ちょっと前に、Microsoft Outlook を利用して、メールにファイルを添付しようとしてもファイルが添付できない...
そんな相談がありました。
よくよく確認しみると ドラッグ&ドロップなどでPDFファイルなどを添付しようとすると、ファイルのアイコンではなく、文面に「Adobe Acrobatを使用しています....」といったコメントが追加されて、リンクのようなものが表示されている。そんな状況でした。
ちょうど今回ご紹介する Adobe のサポートページ「Outlook向けAdobe Acrobat」にもあるように、上記のような感じです。
【PDFファイルを添付する際の処理】
この機能は、Adobe Acrobat 利用者に提供されている Outlook 向けの アドインが導入されていたりするケースで、PDFファイルを添付しようとすると表示されるものです。
通常メールクライアントを介してメールを送信する場合、利用しているメールサービスの制限などにより、送信可能なメッセージサイズに上限があったりします。なので、大きな添付ファイルを送ろうとしても送れない... そんな場合には非常に便利な機能になります。
PDFファイルを、Adobe のクラウドストレージに自動的にアップロードして、メールの文面には、そのダウンロード先のリンクのみが表示されるので、メールを受け取った人は、そのリンクをクリックすればダウンロードできるようになります。
-- 既定の形式:
便利な機能ですが、利用する上でも注意が必要です。「Outlook向けAdobe Acrobat」にもあるように、この機能は、"電子メールメッセージのデフォルトの形式としてRTFが設定されている場合、プラグインは機能しません。 プラグインを使用するには、HTML形式に切り替えます" とあるように、メッセージ作成時の形式が、HTML形式でないとプラグインが機能しません。
【アドインの設定を変更する】
大きなファイルを添付することがないケースなど、この機能が不要な場合には、アドインの設定を変更する必要があります。
-- 設定の変更方法:
1) Microsoft Outlook を起動し、メッセージ作成画面を表示させます
2) "Acrobat" タブを開いて、"添付" グループにある "設定" をクリックして開きます
3) "Adobe クラウドストレージ" の設定ダイアログが開いたら、"添付時の確認" のところで、"添付時に常に確認する" に設定を変更します
---> こうすることで、PDFファイルの添付時に、クラウドにアップロードしてリンクとしてメッセージをおくるか? 通常の添付ファイルとして送るか?選択ができるようになります。
注意:
"添付時に確認しない" 設定になっていると、PDFファイルはすべてアドインによって、クラウドストレージにアップロードされ、クラウドストレージのリンクとして添付されるようになってしまいます。
また "Adobe クラウドストレージを使用して添付ファイルを自動的に送信" を選択し、予めサイズを指定しておいて、指定したサイズ以上のものは、クラウドストレージ経由にする... といった使い方もできるようです。
ところで、「Outlook向けAdobe Acrobat」にもありますが、"2024 年 3 月のアップデート以降、Acrobat Reader には Outlook 向けの Acrobat プラグインが含まれています" ということなので、突然こんな機能が表示された...なんてケースもあるのかもしれませんね。
もちろん大きなPDFファイルをやり取りする機会がある方にとっては便利な機能なわけですから、ちゃんと設定してご利用になれば便利なものでもありますが、そうしたものが必要ない... そんな場合には、アドインを無効にしてしまうというのも一つ選択肢かもしれません。
PDFファイルを編集できるように....といったことで、Adobe Acrobat を導入したりしているケースでは、注意したほうがいいかもしれませんね。
<参照>
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