前回は、Windowsの基本操作で、Windows におけるショートカット・キーについてご紹介しました。
"ショートカット・キー" による操作は、Windows など OS で使用するもの以外にも、アプリケーション独自でショートカット・キーが設定されていたりもしますので、何か?アプリケーションが起動しているような場合には、そうしたアプリケーションにて有効なショートカット・キーがあったりします。
Microsoft Office 製品のような、広く利用されているアプリの場合には、こうした "ショートカット・キー" を上手に利用していかに効率よく作業していくかは、お仕事をこなすうえでも、非常に重要なポイントにもなります。
今回は、Microsoft Office 製品での "ショートカット・キー" のカスタマイズについてご紹介します。
【ショートカット・キーは変更されることもある】
Ctrl+C や、Ctrl+V などといったOS標準のショートカットキーはそうそう変わることもないかと思いますが、Office で使用されるショートカット・キーなども新たな機能の追加などにより変更されることがあります。
以前にもご紹介しましたが、上記の例はその一例になります。
もちろん早々頻繁に変わるものでもありませんが、絶対に "変わらない" ことはないということでもあるわけです。
さてそんなケースで、Office 製品で使用可能なショートカット・キーの割り付けについては、以前にご紹介した Windows のようにそこまで制限されているものではありません。
【ショートカット・キーの割り付けを変更しカスタマイズする】
現在の Microsoft Office 製品では、その「ショートカット・キー」のカスタマイズは比較的容易に行えます。
Word を例にご紹介しましょう。
1) まずは Word を起動します
2) "オプション" をクリックし、"Word のオプション" ダイアログ を表示します。すでに何かしらデータが開いている場合には、ファイル>オプション とクリックして開きます
3) 左ペインの "リボンのユーザー設定" をクリックすると、右ペインの下部に "ショートカット キー" という項目がありますので、「ユーザー設定」をクリックします
4) 「キーボードのユーザー設定」が表示されます。ちなみに以下の画像は以前にご紹介した書式のコピーのところになります。"現在のキー" のところに、「Alt+Ctrl+C」が登録されていることが確認できます
5) 今回の例では、例えば 表の挿入について、ショートカット・キーを割り振ってみます。"コマンドの指定" のところで、"分類" から、"[挿入]タブ" を選択し、"コマンド" から、"TableInsertTable" をクリックします。現時点で、"現在のキー" のところには何も登録はありません
6) この状態で、"割り当てるキーを押してください" の枠の中をクリックしてから キーボードから、例えば Ctrlキー + Shift + "T" と押すと、"現在のキー" のところに登録されます
7) その後、"割り当て(A)" をクリックすると、"現在のキー" に追加されます。あとはOKで、"Word のオプション" ダイアログボックスを閉じていきます
8) ではさっそく確認してみましょう。Wordの新規作成画面を立ち上げて、Ctrl + Shift + T と入力すると.... ちゃんと表の挿入画面が出てくるようになりました
注意) 既に多くのショートカット・キーが登録されていますので、今回のようにユーザーが、カスタマイズして ショートカット・キー を割り振る場合には、既に使用されているキーなどとバッティングすると機能しないケースもあるので設定後は、実際に操作して確認してみてください。
【必ずしもすべての Office アプリでできるものでもない】
ショートカット・キーについては、「Microsoft 365 のキーボード ショートカット」をご覧いただければ、Microsoft 365 の各アプリでの利用可能なショートカット・キー へのリンクがありますので是非ご参考にしてください。
さて先ほどご紹介した Word のように、ショートカット・キー の割り振りができる機能は、実は Excel や PowerPoint など他のアプリにはありません。
上記は、"Excel のオプション" や "PowerPoint のオプション" ダイアログを見ても、Word の時のように、 "ショートカット キー" という項目がないことがお分かりいただけるかと思います。
ではどうするのか?
Windows 版の Excel や PowerPoint の場合には、クイック起動ツールバーにコマンドを追加します。こうすることで、Altキーを押すと自動的に割り振られているショートカット・キーが確認できますので、これにより操作を行えるようになります。
Mac 版ではショートカットの割り付けもできるようですが、これらの具体的な操作については、次の機会にご紹介いたします。
<参照>
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