PowerPoint for Windows/Mac において、アクセシビリティの機能が更新されました。
アクセシビリティリボンが登場しておおよそ1年。その後の様々なフィードバックに基づき、今回、PowerPoint for Windows/Mac において、さらなる更新が追加されたことが、Office Insider Blog に投稿され紹介されました。
「障碍のある方のためにアクセシビリティの高い PowerPoint プレゼンテーションを作成する」にもありますが、まさに障碍の有無を問わずすべての人に 等しくPowerPoint を活用してもらうために必要な機能でもあります。
アクセシビリティって、例えば PowerPoint に限ったことではなく、何気なく使っている Word や Excel などでも画面の左下のステータスバーに、「アクセシビリティ:問題があります」なんてある、あれですね。
現在の 最新チャンネル「Ver.2409(18025.20104)」を見てみると、画像などを表示し、画像のうえで右クリック>代替えテキストを表示 とクリックすると右側に作業ウィンドウが現れますが、これに伴い「アクセシビリティ」リボンも登場します。
「アクセシビリティ」リボンには、上記の画像にもあるように様々なアクセシビリティに関する機能が集約されています。
今回具体的には、
- 「代替テキストパネル」と「読み上げ順序パネル」が開いているときは常に表示
- 色覚異常のユーザーが [色なしで検査] ボタンを使用してコンテンツにアクセスするのを妨げる問題を簡単に特定可能になる
- プレゼンテーションに含まれる画像にマークを付けるのは、情報ではなく視覚的な興味を追加するためだけに、[装飾としてマーク] ボタンを使用して一度に 1 つずつ、または一括で、代替テキストを含める必要がなくなる
- 新しい「Insert Header Row」コマンドと「Insert Header Column」コマンドを使用すると、テーブルへのヘッダー行または列の追加が1つの簡単なステップでスピードアップが可能になる
といったことが紹介されています。
その仕組みなどもブログ「Improved Accessibility ribbon in PowerPoint for Windows and Mac」では紹介されていますので、ぜひ一度ご確認ください。
-- 対象製品:
今回の更新は以下の製品が対象となります。
- Windows: 最新チャネル (プレビュー) バージョン 2304 (ビルド 16327.10000) 以降
- Mac: 最新チャネル (プレビュー) バージョン 16.72 (ビルド 23040900) 以降
さらに、PowerPoint for the webのデスクトップ ユーザーも利用可能なようです。ただし、こうした機能はリリースがスタートしても一度にすべてのユーザーが利用可能になるわけではないので、まだご利用いただけない場合には、今しばらくお待ちください。
<参照>
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