Windows 版の Microsoft Outlook や、Outlook for the web では利用可能な機能ですが、この度、Outlook for mac でもこの機能が利用できるようになります。
うっかり書きかけで送ってしまったり、送信相手を間違えたり... そんな時には非常に便利な機能ですが、もちろんどんなメールでも送信の取り消しができるわけではありませんので注意が必要です。
【取り消しができる条件】
送信ボタンを押してしまっても、未送信のままで送信トレイに残っているのであれば、当然ながら送信トレイから削除すれば送信の取り消しは可能なので、問題ないわけですが、この「送信の取り消し」(RECALL)機能は送信トレイからなくなって、すでに「送信済みアイテム」フォルダにメッセージが入っている... そんなケースでの取り消しを意味します。
Gmailの場合にも「送信の取り消し」という機能がありますが、こちらの場合には、送信を押した後、指定された一定時間(5秒、10秒、20秒、30秒から選択)保留状態になっていてその間に取り消しが可能になるもので、送信されてしまったものが取り消せるものではありません。
-- 送信の取り消しが可能になる要件:
先ほども触れましたが、どんなメールでも取り消しが出来るわけではありません。送信の取り消しが可能になる条件として以下のようなものがあります。
- 自分と受信者の両方が同じ組織内の Microsoft 365 メール アカウントを使用していること
ちなみに、outlook(classic) for Windows の場合には、送信済みアイテム内の取り消したいメッセージをダブルクリックなどで開いて、ファイルメニュー>再送信または取り消し のところから行います。
その際のメッセージにもありますが、"相手の方がメールを開封していない" と言うことも、送信取り消しのための条件になります。
メッセージの取り消し、あるいは変更を行うと取り消しの確認メールが送られてきて、そこにあるリンクから、「メッセージの取り消しのレポート」にて状況を確認することも出来ます。
-- 利用可能な製品:
今回リリースされた、送信取り消しの機能ですが、以下の製品がその多少となります。
- Ver.16.94 (ビルド 25011325) 以降の Beta Channel ユーザー
2025年2月からは、順次 最新チャンネル (プレビュー) ユーザー向けにもロールアウトされる予定です。
ロールアウトがスタートしたばかり何でしょうね。手元の Beta Channel ではまだこの機能が使えるようになっていないので、今後順次利用できるようになるものと思われます。そんな状況ですから、この機能が最新チャンネルユーザー向けに展開されるのはもうちょっと先になりそうです。
うっかりミスを帳消しにしてくれる機能ではありますが、基本的にはそうならないように、メールを作成するときにはしっかり注意することが必要です。
<参照>
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