「ポイントインタイムリストア」は、US時間6月23日にリリースされた「KB5095093」という Windows 11 向けに提供された更新プログラムにて搭載された新たな回復機能です。
Windows の Update に限ったことでもなく、デバイスはアップデート、アプリ、ポリシー、ドライバー、ユーザーの活動を通じて絶えず進化しています。その中で、そうした更新が要因でトラブルになった際に、サクッと復元できるようにと新たに登場したのがこの「ポイントインタイム復元」になります。
この機能は、問題発生前の状態へ 数分でロールバック できることを目的とした機能で、Windows Enterprise / Pro / Home で利用できるようになります。
【どんな機能なのか?】
さて今回の、「ポイントインタイムリストア」とは一体どんな機能なのか? ブログをもとに整理してみました。
- 自動で復元ポイントを作成(既定:24時間ごと)
- 復元ポイントは ローカルに保存
- 復元できる内容
- Windows OS
- インストール済みアプリ
- システム・アプリ設定
- ローカルユーザーファイル
- Windows が起動しない場合でも Windows RE からでも復元可能
というもの。
【特徴は?】
さてその特徴ですが、以下のような内容になります。
- 高速復元:数分でシステム全体を以前の状態に戻せる
- 現実的なトラブルに対応:
- 不具合アップデート
- ドライバー問題
- アプリ破損
- 設定ミス
- 管理者・ユーザー操作による不安定化
- Windows 11 に統合された復元経路
「復元ポイント」なんてあると、では今までの「システムの復元」なにが違うのか?気になるところです。
そこについてはブログの中で触れている点を、Copilot に整理してもらいました。
| 項目 | ポイントインタイムリストア | システムの復元 |
| 復元ポイント | 自動・設定可能、ユーザーファイル含む | 手動/イベントのみ、ユーザーファイル含まない |
| 信頼性 | 厳格な保持・クリーンアップ | 保持制限なし |
| UI | システム設定に統合 | コントロールパネル |
| ストレージ | 予約ストレージと統合し影響を最小化 | ストレージ消費が大きい |
| 管理 | リモート管理をサポート予定 | 限定的 |
機能的には、Windows 365 にも同名の機能がありますが、こちらの機能との違いは次のようになっています。
- Windows 11 の場合は 最大72時間 の短期復元ポイント
- Windows 365 は 最大1か月 の保持や長期ポイントも対応
- Windows 11 はローカル保存のため 復元が高速
- Windows 365 はクラウド保存でスケーラブル
【今回一般提供される内容】
今回の更新プログラムにて提供されているポイントインタイムリストアの内容ですが次の通りです。
- Windows 11 のコンシューマー/商用エディションで利用可能
- Windows11 Enterprise / Pro / Home で利用可能です
- CSP によるリモート構成
- 法人向けの機能になりますが、管理者が Intune などを使って、ポイントインタイム復元の設定(有効/無効、保持期間、ディスク使用量など)をリモートで構成できるようになります
- 予約ストレージとの統合
- 復元ポイントが使うディスク領域が、Windows の予約ストレージの仕組みと連動して管理されるようになった復元ポイントが使うディスク領域が、Windows の予約ストレージの仕組みと連動して管理されるようになった
- 復元ポイントとディスク使用量の可視化
- ポイントインタイム復元がどれだけディスク容量を使っているかを、設定画面で確認できるようになりました
- 設定の一貫性向上
- ポイントインタイム復元に関する設定が、Windows 全体の設定体系とより統一された形で扱えるようになりました
- ドキュメント更新
【その設定の既定値】
では具体的にリリースされて利用開始の時点での既定値がどうなっているのか?確認してみました。
| 復元ポイント頻度 | 24時間 |
| 保持期間 | 72時間 |
| 最大使用量 | ディスクの 2%(最小 2GB〜最大 50GB 相当) |
| 既定 ON となるデバイス | Home 管理されていない Pro OS ボリューム 200GB 以上 |
| 既定 OFF(26H2 まで) | Enterprise / Education / 管理下の Pro |
【復元前に注意したいこと】
- データ損失:復元ポイント以降の変更(ファイル・アプリ・設定)は失われる
- クラウドデータは再同期が必要な場合あり
- ローカルストレージが必要
- BitLocker デバイスは回復キーが必要
-- 復元手順(Windows RE):
ちなみに Windows RE 環境からの復元手順の流れとして以下の様に紹介されています。
- Windows REにて起動 → トラブルシューティング → ポイントインタイムリストア
- BitLocker 回復キーを入力
- 復元ポイントを選択
- 注意事項を確認し 「次へ」
- 内容を確認して Restore を実行
※ 将来的に Intune からのリモート復元開始も予定。
【対応デバイス】
Windows 11 バージョン 24H2 以降 向けに一般提供
なお詳細については、「Windows のポイントインタイム リストア」をご確認ください。
この中ではこちらで紹介し切れていないものについても細かく紹介されていますので是非ご参照ください。
【「KB5095093」で提供された機能】
今回この機能が提供された「KB5095093」には段階的なロールアウトとしてこの他にも様々な非セキュリティの機能が提供されています。
- 段階的にロールアウトされる機能
- 通常のロールアウトされる機能
があり、今回の「ポイントインタイムリストア」以外にも、エクスプローラーに追加される新たな機能などかなりの多くの機能があります。
「Bluetoothオーディオの安定性」など気になる所も多々ありますが、詳細は、「2026 年 6 月 23 日 − KB5095093 (OS ビルド 26200.8737 および 26100.8737) プレビュー」をご参照ください。
現時点では、プレビューとして展開された機能なので、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」がON担っている人向けに提供されているものなので、正式に一般向けに提供されるのは、来月の更新以降になるかと思われます。
<参照>









