Windows のPCで、ファイル共有の際に使用されるプロトコル SMB(Server Message Block)は、そのセキュリティの問題もあって、既に非推奨となって久しくなります。
ですが一向にこのプロトコルをご利用の方も多いようで、ネットを検索すると、SMBv1(TCP139番ポート)を有効にする方法がわんさかと引っかかってきたりもします。
そんな SMBv1 プロトコルの環境下でファイル共有をしていると、Windows 11 Ver.24H2 からは、IPアドレスを指定した共有フォルダへのアクセスができなくなっています。
【SMBv1はなぜ危険?】
Copilot に整理して貰いました。
※ SMBv1が非推奨の主な理由:
- セキュリティの脆弱性が多い:
SMBv1は1980年代に設計された古いプロトコルで、現代のセキュリティ要件にまったく合っていない。特に有名なのが、2017年に世界中で猛威を振るった「WannaCry」ランサムウェア。これはSMBv1の脆弱性(EternalBlue)を悪用して広がったもの。 - 暗号化や署名が不十分:
SMBv1は通信内容の暗号化や改ざん検知の仕組みが弱くて、盗聴や中間者攻撃(MITM)に対して無防備。 - パフォーマンスが悪い:
新しいバージョン(SMBv2やSMBv3)と比べて、効率が悪くて遅い。特に大きなファイルや多数のファイルを扱うときに差が発生する。
サポート終了の流れ Microsoft自身がSMBv1の使用を非推奨としていて、Windows 10以降ではデフォルトで無効になっているエディションもある。将来的には完全に削除される方向。
一覧に整理してみました。
| 理由 | 内容 | 影響 |
| 既知の重大脆弱性 | リモートコード実行を許す脆弱性 (例:EternalBlue) | ワーム型マルウェアで大規模被害 (WannaCry等) |
| 暗号化・署名の欠如 | 通信の暗号化やメッセージ整合性が不十分 | 盗聴や改ざん、中間者攻撃に脆弱 |
| パフォーマンスと機能不足 | SMBv2/3に比べて効率・機能が劣る | 大容量・多数ファイル処理で遅延や非効率 |
| 互換性と運用コスト | 古い機器や組み込み機器に依存する環境が残る | 移行コストや運用リスクが発生 |
| ベンダーの非推奨・削除方針 | Microsoft が2014年に非推奨化 最新Windowsで既定無効化 | 将来的なサポート停止と互換性問題 |
「SMBv1 が既定で Windows Server および Windows にインストールされていない」の中でも触れられていますが、基本的には、非推奨となっている SMBv1 は使用せずに、SMBv2 以降の使用が推奨されています。
【IPアドレスでは参照できない】
さて今回ご紹介しているアクセス不可の症状ですが、「SMBv1 が既定で Windows Server および Windows にインストールされていない」にもあるとおりです。
共有フォルダのリンク先を指定する際、
- \\宛先IPアドレス\共有名 ➡ アクセス不可
- \\宛先コンピューター名\共有名 ➡ アクセス可
となるようです。
IPアドレスではなく、コンピューター名でリンク先を指定する必要があるとのことです。
-- 対象 OS:
- Windows 11 version 24H2
- Windows 11 version 25H2
- Windows Server 2025
-- 対処策:
一時的には、IPアドレスではなく、コンピューター名にすれば、またアクセスは可能になるようではありますが、Microsoft では、「Stop using SMB1/Storage at Microsoft」にもあるように、SMBv1 は非推奨のプロトコルですので、SMBv2 (TCP 445 番ポート) 以降での利用を推奨しています。
<参照>











