「Microsoft 365 のロードマップ」は、Microsoft 365 の各アプリやサービスについて、現在開発中のものをはじめ、現在展開中のもの、すでに提供中のものなどの情報が確認できるサイトです。
ちょくちょくご覧になっている方もいらっしゃるかと思います。
さてそんなロードマップに、今後 これまでの "メール" アプリに代わる 「New Outlook for Windows」の "〜.pst" ファイルへの対応について情報が公開されておりましたので、ご紹介いたします。
【初期バージョンの登場は 2025年3月】
「Outlook: Initial version of PST support in new Outlook for Windows」と題したもので、その初期バージョンのリリースについて、US時間 2024 年6月6日 に更新されたものです。
これによれば、この初期バージョンのリリースにより、
- ユーザーが「*.pst」ファイル(別名Outlookデータファイル)を開く
- 「*.pst」ファイル内のすべての電子メールメッセージを読む
- 「*.pst」ファイル内の電子メールメッセージを検索する
を可能にしてくれるもののようです。
ただし、この初期バージョンの段階では、
- メールアイテムに限定され読み取り専用となること
- ".pst "ファイルに保存されているカレンダー、連絡先、タスクのデータはすべて残っていますが、
この初期バージョンではアクセスできないこと
も公表されております。
--提供開始時期:
あくまでも現在の段階でのお話ですが
2025年3月ロールアウト開始予定
となっています。
【すでにPOP対応は展開中】
以前にも「新しいOutlook がついにPOPアカウントをサポート」にてご紹介しましたが、POPアカウント形式への対応もすでにすんでおり、その展開も進んでいます。
ただし POP 形式については現時点ではまだまだ問題もあるようです。ちょっと前ですが、私が確認したところでは、POPアカウントを設定する際、POPアカウント名が自動的にメールアドレスとなってしまうため、メールアドレスとは異なったPOPアカウントを指定しないといけないケースでは、認証が通らず利用できないようでした。(SMTPアカウント名は指定できるところはあっても、POPアカウント名を入力する場所がありません)
まだまだ課題は多い New Outlook for Windows ですが、今後の対応にも注意を払っていきたいと思います。
<参照>