2025年12月29日

Snapdragon の悲劇

以前に、別館の方でご紹介した「Snapdragon の悲劇!」。

この季節年賀状を印刷しようとして、この悲劇に直面しているケースが多々あるようです。
先日、Microsoft の Surface Pro 9 をご利用のユーザーの方から印刷の件で相談がありました。

ただ印刷自体は単純にWi-Fiの接続の問題だけだったので何でもなかったわけですが、PCを改めて確認してみると... あれ?プリンターの詳細設定の画面で、メーカー提供のものが出てこない。

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上記の Epson の「ARM64版(Windows)プリンタードライバーの制限事項を教えてください」にもあるような状況でした。
そしてあれ?っと思って、まさか?と思いつつ改めて、PCの詳細を確認してみると、CPUに、「Microsoft SQ3プロセッサー」とありました。


【二種類のモデル】

Microsoft Surface Pro 9 には2つのモデルがあります。

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Surface Pro 9 つの機能と仕様」にもありますが、CPUに Intel 製ののものが利用されているものと、もう一つが今回取り上げた「Microsoft SQ3プロセッサー」です。
  • 第 12 世代 IntelR Core プロセッサ
  • Microsoft SQR 3 プロセッサ

--「Microsoft SQ3プロセッサー」とは?:

「Microsoft SQ3プロセッサー」は、Microsoft と Quarlcom で共同開発されたカスタムSoC(System on a Chip)。Copilot によれば以下のような特徴があるようです。

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※ 主な特徴:
  1. ベースはQualcomm Snapdragon 8cx Gen 3
    → スマホ向けチップで有名なQualcommの技術をベース
  2. ARMアーキテクチャ
    → 省電力で、ファンレス設計が可能。静かでバッテリー持ちが良いのが特徴
  3. 5G対応
    → Surface Pro 9の5Gモデルに搭載されていて、どこでも高速通信が可能
  4. AI処理に強い
    → AIアクセラレーターを搭載していて、音声認識や画像処理などのAIタスクに強い
まさに「Copilot+PC」として AI 処理にも特化したPCな訳です。

※ スペックの一例(SQ3):

項目内容
 アーキテクチャ  ARMベース(Snapdragon 8cx Gen 3)
 コア構成 オクタコア(8コア)
 通信機能 5G対応(Sub-6GHz)
 特徴  ファンレス設計、長時間バッテリー、AIアクセラレーター搭載

そうですこのCPU、昨今では Microsoft の Surface Pro などで多く採用されている「Snapdragon」な訳です。 ARM ベースのCPU です。


 【ARM版CPUの悲劇】

このブログでも何度か?取り上げましたが ARM版CPU ではまだまだ利用に制限がある周辺機器やアプリがいろいろあります。
一般的なプリンターについて Copilot にまとめて貰いました。

メーカー対応状況(印刷)スキャンコピー専用ソフト(編集・設定)備考
 Canon ◎(AirPrint対応機種)  △(一部制限あり)◎(本体操作)△(「Easy-PhotoPrint Editor」など一部非対応)最新モデルはAirPrint対応で印刷OK。スキャンはWindows標準アプリで代用可能なことも。
 Epson ◎(多くの機種で対応)  △(Epson Scan 2が非対応の場合あり)△(「Epson Photo+」など一部非対応)Epson iPrintアプリで印刷・スキャン代替可能。ドライバーは機種ごとに要確認。
 HP ◎(HP Smart経由) ◎(HP Smartで可能)◎ 〇(HP SmartはARM対応) HP SmartアプリがARM対応済みで、印刷・スキャン・設定が一通り可能。
 Brother ◎(多くの機種で対応)
  △(ControlCenter4は非対応)
△(一部ユーティリティ非対応)印刷は問題なし。スキャンはWindows標準機能やiPrint&Scanアプリで代替可能。

新しいプリンターならまだしも、PCを買い換えたもののプリンターは、これまで使用されていたプリンターを使う... なんてケースだと、悲劇は起きそうですね。印刷は 〇 とあっても、A4サイズなどの一般的な印刷については問題ないということで、この後ご紹介するアプリとの関係で正常にご使用いただけないケースが多々あります。


【年賀状作成アプリの対応状況】

お仕事などでご利用になる方で、ビジネスユーザーは比較的こうしたものを使用することは少ないのかもしれませんが、一般の方の場合、この時期大活躍するのが「年賀状作成」アプリ。筆ぐるめ、筆王、筆まめなど...実はこうしたアプリ、ARM非対応、サポート対象外というケースが多いようです。

こちらも Copilot にまとめて貰いました。

※ 年賀状ソフト × ARM版Windows 11 対応状況一覧(2025年版):

ソフト名ARM対応状況宛名印刷 デザイン作成画像編集差出人・住所録管理 備考
 筆ぐるめ
(非公式)
(印刷は可能)
(一部動作不安定)
(画像編集に不具合報告あり)
(基本操作は可能)
x86エミュレーションで動作するが、動作保証外。印刷時に不具合報告あり。
 筆王
(非公式)
△ 筆ぐるめと同様、動作保証外。軽量な作業なら可能な場合も。
 まめ
(非公式)
筆ぐるめ・筆王と同様、x86エミュレーションで一部動作。ただし印刷関連で不具合報告あり。

※ 補足ポイント:
  • 式対応はなし:2025年12月時点で、これらのソフトはいずれもARMネイティブ対応はしていません。
  • x86エミュレーションでの動作:Windows 11のエミュレーション機能により、インストール・起動は可能な場合が多いですが、印刷・画像編集・フォント表示などで不具合が出ることがあります。
  • 印刷トラブル:特に宛名印刷時に、プリンタードライバーとの相性でレイアウト崩れや印刷不可になるケースが報告されています。
  • フォントやレイアウトのズレ:一部の年賀状テンプレートで、文字化けやレイアウト崩れが発生することがあります。
そして、Copilot からは、次のような代替案が提示されていました。

※ 代替案・工夫のヒント:

方 法内 容
 Web版年賀状サービス富士フイルム、セブンイレブン、郵便局などが提供するWebベースの年賀状作成サービスは、ARM環境でもブラウザで快適に利用可能。
 スマホアプリ活用筆まめ・筆王などはスマホアプリ版も提供しており、住所録連携や印刷注文が可能。PCを介さずに完結できる。
 PDF出力→印刷
ARM環境で作成した年賀状をPDFで保存し、別のPCやスマホから印刷する方法も安定性が高い。

実際に、各アプリメーカーの情報を確認してみると、ARM版 Windows での利用は非推奨。サポート対象外となっているケースも多いので、少なくとも今年の年賀状シーズンは厳しいのかもしれませんね。
 

<参照>




ソースネクスト


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posted by クリック at 19:34| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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