US時間10月4日、「Unlock the power of personalization: Copilot Memory in Microsoft 365」にて公開された情報によると、Microsoft 365 Copilot に、Copilotメモリとカスタム指示の機能が搭載され、よりパーソナライゼーションの強化が図れる様になりました。
今年のUS時間7月17日に公開された「Introducing Copilot Memory: A More Productive and Personalized AI for the Way You Work」のブログの中で紹介された「Copilot Memory」がついに登場します。
このブロブの中でも、「Microsoft 365 Copilot がユーザーに関する重要な事実 (好み、作業スタイル、定期的なトピックなど) を記憶し、時間の経過とともに応答と推奨事項をパーソナライズできるようにする新機能」と紹介されています。
こうした記憶(メモリ)を活かしてより身近なパートナーとして活用できるようになります。こちらの気持ちをわかってくれる、本当に相棒ですね。chatGPT では、すでにメモリ機能が搭載されていますが、まさにこれが Microsoft 365 Copilot にも搭載されたことになるわけです。
【「Copilotメモリ」と「カスタム指示」】
今回公開された「Copilotメモリ」と「カスタム指示」とはどんなものか? Copilot 本人に聞いてみました。
Copilotメモリ vs カスタム指示:機能比較表
| 項目 | Copilotメモリ | カスタム指示 |
| 概要 | ユーザーの役割・専門領域・好みなどを記憶し、文脈を理解した応答を可能にする | 回答スタイルや出力形式を事前に設定し、統一された応答を得られる |
| 主な目的 | 繰り返しの説明を省略し、文脈に沿った支援を実現 | 回答の形式・文体を統一し、指示の手間を削減 |
| 設定方法 | Chat画面右上の「…」→「Settings」→「Copilotメモリ」 | Chat画面右上の「…」→「Settings」→「カスタム指示」 |
| 活用例 | 「Azure関連の案件を担当」と記憶させることで、前提説明なしで回答可能 | 「回答は3つの箇条書き」「ビジネス文体で」などを固定化 |
| メリット | ・文脈理解による一貫性ある回答 ・繰り返し説明不要 ・個人に最適化された支援 | ・プロンプト入力の手間削減 ・成果物の統一感向上 ・柔軟なカスタマイズが可能 |
| 注意点 | ・古い情報は誤解を招くため定期更新が必要 ・個人情報の登録は社内ポリシーに注意 | ・設定が限定的すぎると柔軟性が低下 ・個人設定はチーム全体に影響しない |
この2つの機能を組み合わせることで、Copilotは「ただのAI」から「あなたの業務パートナー」へと進化します。特にブログ執筆や資料作成など、表現の一貫性が求められる場面で大きな効果を発揮します
【「Microsoft 365 Copilot」を起動してみる】
では、早速起動してみました。
右上の[...]> Settings と開くと、「Copolotの個人用設定」のダイアログが表示されます。
「Copilot メモリ」を開いてみると...
Copilot メモリを開くと、いくつか試しに入力してみたプロンプトに従って項目が追加されていました。さらにその下方には、
CopilotメモリのON/OFF を切り替えるためのトグルの他に、リセットをかけるための「すべてのメモリを削除」といったボタンもご覧いただけるかと思います。
【対象ユーザー】
ブログに寄れば、今回ご紹介した 「Copilot メモリ」については、「Memory is available to all Microsoft 365 Copilot users with an Enterprise Copilot license (learn more about licenses for businesses). 」とあるように、「Enterprise Copilot」を利用されているユーザーに限定されます。
ただし、「It will be available for consumers soon.」ともありますので、もうまもなく一般コンシューマー向けにも提供される予定のもののようです。
「Tips and tricks」にもありますが、「“Ask me 10 questions about myself to get to know me better.” 」とあるように、まずは「チャットで、「私について 10 の質問をして、私をよりよく知ってください」などのプロンプト」を実行してみて、まずは自分を知ってもらうようにする所から始める必要がありそうですね。
一般ユーザー向けにも展開が予定されているようなので、一般ユーザーのみなさまはもう少しお待ちください。先日発表された Microsoft 365 Premium 何て言う新しいサブスクリプションの登場は、こうした Microsoft 365 Copilot などの機能拡張が後押しをしているんでしょうね。
<参照>
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