2024年10月02日

Thunderbird と OAuth2.0

これまでにも何度も取り上げていますが、9/16 以降 Microsoft が発行する outlook.com、outlook.jp、hotmail.com、hotmail.co.jp、msn.com、live.com などのアカウントを利用したメールサービスにおいては、OAuth2 に対応した環境からではないと利用できなくなりました。(あるいは 順次利用できなくなっています)

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さてそんな中で、これまでにもご紹介したように Desktop 版 Outlook においては、POP/IMAP ともに OAuth への対応は行われないこともご紹介しました。つまりは、Outlook 2019 以前のメールクライアントでは当然ながら、Outlook 2021 でも、Outlook 365 for Windows であったとしても、POP/IMAP では、outlook.com などのアカウントの設定はサポートされません。必然的に Exchange のみとなるわけです。

そうした Microsoft のサポート情報では、
  • outlook (new)
  • Thunderbird
といった別のメールクライアントが Web サイトでも紹介されていたわけですが、なぜ Microsoft が他社のメールクライアントを推奨しているか?なんて話もあるようですが、今回はそんな 「Thunderbird」について焦点を当ててみました。


【Mozilla が提供するメールクライアント】

既にご使用の方も多いかと思いますが、「Thunderbird」は、"Firefox" というブラウザを提供している "Mozilla" から無償で提供されているメールクライアント(メールソフト)です。Firefox の前身は、"Netscape" というブラウザ(さらに前進になると "Mosaic")になるわけですが、Microsoft の "Internet Explorer" と一緒に、インターネットが一般に普及しだした当時、インターネット業界を引っ張ってきた盟友でもあります。

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そんな歴史のある Mozilla の提供するメールクライアントが「Thunderbird」であり、その歴史も、2004年からスタートしていることからすると、かなり歴史のあるアプリになります。

Windows は当然ながら、macOS、GNU/Linux と複数のプラットフォームにも対応していることから、プラットフォームを選ばず同じ環境が構築できることは、利用者としては非常にメリットが大きいところです。

さらには、Thunderbird迷惑メール対策機能は評価も高く、外部のフィルターサービスなども選択できるなど便利な機能が満載です。


【自動でOAuth2に対応】

さて今回話題になっている先進認証。そんな OAuth2 への対応も自動で行われています。Google が安全性の低いアプリの接続を制限する際にも、当然今回の Outlook.com の際にもいち早く「Thunderbird」は対応してきました。

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Google メールアカウントの OAuth 2.0 認証への自動変換」によれば、OAuth2.0 認証への変更については、アプリ側のバージョンアップで自動変換してくれちゃったわけなのでありがたいですね。

現在の最新バージョンは、Ver.128.2.3Ver.128.2.2 のリリースの際に搭載された「OAuth2 の詳細な権限のサポート」に問題があったため、この機能が元に戻されたバージョンとして、Ver.128.2.3 が リリースされました。認証でタイムアウトしてしまうという不具合を回避するための措置なわけですが、今後はこうしたトラブルにも対応したものが投入されることでしょう。




<参照>





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