先日、「アクセシビリティに配慮したPDFの出力へ」ということで、Microsoft 365 が取り組んでいる アクセシビリティについてご紹介させていただきました。
さて今回は、先日画像の拡大なんて言う機能が追加された 「Microsoft Edge」 について、ブラウザとしての アクセシビリティへの取り組みについて確認してみました。
【よりアクセシビリティへの対応が求められる】
多くのユーザーが利用している Microsoft 365 などの製品もそうですが、それ以上に世界中の大勢の人が利用する機会があるのが、インターネットには欠くことができない "ブラウザ"。そんなブラウザであるからこそ、そのアクセシビリティへの対応は非常に重要になってきます。
そんな 「Microsoft Edge」 のアクセシビリティへの対応については、「Microsoft Edge のアクセシビリティ機能」にまとめられています。
さらにそうした機能に触れてもらうためのアクセシビリティツール「アクセシビリティ&学習ツール」(Microsoft Edge 機能とヒント)なども用意されています。
Windows 版だけ見ても、その内容は多岐にわたっています。
- 文字を大きくする
- Web を音声で読み上げる
- より快適に読む
- スクリーン リーダーの画像の説明を取得する
- 視認性の高いアウトライン
- キーボードを使用して Web を閲覧する
- キャレット閲覧
- タブ閲覧
- ハイ コントラストを使用して読みやすくする
- タブ付きのウィンドウを閉じる前に尋ねる
- 字幕のスタイルをカスタマイズする
こうしたアクセシビリティの機能は、「アクセシビリティに配慮したPDFの出力へ」の中でも触れましたが、より多くの人がコンピューターを快適に、便利に活用し、それぞれの方が持つ可能性を最大限に引き出せることを支援するための支援機能とご紹介しました。もちろん障碍をお持ちの方もそうですが、ご高齢の方、あるいはそうでなくても、こういうことができたら誰にとっても便利だろうな?といったような機能の実現は、こうしたアクセシビリティへの取り組みということにつながっていくんでしょうね。
【"画像の拡大"が、Ctrlキーなどで手軽にできるようになった】
先日追加された "画像の拡大" ももちろん、アクセシビリティの一環ということにもなります。先日も、X(旧:Twitter)の中でも、取り上げられておりました。
手元の環境(Windows10+Edge ともに最新バージョン)の環境では、ツィートにもあるように Ctrl を二回タップしてなんて表示されてはおりませんが、ちゃんと「画像の拡大」という項目は表示されておりますし、拡大すると、"Ctrlキーを2回押すと..." といった説明も表示されます。実際に画像にポイントして、Ctrlキー を2回、ポン、ポンと押すと画像が拡大されます。
この機能は、これまでであればページ全体を大きく拡大しないといけなかったものが、画像のみ拡大できるようになって、小さくてわかりずらい画像も少しは大きく表示できるようになるので、一般ユーザーの方々にとっても非常に便利な機能です。
この機能は、最初に米国時間 2023年11月15日 に公開された 「Latest innovations for Microsoft Edge for Business – your secure enterprise browser optimized for AI」の中で触れられたものですが、今年(2024年)の3月の更新で実装された機能になります。
今後も引き続きこうしたブラウザの取り組みについても、注目していきたいと思います。
<参照>
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