これまでデスクトップ版のアプリでしか利用できなかったクローズドキャプションの機能が、PowerPoint for the web にてすべてのユーザーで利用可能になりました。
US時間12月13日に公開された Office Insider Blog にて公開された情報によると、PowerPoint for the web でクローズドキャプションと字幕付きのビデオの挿入をサポートするようになったことが紹介されました。
【"クローズドキャプション" とは?】
プレゼンテーションを一人でも多くの人に伝えるためのアクセシビリティの機能の一つでもある "クローズドキャプション"。聴覚障がいのあるユーザー、学習障がいを持つユーザー、ビデオ以外の言語を話すユーザーなど、より多くのユーザーがプレゼンテーションを理解できるようにするための機能になります。
YouTube などでも動画に字幕がついているものを時々見かけますが、ああしたことを PowerPoint 上に挿入した動画で行うための機能です。
ブログの中では、上記のように挿入方法も紹介されておりますが、上記の右の画像にあるように PowerPoint のプレゼンテーションに挿入された動画の中で、キャプションが表示されているのがお分かりいただけると思います。
こうした形で利用されるものになります。
【PowerPoint for the web で確認してみると...】
っということで、さっそく PowerPoint for the web にて確認してみました。
-- 手順:
1) 挿入>ビデオ とクリックして、"このデバイス" あるいは "オンラインビデオ" などから動画を選択して挿入します。今回はストックビデオから挿入してみました
2) 続いて挿入した動画を選択し、ビデオ>字幕の挿入>字幕の挿入 とクリックし、あらかじめ用意された字幕データ(vttデータ)を指定します
-- VTTファイルの作成:
VTTファイルは、メモ帳などで作成します。「ビデオのクローズド キャプションを作成する」をご参照ください。
今回の例で、大まかに説明すると、
1) メモ帳を開いて、1行目に WEBVTT と入力して時間ごとにテキストを入力します。実際の動画の動きに合わせてテキストを入力してください
2) 続いて、ファイル>名前を付けて保存 として、
ファイルの種類:すべてのファイル
ファイル名:"yuki.jp.vtt"
エンコード:UTF-8 としてわかりやすい場所に保存します
ファイル名:ファイル名.(言語).vtt という構成で、さらに前後に "" (ダブルクォーテーション)で囲ってあげます
-- キャプションを挿入したけど表示されない:
せっかくキャプションを挿入しても、挿入したはずのキャプションが表示されない... そんな場合には字幕がオフになっている可能性がありますので、字幕を有効にしてみましょう。動画の右下にある "CC" とあるアイコンで切り替えが可能です。
ということで今回は、PowerPoint for the web で利用可能になったキャプションの挿入についてご紹介させていただきました。
<参照>
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