これは、2ページを見開きで表示させた場合に、Wordの場合通常は、左側に1ページ、右側に2ページが表示されます。横書きであれば特別問題はありませんが、これが縦書きにした場合、右から左へ流れるように表示されるわけではなく、左側の1ページ目の次に、右側の2ページ目を右から読むというちょっと不便な状況になります。


(上記のように一太郎の場合には、縦書きにすると右から左に流れるようになりますが、Wordの場合には、バージョンを問わず、あくまでも1ページ目が左で、2ページ目が右になります)
横書き文化といってしまえば、それで終わりですが、日本では縦書きも多用されるもの。今後のバージョンアップで改善されることを期待して、取り急ぎその対処法を確認してみました。
Wordのバージョンによって、操作方法が多少異なりますが、Word2003でも、Word2007でも、当然Word2010でも設定の変更は可能です。



1) Word2003(WindowsXP)の場合
a. スタート>すべてのプログラム>Microsoft Office>Microsoft Officeツール>Microsoft Office2003言語設定 と開きます
b. 使用できる言語(通常は、英語と日本語が登録されています)に、アラビア語(制限つきサポート)を追加します
*アラビア語は通常右から左に横書きしていきますので、その設定を利用させていただきます。特別アラビア語の入力は使いませんので、この特性に伴う機能を利用させていただくだけです
c. その後Wordを起動。ツール>オプション と開くと、"コンプレックススクリプト" という項目が加わっていますので、"コンプレックススクリプト"タブ を開いて、"全般" にある "文書の表示" のところを、"右から左" に変更します
d. あとはOKで閉じれば、右から左に移動できるようになります。
2) Word2007の場合
a. スタート>すべてのプログラム>Microsoft Office>Microsoft Officeツール>Microsoft Office2007言語設定 と開きます
b. 使用できる言語(通常は、英語と日本語が登録されています)に、アラビア語(制限つきサポート)を追加します
c. Wordを起動し、Officeボタン>Wordのオプション>詳細設定 と開いて、"校正内容の表示" を表示させます
d. "文書の表示" のところを、 "右から左" に変更しOKで閉じます



3) Word2010の場合
a. Wordを起動、ファイル>オプション>言語 と開きます
b. "他の編集言語を追加" をクリックして、アラビア語(アラブ首長国連合)などをクリックして、"追加" をクリック
c. 編集言語の選択の枠内に、"アラビア語"が追加されます
* ここで特別、"キーボードレイアウト"を有効にする必要もありませんし、また校正のところが、"インストールされていない" となっていても問題ありません
d. 一旦OKとして、Wordを再起動
e. 再度、ファイル>オプション>詳細設定 と開いて、"校正内容の表示" を表示させます
f. "文書の表示" のところを、 "右から左" に変更しOKで閉じます
この切り替えの設定ですが、アラビア語を導入し、方向を変更。その状態(右から左に設定したままの状態)で、導入したときと同じ手順で、逆にアラビア語を削除すると、右から左に移動する設定が有効になったままの状態で切り替えができなくなってしまいます。
横書きでのご利用が多いのであれば、導入したアラビア語は削除せずに残しておいて、随時設定を変更してご利用になる方が便利だと思います。
一太郎の場合こんな操作をしなくても、普通に縦書きにすると、右から左へ流れる形になるので、Wordでも、今後こうした地域特性がしっかり反映されることを期待したいですね...
次のバージョンに期待...
posted by クリック at 17:32| 東京 ☀|
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