Web 版の Word、"Word for the web" において、新たに ヘッダーとフッター、行番号、段組み構成といった機能がサポートされることが Office Insider Blog にて、発表されました。
【"Word for the web" とは?】
"Word for the web" は、Microsoft が提供する Web 版 の Office ファミリーで、Word、Excel、PowerPoint といったアプリが無料でも利用できてしまいます。必要なのは、Microsoft アカウントとインターネット環境のみ。PCに Word や Excel などのデスクトップアプリがインストールされていなくても Word や Excel を利用した作業が気軽に利用できるサービスです。
無料で利用できる Microsoft アカウントと、Microsoft 365 Personal などのサブスクリプションをご契約されている人では、当然ながらその利用できる機能に違いもありますし、さらに "デスクトップ版" といういわゆるPCにインストールして利用する製品と機能的な違いもあったりします。
でもそうした Web 版でも基本的な機能は備えており、さらにこのブログでも都度ご紹介していますが、直近だと「ハイパーリンクに、プレビュー機能が追加! 〜 Word for the web」のように、その機能も順次増えていたりします。
【新たに追加された機能】
さてそんな Word for the web に今回新たに追加される機能は次の通りです。
- ヘッダーとフッターの追加
- 段組み機能
- 行番号の表示
1) ヘッダーとフッターの追加:
ブログでは、文書をよりプロフェッショナルな外観に... とありますが、一般的には、本文の内容より上の余白部分にあたる領域のことをヘッダーと呼び、企業のロゴや画像、タイトルなどが入れられるスペースです。これに対して本文の内容より下の余白部分にあたる領域のことをフッターと呼びますが、ここにはよくページ番号などが挿入されて利用されます。
ヘッダー・フッターともに、左、中央、右の各領域に文字や画像、ページ番号などが挿入できます。
残念ながら編集画面に戻ると、設定したヘッダーやフッターは画面上では確認できませんが、今後に期待しましょう!
2) 段組み機能:
文書のレイアウトで、1段組から複数段組に変更できるようになります。
段組み構成の文書の場合、コンテンツの可読性を高め、スペースを最適化し、さらにデザインの柔軟性をより高めることができるようになります。1段組、2段組、3段組、さらにはそれ以上に設定することも可能です。
3) 行番号の表示:
ページレイアウト>行番号 と設定ができるようになるようですが、現段階ではまだこの機能は確認できませんでした。
行番号の表示-台本や法的契約書など、文書内の特定の行を参照する必要がある場合に便利な機能になりますね。
【対象ユーザー】
すべてのWord for the Webユーザー
ということで、(サブスクリプションの有無といった)無料・有料関係なくすべてのユーザーが利用できるようになるようです。
ついデスクトップ版と比較しがちで、あれがない、これができない... となりがちですが、Web 版ではどこまでの作業がこなせるのか?といったことをしっかり把握したうえでご利用いただければ、便利なツールでもあります。
ぜひWeb版も活用してみてください。
<参照>
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