーソナルユーザーが利用できるようにその範囲も広がりました。

そんな Excel での Python の利用についてですが、その後さらに以下のような情報が公開されました。

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  1. Announcing Python in Excel: Combining the power of Python and the flexibility of Excel
  2. Introducing Copilot support for Python in Excel: Advanced Data Analysis Using Natural Language

その概要についてご紹介いたします。


【Python Editor の提供】

Announcing Python in Excel: Combining the power of Python and the flexibility of Excel」では、Excel のアドオンとして、"Python Editor" が Excel Labs より提供されるようになったことが紹介されております。

専用のコードエディタを使ってExcel上でPythonの数式を書いたり編集したりすることができるようになります。
  • コード実行の流れを結果とともに表示することができます
  • 長いコードセクションに対応しています
  • Visual Studio Code の標準機能をサポートしています
  • 断続的なコーディングワークフローのための柔軟性を持ち合わせています
といった特徴があるようです。詳細は、「Announcing Python in Excel: Combining the power of Python and the flexibility of Excel」にてご確認ください。


【Copilot がお手伝い!】

さてそして次に公開された情報が、「Introducing Copilot support for Python in Excel: Advanced Data Analysis Using Natural Language」。US時間9月21日付で公開された情報です。

Excel の Copilot が Python もサポートするようになります。

つまり、Excel の Copilot では、数式の作成、データの書式設定、データ分析の支援などの基本的な Excel の機能のサポートに加え、Pythonコードの記述という新しい方法でデータを分析・探索するところまでサポートしてくれるようになるようです。

日常的な言語を使用し、現在のデータで何をしたいかを記述するだけで、Copilot が Excel グリッドにPythonコードを生成して挿入してくれるようになる。熱いですね... 

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ブログの中では、ExcelでCopilotとPythonを使用するメリットとして、

  • データ分析に自然言語を使用:
    一例として「今後4四半期の売上を予測する」と入力すると、Copilotがコードと予測を含むPythonセルを生成してくれるようになるようです。

  • 人気のライブラリやビジュアライゼーションにアクセス:
    Copilotを使用して、予測、クラスタリング、最適化、因果モデル、統計検定、分類、サンプリングなどの高度な分析を実行できます。さらにExcelだけでは利用できないさまざまなグラフも作成可能になります。

  • 複雑な問題を反復的に分析:
    Copilot では、以前のクエリや結果のコンテキストを記憶しているので、追加の分析、フォローアップの質問、アイデアを使用して会話を続け、反復的にデータ分析を実行することができます

といったことを紹介しております。

Python in Excel が利用できるようになること、さらに Microsoft 365 Copilot が利用できるようになることなど、まだすぐにはこうしたことが現実のものになるわけではありませんが、Excel チームから発信されているこうした情報に今後もワクワクしながら期待したいところです。


【Microsoft 365 Copilotについて】

さて最後にもう一つだけ、"Microsoft 365 Copilot" についても触れておきましょう。

20231003-5-1.jpg

Excel では、Python のコードまで作成のお手伝いをしてくれるそんな Copilot ですが、ちょっと前になりますが、正式な提供開始日と、その料金体系の発表がありました。

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  • 提供開始:2023年11月1日
  • 対象ユーザー: Microsoft 365 E3/E5, Business Standard, Business Premium
  • 料金(一人当たりの月額):$30(30ドル)
11月1日から法人ユーザー向けに提供されることになりましたが、利用にあたっては、一人につき30ドル/月が別途必要になることが発表されました。一般ユーザーは、当面対象外となっています。

詳細はまた別途取り上げてみたいと思っています。


<参照>




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2023年09月04日

Excel に Python がやってきた

TechCommunity の Excel チームの Blog に 「Announcing Python in Excel: Combining the power of Python and the flexibility of Excel」が投稿されたのが、US時間 8月22日。

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ブログで発表されて以来様々なメディアでも取り上げられました。


さてそんな Python の件ですが、Office Insider Blog でも紹介されるようになりました。

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-- 対象製品:

現在、こちらが利用できる製品は以下のものになります。

Excel for Windows Ver.2309(ビルド16818.20000)またはそれ以降

"Python in Excel is gradually rolling out to Beta Channel users running Version 2309 (Build 16818.20000) or later" ともあるように、順次展開されていきますので、Beta Channel の製品をご利用の方でも、すぐに利用可能になるわけではありません。

ちなみに、現在うちの Beta Channel の Excel は、ブログが公開された日本時間 8月23日に Ver.2309(ビルド16818.20000) となっていましたが、上記の画僧にあるように、Excel を開いたときに "Pythonの挿入" ボタンが表示されるようになったのは、本日からでした。

ということで、"Python in Excel is gradually rolling out to Beta Channel users" なので、Beta Channel を利用していてもまだ表示されないよ? という方は、今しばらくお待ちください。


-- "Python の挿入" ボタン:

初めて利用するとき、Python の挿入>Python in Excel  をクリックします。

20230829-2-3.jpg 20230829-2-4.jpg 20230829-2-5.jpg

最初に上記のような開設の画面が表示されます。"プレビューを試す" をクリックすると 「Python in Excel へようこそ」の画面になり、"ツアーをスキップ" をクリックすればすぐに利用可能になります。"Python in Excel ツアー" をクリックすると、Excelのシート上に機能の説明が表示されます。


PY関数を利用してセルに直接スクリプトが書き込めるようになり、これがクラウド上で実行されて、その結果を Excel に戻してくれるという仕組み。データをより視覚的にするためのグラフ化や、機械学習やデータからの予測などの機能としても利用可能になるなど、Excel がこれまで以上にその力を発揮できるようになる...。 

Beta Channel ユーザーへの展開が始まったばかりなので、最新チャンネルに展開されるまでにはもう数か月かかると思われますが、Python in Excel に期待する声の大きいことが、そのブログに書き込まれたコメントでもよくわかるところです。


<参照>




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2023年08月22日

数式バーの新機能.... 等幅フォントに変わる!

TechCommunity Blog に投稿された Excel チームのブログによると、Excel の数式バーで使用されるフォントが、今後、"等幅フォント" に変更されるようです。

20230819-1-1.jpg 20230819-1-2.jpg

What's new in the formula bar?」("数式バーの新機能?" )と題されたブログによると、Excel を頻繁に利用する人にとって、数式は、あらゆるスプレッドシートのバックボーンでもあり、計算の実行、データの分析、ダイナミックなレポートの作成を可能にしてくれる大切なツールです。だからこそ、数式の作成と編集は、特に複雑な式やネストされた式を使用する場合には、その作業を行う上で、時に困難な場合があります。これまでと異なり、ここに "等幅フォント” を利用することで、数式が等間隔に配置され、読みやすく、デバッグしやすくなります。つまりは作業効率が上がるということになります。

** 等幅フォントとは、形状やスタイルに関係なく、各文字の幅が同じであるフォントの一種です。


-- 等幅フォントの利用によるメリット:

"Why monospaced font?" のところでは、そのメリットについて以下のポイントを紹介しています。

1) その配置と読みやすさ:

等幅フォントは、固定幅フォントやタイプライターフォントとしても知られたもの。コードの可読性を大幅に向上させてくれるとあります。各文字が水平方向に同じスペースを占めるので、インデントやきれいな構造の提示により、整理されたレイアウトを維持しやすくなります。

2) エラーの検出とビジュアルな解析:

等幅フォントは一貫した配置を提供するため、エラーやタイプミス、コードの不一致を素早く発見しやすくなります。この均一な間隔により、複雑な構造においても、視覚的な解析が強化され、ロジック内のパターン、ネストされたレベル、および関係の識別に役立とのことです。またこれは、複雑なネストされたステートメントや条件付きステートメントを理解し、作成プロセスの早い段階で間違いを見つける場合にも役立つと紹介されています。

3) クロスプラットフォームの一貫性:

フォーマットを維持し、さまざまなソースからのコードのコピーと貼り付けを合理化。また、さまざまなプラットフォームやエディターで均一な外観を保証し、一貫した読みやすさと構造を保証してくれるようになります。


実際にその一例がこのブログの中で紹介されていた Before & After が以下のような感じです。

20230819-1-3.jpg


【利用可能な製品】

さてこの新たな等幅フォントが利用できる製品は以下の通りです。

・Windows 版 Office Insider Beta Channel

現在、Office Insider Beta Channel については、8/15付でリリースされている Ver.2309(ビルド 16811.20004) が最新版です。一応最新バージョンではありますが、現時点ではうちの環境ではこの変更がまだ確認できませんでした。

今後、Windows向けの 通常版 Excel に展開されて、順次そのほかのプラットフォーム向けにもリリースされる予定のようです。

なお、Beta Channel でも一度にすべてのユーザーに展開されるものでもないので、うちのようにまだ自分の製品では未対応だよ?という場合には、展開されるまで今しばらくお待ちください。



<参照>




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2023年08月13日

"手動計算モード" がちょっと変わる!

Excel では、表を作成し値を入力し、エンターすれば自動で、合計値などを算出してくれます。これは、"自動" 計算モードが有効になっているから、何気なく利用していても、勝手に計算してくれるわけです。まぁ、そんなもんだ... と思って使っている人も多いはず。

20230812-1-1.jpg 20230812-1-2.jpg

さて上記にもありますが、Excel のオプションダイアログを表示して、左ペインの "数式" をクリックし、右ペインの "計算方法の設定" のところにある "ブックの計算" のところで、「自動」なのか、「手動」なのかを設定していきます。
既定では、「自動」が有効になっていますので、普通に計算式を設定して、必要な値を入力さえすれば、自動で合計値などを計算してくれるわけです。

さて一方では、用途によっては、この計算するタイミングを「自動」ではなくて、あえて自分のタイミングで調整したいということで、「手動」としてご利用の方も多いかと思います。

今回、TechCommunity の Excel チームのブログでは、この「手動」による計算方法について、新たにテコ入れしたことが紹介されておりました。


【手動計算の歴史は44年も前になる】

20230812-2-1.jpg 20230812-2-2.jpg

ブログによれば、この "手動"計算の機能は、Excel が発売されるよりも6年も前の、1979年 "VisiCalc" というアプリで採用されたのがはじまりだったようです。そしてそれ以降、大きな変更もなく利用されていて、44年ぶりにこの機能が変わることになったということのようですね。

-- どのセルがまだ計算されていないのかが判別つかない:

現在、手動計算になっていると、数値を入力しても計算されないわけですから、値も変わらない。ということは、どこが計算された値で、どこがまだ計算されていない値なのか?の判別がつきません。

そこで今回の更新により、手動計算になっている場合、入力された値に対してまだ計算がされていないセルの値については、二重取り消し線でマークされるようになります。こうすることで、表示されている値が未計算なのかが、一目瞭然になるわけです。

-- コンテクスト・メニュー が表示される:

こうして未計算で、二重取り消し線のついた古くなった値を含むセルが選択されると、今後は警告アイコンが表示されるようになります。アイコンをクリックすると、計算のトリガーや自動計算モードへの切り替えなど、コンテクスト・アクションを含むメニューが表示されます。


【利用可能な環境】

今回提供がスタートした機能については、現在、Windows 版 Office Insider Beta Channel ユーザー のみに提供されています。今後、Windows以外のプラットフォームにも提供される予定のようです。

また、Office Inider Channel をご利用の場合でも、すぐにすべての Beta Channel ユーザーが利用できるように展開されるものでもありませんので、Beta Channel を使っているけどまだこの機能が反映されない... という場合には、しばらくお待ちください。

** ちなみに、うちの Beta Channel もまだ利用できないようなので、利用できるようになったら、画像をUpいたします。


<参照>




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2023年07月06日

Excel で、セル内に直接画像データを配置・固定できるようになる

Windows 版 でも Mac 版 でも Beta Channel の Excel を見ていたら、ふとそんなことができるようになってたのに気が付きました。

20230706-1-2.png 20230706-1-3.png 20230706-1-4.jpg

上記の画像は、Ofice for mac の Beta Channel の更新情報でご紹介したもの。

ということで引き続き確認してみました。


【ロードマップによれば、今月からリリースがスタートする機能でした】

Excel で、セル内に画像を配置する機能といえば、 IMAGE関数であったり、ちょっと前にも紹介したように ピボットテーブルで画像が扱えるようになったりといった記事は、このブログでもご紹介させていただきました。

Office Insider Blog でも取り上げられていたので当然なわけですが、実はこうした機能に隠れて、普通に、セル内に画像が挿入できる機能のリリースが着々と進んでいたようです。

20230706-3-1.jpg

上記のように、現在の最新チャンネルのExcel Ver.2306(ビルド16529.20154)では、挿入>画像>オンライン画像 などとたどっても、普通に画像を挿入できますが、セル内に配置するということはできません。

20230706-1-4.jpg 20230706-1-2.png

ただし冒頭の画像では、Widnows 版 / Mac 版 の Beta Channel の Excel の画像をご紹介していますが、挿入>画像 とたどっていくと、
まずは "セルに配置" あるいは "セルの上に配置" のいずれかを選択してから、オンライン画像か? ストック画像か? を選択できるようになっていることがお分かりいただけると思います。

-- Excel Feature Flyer で確認:

20230706-3-2.jpg

Excel チームが公開している「Excel Feature Flyer」で確認し見ると、Image 関数や、ピボットテーブルのことは紹介されておりましたが、セル内に画像を直接挿入するという件については、記載がありませんでした。

-- Microsoft 365 ロードマップで確認:

20230706-3-3.jpg 20230706-3-4.jpg

こちらでは情報がUPされていました。そこで確認してみると、ロードマップに情報が追加されたのが、2023/6/15、そして、ロールアウトのスタートが、2023/7 とありました。

つまりまだ情報が公開されたばかりで、ブログにもまだ掲載がないほやほやの情報でした。実はまだその機能が展開されていないせいか? 検索すると、Web上のサポートサイトの情報が引っかかってくるものの、リンクをたどるとエラーになる。

20230706-2-1.jpg 20230706-2-2.jpg

これは、USサイトの情報も一緒でした。

20230706-2-3.jpg 20230706-2-4.jpg


【今後の情報に期待】

おそらく数日中には情報も公開されるものと思われますが、今後は、Excel のセル内に直接画像が配置できるようになるようです。
わざわざ Excel のセルサイズに合わせて画像を調整しなくても、セルのサイズを調整するだけでよくなります。

現在は、まだ正式には情報が公開されていないようなので、引き続き確認し情報が公開されましたら改めてご紹介させていただきます。


【2023/07/20更新】

本件ですが、やっと Office Insider Blog で紹介されました。

20230720-1-1.jpg 20230720-1-2.jpg


内容的にはすでにご紹介した通りです。


<参照>




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2023年06月24日

ピボットテーブルがより視覚的に!

Office Insider Blog にて、US時間6月20日付にて公開された 新たな Excel の機能についてご紹介いたします。

ご存じのように、Excelのピボットテーブルは、サマリーやダッシュボード、レポートの作成など、そのデータの集計が簡単にできる Excel の最も強力な、そして基本的な機能の1つです。

20230624-1-1.jpg

そんなピボットテーブルですが、残念ながらこれまでのピボットテーブルでは、データ型とセル内の画像について、こうした最新のコンテンツタイプには対応しておらず、テキスト記述でしか使用できませんでした。

20230624-1-2.jpg 20230624-1-3.jpg 20230624-1-4.jpg

今回の更新によりピボットテーブルの行や列には、画像やデータ型がそのまま表示させることが可能になります。また、ソース・データと同じインタラクション(イメージ・カード、データタイプ・アイコン、データタイプ・カードなど)も使用できます。

商品の売上サマリー、ポートフォリオ、スポーツチームの分析、あるいはアートワークや趣味のコレクションなど、ビジュアルなヘッダーを追加したいピボットテーブルでこうしたデータ型の使用ができるようになりますので、Excel のピボットテーブルがより視覚的でわかりやすいものになるものと思われます。

-- 利用可能な製品:
  • Windows版:Ver.2307 (ビルド16609.20000) またはそれ以降
  • Mac版:Ver.16.74 (ビルド23060401) またはそれ以降
となっています。

現時点では、Windows 版にしても、Mac 版にしても、バージョン的には、Office Insider Beta Channel が対象になるようです。


注意)ここで使用されている Image 関数は、Microsoft 365 サブスクライバー向けの機能になりますので、Excel 2016/2019/2021 などでは利用できません。


<参照>




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2023年06月06日

先頭の "0" が削除されなくなる! 〜 やっと登場? Automatic Data Conversion

通常、Excel において、"010" といったような、先頭が "0" から始まる数値を入力した場合、Excel では数値として扱うために、自動的に先頭の "0" が削除されてしまいます。

20230605-0.jpg
わかっちゃいるけど、入力した後に、"あちゃぁ〜" ってなるケースありますよね? 
もちろん、事前にセルの書式を "文字列" に変更しておけばいいわけですが、うっかり忘れていたりすると、当然設定しなおしてから入れ直しになるわけです。

20230605-1-1.jpg 20230605-1-2.jpg

そんな "0" が勝手に削除されてしまう問題を解決してくれるのが、今回ご紹介する "Automatic Data Conversion" という機能です。

Excel は表計算。なので計算ということを前提に考えれば当然なのかもしれません。しかし、Excel で扱うデータは数値ばかりじゃありません。CSVファイルとして住所録などを扱うこともあるわけですし、また最初からExcelで住所録を作成されているケースもあるでしょう。そんな場合の、電話番号の頭の "0" がなくなってしまった...なんてミスを防げるわけです。


【リリースは、Ver.2207(ビルド15427.20000)】

実はこの機能、リリースが発表されたのは、もう昨年の話。US時間2022年7月6日に公開された Windows Insider Blog 「Control data conversions in Excel」の中で紹介されておりました。

20230605-1-3.jpg

ただしブログにもあえて「The feature is being gradually enabled for more and more users, but you may not have it yet. 」あるので、展開に時間がかかっていたものなのか? それとも、単に気が付かなかっただけなのか? あるいは日本語版で利用できるようになったのが今回からなのか?が不明なところではありますが、現在の最新バージョンの Windows 版 Beta Channel の Excel にベータ版では利用できるようになっています。

TechCommunity の Excel Blog では、毎月前月に公開された新機能について紹介していますが、そんな中で、"Check if a specific feature is in your version of Excel" のところで、新機能などのリリース状況などが案内されています。

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ここでも、2022/6/30 にリリースされた Ver.2207(ビルド15427.20000) にてリリースされていることが紹介されています。リリースノートでは、US時間2022/7/1 となっていますが、手元の記録では、日本時間2022/6/30 に配信されてきておりました。まぁ実際に配信されるものと、リリースノートに掲載される情報が多少ずれるのは以前からもよくあることなので、基本的には実際に配信されてきた日付ベースで考えています。

この機能、私もまったく気が付かなかったわけですが、「「Excel」で数値先頭のゼロが勝手に消される仕様、ようやく改善へ? Twitterで歓喜の声」(窓の杜) の記事を見て改めて気が付かされたわけです。

もっともそんな状況なので、実際に日本語版の Excel (Beta Channel) にその当時から展開されていたものか?どうかは不明です。


【"Automatic Data Conversion" とは?】

さてでは具体的に、「Automatic Data Conversion」についてご紹介していきましょう

-- その設定と内容:

ファイル > オプション として、"Excelのオプション" ダイアログ内で調整します。

20230605-1-2.jpg

左ペインの "詳細設定" をクリック、右ペインの "Automatic Data Conversion(β版)" のところから設定を調整します。

その設定は、

★Excel にテキストを入力、貼り付け、または読み込むときに、以下のすべての既定のデータ変換を有効にする(A)
  • 先頭のゼロを削除して数値を変換する(Z)
  • ロング数値の最初の15桁を保持し、科学的配数法で表示する(I)
  • 文字 "E" を囲む数字を科学的配数法に基づく数値に変換する(E)
★追加オプション
  • .csv ファイルまたは同類のファイルを読み込む際に自動データ変換があれば通知する(N)
で構成されています。

デフォルトでは、すべてが有効になっています。

例えば、「先頭のゼロを削除して数値を変換する(Z)」をオフにしておけば、数値の先頭の "0" は削除されなくなります。

また「追加オプション」のところの、「.csv ファイルまたは同類のファイルを読み込む際に自動データ変換があれば通知する(N)」を有効にした場合、例えば .csv ファイル あるいは .txt ファイル といったファイルを開く際、オプションの自動データ変換のうち少なくとも 1 つが有効で、これから実行されることを検出した場合、警告メッセージが表示されます。このメッセージにより、わざわざデータを変換せずにファイルを「1回だけ読み込む」機能を提供されるようです。

ブログの中では、「We are working to bring the same options to Mac soon.」ともありましたが、"Check if a specific feature is in your version of Excel" (Excel Blogs/TechCommunity) のところで、新機能などのリリース状況をみても、また Excel for mac の 最新の Beta Channel を見てもこの機能は搭載されておりませんので、現時点では、Windows 版の、Beta Channel にのみ提供されているもののようです。

** Windows 版の Current Channel(Preview) にもまだ展開はされておりません

ということで、今回は 「先頭の "0" が削除されなくなる!」と題して取り上げてみました。

こうしてみると、もしかしたらブログで紹介はされたけどその後全く進んでいない機能って、結構まだまだあるのかもしれませんね。PowerPoint の Presentation Coach なんて楽しみにしてますが、なかなか日本語版には展開されてこないですしね...


<参照>




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2023年03月25日

数式アシスタントカードで関数入力のエラーを軽減

Excel for the web に関数式を入力するための補助ツールとして、数式アシスタントカードの機能が搭載されたことが紹介されておりました。以前に、デスクトップ版の Excel では、「Excel の計算式の確認がより分かりやすくなる」にあるように、数式入力の際に計算式の確認を補助してくれる機能が搭載されたことをご紹介しました。

20230325-1-1.jpg 20230325-1-2.jpg

今回の機能は、Web 版の Excel である "Excel for the web" に搭載されているもので、引数の説明などの細かな説明を表示してくれるアシスタントカードが表示されるというものになります。

試しに手持ちのOffice の更新情報をメモしているExcelファイルに、Vlookup を利用して更新日から、ビルド番号を表示させる数式を設定してみました。

20230325-2-2.jpg 20230325-2-1.jpg

更新日を入力すればビルド番号が検出されるものという単純なものですが、VLOOKUPを利用して計算式を設定してみると、上記の右の画像にあるように "アシスタントカード" が表示されました。

20230325-2-3.jpg

ここで表示された "アシスタントカード" には、VLOOKUP 関数に関する
  • 説明:関数の説明
  • 例:引数を設定した場合の一例と説明
が表示されます。"" のところでは、VLOOKUP関数の例でいうと、
  • 検索値
  • 範囲
  • 列番号
  • 検索方法
といった引数の詳細な説明が表示されます。上記の例でいうと、ちょうど数式の中でデータ範囲のところをクリックしているので、アシスタントカードのところも、"範囲" のところが選択されていますね。

もちろん検索ボックスに、"VLOOKUP" と入力してヘルプを表示させれば、作業ウィンドウが表示されて、ヘルプに Microsoft Support の情報も表示されるので、そちらからも関数に関する情報を入手することもできるわけですが、Webサイトを検索したり、ヘルプを見たりするよりは、ちょこっとど忘れしたな? とか、計算式が誤っておかしな計算結果が表示されるようなケースで計算式を見直さないといけない場合にはこうしたアシスタントカードは便利かもしれませんね。

また表示されたアシスタントカードは、マウスでドラッグすれば移動も可能なので、邪魔にならない場所に表示させておくことも可能です。Windows でも、Mac でも利用可能な Excel for the web の機能でもあるという点もポイントですね。

Techcommunity のブログによれば、今後この機能はデスクトップ版にも展開が予定されているようです。
 

<参照>



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2023年03月02日

XLL アドインは既定でブロックされます

Excel のアドインを装ったマルウェアが既定でブロックされることになります。

20230302-1-1.jpg

Excel の機能をより便利に拡張するためのアドイン。ご利用の方もたくさんいらっしゃるかもしれません。

手軽に利用できる一方で、残念ながらこうしたアドインを悪用してマルウェアの配布などにも利用されてしまったりすることもあります。こうした事態を踏まえ、今回 ワークシートにセキュリティ層が追加され、XLLアドインを経由する攻撃からユーザーを保護することができるようになります。

今回の既定値の変更によりインターネットから取得したファイルに含まれる XLL アドインをボタンクリックで有効にすることができなくなり、危険であることを通知するメッセージを表示。回避策に関する詳細情報へのリンクが表示されるようになります。


-- 対象:

Windows版 Excel Ver.2302(ビルド16130.20128) 以降


-- XLL ファイルについて:

今回既定でブロックの対象となるのは、XLLファイルのみです。すべてのアドインがブロックされるわけではありません。なので、ストアからダウンロードされるアドインについてはブロックされません。

20230302-1-2.jpg

XLLアドインは、Excel97のころからサポートされているアドインで、カスタム関数やその他の機能を追加することでExcelの機能を拡張するためのものです。

昨年の暮れに、「注目の脅威:悪意のある Excel XLL アドインを使用した攻撃が増加中」(Cisco Japan Blog)なんて取り上げられた例もありますが、今後もっと増えるであろうということでブロックに至ったようです。

マルウェアが PC を感染するしくみ」の中でも、"悪意のある Officeマウロ" によって、マルウェアがPCを感染する仕組みについて紹介されていますが、ちょっとまえにも VBAマクロ がブロックされるようになったわけですが、これに続いて今回は XLL アドインのブロックになったわけです。


<参照>



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2023年02月23日

IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する Part 2

昨年の8月にご紹介した「IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する」にある IMAGE 関数。この段階では Beta Channel ユーザーが対象でしたが、この新しい関数がついに通常バージョンでも利用可能になりました。

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US時間2月21日に公開された Excel Blog/TechCommunity にて、「Insert Pictures in Cells with the IMAGE 」と出したブログで紹介。その使い方は、以前にご紹介した「IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する」の記事をご参照ください。

20230223-1-4.jpg 20230223-1-5.jpg


【対象製品】
  • Windows: Ver.2209(15608.10000)以降
  • Mac: 16.65(Build 22080701)以降
  • Web: October, 2022 以降
  • iOS: Ver.2.65(22080701)以降
  • Android: Ver.16.0.15608.10000 以降
Windows 版のみならず、Mac版、Excel for the web、iOS、Android とすべてのプラットフォームでご利用が可能です。


【エラー表示について】

IMAGE function」のサイトでは、エラーが返される例も紹介されています。

以下のようなケースで #VALUE! エラーが返ってくるようです。
  • 画像ファイルがサポートされていない形式の場合
  • sourceまたはalt_textが文字列でない場合
  • サイズ設定が0〜3でない場合
  • sizingが3でheightとwidthが空白か1より小さい値を含む場合
  • sizingが0、1、または2で、widthまたはheightも指定されている場合
他にも、「#CONNECT!エラー」や「#BLOCKED!エラー」を返す例も紹介されていますので、詳しくは、「IMAGE function」をご参照ください。


<参照>




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2023年02月03日

Excel の計算式の確認がより分かりやすくなる

Excel で計算式を設定したものの、思うような結果にならない。計算式をクリックして、どのセルを参照しているのか?確認するにも、多岐にわたってたりするとそれも中々難しいこともあります。

20230127-1-1.jpg 20230127-1-2.jpg

そんな計算式の確認を補助してくれる機能が、新たに Excel に搭載されます。計算式の該当部分をクリックすると、現在のその値がいかなるものなのか?といった現在値を返してくれたりする... そんな機能が搭載されることが Office Insider Blog にて紹介されています。


【どのように機能するのか?】

数式の中で、確認したい部分を選択するとその値が表示されます。例えば、数式バーにある関数のところに、関数の構文を示すツールチップが表示されます。ここで関数のパラメータのいずれかをクリックして選択すると... そのパラメータの現在の値がツールチップに表示されます。

参照、関数、関数内のパラメータ、あるいは数式全体を選択することができます。 

Windows 版の場合には、このツールチップをオフにする場合には、CTRL+ALT+Pキーで機能のオン/オフを切り替えることができます。
Mac版の場合には、この機能はセルを編集していないときのみ有効なようです。


【操作手順】

20230127-1-3.jpg
  • 範囲または表の参照を含む数式で、参照を選択。ツールチップに参照されたセルの値が表示されます。
  • 1 つまたは複数の関数を含む数式の編集時、関数の括弧内にカーソルを置くと、構文ツールチップが表示されます。
  • そしてそこからさらに構文内のパラメータ名のいずれかをクリックして、数式のその部分を選択します。

【ヒントとコツ】
  • 評価できない数式の一部を選択した場合、ツールチップは表示されません。例えば、参照の一部やパラメーターの一部だけを選択した場合、ツールチップは表示されません。
  • セル値の一部として計算されない数式の一部には、ツールチップが表示される可能性があります。例えば、数式が「=101+201」の場合、1+20を選択すると、数式全体の計算には関係ない部分でも、21と表示されるツールチップが表示される可能性があります。
  • ツールチップが必要な部分を覆っている場合や、別の場所に配置したい場合は、ツールチップを移動させることができます。

【対象製品】

Office Insider Beta Channel 利用ユーザーで以下バージョンの製品が対象になります。
  • Windows: Ver.2302 (ビルド16116.20000) 以降
  • Mac: Ver.16. 70 (ビルド230116) 以降

こちらの機能は、Windows & Mac のデスクトップ版で利用が可能です。Beta Channel にて提供が始まったこの機能。今後、Stable 版に搭載されるようになるまでに、様々なフィードバックをへて、さらに使いやすくなるんでしょうね。


【2023/02/03更新】

さっそくですが、現在の Beta Channel "Ver.2302(ビルド16124.20000)" にて確認してみました。

20230201-27-1-4.jpg

上記の画像は、以前に IMAGE関数についてご紹介した際のものですが、数式の入っているセルを選択し、数式バー内の数式の部分をクリックするとその下に、数式の引数の内容が表示されますが、各引数の部分をクリックすると、該当のデータが表示されます。


<参照>




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2022年12月27日

IMAGE 関数で画像を挿入する

以前、Office Insider の Beta Channel 向けに展開された折にご紹介した IMAGE 関数


2022年8月26日にご紹介した際には、Beta Channel 向けのブログに紹介されたばかりでしたが、この機能が、先日の12月の Update から利用できるようになりました。

20221227-1-1.jpg

=IMAGE(ソース, [代替テキスト], [サイズ], [高さ], [幅])

という書式になります。

20221227-1-2.jpg 20221227-1-3.jpg

ソース:データの場所を指定します。今回は、Techcommunity と同じように https://〜 という形でアドレスを入力したセル番号を指定していますが、ローカルパスでもOKです。

代替テキスト:画像が表示できない場合や、音声による読み上げなどように代替テキストを指定します。

サイズ:
 0 -- セルのサイズに合わせる
 1 -- 原型のサイズ(データのオリジナルのサイズのまま挿入)
 2 -- サイズを指定する

高さ:"サイズ" のところで、"2" を選択した場合に指定します

幅:"サイズ" のところで、"2" を選択した場合に指定します

-- 注意 --
  1. サイズのところで、"0" や "1" を選択した場合には、幅や高さは省略します。
  2. 仮に、"0" や "1" を選択した際に、"高さ" や "幅" を指定すると "#VALUE!" というエラーになります。
  3. 2" を選択して、サイズを指定する場合には、"高さ" と "" の両方を指定しないと "#VALUE!" というエラーになります。

【利用可能な製品】

  • Excel for the web 2022/12/22
  • Excel for Windows ver.2211(ビルド15831.20190)以降
  • Excel for mac ver.16.67(ビルド22102900)以降
の各製品でご利用が可能と Techcommunity Blog では紹介されています。

ただし今回確認した限りでは Excel for the web では、まだIMAGE 関数も利用できません。デスクトップ版で作成したデータを、OneDrive にアップして、Excel for the web で開くと、その時点では一応表示されますが、関数も書き換わっていますが、さらに 引数を一部変更しようとすると エラー(#NAME?)"無効な名前のエラー" となるようです。

20221227-1-4.jpg 20221227-1-5.jpg

Excel の今後のリリース予定を示した「Excel Features Flyer」の中では、US時間 12/22 となっていますが、Web版ではまだ利用できないようです。

こちらについては今後順次展開されていくんでしょうね。 


<参照>




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2022年10月14日

Ctrl + Shift + "V" が Excel で利用可能になります

「Ctrl + Shift + "V"」というショートカットキー.... 私も頻繁に使用しますが、すでにご利用の方も多いかと思います。でもこのショートカットキー、すべてのアプリで利用できるわけでもなく、Excel では現時点では全く反応すらしません。

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ところがついに、Microsoft Excel でこれが利用できるようになるようです。


【「Ctrl+Shift+"v"」とは?】

コピーや、貼り付けに使用するショートカットキーは....
  • Ctrl + C:コピー
  • Ctrl + V:貼り付け
当然、皆さんもご利用になっているショートカットキーだと思います。コピーするにしても、貼り付けるにしても、この操作では、単純にコピーして貼り付けるだけなので、貼り付け先のアプリによっては、コピー元の書式もそのまま引き継いでしまいます。

そんな時に、書式情報を保持せずにテキストデータのみ貼り付けることができるのが、「Ctrl+Shift+"v"」というショートカットキーになります。

私もこのブログを作成する際に参照先のブログのタイトルをコピー&ペーストする時などには活用しています。通常ブラウザで表示されているネット上の情報をコピーして貼り付けると、そこには様々な書式情報が設定されたりしているケースが多いので、アプリによってはその書式情報も引きついてしまいます。するととてつもない大きな文字になったり、太字や斜体が設定されてたり、フォントが指定されてしまったりと、そのままでは利用できない状態になります。

そんな時に利用できるのが「Ctrl+Shift+"v"」というショートカットキーです。とりあえずコピーしたものを、「Ctrl+Shift+"v"」で張り付ければテキスト情報のみ貼り付けることが可能です。


【プログラムによっては対応していない?】

私もこのショートカットキーを使い出してから、どんなアプリでも利用なできるんだろうな?と当初は思ってました。以前にも「ちょっと便利! Ctrl+Shift+V」な形でご紹介させていただきました。

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ただし.... この "超" 便利なショートカットキー。実はアプリによっては利用できなかったりします。この時も、Office の各アプリでは利用できないことにも触れました。

何か?資料を作成する際に参照先の Web サイトのタイトルや、そのリンクを張り付ける必要がある際、これが利用できると便利なんですが、Word でも、Excel、PowerPoint などでもいまだに利用できません。


【ついに Excel で利用可能に!】

さてそんなショートカットキーが、ついに Microsoft Excel で利用できるようになります。ブログの中でも...
「In response to many requests from Excel fans, we are adding a new keyboard shortcut to make it easier to paste plain text or paste values. You’ll now be able to do this simply by pressing Ctrl+Shift+V on your keyboard.」
とあるようにいかに要望が多かったことかを伺わせますね。

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-- 利用可能な環境:

Windows 版 Office Insider Beta Channel
 Microsoft Excel Ver.2210(ビルド 15726.20000)以降
Mac 版は、近日対応予定...

* Windows 版 Excel for Microsoft 365 の最新バージョンは、Ver.2210(ビルド 15726.20096)とバージョン的にはクリアしていますが、この機能自体は現時点では、Beta Channel ユーザーのみに展開されているので通常版ではまだご利用いただけませんので、ご注意ください。

いずれにせよ、この機能。Excel で利用できる日も間近なわけですね。Word や PowerPoint でも早く利用できるようになるといいんですが、そこは今後に期待しましょう。


【2022/10/15更新】

ちなみに今回のこの機能、自分の使用している Beta Channel でも確認してみましたが、バージョン的には、10/12付で、Ver.2211(ビルド15806.20000)とはなっておりますが、まだ利用できるようにはなっておりませんでした。

ブログの中でも、
Features are released over some time to ensure things are working smoothly. We highlight features that you may not have because they’re slowly releasing to larger numbers of Insiders. Sometimes we remove elements to further improve them based on your feedback. Though this is rare, we also reserve the option to pull a feature entirely out of the product, even if you, as an Insider, have had the opportunity to try it.  
とあるように、Insider 向けにも順次展開されていく形でのリリースがスタートしているので、利用できるようになるまで待つしかなさそうですね。また利用できるようになった折には、画像などを追加させていただきます。


【2022/10/28更新】

Beta Channel ではありますが、その後更新が来てもこの機能が反映されていない状況でしたが、本日、Ver.2211(Build 15822.20000)に更新されて、やっと Ctrl+Shift+V の機能が利用できるようになりました。


<参照>




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2022年09月23日

Excel のデータシートのパフォーマンスチェックをする【Excel for the web】

Excel for the web で作業していて、どうも最近この Excel のワークシートを読み込んで作業していても、応答が悪いな?と感じることがあったりしませんか?

そんな時に利用できるのが、Excel for the web の「パフォーマンスの確認」という機能になります。

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Office Insider Blog にて「Check Performance in Excel for the web」というタイトルで紹介されている記事になりますが、この機能自体は Office Insider 向けというより順次展開されていますので、すでにご利用可能になっている方も多いかもしれませんね。


【不要な設定を削除してくれる】

では早速試してみましょう。

1) まずは、Excel for the web でデータを開きます。そして、校閲タブから、「パフォーマンスの確認」をクリックします

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2) 作業ウィンドウに「ブックのパフォーマンス」という画面が表示されます。「シート別に確認」のところでは、シートごとに問題点が表示されます

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3) このワークシートでは、最適化するべき空白のセルが、N1:P1 にあることが指摘されています。確かに開いてみると、何もないのに塗りつぶしの設定がされていました

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4) 「シートの最適化」をクリックしてみると該当セルの塗りつぶしが削除されました、そして再度「パフォーマンスの確認」をクリックしてみると、「ブック最適化済み」と表示されます

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【利用にあたって注意も必要】

ただし注意すべきポイントもあります。ワークシートの最適化をするこの機能、「ブック内のセルをクリーンアップする」の中で、「警告」としてありますが、「ブックにピクセル アート専用の 1 つまたは複数のシートが含まれている場合は、シートの最適化またはすべて最適化を使用しないでください」ともあります。

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この状態で、最適化してしまうと、ピクセルアートを含むセルは削除されてしまうようです。

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もし仮に最適化をしておかしくなってしまった場合には、「元に戻す」ボタンを利用して戻るか? 「バージョン履歴」などから最適化の適用前の状態に戻ってください。

またこんな場合に最適化したら、こんなデータまで削除された...などといった不具合が確認された折には、ぜひフィードバックしてみてください。


<参照>




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2022年08月31日

Excel for Mac で、クエリデータ読み込みの際のオプション機能が追加

Excel for Mac で、Power Query にてインポートされたデータをワークブック内のどこに表示するかをコントロールする機能が追加されました。

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これにより、インポートされたデータを、「テーブル」、「ピボットテーブル」、あるいは「ピボットチャート」のどこに読み込むかを選択できるようになります。

さらにデータを読み込んだのち、このデータを既存のワークシートの特定のセルを選択するか? あるいは新しいワークシートに挿入するかの選択も可能になります。


【PowerQuery と Excel for Mac】

すでにご利用の方も多いかと思いますが、「Power Query」は、データをすばやく簡単に取得し、形にするための Excel のパワフルで時間節約になるツール群です。

PowerQuery が、Excel for Mac に導入されてからもユーザーからの様々なリクエスト、フィードバックがあったようですが、US時間2022年5月11日付で公開された「Shape data with Power Query Editor in Excel for Mac」にて告知されたブログにもありますが、テーブルや範囲だけでなく、ローカルファイル、SharePoint、SQLなどから様々なデータをクリーニングして整形する機能が搭載されました。

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-- データの取り込み:

今回追加されたのが、データのインポートの際に、読み込む場所、さらにはシートを選択できるようなオプションが追加されました。

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  • テーブル:クエリデータがワークシートに取り込まれます
  • ピボットテーブル: クエリデータからPivotTableが作成されます
  • ピボットチャート:データからピボットチャートが作成されます
  • 接続のみ:接続は作成されますが、ワークシートには何も追加されません
    この接続は、後で他のクエリで使用することができます
注意書きにもありますが、クエリを他のクエリと結合、ワークシートにデータを表示する必要がない場合は、「接続のみ」オプションを選択します。この場合、データは パワークエリ に残り、ワークシートに読み込まれる前に他のデータと組み合わせて新しいクエリを作成することができます。


【利用可能なバージョン】

Office Insider Beta Channel Ver.16.65 (ビルド 22082100)以降

** パワークエリが、Excel for Mac に導入されたのが、「Shape data with Power Query Editor in Excel for Mac」で紹介されているように、Office Insider Beta Channel Ver.16.61 (ビルド 22041701)以降となっていますので、このブログでは、2022年4月20日Mac 版 Office Insider Beta Channel 更新情報 でご紹介した Ver.16.61(ビルド 22041802) のところでから利用できるようになった感じになります。

ちなみに現在の Beta Channel の最新版は、ちょうど昨日 2022年8月30日にご紹介した Ver.16.65(ビルド 22082703) となっています。



<参照>




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2022年08月26日

IMAGE 関数を利用してセルに画像を挿入する

Excel にて、画像を挿入するための新しい関数「IMAGE」が登場しました。

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8月26日付の Office Insider Blog にて公開されたものです。挿入された画像は、通常の挿入メニューから挿入された画像と異なり、指定のセル内に挿入されます。なので、セルの移動、サイズ変更、並べ替え、フィルタリング、そしてExcelのテーブル内での画像の操作が可能になっているようです。


【どのように利用するのか?】

ブログによれば、その関数の書式は以下の通りです。

=IMAGE(source, [alt_text], [sizing], [height], [width])

source: 画像の場所を指定します。この場合、URL(https://~で始まるURL)や、Imageデータへのパスを指定します。
利用可能な画像の種類:BMP, JPG/JPEG, GIF, TIFF, PNG, ICO, そして WEBP となっているようです。

以下、オプションとして、

[alt_text]:アクセシビリティにも配慮されており、画像を説明する代替テキストが指定できます。

[sizing]:画像の寸法を指定します。ただし具体的なサイズではなく、
  • 0:画像をセルにはめ込み、アスペクト比を維持します
  • 1:セル内を画像で埋め尽くし、そのアスペクト比は無視されます
  • 2:元画像のサイズを維持するものの、セルの境界を越えることがあります
  • 3:高さと幅を使用して画像サイズをカスタマイズします
といった値で指定します。

[height]:[sizing]のところで、"3" を選択した際に、画像の「高さ」を指定します

[width]:[sizing]のところで、"3" を選択した際に、画像の「幅」を指定します

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【既知の問題】

現在の時点で以下の問題が確認されています。
  • 使用している画像ファイルのURLが、認証を必要とするサイトの場合、画像はレンダリングされません。
  • セル内のイメージでズームイン・ズームアウトすると、イメージが歪むことがあります。
  • Windows と Mac などのプラットフォーム間を移動すると、画像のレンダリングが不規則になることがあります。

【利用可能な環境】

今回公開されたこの新たな関数は、現時点では、Office Insider Beta Channel ユーザー向けに展開されているものです。以下の製品にて利用が可能です。
  • Windows: Ver.2209 (ビルド15608.10000) 以降
  • Mac: Ver.16.65 (Build 22080701) 以降
  • iOS: Ver.2.65 (Build 22080701) 以降
  • Android: Ver.16.0.15608.10000 以降
ただしこの機能は順次利用範囲を広げる形で展開されていますので、Beta Channel の該当バージョン以降の製品であっても利用できないケースもあります。この場合には、順次展開されていきますので、しばらくお待ちください。


<参照>




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2022年08月14日

Excel で csv ファイルを開いた際に表示された「データ損失の可能性」という警告を再表示する

デフォルトの設定では、Excel で CSVファイル を開こうとすると、「データ損失の可能性」「このブックをカンマ区切り(csv)形式で保存すると、一部の機能が失われる可能性があります。機能が失わないようにするには、Excel ファイル形式で保存してください」と表示され、「次回から表示しない」「名前を付けて保存」のいずれかの選択を要求されます。

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もしここで、「次回から表示しない」をクリックしたら、次回からはこうした警告は表示されなくなります。今回はこうして表示されなくなった警告を再表示する方法についてご紹介いたします。


【CSVファイルとその警告内容】

まずは基本的なことから確認していきましょう。

-- "CSVファイル" とは?:

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上記の画像は一例ですが、"CSVファイル" とは、"comma separated values" の略で、文字通り、"カンマ区切りデータ" を意味します。テキストデータが、カンマで区切られたデータになります。余計な書式情報を持たないシンプルな形式のテキストデータです。
テキストデータなので、メモ帳で開くともできます。

-- なぜ、この警告が表示されるのか?:

シンプルなデータ形式ですが、これを Excel で開いて、グラフや書式情報を追加したとしましょう。保存の際、そうした様々な情報が追加されたとしても、再度CSVファイルとして保存してしまうと、そうした情報は保持されず、再び単純なテキストデータのみになってしまいます。

なので、「このブックをカンマ区切り(csv)形式で保存すると、一部の機能が失われる可能性があります」と表示されるわけです。
せっかく Excel でいろいろ作業されて、グラフを作成したり、関数を使用したり、さらには様々な条件や書式を設定したのであれば、「機能が失わないようにするには、Excel ファイル形式で保存してください」とあるように、Excel 形式で保存しないとそうした情報は保持されないものもありますよ?という警告になります。

こうした意味もあって、"CSVファイル" を Excel で開いたときに最初にこうした「データ損失の可能性」という警告のダイアログが表示されるわけです。


【「次回から表示しない」をクリックしてしまった場合】

この警告の画面が表示されて、「×」で閉じて、CSVデータとして作業する、あるいは「名前を付けて保存」として、Excelファイルとして保存しなおして引き続き、Excel ファイルとして作業をする.... そんな場合には、それでいいわけですが、うっかり「次回から表示しない」をクリックしてしまうと、CSVファイルをダブルクリックしても、この警告のダイアログは表示されなくなります。

デフォルトでは表示されるので、表示されるPCと非表示になったPCで確認してみたところ、「次回から表示しない」をクリックすることで、レジストリに以下のキーが追加されることがわかりました。

20220813-3-2.jpg

-- 追加される場所:

¥HEKY_CURRENT_USER\SOFTWARE¥Microosft¥Office\16.0¥Excel\Option

-- 追加されるキー:

ShowCSVDataLossWarning

-- 設定値:

20220813-3-3.jpg

 0: 表示しない
 1: 表示する

となります。(上記の例では、"表示する" 設定に変更した例)

もちろん、警告が表示された際に「次回から表示しない」をクリックしない限り、このキーは生成されないので、このキー自体を削除することでも、再度警告が表示されるようになります。

20220813-3-4.jpg 20220813-3-5.jpg


** 検証環境:
  • Windows 10 21H2(Build19044.1889)
  • Excel for Microsoft 365 Ver.2207(Build15427.20210)


【セキュリティの警告はトラストセンターから設定変更が可能】

ところで、Excelのメッセージバーに表示されるメッセージには今回ご紹介したもの以外にもセキュリティの警告などもあったりします。

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こちらの場合には、「メッセージ バーのセキュリティの警告を有効または無効にする」にもあるように、
  1. Excelを起動し、ファイル>オプション とクリックして、Excel のオプションダイアログを表示します
  2. トラストセンター(左ペイン) > トラストセンターの設定(右ペイン)をクリックして開きます
  3. トラストセンターのダイアログが開いたら、左ペインの "メッセージバー" を開いて設定を変更します
で変更が可能です。


ということで、今回は、「データ損失の可能性」という警告メッセージの再表示について取り上げてみました。


【2022/08/15更新】

* 検証環境の情報を追加いたしました。


【2023/07/06更新】

コメントにて情報をいただきました。今回の警告のメッセージ。Excel のオプションダイアログから設定が変更できるようです。

20230706-5.jpg

わざわざレジストリをいじるよりこちらの方が簡単ですね。

以前からあったものなのか?その後追加されたものなのか?この辺りはよくわかりませんが、とにもかくにも、簡単に修正できるのであればそれがいちばんですね。


<参照>




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2022年08月09日

テキスト操作 と 配列 に関する関数が Office Insider Current Channel(Previw) の Mac 版 Excel に追加

Mac 版 Office Insider Current Channel(Preview) /Insider Slow 向けに、新たに テキストと配列に関する関数が追加されたことが発表されました。

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今回公開された Office Insider Blog によると、この関数自体は今年の3月に Mac 版 Beta Channel/Insider Fast 向けに公開されたものですが、これが Current Channel(Preview) に新たに展開されることになったものです。Windows / Mac ともにまだ通常版には展開されていない機能になります。


【追加される関数】

テキスト関数:
  • TEXTBEFORE
  • TEXTAFTER
  • TEXTSPLIT
配列関数:
  • EXPAND
  • TAKE
  • DROP
  • VSTACK
  • HSTACK
  • CHOOSEROWS
  • CHOOSECOLS
  • TOROW
  • TOCOL
  • WRAPROWS
  • WRAPCOLS
それぞれの関数の詳細については、「Excel 関数 (機能別)」にてご確認ください。

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なお今回のこうした関数は、現時点では Beta Channel あるいは Current Channel(Preview) をご利用の方向けに展開されているものですが、今後通常版に展開されても、Excel for Microsoft 365、Excel for Microsoft 365 for Mac、Excel for the web 向けのもので Office 2016/2019/2021 ではご利用いただけません。


<参照>




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2022年07月30日

今後 提供予定の Excel の新機能

TechCommunity の Excel Team のブログを見ていると、毎月「What's New in Excel (July 2022)」といった形で、その月に、Excel for the web、Excel for Windows、Excel for Macなどにどんな新しい機能が追加されたかが整理して紹介されています。

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もちろんそうして整理したものばかりではなく、当然ながら新しい機能が追加された場合には、「New in Excel for the web: Power Query Group operations are now available」といった形で新しい機能も紹介されております。

さてそんな中で「What's New in Excel (July 2022)」といったページを見てみると、「Excel Features Flyer」というリンクがあるのをお気づきでしょうか?


【今後提供される新しい機能の提供予定がわかる "Excel Features Flyer"】

"Excel Features Flyer" は、今後、Excel のどんな機能がどのバージョンから提供されるかといったことがわかるようになっているPDFファイルです。

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Office Insider 向け、製品版利用者向けと一覧に提供開始バージョンなどが、ざっくり紹介されていますが、Microsoft 365 のロードマップ同様に、今後 Excel Team から提供される "Excel Features Flyer" も、Excel にどんな機能が展開されるのかを確認する一つの資料として便利ですね。ぜひご活用ください。


<参照>




Microsoft 365-Excel/Microsoft Store


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