DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で、そのデータの利活用は必須要件。
企業においてマーケティング担当者としては、データ活用の重要性を感じつつも、その具体的な実現方法に苦労されている方も多いはず。
単なるデータの可視化で留まっていては、せっかく入手した顧客からの貴重な行動分析データを、十分に、自社製品やサービスへの落とし込みができず、活かしきれない。
そこで注目されているのが、ユーザー行動分析プラットフォーム「Amplitude」。
今回、この「Amplitude」について注目してみました。
【「行動分析」とは?】
Webサイトを訪れた人たちの情報を分析するツールとして「Google Analystics」をご存じの方も多いかと思います。
"ウェブマーケティング" とも呼ばれるこの分野。自社のWebサイトや通販サイトなどを訪れたお客様がどういった人なのか? またどういったページに関心を持っていて、さらにはどういった情報をどれだけ見ていたのか?と言った様々な情報は、Webサイトを運営する側にとって貴重な情報となります。
こうした情報も顧客ニーズに合った Web サイト改善のためだけでしか活用されていないとなると、とうてい情報の利活用という観点からするともったいない話。
- こうした顧客がどういった製品やサービスを求めていて、自社のサイトをどう活用しているか
- さらにそうして得られた情報を、今後どういったかたちで自社の製品作り、サービス提供につなげていったらいいのか
より深い "ユーザーインサイト" (ユーザー本人さえ気づいていない内面的な本音)を追求する上においては、さらなる分析が必要になります。
そうした自社サイトを訪れた人たちのユーザーインサイトをより深く探るために必要なのが その「行動解析」となります。そしてこの分野を得意とするのが、今回ご紹介する「Amplitude」なわけです。
Google Analystics と Amplitude を、その利用目的から区分けしてみると、
- Amplitude:ユーザー行動の深掘り分析に特化しており、プロダクトチーム向けに設計されているツール
- Google Analytics:Webサイトのアクセス解析に特化したツール
と言った違いになるようです。よりプロダクトチームよりなのが、まさに Amplitude なわけですね。
--サービスの違い:
では具体的にはどんな違いがあるのか? Amplitude の Web サイトには様々な形でこうしたものについて紹介されています。USサイトには、「Amplitude vs. Google Analytics 4」な情報がありました。
さらにブログの中でも、「Common Questions About Migrating From GA to Amplitude」と言った形で、Google Analystics との違いについて紹介されております。
「Amplitude」のWebサイトにはこんな情報も出ていました。
-- まずはお試し、無料プランから:
「GOOGLE ANALYTICSとAMPLITUDEを比較」の中では、無料のプランでもできることとして、
- キャンペーン毎のファネル分析
- コンバージョン時間の計測
- リテンションの計測
- ユーザーのステータス確認
- LTV計測
と言った情報が紹介されておりました。
興味のある方は、まずは無料プランなどご登録いただいて、Google Analystics との比較を試されてもいいのかもしれませんね。
【Amplitudeの特徴】
さて、Amplitude の トップページを覗いて見ると、同社の解析ツールが、そのユーザーインサイトの探求にどう役立つものなのか?などが紹介されています。
ではそんな Amplitude にはどんな特徴があるのか? まずは大きなその特徴について、せっかくなので Windows Copilot さんにもお手伝いいただいて整理してみました。
1) ユーザー行動解析:
ユーザーがアプリケーション内でどのように行動しているかを詳細に追跡。ユーザーのニーズや行動パターンを理解し、プロダクトの改善に役立てることが可能に。いわゆるユーザーの行動軸での分析が可能なことが特徴。
2) イベントトラッキング:
アプリ内の特定のイベント(例:ログイン、購入、アクションなど)の追跡が可能。これにより、ユーザーの行動を特定のアクションに関連付けて分析できるようになります。
3) ファネル分析:
Applitude が強化している「ファネル分析」。ファネル分析は、特定のプロセスやユーザーの行動を追跡、そのプロセス内でのコンバージョン率やユーザー離脱率を計算する手法です。こうした分析を通じて、目標に到達させるユーザーのコンバージョン率を理解することに役立ちます。アプリ内でどのステップを進んでいるかを可視化。改善の機会の特定に導いてくれます。
4) セグメンテーション:
ユーザーの行動を詳細に追跡・分析する上で、ユーザーセグメンテーションは大切な機能です。こうしたユーザーセグメントの作成により、特定の期間内のユーザー行動を追跡し改善施策の確立に役立てたり、異なるユーザーグループの行動比較も可能にしてくれます。
5) 予測分析:
AIベースの予測モデルを使用して、ユーザーの将来の行動を予測。これにより、よりパーソナライズされた各顧客へのアプローチを実現できます。
もちろんこれだけでは語りきれない「Amplitude」の具体的な魅力については、是非Webサイトを通じて、あるいは実際に無料版などをお試しになってみてご確認ください。
【豊富な資料と情報提供】
「Amplitude」 では、様々な情報提供と、そして学習の場が用意されています。
各種資料については、フォームからのお申し込みでダウンロードが可能になります。
USサイトには、「Amplitude Academy」というLearning サイトも用意されていました。
そのリソースタブを覗くと、Blog、そのリソースセンターにて公開されている豊富な情報、コミュニティやヘルプセンターへのリンクなどが用意されている US サイトも非常に興味深いところです。Amplitude の US サイトには、日本のサイトにはない情報もいっぱい。是非一度ご確認ください。
厳選されたチャートや AI による予測機能をSQL不要で操作を可能にし、より深い分析を簡単に行えるようにしている「Amplitude」。Web サイトでも紹介されていますが、世界で 45,000社以上の会社で導入されているというその実績。
そこからもその信頼性の高さがいかに大きいか、そして「Amplitude」に寄せられるユーザーからの期待が強く感じ取れます。
<参照>
・Amplitude 〜自社製品のポテンシャルを解き放て(日本語サイト)
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