2025年はサポート終了ラッシュ。一般ユーザーにとって、その中で最も身近なものといえば、「Windows 10」であったり、「Office 2016」や「Office 2019」であったりするかと思います。
人によっては、もう嫌というほど聞いているかもしれませんが、Windows 10 のサポートは、2025年10月14日まで。
そうですね。年も明けてもう1年を切ってしまいました。
さてそんな中、新しいPCを模索されている方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
もちろん新しいPCの方が間違いないのでそれに越したことではありませんが、中には、もう1年だけでもなんとかならないか?と思っていらっしゃる方いませんでしょうか?
【延長サポート「ESU」】
以前に、Windows 7 がサポート終了を迎えたときに、法人向けには、次のOS への移行措置の一環として、ESU(Extended Security Updates)という「拡張セキュリティ Updates (ESU) プログラム」が用意されておりました。
この時は一般ユーザー向けには提供されておりませんでしたが、今回の Windows 10 においては、一般ユーザーにも、「ESU」が提供されることになりました。
- 法人向け: $61/1年目
- 一般向け: $30/1年目
という料金で、利用できることになっています。この契約をすれば、今後1年間(最大3年間)は、セキュリティの更新プログラムが配信されることになります。
※ 1年ごとに契約していく形になります。2年目の年から契約される場合には2年目の料金が、3年目の年から契約される場合には3年目の料金が適用されます。
当然ながら新たな機能が追加されたりするケースはありませんが、既存のOSでセキュリティの不具合が見つかった時には、これまで通り修正プログラムが提供されます。
「Windows 10 ESU を利用するタイミング」にもありますが、あくまでも「長期的な解決策ではなく、むしろ一時的な橋渡しとなることを意図しています」とある通りです。
【ESUにて提供されるサービス】
「Windows 10の拡張セキュリティ Updates (ESU) プログラム」にもありますが、提供されるその内容は以下の通りです。
- 重要なセキュリティ更新プログラム
ただし、
- 新機能
- セキュリティ以外の更新プログラム
- 一般的なテクニカルサポート
については、提供されることはありません。
【期間と料金について】
今回提供される「ESU」は、あくまでも Windows 11 へ移行するためのつなぎ的な役割をするものとして提供されるプログラムであって、永遠にこれが利用できるわけでもなく最大3年となっています。
一般ユーザー向けのその料金は、
- 1年目:$30
- 2年目:$60
- 3年目:$90
と年々価格も上がってきます。さらにその期間も、最大で3年と決まっています。
「How to prepare for Windows 10 end of support by moving to Windows 11 today」の日本語版「Windows 10 サポート終了に備えて、今日から Windows 11 に移行する方法」の中でも、「プログラムの登録は、2025 年のサポート終了に近づく頃に利用可能になります」とあるように現時点ではまだですが、サポート狩猟が近づくころには再度アナウンスもあるのでしょう。
為替レートにもよりますが、だいたい5,000円弱/1年目 といったことになるんでしょうね。
これを安い!と判断するか?は利用者の判断にゆだねられています。
【法人ユーザーでWindows365をご利用のケース】
「Windows 10の拡張セキュリティ Updates (ESU) プログラム」や「Plan for Windows 10 EOS with Windows 11, Windows 365, and ESU」でも紹介されておりますが、法人ユーザーで、「Windows 365」をご利用の場合には、Windows 10 の端末であっても最大3年間のESUが提供されるので、追加の負担もなく、Windows365 上で Windows 11 を利用し続けることが可能になります。
このあたりの選択肢は、一般ユーザーはあまり関係ない範疇になるかと思いますので、あくまでも法人ユーザーであれば... ということになります。
今回、「ESU」についてご紹介しましたが、Windows 10 の入っているPCだったりすると、それなりに古いものなので、
- メモリが足らない
- 内蔵ドライブがHDDになっていて読み書きが遅い
- パーツや、バッテリなどの経年劣化 などなど
といったことを考えると、メモリ足したり、SSDに換装したりとしたところでそれなりにお金をかけても限界もあります。そこに、ESU でお金をかけても.... よっぽど、Windows 10 でないと動かないアプリがあるなど特殊なケースを除けば考えものです。
それなら PC工房だったり、DOSPARA などの 中古専門店 でちゃんと Windows 11 の搭載された中古を買う方がまだましですし、もうちょっと予算があれば、低予算でも買えるような新しいPCを購入した方がよっぽどましです。
そう考えると選択肢はいろいろあるわけです。
<参照>
【関連する記事】
- Windows 10 の古いPC(古いCPU)では、一部のアプリが動作しない
- KB503441 の更新プログラムがインストールできない
- Windows 10 から、"ペイント" が消えた?
- 「このデバイスのセキュリティ設定が変更されたため...」と表示されて、サインイン..
- Windows 10 にも、Copilot がやってくる Part 6
- Windows 10 にも、Copilot がやってくる Part 5
- Windows 10 にも、Copilot がやってくる Part 4
- Windows 10 にも、Copilot がやってくる Part 3
- Windows 10 にも、Copilot がやってくる Part 2
- Windows 10 にも、Copilot がやってくる