2025年06月08日

Word のリセットとレジストリキー

Excel や PowerPoint は印刷できるのに、なぜか? Word だと印刷がうまくいかない...
Word の動きが、何か?普段と違ってどうも怪しい... などなど

Word だけ動作が怪しい?というケースのリセット方法について確認してみました。

一番単純なところでは、現在開いている文書データ自体の問題なのか?を切り分けるためには、
  1. 新規作成画面で同様の症状が発生するか?確認してみる
  2. Windows にログインする際、別のユーザー(ない場合には一時的に検証用で新しいユーザーを作成)してそちらで同様のトラブルが発生するか?確認してみる
といったところから確認してみたいところです。

さて今回のトラブルが、特定のデータのみで発生するものではなく、Word を新規に起動した際にすでに同様のトラブルが確認できる場合には次の段階に進みます。

【セーフモードでの起動】

デスクトップ上に Word のショートカットアイコンがあれば、コントロールキーを押しながらダブルクリックなどで開く、あるいは、コマンドの画面から、「winword /a」と入力し、Enter で起動。こうすることで、Word をセーフモードで起動することができるようになります。

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Word の起動時や使用時に発生する問題のトラブルシューティング」の中で「Word に問題が存在するかどうかを判別するためのトラブルシューティング ツールです。 /a スイッチは、アドインと全文書対象のテンプレートが自動的に読み込まれないようにします」ともあるように、Word 自身の問題なのか? それ以外の問題なのか?を切り分けるトラブルシューティングになります。


【Normal.dotm の再構築】

次に思い出されるのがこれでしょうね。Word を起動して、「新しい文書」をクリックしたときに表示される作成画面。これは、 全文書対象のテンプレート ファイル「Normal.dotm」と言うテンプレートファイルを呼び出しているわけで、このテンプレートファイルに何らかの設定などが加わってしまった場合、新規作成画面で、新しい文書を作成してもその何かしら加わった設定が有効になっているため挙動がおかしくなったりします。「Word の起動時や使用時に発生する問題のトラブルシューティング」の中では、名前を変更する方法が紹介されています。

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つまり名前を変更し、「Normal.dotm」ファイルがない状態を作って、Word を起動し直す。これで再構築され新たな「Normal.dotm」ファイルが起動時に自動的に生成されます。

なおこの記事の中にもありますが、削除したりすると何か?あったときに元に戻せなくなってしまいますので、あくまでも削除ではなく、リネームや別の場所に、一時的に移動するのが推奨されています。

ちゃんと起動して問題ないようであれば元のデータは削除してもいいと思いますが、そうしたことが確認出来ないままの状態では安易に削除することは避ける方がよろしいかと思います。


さてこうした基本的なリセット方法を試しても状況が改善されない... そんな場合には、レジストリのリセットという方法に進むことになります。


【様々なレジストリ】

Word に関連したレジストリといっても様々なものがあります。

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Word の起動時や使用時に発生する問題のトラブルシューティング」の中では、「方法 3: Word の Data レジストリ サブキーを削除する」「方法 4: Word の Options レジストリ キーを削除する」について紹介されています。

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でも実際には "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Word" 配下には、"Data" 以外にも様々なサブキーがあります。
Word を起動または使用するときに発生する問題のトラブルシューティング方法」にはその他のサブキーについても紹介されています。
  1. Data:Word でよく使用されるオプションのほとんどが、Word Data レジストリ サブキーに格納
  2. OptionsWord で設定できるオプションを格納
いづれのケースも、"Wddata" や "Wdoptn" といった形でリネームすることが推奨されています。もちろんリネームすることで、Word を再起動すれば、再構築されるわけですが、何かトラブルが新たに発生した場合には、このレジストリを戻す必要もあります。ここのサイトでは戻す方法についても紹介されています。

-- レジストリのエクスポートと復元:

該当キーを右クリック>エクスポート とクリックすると保存先を聞いてきますので、デスクトップなどわかりやすい場所に一旦保存します。

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復元する場合(古いレジストリに戻す)には、デスクトップなどに保存されたレジストリファイルをダブルクリックして実行、はい>OK とすれば復元されます。

Webサイトを見ていると「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Word」というキーを削除して、Word そのものを再構築してしまう方法をご紹介しているケースも見受けられますが、もちろんちゃんとバックアップを取って試す分には、これも一つの方法かもしれませんが、すべてが完全にリセットされてしまうので、トラブルシューティングという点ではちょっとやりすぎかな?とも思われます。

どこで問題が発生しているのか?を検証し修復する... そうしたトラブルシューティングという点でいえば、こうしたレジストリを個別に再構築したりすることになるわけです。


<参照>




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posted by クリック at 11:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Word | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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