いざ Word を起動しようとしたら、「文字位置の指定に誤りがあります、指定する箇所が正しくありません」と表示されて起動できない...
今回は、Word for mac のちょくちょく見かけるこのエラーについて、対処法をご紹介いたします。
【Windows 版 / mac 版 問わず発生するエラー】
今回取り上げたのは、Word for mac でのことですが、実のところこのエラーは、Windows 版、Mac 版 問わず表示されることがあるエラーです。なので、ネットで検索しても、Windows 版の事例もあれば、Mac 版での事例も多数確認できます。
Microsoft Q&A を見てもかなり前から結構頻繁に相談があったりしますね。
そんなトラブルについて、これまでに解決に至った事例をご紹介し、その対処法についてみていきます。
【エラーの発生要因と対処法】
エラー自体は、様々な要因で発生しますが、一番多そうなのが、Windows 版であれば Normal.dotm ファイルの破損、Mac 版であれば環境設定ファイルの破損。その発生要因から、対処法までの流れをまとめてみました。
このエラーは、Word内部で管理しているカーソル位置と、文書上の文字位置の情報が一致しなくなったときに表示されることが多いエラーです。
Wordでは、通常 文字を入力する際、単に画面上のカーソル位置を見ているわけではありません。内部では、次のような情報を組み合わせて挿入位置を判断しています。
- 段落や文字列の位置
- 表、テキストボックス、ヘッダーなどの領域
- スタイルや書式
- 変更履歴やコメント
- 日本語入力システムから渡される変換中の文字
- Wordの標準テンプレートや環境設定
ここで、Wordが「この位置に文字を挿入する」と判断した場所が、実際にはすでに存在しない、または正しく読み取れない状態になると、
「文字位置の指定に誤りがあります。指定する箇所が正しくありません。」といったエラーを表示するようになります。
-- 主な要因:
- Normal.dotm の破損
- Wordの環境設定ファイルの不整合
- 特定の文書内部の破損
- アドイン、フォント、日本語入力との競合
- ライセンス情報の不整合
様々な要因がありますね。
確かに Word for mac の事例でいうと、ライセンス情報を削除して再度ライセンス認証しなおしたことで改善した例も経験があります。
なので、発生状況に応じて疑うべき場所は変わってくるってことのようです。
| 発生状況 | 疑われる原因 |
| 新規文書でも発生する | Normal.dotm、Wordの環境設定、アドイン |
| 特定の文書だけで発生する | 文書内部の破損、変更履歴、表やセクション |
| 日本語入力時だけ発生する | 日本語入力システム、フォント |
| 英数字でも発生する | Word本体の設定やテンプレート |
| 別のMacユーザーでは発生しない | 現在のユーザー環境内のWord設定 |
| Wordだけで発生し、Excelは正常 | Office全体よりWord固有の設定 |
| Word for the webでは編集できる | Mac版Wordの設定または描画・入力処理 |
| サインアウト後も変わらない | ライセンス以外が原因の可能性が高い |
-- 対処法:
様々な状況で発生するこのエラー。新規文書で表示されるケースと、既存のファイルを開いたときに表示されるケースと別々に考えていく必要があるようです。
1)新規文書でも文字を入力した直後に発生:
- Normal.dotmの不整合
- Wordの環境設定ファイルの不整合
- アドインや入力関連機能との競合
- Officeのライセンス情報
- Wordアプリ本体の破損
2)特定のファイルだけで発生:
この場合、Normal.dotmよりも、その文書に含まれる表、変更履歴、セクション、コンテンツコントロールなどの破損
このエラーの場合、アプリの再インストールでは解決しないケースの方が多いので、発生状況を確認したうえで、対処が必要になります。ただし、エラーメッセージだけでは原因を一つに断定できないものの、新規文書を含めてすべての文書で発生するなら、文書そのものよりも、Normal.dotmまたはWordのユーザー設定が壊れている可能性が高いと判断した方がいいようです。
【Normal.dotm の再構築と、Word の環境設定ファイルの再構築】
まずは一番疑うべきと言われてる、この2つの対処法について、ご紹介します。
-- Normal.dotm の再構築:
Windows 版では定番の対処法になります。
「標準テンプレート (Normal.dotm) を変更する」ではその変更方法について紹介されていますが、ここでも紹介されているように、Normal.dotm ファイルは、「C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Templates」にあるので、このファイルを、削除またはリネームします。デスクトップなどにいったん移動するのでも構いません。
このファイルは、Word が新規に起動する際に、自動で生成されます。
-- 環境設定ファイルの再構築:
Word for mac にも、Normal.dotmが「~/Library/Group Containers/UBF8T346G9.Office/User Content/Templates」
にあるのでこれを再構築してみるのも試したい処理法ではありますが、mac 版の場合、「環境設定ファイル」の影響が大きいので、こちらを再構築してみるといいようです。
何件か実際に処理させていただいたものでいうと、結果的にはこれで改善に至っていました。
Word はいったん終了。その後、「~/Library/Preferences」にある「com.microsoft.Word.plist」というファイルをデスクトップなどにいったん移動。
そして改めてWordを起動します。このファイルも起動時に自動的にリセットがかかって再構築されるものです。
<参照>
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