Microsoft Outlook 「あるいは outlook(classic)」をご利用のケースで、先日アカウントのメールアドレスの配下に「受信トレイ」という項目がないPCを拝見しました。Microsoft Home &Business 2019 が導入されているPC。なので、Outlook 2019 ということになります。
これまでに受信したメールもきちんと表示されるものの、アカウント名の下にない「受信トレイ」... どこへいってしまったのか?
今回はそんな時の対処法についてご紹介いたします。
【どうしてそんな事態になるのか?】
具体的にどうなったらこうした症状になるのか? そのあたりははっきりとは言えませんが今回のケースでいうと、Outlookを起動中に応答しなくなったため、PCを強制終了し再起動。
その後、Outlookを起動するとセーフモードでの起動を要求されるようになり、セーフモードを選択しだましだましご利用だったようです。そしてある時気が付いたら、すでに「受信トレイ」がなかった...
そんな状況だったようです。
Outlook が応答しなくなった... その段階ですでに問題は発生していたのかもしれませんし、またその時、いきなりPCを強制終了してしまうよりは、まずはタスクマネージャーなどで Outlook だけ終了できればよかったのかもしれません。
【コマンドラインによる修復】
では早速その修復方法をご紹介していきましょう。
今回は、そのフォルダ一覧から、「受信トレイ」が消えてしまった... という例になります。
1) まずは、Outlook が起動中であればいったん終了してください
2) 続いて Windows キー+"R" として、"ファイル名を指定して実行" のダイアログを表示します
3) "名前" のところに、「outlook.exe /resetfolders」と入力し、"OK" をクリックします
以上で、フォルダ一覧がリセットされて、Microsoft Outlook が起動してきます。
今回のケースは、こうしたコマンドラインスイッチを利用して、フォルダ一覧をリセットしたことで無事回復いたしました。
【コマンドラインで修復可能なその他のトラブル】
先ほどは、Microsoft Outlook の事例でご紹介していますが、Microsoft Office 製品には、様々なコマンドラインスイッチが用意されています。そうしたものを利用することで、トラブルの解決に至るケースも多々あるのでぜひ活用したいですね。
「Microsoft Office 製品のコマンド ライン スイッチ」では、Word、Excel、PowerPoint、Access といった Office の各スタンドアロンアプリで利用可能なコマンドラインスイッチが紹介されています。
これ以外にも、タスクの二重表示などの問題の解消には、「/resettodobar」といったスイッチが、ビューの設定をリセットしたい場合には「 /cleanviews」、オートコンプリートのキャッシュの削除には「 /cleanautocompletecache」といったように様々なスイッチが用意されています。
Office製品のトラブルの際には、今回ご紹介しているようなこうしたコマンドラインスイッチを利用して、修復をかけてみるのは一つの有効な手段でもあるかと思います。
<参照>