2026年03月06日

カスペルスキーの Outlook アドインの影響で、Outlook(classic)がクラッシュしてしまう

カスペルスキーのアドインが要因で、Outlook(classic)が終了してしまう症状を確認。

今回は、
  • OS:Windows11 Ver.24H2/Ver.25H2
  • Outlook:Outlook 2021、Outlook2024
といった環境で発生していたことを確認しています。

最初は、Outlook を起動して、TESTメールあたりの簡単なメールを送信するには問題ないものの、新規メールで、そこそこ内容のあるものや、返信でメールを打って送ろうとすると、Outlookが突然シャットダウンしてしまう状況でした。
他にも、メールの受信はできるが、送信ができない....そんな例も。


【アドインを確認】

Outlook自体はいきなりシャットダウンしてしまうため、画面上にはエラーメッセージは表示はなし。終了後再起動してみると何事もなかったかのように普通に起動してきました。

っていうことで、Windows の アプリケーションログを確認しエラー番号を確認。「0xc0000374」という「ヒープ領域(動的メモリ管理領域)」が破損に起因するエラー。Outlook のメモリ領域が破壊されクラッシュするというもののようです。どうもセキュリティソフトあたりが怪しそうなことが判明。

さらに何度か?繰り返していると、当然ながら、Outlook はいったんセーフモードでの起動を要求してきたので、Safeモードで起動してみると.... メールも問題なく送受信できる。

というわけで、やはりアドイン周りか?ということで、アドインをすべて無効にして動作を確認。

「ピンポン!」まさに、Kaspersky Outlook Add-in を「ON」にすると、この症状が発生するようでした。
カスペルスキー自体は最新の状態で、Office も最新。Outlook 2021/2024 といずれのケースでも同様に発生することも確認。

カスペルスキーの入れ直しをしてみたものの、削除ツールまでは使わなかったせいか?カスペルスキー本体は削除されてもアドインは削除されず。その後カスペルスキー本体を入れなおしても変わらなかったので、とりあえず今回はアドインをオフにして終了。

カスペルスキーのOutlookアドインって削除などできそうなことがあったんですが、Web で検索してみると削除について説明が出ているのは、法人向けのカスペルスキーのみ、一般向けの、カスペルスキースタンダードでは、コンポーネントの変更などはできず、アンインストールしかできない状況で、結局単体では削除できませんでした。


【Kaspersky Outlook Add Inとは?】

さてそんな感じで、これをOFFにすればとりあえずクラッシュすることもないのですが改めてこのアドインについて確認してみました。

Microsoft Office Outlook におけるメールのスキャン」をみると「Kaspersky Endpoint Security 11 for Windows」の機能の一つとしてその機能が紹介されております。いちおう、「カスペルスキー スタンダード | プラス | プレミアム」の「オンラインヘルプ」を見ても、同様にカスペルスキーOutlookアドインについて記載はされているので、一般向けのものでも同梱はされているんでしょうね。

20260305-1-1.jpg 20260305-1-2.jpg

一応法人向け製品の説明の中で、「インストール中に、メール脅威対策の機能拡張が Microsoft Office Outlook(以降、「Outlook」)に組み込まれます」ともあるので自動的にインストールされるもののようです。Microsoft Edge などのブラウザ向けの拡張機能は自動ではインストールされないので、そこがちょっと違うところなのかもしれません。

アンインストール方法についても法人向けの製品では、セットアップウィザードを利用して、「インストールの修復または削除」からできるようなことはありましたが、一般向けのものでは、これがなく「変更」はあったもののグレーに反転して推せず、結局カスペルスキー本体のアンインストールしかできませんでした。

--アドインは必要?:

アドインがあればカスペルスキー本体のメール保護対策を介さずに直接チェックしてくれるようになるようですが、アドインをオフにしてもカスペルスキー本体のメール対策保護が有効であれば問題はないようです。

-- どんな流れでトラブルが発生するのか?:

Copilot に確認してみました...
  1. Outlook の MAPI 処理に Kaspersky のアドインが割り込む
  2. メールスキャン処理が Outlook のメモリ管理と競合
  3. その結果、ヒープ破損(0xc0000374) が発生
という流れのようです。


【対処法は?】

基本的にはアドインを有効にしなくても、カスペルスキー本体のメール保護機能が有効になっていれば問題はなさそうなので、アドインを無効にして、本体の機能を有効にする。

そして今後のKasperskyや、Outlookの更新を待って最新の状態にしてみる.... そんな感じのようです。
  1. アドインを無効にする
  2. Kaspersky 本体のメール保護機能を有効にする

-- それ以外にできることは?

クラッシュすると、Outlook はクラッシュしたアドインを自動で無効化し、
  • CrashingAddinList
  • DisabledItems
をレジストリに記録するので、これらが残っていると、アドインが正常に動かず再クラッシュする可能性が大きいため、アドインを使う場合には、これらを解除して復旧させる必要もあるようです。

その流れは...
  1. Outlook アドイン無効化 → クラッシュが止まるか確認
  2. Kaspersky Standard の メール保護(Mail Anti-Virus)を有効化
  3. Outlook の DisabledItems / CrashingAddinList を確認
  4. Outlook / Kaspersky の更新状況を確認
  5. それでも再発 → プロファイル再作成
Outlookのプロファイルを再作成するっていうのもありなんですね。

-- レジストリの調整:

まずはそれぞれのレジストリの場所から。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\<バージョン>\Outlook\Resiliency\CrashingAddinList
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\<バージョン>\Outlook\Resiliency\DisabledItems
の2か所。

なぜそこまで必要があるのか?

一度クラッシュした時のOutlookの動作:
  1. 読み込み時にエラーが発生
  2. 読み込みに時間がかかりすぎた
  3. アドインがクラッシュした(CrashingAddinList に登録)
  4. Outlook/Excel/Word がアドインのせいで異常終了した(DisabledItems に登録)
という流れで、レジストリに情報が書き込まれるようです。
そしてこのレジストリキーが残っていると、アドインが有効になっているとクラッシュを繰り返してしまうということのようです。

ちなみに今回はOutlook(classic)の事例ですが、Excel/Word の場合は Outlook の部分が Excel / Word に置き換えて同様の手続きが必要になるようです。

その後はあまりこのエラーで Outlook がクラッシュする例は確認してませんが、その時にはアドインが要因の場合にはこうした対処が必要になるようです。


<参照>



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posted by クリック at 07:55| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Microsoft Outlook/New Outlook | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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