先日、TechCommunity にて、Windows 10 向けの Copilot の続報がアップされていましたのでご紹介させていただきます。
前回、「Windows 10 にも、Copilot がやってくる」にて、Windows 10 にも Windows Copilot が提供される予定になっていることをご紹介させていただきました。そして、Windows Insider Release Preview 向けにロールアウトが開始されたことが報じられておりました。
たまたま Winodws 11 の仕様を満たさずに Winodws 10 Insider Release Preview で使用しているPCがあったので、さっそく更新を試したところ、Windows Update の画面に、「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」ボタンが追加されたところまでご紹介いたしました。
ただし、その後も更新は来ても相変わらず Copilot は来ていないわけですが、US時間11月20日付の Winodws IT Pro Blog の中で、今回新たに「Copilot coming to Windows 10」として追加情報が公開されました。
このブログによって、Windows 10 向けの Copilot の概要がだいぶ明らかになりました。
【Windows 10 Insider Relase Preview向けに展開がスタート】
ブログの中、冒頭では、11/20 Windows 10 Ver.22H2 の Windows Insider Release Prevew 向けに、Copilot の展開がスタートしたことを紹介。またWindowsのCopilotでは、管理されたWindows 10および11のPCでのジェネレーティブAI体験を強化しているとあり、 IT Pro として、組織が AI の最前線に立つことを支援するいっぽう、従業員が AI モデルと共有する可能性のある企業データの保護についても制限を設けておきたいともしており、Copilotを使用することで Windows 10およびWindows 11デバイスに管理されたバージョンのCopilotを提供できるため、従業員が機密情報や専有情報を誤って共有することもなくなりますと紹介しています。
Windows Copilot で可能になることとして...
- 自然言語または音声でプロンプトで入力することで、情報やサービスを 1 か所で確認でき、時間と労力を節約できる
- テキストと画像の両方を含む創造的で革新的なコンテンツを生成、新しい可能性とアイデアを探求することができる
としています。
実際に稼働すると、ブログの中でも上記のように紹介されていますが、通知領域の右側に Copilot のアイコンが表示されてクリックすると右側に作業ウィンドウが表示されるようです。
【動作要件・仕様】
さて実は、うちの Release Preview の PC にもまだ来ていないので、憶測な面もありますが、どうもその動作環境とみると、Windows 10 であれば何でもかんでもOKということではなさそうですので、その利用要件を確認してみましょう。
「Availability of Copilot in Windows 10」のところでは、Controlled Feature Rollout(CFR)技術を使用して今後数か月かけて段階的に Windows 10 Ver.22H2 にロールアウトしていくとあります。
ただし最初は、
- Windows 10 Ver.22H2 の Enterprise または Education エディションを実行しているデバイス
- 管理された Pro デバイス
は、この最初のロールアウトには含まれないとあります。
またいち早く体験するには、設定>更新とセキュリティ>Windows Update と開いて、"最新の更新プログラムが利用可能になり次第、入手する" をオンにし、"更新プログラムの確認" を選択することで、Copilot in Windowsが選択できるようになりますとあります。「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」 は、先日ご紹介した KB5032278 にて追加されてるものです。
さらに、一部のグローバル市場にプレビューリリースされこと、また Copilot in Windowsプレビュー版の最初の市場には、北米、アジアと南米の一部が含まれていることが紹介されています。今後、Windows 11のCopilotのリリース方針に合わせて、時間をかけて市場を追加していく予定のようです。
組織内の特定のグループにて Windows 10のCopilotアクセスを管理する必要がある場合、MDMまたはグループポリシーの設定を使用して管理できること。また事前に、商用データ保護のCopilotが有効になっていることを確認することについても言及されております。
さてそのブログの脚注のところで、これまでにも触れたことに加えてちょっと気になる部分もありました。[2] のところになります。これによれば、
- デバイスには、4GB以上のRAMと720pの解像度をサポートするディスプレイアダプタが必要
- デバイスにアプリケーションの互換性がないなどの問題があることが判明した場合、その問題が解決されるまで、Windows版(プレビュー版)のCopilotを提供しないセーフガードホールドを設定されることがあること
がありました。ハード的な制約で、セーフガードホールドがかかって適用されない... そんなこともありうるわけですね。
当然ながら Windows 10 で、Ver.22H2 なら何でもOKということではないわけですね。
さてさてうちの Release Preview 版にはいつになったら Copilot がやってくるやら... あるいは Windows 11 の動作仕様も満たさない古いPCなので、何かセーフホールドがかかってこないのか? この辺りはわかりませんが、今後また落ちてくるようなことがあれば改めてご紹介したいと思います。
<参照>
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