US時間6月12日にリリースされた TechCommunity の Outlook Blog によれば、Classic Outlook への Copilot の展開がスタートしたようです。
既に手元の Beta Channel の Microsoft Outlook では、利用可能になっていたのですが、最新チャンネル(Current Channel)のユーザー向けにも、Copilot が利用可能になり始めているようです。
【 Classic Outlook とは?】
まずは、"Classic Outlook" について簡単に触れておきましょう。"Outlook" といった場合、従来であれば、"Microsoft Outlook" というアプリのことを指していました。
その後、"Outlook" ブランドは、様々なところで利用されるようになり、現在は「所有している Outlook のバージョンが不明な場合」にもあるように、単に "Outlook" という場合、Windows 版でも、"新しいOutlook for Windows" (New Outlook for Windows)と "従来のOutlook for Windows"(Classic Outlook for Windows)の2つがあります。
つまり従来の Microsoft Outlook と呼ばれていた、Microosft Office ファミリーの Outlook というアプリは、後者の "従来の Outlook for Windows"(Classic Outlook for Windows)になります。
【Copilot によって可能になるもの】
さてそんな Classic Outlook にも今回、Copilot の展開がスタートしましたよ?と発表されたわけです。
では具体的にどんな機能が利用可能になるものなのか?確認してみましょう。
- 要約
- 下書きの作成
- コーチング
といったものが現在提供されている基本的な機能になります。既に展開されている手元の Beta Channel の画像を踏まえてみていきましょう。
1) 要約:
受信トレイを開いて、メッセージをクリックします。プレビューウィンドウに表示されたメッセージの右上隅に "要約" というボタンが表示されます。ここをクリックすると、Copilot がメッセージの内容を要約してくれます。
2) 下書きの作成:
メッセージの作成画面を表示させると、Copilot のボタンがあることに気が付くことでしょうね。ここをクリックすると、"Copilot を使って下書き" というメニューが表示されます。
どういった内容のメールを書きたいか大まかに入力して、"生成" をクリックすると、メールの下書きのお手伝いをしてくれます。
3) コーチング:
下書きでも、あるいは自分でメッセージを入力してもいいのですが、入力されたメッセージに何か?おかしなところがないかアドバイスが欲しいな?というときに利用するのが、"コーチング" になります。
メッセージを作成したうえで、Copilot>コーチング としてクリックすると、しばらくの間 "フィードバックを生成しています" という表示ののち、しばらくすると入力されたメッセージに対するアドバイスが表示されます。
--- さらに6月以降に:
ブログによれば、6月以降には、"Copilot for Microsoft 365 チャット エクスペリエンス" といった機能が追加されるようです。わざわざアプリを切り替える必要なく Classic Outlook から直接 Copilot にアクセスできるようになる機能です。
てもとの Beta Channel には既に展開されているので、画像をアップしてみました。Microsoft 365 Roadmap には、"Outlook: Access Copilot directly in classic Outlook for Windows" として開発中の項目として取り上げられています。
【今後の展開について】
Blog の冒頭にもありますが、今後の Copilot 機能の展開については、基本的にはまずは、
- Outlook for Windows(新しいOutlook)
- Outlook for the web
向けにリリース。その後、
- Outlook for mac
- Outlook Mobile
へ展開され、こうしたバージョンへの展開がスタートして、3か月から12か月の間に "Classic Outlook" へと展開されるようです。
【Office 製品での Copilot の利用について】
Microosft Office の各アプリ上で、Copilot をご利用するにあたっては、Microosft 365 のサブスクリプションの他に、個人の場合には、Copilot Pro、法人の場合には Copilot for Microsoft 365 のご契約が別途必要になります。
詳細は、「Microsoft Copilot」や「まったく新しい生産性を Copilot for Microsoft 365 で引き出す」、「Microsoft 365 アプリで欠落している Copilot ボタンを見つけて有効にする方法」といったサイトをご参照ください。
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