前回はすっかり、定番の対処法のご紹介が長くなって、今回の本題としていたトラブルシューティングについての対処法のご紹介は、今回の Part.2 になってしまいました。
さて今回取り上げるに至ったトラブルは上記の画像のような表示がされてUpdateがうまくいかないというトラブルになります。
前回ご紹介した定番のトラブルシューティングでは改善されない、そんな場合に試してもらいたいのが、USの Microsoft Q&A などでも紹介されている WaaSAssessment の再構築とリセットの作業になります。
【「WaaSAssessment」とは?】
ではまず今回問題になっている「WaaSAssessment」について簡単にご紹介しておきましょう。
「WaaS Assessment Platform」にもありますが、「デバイスの Windows 更新プログラムに関する情報を提供」しているサービスになります。「WaaS 評価プラットフォームについて」ところでは、このAPIがどういった作業をしているかが紹介されています。
WaaS Assessment API は、呼び出し元に次の情報を提供します。
- デバイスが最新の Microsoft 更新プログラム上にある場合。
- デバイスがサポート終了に達したかどうか。
- デバイスに適用できる最新の更新プログラムのリリース時間。
- デバイスが最新ではない理由と、デバイスに与える可能性のある影響の評価。
とある通りです。
さてこのサービスが正しく動作しなくなったりすると、今回のように Windows Update を開いても「最新の状態ではありません」「デバイスに重要なセキュリティ修正プログラムと品質修正プログラムがありません」などと表示されるようになってしまうことがあります。
【「Waas Assessment」の再構築とリセット】
そこで正しく機能させるために必要になってくるのがこのリセットということになってきます。
- 「device missing important security and quality issues」(Microsoft Q&A)
- 「WaaS-reset.reg」(PASTEBIN)
ここで紹介されている内容がまさにその作業になります。
これは、Windows Update の互換性判定や更新評価のキャッシュを強制的に作り直させるための作業です。
では具体的にその内容を見てみましょう。
- まずは、「Windows Registry Editor Version 5.00」と「Windows レジストリに適用するデータ」であることを宣言。
- 次に「[-HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WaaSAssessment]」
と、頭に「-」をつけてこのキーの削除を実施しています。 - そして改めて「[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WaaSAssessment]」
として、このキーを再構築しています。つまりキャッシュも含めて削除して、空の状態で再構築したということになります。 - 続いて、「"Endpoint"="settings-win.data.microsoft.com"」では、Windows が更新状態を確認する際の接続先を設定しています。WaaS Assessment では Windows の更新状況やサポート状況を評価する仕組みで、Microsoft のサービスと通信して・最新の更新プログラムか
・サポート期限切れか
・どれくらい古い状態か
・影響度はどの程度かなどを判定しています。 - 「[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WaaSAssessment\Cache]」
のところで改めて「更新評価結果のキャッシュ」のリセットを行っています。 - 1つ目が、「"UpToDateStatus"=dword:00000000」。これは、「更新状況」。
- 2つ目が、「"UpToDateImpact"=dword:00000000」。ここは、「更新不足による影響度」。
- 3つ目が、「"UpToDateDays"=dword:00000000」。これは、「更新が何日遅れているか」。
これらを、「0」にしてリセットをかけたということになります。
今回再構築しているキーは、HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows>CurrentVersion>WaaSAssessment にあるものを丸々削除して再構築し、再度設定しなおしているということになります。
【リセットによって期待される効果】
今回の、「WaaSAssessment」を再構築して、リセット。これによって、
- Windows 11 へのアップグレード判定がおかしい
- 「最新です」と表示されない
- Feature Update の提供状態がおかしい
- WaaSAssessment のキャッシュが破損している疑いがある
評価結果をリセットして再評価させるというこの作業。上記のようなケースでは、有効な方法になります。
今回ご紹介したレジストリの操作は「Windows Update の診断結果を保存しているメモ帳を一度捨てて、新しいメモ帳を作る」ようなもの。Windows 本体やインストール済みの更新プログラムは消えません。ただし、レジストリを変更するので、念のため復元ポイントを作成してから実行することをお勧めいたします。
ただし今回の WaaSAssessment のリセットは、前回定番としてご紹介した SoftwareDistribution フォルダー削除や Windows Update コンポーネントの完全リセットより影響範囲はかなり小さい操作です。そういう意味では、「最新の状態ではありません」などと表示されている場合には、こちらをまず試してみるのもいいのかもしれませんね。
【実行にあたって注意したいこと】
とは言え、一応レジストリの操作になりますので念には念を入れて操作を行う必要があります。
- 管理者権限による操作が必須
- 念のため、レジストリのバックアップを取る
- システム復元ポイントを作成する
- 適用直後は評価結果が空になる
- Windows Update サービスを停止する必要は通常ない
- 適用後は再起動すること
- 組織管理PCではポリシーによる再設定に注意
今回の操作後は、適用後その評価結果がリセットされますので、
- Windows Update
- Microsoft Intune
- 更新プログラムの適用状況確認
などで、一時的に評価結果が取得されていない状態になる可能性があります。ただしWaaS Assessment は定期的に再評価を行い、情報をキャッシュしますので問題はありません。またPCの再起動後、Windows Update を実行することで再評価されることになります。
また学校や会社から支給されているPCなどの場合、一時的にリセットがかかっても、再度自動的に、管理サーバーから再設定される可能性もあります。
USの Microsoft Q&A などを見ると今回のレジストリのリセットが効果を上げているようです。レジストリを扱うという点では注意は必要ですが、定番の作業に比べれば、サービスを止める必要もないし、リセット自体もさほど難しいものではないので試してみるといい物なんでしょうね。
<参照>
【関連する記事】
- Windows の基本操作 Vol.2026-10-2 Snipping Too..
- 今後の Windows Update の証明書の有効期限の期限切れにご注意を!
- Windows の基本操作 Vol.2026-10-1 「スナップバー」の有効・..
- パスキーの管理
- 同じパスキーなのになぜログインできない? 保存先で変わる認証の仕組み
- Windows Update の画面に「最新の状態ではありません」と表示される ..
- 6月に公開されたWindows の更新内容をおさらい
- エクスプローラーで、ZIPファイルが解凍できない
- Update による不具合の修正と更新
- Windows 標準搭載の Microsoft IPP Class Driver..










