Excel では、その日付システムが 2つ 用意されています。
- 1900年の日付システム
- 1904年の日付システム
つまり、その起算年が4年ずれているわけです。
Excelのオプションダイアログを開いて、左ペインの「詳細設定」を選択すると、右ペインの「次のブックを計算するとき」という項目の中に、「1904年から計算する」という項目があり、こちらにチェックが入っていると、1904年の日付システムで、入っていないと1900年の日付システムで計算されることになります。(デフォルトでは、オフになっています)
Excelで日付を入力した場合、これがシリアル番号に変換され、この起算年からの経過日数として、日付が表示されますので、どちらのシステムが使用されているか?によって、表示される値にずれが表示されます。
【現在はすべて "1900年の日付システム" になっている】
Windows 版 の Excel も、Mac 版 の Excel も、現在は、すべて既定では「1900年の日付システム」になっています。
ではなぜ?「1904年の日付システム」が存在するのか?
そこには互換性を維持するという問題があります。かつて Mac 版 の Excel で採用されていたという経緯もありますが、「Excel では、1900 年が閏年であると誤って想定しています」にもありますが、「Lotus 1-2-3」というプログラムとの互換性の問題も絡んできます。
そしてさらにそこには、閏年の計算の問題が絡んできます。うるう年の計算って単純に4で割れれば言い訳ではなんですね。
-- Copilot に聞いてみました:
私:
うるう年の計算方法は?
Copilot:
うるう年の計算方法は、次のように行います:
うるう年の計算方法は、次のように行います:
- 西暦年が4で割り切れる年はうるう年です。
- ただし、西暦年が100で割り切れる年はうるう年ではありません。
- さらに、西暦年が400で割り切れる年はうるう年です。
例えば、2020年は4で割り切れるのでうるう年です。1900年は100で割り切れますが400では割り切れないのでうるう年ではありません。2000年は400で割り切れるのでうるう年です。
このルールを使えば、どの年がうるう年かを簡単に判定できます。
Lotus 1-2-3 とか、Multiplan とか、今となっては懐かしいプログラムの名前ですが、Microsoft Excel はいまだにそんな古いアプリとの互換性も考慮されているんですね。
ところで、Excel の行(Row)と列(Column)の表示は、デフォルトではおなじみの「A1」形式になっています。もともと Microsoft から発売されていた表計算ソフトは Microsoft Multiplan でしたが、そこでは「R1C1」形式が採用されていました。その当時、Lotus 1-2-3 では、「A1」形式が採用されていたわけですが、Multiplan から Excel へとシフトする際、Lotus 1-2-3 ユーザーから Microsoft Excel に乗り換えやすくするためにも、「A1」形式を標準としていく必要があったという経緯もあるようです。ここにもある意味では互換性が関わってきているわけですね。
※ 1. 「A1」形式:列番号をA、B、C... といったアルファベットで、行番号を 1、2、3... といった数値で表示する形式
※ 2. 「R1C1」形式:列番号 Column の「C」+ 数値、行番号を Row の「R」+ 数値 といった形で表示する形式
<参照>
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