2025年06月17日

6月に提供された「KB5060533」によって動作しなくなるPCがある

当初は「【サポート情報】富士通製の一部PCで、Windows Update後起動しないとのお問い合わせが増えています」(大塚商会)で奉持されたのが発端ではありますが、これが実のところ根の深い問題のようで、富士通以外にも同様のトラブルが発生しているようです。

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問題のプログラムは、6月に提供された「KB5060533」。Windows 10 の「バージョン 22H2 の既知の問題と通知」ところでは、Microsoft のデバイスでもある Surface HUB V1 にて起動できなくなる不具合を確認しており既知の問題として情報が追加されています。一応、Surface HUB V1向けには、「KB5063159」という回避策も提供されています。ただしこれは、あくまでもまだ起動できる Surface HUB V1 向けのもので、その場合にはこれを適用しておけば、起動できなくなるというトラブルは回避が可能なようです。Surface HUB V1向けにはすでに、「KB5060533」の提供はストップしているようです。セーフガードホールドがかかったってことですね。

ただしすでに適用済みで、起動できなくなってしまったデバイスについては、現時点ではまだ要因もはっきりしておらず、回避策の案内はまだありません。


【PCメーカーの対応状況】

富士通側も情報の提供が開始されています。現状では調査中ですが、こちらもやはり該当機種向けにはセーフガードホールドがかかって、該当プログラムの提供が止められているようです。

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具体的な機種も明らかになってきていますのでご利用の方は、「Windows 10環境のデスクトップパソコンの一部でWindows Update後に起動できなくなる問題について」をご参照ください。

この他にも、マウスコンピューター「Windows Update 後、一部ノートPCにてOS起動不可トラブルにつきまして」や、GygabyteのノートPCでも発生しているようです。

マウスコンピューターにおいては、いち早くBIOSを更新することで対応すべく更新プログラムの提供もスタートしております。ご利用の方は、「Windows Update 後、一部ノートPCにてOS起動不可トラブルにつきまして」をご参照ください。

現時点では、BIOS/UEFIの破損なんて話もありますが、はっきりとした要因が解明されているわけでもないようなので、該当デバイスをご使用の場合、メーカー側の対応や復旧手順の公開を待つ必要がありそうです。


【2025/06/19更新】

だんだんこの問題も、その影響範囲が広がりつつありますね。


US の Microsoft Community でも上記のように発表されました。

また、以下にもありますが


さらに「Epson Direct」のノートPCでも確認されたようで、UEFIの修復を修理対応すると発表されているようです。


【2025/6/25更新】

富士通では、その対象デバイス向けにBIOSを提供するようになったようです。


ただしこれはあくまでも起動できなくなったPC向けではありません。該当の更新プログラムをインストールする前にBIOSの更新をすれば、Updateをしても起動しないという問題は回避できますよ?というもの。

なので、起動できなくなった場合にはメーカー修理に出す必要がありそうですね。


<参照>




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posted by クリック at 19:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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