さて以前に、「PCを起動したら、BitLocker 回復キーの入力を求められて、PCが起動できない」(2024/07/13)にご紹介しました。
MSコミュニティを見てたらそうした相談が増えつつあったので、ちょっと気になったから取り上げたものでしたが、その後 MS のサポートページが更新されましたが、どうも今回のトラブル、Windows Update による影響だったようです。
今回のこの情報まだ日本の同じサポートサイトには掲載されていないので、今後更新されると思われますが、7/28の時点では、USのサポートサイトのみで既知の問題としてUPされているものとなります。
日本語サイトだと、既知の問題のところに、エンタープライズユーザー向けの情報しか提示されていません。ということで、そのまま Microsoft Edgeにて翻訳してもらいました。
"すべてのユーザー" 向けに「2024 年 7 月 9 日の Windows セキュリティ更新プログラムをインストールした後、デバイスの起動時に BitLocker の回復画面が表示される場合があります」と。
前回の記事でも触れましたが、昨今の メーカー製のPCは、最初から BitLocker が有効化されているケースがあるようです。なので自分で有効化した覚えがない場合でも最初から有効化されていたなんてケースも多々あるわけですね。
加えて、BitLocker といえば、Windows 11 Pro Edition が対象になるわけですが、Windows 11 Home Edition でも、"デバイスの暗号化" という形で搭載されており、これが最初から有効になっているケースがあります。
通常、Microsoft アカウントにてサインインする際に自動的に Microsoftアカウントとの紐づけもされるため、Microsoft アカウントにサインインして確認するようにと出ているわけです。
【Windows 10 でも...】
実は、このUS時間 7/9 に 提供された更新プログラム。Windows 10 も例外ではありません。
ただしおそらく Windows 10 の場合には、Windows 10 Home であれば、まだメーカー出荷時には、デバイスの暗号化は有効ではなかったかと思われますので、Windows 10 Pro 以上をご利用の方が自分でこれを有効にしていない限りは、今回のトラブルに巻き込まれることはないかと思います。
手元の環境では、うちの場合には、BitLocker が有効な Windows 11 Pro のデバイスでも問題はなかったので、あくまでもすべてのデバイスが必ずそうなるというものではないようです。
既知の問題のところでは、Windows 10 にしても、Windows 11 にしても、「We are investigating the issue and will provide an update when more information is available.」(現在調査中...)といった表示になっており、現段階では今回の更新プログラムの何が要因でこうなったのかまではわかっていないようです。
今後の情報更新にご注目ください。
【追加】
BitLocker の件は、今回のようなトラブルになっていざという時のためにも前回にもご紹介していますが、Microsoft アカウントや、BitLocker の画面からでも、さらには、コマンドプロンプトなどを利用しても確認はできます。
PCを管理するのはあくまでも自分。自分の PC である以上この辺りはしっかり自分自身で管理することをお勧めいたします。
【‘2024/8/2更新】
ちなみに、メーカー製のPCの一例をご紹介します。
-- 富士通:
「デバイスの暗号化 / BitLocker ドライブ暗号化について教えてください」の "対象機種" の "重要" のところにもありますが、「デバイスの暗号化を搭載している機種は、Microsoft アカウントでサインインしたときなどに、自動的にデバイスの暗号化がオン(有効)になります」とのことです。
-- NEC:
「 Windows 11のデバイスの暗号化について教えてください」にもありますが、NECの場合も、基本的には対応機種であれば、「 デバイスの暗号化は、パソコンのデータを保護するのに役立ち、初期状態では有効となっています」とのことです。「Windows11では、不正なアクセスからデータを保護するために、Windows標準で「デバイスの暗号化」機能が搭載されています。(一部未搭載機種あり)
Microsoftアカウントを使用してWindows11にサインインすると、「デバイスの暗号化」は自動的に有効になり、パソコンの紛失や盗難時でも、ハードディスク内の情報が容易に抜き取られることを防ぎます」ということのようです。
Microsoftアカウントを使用してWindows11にサインインすると、「デバイスの暗号化」は自動的に有効になり、パソコンの紛失や盗難時でも、ハードディスク内の情報が容易に抜き取られることを防ぎます」ということのようです。
<参照>
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