2024年12月10日

波紋が広がりつつある「Windows で保護された印刷モード」の影響

Windows 11 Ver.24H2 に導入された新たな機能の中で、今回ご紹介する「Windows で保護された印刷モード」についても様々な問題が浮き彫りにされつつあります。

今回、「SMB署名」の問題を確認していた際、NAS以外のネットワーク機器をチェックしていると、業務用の複合機でも問題が発生していることを確認。そしてさらにそうした業務用の複合機では、別途、「Windows で保護された印刷モード」の部分でもトラブルの要因になっていることが紹介されておりました。

例:

今回はそんな Windows 11 Ver.24H2 に導入された「Windows で保護された印刷モード」について確認していきます。


【「Windows で保護された印刷モード」とは?】

バージョン 24H2 Windows 11の新機能」にもありますが、「Windows で保護された印刷モードを使用すると、 デバイスは Morpia 認定プリンター用に設計された Windows モダン プリント スタックのみを使用して印刷できます。 Morpia 認定プリンターでは、サード パーティ製ソフトウェア インストーラーに依存する必要がなくなりました」とのことです。

簡単に言えば、「Mopria」と呼ばれる規格に準拠したプリンターならどれでも動かせるように設計された新しいユニバーサルプリントスタック(ドライバー)を用いて印刷を行うため、特定のメーカーのドライバに依存しない... というもの。

WPP:Windows Protected Print Mode


【WPPの問題点】

一見何となく便利でいいもののようにも思えますが、問題点としては、この「Windows で保護された印刷モード」を有効にすると、既存のプリンタードライバーなどの設定がすべて削除されてしまう点にあります。

-- 既定では無効:

以下にもあるようにこの設定は、Windows 11 Ver.24H2 の新機能ではありますが、機能としては搭載されていますが、既定では現時点では「無効」になっています。

20241209-2-1.jpg

スタート>設定>Bluetoothとデバイス>プリンターとスキャナー

とひらいて、「プリンターの環境設定」のところにある「Windows で保護された印刷モード」の「設定」をクリックすると、「Windows保護印刷モード」を有効にするか?どうか聞いてきますが、こちらで「はい、続行します」をクリックして「有効」にしない限りは問題ありません。

仮にこの設定が有効になると、
といったように、これまで導入されていたプリンタードライバが利用できなくなって印刷ができなくなってしまいます。

さらに以下にリンクでもご紹介していますが、コニカミノルタや、東芝テックなど業務用複合機においても、同様です。
ということで、この機能については基本的には無効のままにしておくのがよさそうですので、くれぐれもご注意ください。


<参照>

セキュリティに大変革!「Windows 11 2024 Update」の「保護された印刷モード/窓の杜



デル株式会社



SPRING JAPAN公式サイト
posted by クリック at 08:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック