US時間4月4日に公開された Office Insider Blogs「Make your workbooks more performant with Check Performance in Excel for Windows」によると、気が付かないうちにワークシートを開くのに時間がかかったりしてパフォーマンスが低下しがちな Excel のワークシートをより効率よく開けるように、そのパフォーマンスをチェックする機能が追加されることが発表されました。
この機能、実は昨年の9月に Excel for the web (Web版 Excel) ではすでに搭載済みの機能。不要な書式設定などをチェックしワークシートのパフォーマンスの向上に役立つ機能になります。
大量のデータを扱った大きなワークシートになると、いろいろ操作をしているうちに、不要な書式設定やメタデータが削除されずに残ったままになったために、そのパフォーマンスが低下することがあります。
例えば、仮にデータを削除しても、そこに設定された書式設定が残っていたり... といったことが要因で、次第に該当のワークシートを開くのに時間がかかったりするようになっちゃうわけですね。
そんなパフォーマンスの問題を自動的に検出し、対処法を提案してくれる機能になります。パフォーマンスのチェックを行うと、画面右わきに作業ウィンドウが表示されて、その結果が表示されるようになるようです。
-- 対象製品:
さて今回新しく搭載されたこの機能ですが、現時点ではその対象製品は以下の通りです。
・Office Insider に参加されているユーザー:
- Office Insider Beta Channel
- Office Insider Current Channel(Preview)
・対象バージョン: Ver. 2312 (Build 17126.20004) またはそれ以降
【実際の画面を確認】
手元の、Office Insider Beta Channel Ver.2404(Build 17531.20000) にて確認してみました。といっても、さほどパフォーマンスに影響があるようなシートではないので、この点はおいおい確認してみることにします。
とりあえず Excel を起動し、適宜ファイルを開いてみたところが上記のもの。校閲タブを開くと、"パフォーマンスチェック" という項目があります。"ホーム"タブ とかではなく、または "データ" タブでもなく、どこかな? と思ったら、"校閲"タブ にありました。
今回試しているデータはたいしてデータでもないのですが、空白のセルに書式が設定されているなど、いろいろ指摘されました。そうした無駄なものを排除することでパフォーマンスの向上につながるんでしょうね。
さてさて、この機能が実際に Current Channel(最新チャンネル) に搭載されるのがいつぐらいになるのか? まだわかりませんが、今後フィードバックを受けて、さらに改善されて、Current Channel に登場.... ということになるんでしょうね。
<参照>
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