2023年11月05日

Windows 11 Ver.23H2 が来ない?

2023/11/1に、「Windows 11 23H2 リリース!」ということで、US時間だと、10/31に、Windows 11 Ver.23H2 がリリースされ、その配信がスタートしたことをご紹介いたしました。

もちろんすでに Update が完了しているよ?という方も多いかと思いますが、一方では、いくら更新をかけても、Ver.23H2 が Windows Update に表示されないよ?という方もいらっしゃるかと思います。うちの PC でも一台はすでに Windows Update で到着して、Ver.23H2 になっているものと、いくら更新をかけても Update ができないで、Ver.22H2 のままのものとあったりします。

これって、PCに何か問題があるんじゃないか?って思われる方もいらっしゃるようですが、これはこれで特に問題があるわけでもないかと思います。もちろん問題があって Update できていないというケースも、全くないわけでもないとは思いますが...


【更新プログラムは一斉配信ではない】

月例の Windows Update で配信される更新プログラムは、ほとんどの場合一斉配信です。しかし今回のような大型の更新プログラムなどはすべての該当ユーザーに一斉に配信されるものではありません。

20231104-2-1.jpg 20231104-2-2.jpg

How to get the Windows 11 2023 Update」 の中で、"How to get it" の中でも、" If we detect that your device may have an issue, such as an application incompatibility, we may put a safeguard hold in place and not offer the update until that issue is resolved. We will begin the auto-updating rollout process in the coming months and share more information on the Windows release health hub."(同サイトより引用)とあり、簡単にまとめると
  • アプリケーションの非互換性など、デバイスに問題がある可能性を検出した場合、セーフガードホールドを適用すること
  • そしてその問題が解決されるまでアップデートを提供しないこと
  • さらにこの Update は、今後数ヶ月のうちに自動アップデートの展開プロセスを開始すること
が説明されています。

急ぎでなければ、段階的に配信されてはいるので、もうしばらくお待ちいただくのがスムースな Update になるのかな?とも思います。


【すでに Windows 11 23H2 はダウンロード可能】

もちろん、そんなの待っていられないよ?という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方は、Windows 11 Ver.23H2 を直接ダウンロードしてインストールすることも可能です。

20231104-2-3.jpg

すでに「Windows 11 をダウンロードする」のサイトでは、Ver.23H2 の配信に変わっていますので、こちらから直接ダウンロードしてインストールすることも可能です。

ただし Windows Update で提供されているものがイネーブルメントパッケージ(enablement package)として配信されるものに対して、直接ダウンロードする場合には、プログラムそのものをダウンロードして、インストールするので、かなり時間もかかりますのでご注意ください。

-- "イネーブルメントパッケージ(enablement package)" とは?

以前に、「Windows Update と イネーブルメント パッケージ」にてもご紹介しました。「KB5015684: 有効化パッケージを使用したWindows 10バージョン 22H2 の注目の更新プログラム」にもあるように、これを Ver.23H2 に置き換えて言えば、Ver.23H2 にて追加される機能は、これまでにも順次配信されていて、あとはこれを有効化するだけでいいような形で配信されてきています。そして Ver.23H2 というイネーブルメントパッケージを配信してこれにより有効化するという手法になっています。

なので、ダウンロードしていれるよりも、Update のほうが簡単に済んでしまうわけですね。

特別急ぐ必要がなければ、そのまま待っていても、23H2 はくるでしょうから、お待ちになってみてください。


【Windows 10 には、23H2 はあるの?】

さて、Windows 11 Ver.23H2 についてはいろんなところに情報がありますが、現在サポートが続いている Windows OS には、Windows 10 もあります。つい昨年の秋までは、Windows 10 も、Windows 11 同様に、Ver.22H2 がリリースされておりました。

であれば、Windows 10 にも、Ver.23H2 という大型の更新プログラムは来るものなのか?

答えは、
NO
です。

20231104-2-4.jpg 20231104-2-5.jpg

Windows 10 は、Ver.22H2 が最後のバージョンになります。あくまでも現時点ではということで、この先どうなるか?は不明ですが、そのブログ「Windows client roadmap update: April 2023」の中では、"As documented on theWindows 10 Enterprise and EducationandWindows 10 Home and Prolifecycle pages, Windows 10 will reach end of support on October 14, 2025. The current version, 22H2, will be the final version of Windows 10, and all editions will remain in support with monthly security update releases through that date. " とあり、
  • 2025年10月14日でサポート終了になること
  • 現在の Ver.22H2 が、最終バージョンになること
  • 毎月のセキュリティアップデートはサポート終了日まで提供されること
とあります。もちろん、Windows 10 のライフサイクルのページにも、最終バージョンとあるのでこれが変わることはないでしょう。

つまり、Windows 10 には今後セキュリティの更新プログラムは配信されますが、毎年秋(以前は、春と秋)に配信されていた大型の更新プログラムはありません。


【2022/11/08更新】

本来なら今日はWindows Updateの日....なわけですが、Windows10 や、Office には今朝の段階ではまだ更新プログラムは到着してませんでしたが、Windows 11 には、Ver.23H2 が来ていなかったもう一台にも、Ver.23H2 がとうとうやってきました。

20231108-1-1.jpg

まだ届いていないよ?という方のところにも、ぼちぼち届きだすんでしょうかね?


【2024/1/6更新】

ここ最近こちらの記事へのアクセスが多いので、ご紹介ですが、昨今の Copilot の展開状況について、以下のところで取り上げてみました。


詳細は、上記をご参照ください。上記でも触れてますが、Windows 11 Ver.23H2 で、まだ Copilot がない...という場合には、現在のアカウントがローカルアカウントではなく、Microsoft アカウントでサインインしているかどうか?確認してみてくさい。Copilot の利用には、Microsoft アカウントでのサインインが必須になります。


<参照>




デル株式会社 デル株式会社


posted by クリック at 13:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows11 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック