ここ最近、Word + MS-IME の変換時のトラブルについて取り上げさせていただきました。
もちろんこちらもまだ絶賛発生中なのではありますが、それに関連しているものなのか?不明ですが、"ATOK 2017" という古いシステムを利用している人の場合、通常の文字変換時に文字が白くなって表示されないというトラブルも発生しているようです。
こうしたトラブルの発生しているPCを確認してみると、2例(Windows10+Atok2017/Winodws11+Atok2017)ほど見せていただきましたが、IME を、Microsoft IME に変更すると問題なく普通に変換できておりました。
これまでにご紹介した Microosft IME のケースでは、テキストボックスのみで発生するもので、通常の入力時には発生しておりませんでした。ただし、Part 2 の中でも紹介しましたが、一太郎2022 についてきた、ATOK では、IME のケースと一緒で、テキストボックスでは発生していましたが、通常の変換では問題ありませんでした。
ということで、新しいATOK であれば、今回確認したトラブルは発生しないものと思われます。
【"ATOK2017" はサポートが終了している】
さて、今回問題の "ATOK 2017" ですが、今回拝見したものは、富士通のPCにプレインストール版でついていくるもの。もちろんパッケージ版も販売はされていました。しかし一番の問題は、"ATOK 2017" はサポートが終了していること。
上記の画像にもあるように、
- サポート終了日:2020年6月28日
となっています。
サポートが終了しているだけならいいわけですが、実はいろいろ制限や不具合も確認されています。また、Windows 10 や Windows 11 上での制限についても、当然サポートが終了しているため、確認されているものも、Windows10 Ver.1909 とかなり古いものまで。それ以降は確認すらされておりません。
Epson Scan との問題は以前にもこのブログで紹介しましたが、Justsystem のサポート情報でも、
にもあるように、MS-IME を使用するか? ATOK Passport にバージョンアップするか? のいずれかで対応するようにあるだけです。つまりは修正されないわけですね。
そんな "ATOK 2017" なわけですから何があってもおかしくないし、そうしたトラブルがあっても、何もしてくれるわけでもありません。
【変換時のトラブル回避策】
今回、ATOK 2017 をご使用のケースで、普通に文字入力して変換をしても何も表示されない... 状況としては、以前にご紹介した以下の画像に似た感じです。
上記の画像は、ATOK Passport なので、ATOK 2017 とは異なるわけですが、上記のような感じで変換の部分が白く何も表示されなくなるわけです。
FAQ みていると、以前にも同様の症状は発生していたようですね。
-- 回避策:
ということで、回避策です。
1) タスクバーの "あ" を右クリックし、"環境設定" を開きます
2) "キー・ローマ字・色" のところに入って、"スタイル一覧" のところで "MS-IME" が選択されていたら、"ATOK2017" に変更し、OKで保存して終了させます
今回確認した、2つの例ではこれで通常通り変更できるようになりました。
また変換する文字の色の設定が "白文字" になるように設定が変わっているケースもあるようなので、併せて確認してみてください。
基本的にこうした動作の不具合は、サポートが終了した製品だけにいつ発生しても、また修正されなくても仕方ない部分でもあります。サポート終了した製品と使う限りは、今後もちょくちょく発生しうるわけで、覚悟しておく必要はありますね。
これが嫌であれば、やはりきちんと動作保証されている ATOK Passport をご契約ください。
【2024/2/10更新】
ATOK では、その入力する際に使用する、キー割り付けや、変換時の色の設定といったものが "スタイル" として登録されています。
「ATOKのスタイルで入力したい」(ジャストシステム)にもありますが、
上記のものはATOK2017よりは新しいものですが、ATOK2017でも同様のものがあります。スタイルの中にはあらかじめ用意されたパターンをまとめたものとしていくつか候補がありますが、赤い●が付いているのが、現在選択されているスタイルになります。
ここが、MS-IME とかになっている場合には、MS-IME を模した方式を使用するということになるわけです。今回トラブルでは、ここの色の変更が "白" になっていたという例もあるようですが、細かにカスタマイズしなくても、このスタイル自体を ATOK2017 としてしまえば、ATOK の本来の変換時の色の設定などのスタイルに戻るので、ここを変更してしまうのが一番簡単なのかな?と思います。
【2024/2/16更新】
最新のATOKでも一部不具合が確認できているわけですが、現在サポート中の製品については、Justsystemから、修正モジュールの提供がスタートしているようです。
また古い ATOK 向けには以下のように変更方法が紹介されております。
<参照>
ピンポイントな情報感謝します。
凡人さん
お役に立って、幸いです。
こちらは、Outlook(Office365)とATOK for一太郎2021の組合せでメール作成時に変換文字が消え困っておりました(2024年2月から出現。Wordでは出現しておりません)。
こちらは、"ATOK"だと分節移動した時に文字が消えてしまうので、"ATOK:↓次候補←→文節移動"を選択しました。"MS-IME"の時とは変換操作のキーが異なり慣れが必要ですが、とにかく変換文字が見えるようになったのでほんとに助かりました。
コメント並びに情報をありがとうございます。
ブログの中でも別途ご紹介する予定ですが、2/9付けですが、Justsystem からも修正モジュールの提供がスタートしたようです。
ご参考まで。
・ATOK for Windows (Tech Ver.34) 新機能アップデートモジュール
https://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=059048#kaihi
・WordやOutlookで、入力変換中の文字が見えなくなる (一太郎2019以前、もしくは富士通社製パソコンに搭載のATOKをご利用の場合)
上記の画面から問題が解決しました。
ただし、[表示色カスタマイズ]画面に「背景色が付いている+文字色が白」がないため、すべての背景色を白に変更しました。
※土木業界はWordなので、数年前まで自称「一太郎の残党」として抵抗していましたが、これも今は消滅しました。
コメントありがとうございます。私も、以前ATOK2017 のケースを見たことがありましたが、結局該当のものが見つからず、Justsystem のサイトにあるように色を変更するというよりも、むしろスタイルをATOK2017 にすることで対処してました。
いずれにせよ、改善されてよかったです。