通常 多くの場合 Excel で表などを作成している場合、その計算方法については「自動」にしてご利用の方も多いかと思います。
もちろんその用途によっては、「自動」ではなく「手動」などで利用するケースもあるかと思いますが、今回ご紹介する機能は、ここを「手動」や「一部」(手動)として使用している場合に、その変更内容を更新するために「通知」してくれる機能が公開され、その提供がスタートいたしましたのでご紹介いたします。
【値の更新が必要か?判別できない】
通常、計算方法が「手動」などになっていた場合、計算式が設定されているセルに、その数式のもとになるデータが変更されていても、数式がまだ再計算されていない場合、当然ながらその値は古いままです。「F9」キーを押すなどして値を更新して初めてその計算結果も更新されます。これまで、Excel の部分計算モード(「一部」)と手動計算モード(「手動」)が設定されている場合、古いセルと最新のセルの判別は見ただけでは判別はできませんでした。
今回の更新により、今後 Excel は、これらのモードで古いセルに取り消し線を付けてフラグを立て、その値が信頼できなくなったため、最近の変更を考慮して再計算する必要があることを通知してくれるようになります。
【利用可能な対象製品】
以下の製品が対象となります。
- Microsoft 365 のサブスクリプションをご利用のユーザー
- Ver.2409 (ビルド 18025.20126) 以降
最新チャンネルでご利用のユーザーの方には順次この機能が提供されていきます。
Office 2024 などの統合パッケージ版や、Excel 2024 といった単体製品を含めそれ以前のバージョンではこの機能はご利用いただけません。
現在、
- 一般向けの最新チャンネル Ver.2411(ビルド18224.20046)
- 法人向けの最新チャンネル Ver.2411(ビルド18129.20158)
- 法人向けの月次エンタープライズチャンネル Ver.2409(ビルド18025.20214)
- 法人向けの半期エンタープライズチャンネル Ver.2409(ビルド17328.20648)
といった更新状況なので、法人向けの月次エンタープライズチャンネル以降の製品にはこの機能が順次展開されていきます。
<参照>
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