outlook.com のアカウントが OAuth2 に対応していないメールクライアントで使用できなくなったことは、このブログでも何度も取り上げていますのでご存じかと思いますが、今回は、実際に Thunderbird に IMAP としてアカウントを追加してみました。
あれ? と思った部分も含めてご紹介いたします。
【確認環境】
まずは初めに今回、Thunderbird にて確認した環境は以下の通りです。
- Windows 10 Ver.22H2(ビルド19045.4957)
- Thunderbird Ver.128.3.0esr(64ビット)
となります。
【手動設定の場合には注意】
Thunderbird にアカウントを設定する際、設定情報は「Outlook.com の POP、IMAP、および SMTP の設定」にある通りです。
上記サイトでもご紹介されているように、
IMAPサーバー名:outlook.office365.com
ポート:993
IMAP 暗号化:SSL/TLS
認証方法:OAuth2
SMTP サーバー名:smtp-mail.outlook.com
SMTP ポート:587
SMTP 暗号化:STARTTLS
認証方法:OAuth2
の設定をしてく必要があるわけですが、そこで進めていくと....
と入力していくわけですが、上記のようにサーバー設定をしないといけないとわかっていると、つい「手動設定」を選択してしまいがちです。
しかし、意外とそこに落とし穴がありました。
上記にもあるように、SMTP サーバーの設定のところで「認証方法」のところを見ても、「OAuth2」が選択できません。
なので設定も完了できません。
そこで別にあった情報に基づいて設定して確認しみると、
メールサーバー:smtp.office365.com
とすることで、認証方法で OAuth2 が選択できるようになります。
Thunderbird の場合には、サーバー名に入力されたサーバーにより、認証方法が紐づいているようで、例えば、送信サーバー名に受信サーバー名と同じものを入力すると、「OAuth2」が選択できるようになります。しかし、そうはいっても受信メールサーバーと同じものはダメなので、「smtp.office365.com」と設定する必要があるようです。
--自動設定だと:
さて、では「自動設定」だとどうなるのか? こちらも確認してみました。
実は自動でやれば、送信サーバーは、「smtp.office365.com」に設定されるわけですね。
ということで、Thunderbird にアカウントを設定するときには、わざわざ手動で設定しなくても、「自動設定」で進めば、ちゃんと送受信できるように設定されますので、自動設定で進んでみてください。
手動設定で設定する場合には、Thunderbird の場合、現段階では送信メールサーバーの設定については、Microsoft のサイト通りだとうまくいかないのでご注意ください。
<参照>
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