2023年10月28日

パブリックネットワークとプライベートネットワーク

Windows では、ネットワークのプロファイルとして、"ドメイン"、"パブリックネット" と "プライベートネット" の3つのプロファイルが用意されていて、ネットワーク接続の際に設定を行います。

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"ドメイン" の場合には、会社などで、Active Directory で管理されているネットワークに接続する場合に使用するものなので、一般のユーザーの方が、ご自宅や会社などで一般的なネットワークに使用されるケースでは関係ありませんので、多くの方は、"パブリック ネットワーク" か "プライベートネットワーク" か? になるわけです。

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上記の「Windows 10 で Wi-Fi ネットワークを公衆またはプライベートにする」にもありますが、Windows10 と Windows 11 ではちょっとこの辺りも違うようです。
  • Windows 10:「初めて Wi-Fi ネットワークに接続するとき、ネットワークや使用目的に基づいて、ネットワークを公衆またはプライベートに設定する」
  • Winodws 11:「Wi-Fi ネットワークに初めて接続すると、既定でパブリックとして設定されます。 これは 推奨される設定です 」

【ネットワークプロファイルの違い】

とりあえずその違いについて簡単に見ていきましょう。
  • パブリックネットワーク:自宅、職場、あるいは公共の場所で接続するネットワーク。こちらを選択することで、同じネットワークに接続された他のデバイスからは、こちらのPCが非表示になりす。ファイル共有やプリンターの共有などはできません。

  • プライベートネットワーク:自宅、職場などの信頼できるネットワークに接続する際に利用します。同じネットワーク上につながれたPC同士、ネットワーク上に検出され、ネットワーク上の他のPC や ネットワーク上の共有プリンターにアクセスができるようになります。
Wi-Fiで、初めてのSSIDに接続する際、「このネットワーク上の他のPCやデバイスが、このPCを検出できるようにしますか?」とメッセージが表示されますが、

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  • はい:プライベートネットワーク
  • いいえ:パブリックネットワーク
となります。


【ネットワークプロファイルを変更する】

さて今回わざわざこんなことを取り上げたのは、実はここからが本題のお話になります。手元にあるリカバリ後の Windows 10 の PC で、イーサーネットが、"パブリックネットワーク" として設定されていました。

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現在は上記のように "プライベートネットワーク" に変更できていますが、通常、Wi-Fiであろうと、イーサーネットであろうと、設定 > ネットワークとインターネット とクリックして、その "状態" のところから、"プロパティ" を開けば、"ネットワーク プロファイル" から変更ができるはず...でしたが、どうもこの画面が表示されませんでした。またイーサーネットを開いてネットワーク名のところをクリックしても反応なし。(現在は表示されるようになりました...)


-- レジストリによる調整:

結局、レジストリで調整しました。

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\NetworkList\Profiles\(ランダムな英数)
と開きます。この中で、"Category" のところが、
  • パブリック(Public): 0
  • プライベート(Private): 1
  • ドメイン(Domain): 2
となりますので、"0" → "1" に変更し、PCを再起動します。

でも今回は再起動しても、レジストリをプライベートに変更したはずが、再起動してみると "パブリックネットワーク" の状態でした。ただし、再起動後は、ネットワークのプロパティから、変更ができるようになりました。

ということで、今回うちの場合には、結果的には変更できるように戻ったし、その後は変更もできるようになったので、一件落着なわけです。

考えてみれば、以前にも、「ネットワークのプロファイル名を変更したい!」な記事をご紹介しましたが、ネットワーク名の変更なんてことも、レジストリから行ってましたね。


【その他の方法】

今回は、レジストリですが、この他にも設定変更方法はあります。
  1. PowerShellによる方法
  2. グループポリシーによる方法

1) PowerShell による方法:

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  1. スタートボタンを右クリックして、"Windows PowerShell(管理者)" をクリックして起動します
  2. "Get-NetConnectionProfile" と入力して、現在の状況を確認します
  3. "Set-NetConnectionProfile -InterfaceIndex 10 -NetworkCategory Private" と入力し、エンターします
  4. その後再度、"Get-NetConnectionProfile" と入力して、現在の状況を確認します

2) グループポリシーによる方法:

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  1. Windows キー+ "R" に、"gpedit.msc" と入力するか? 検索などでグループポリシーと入れて、"ローカルグループポリシーエディター" を起動します
  2. コンピューターの構成>Windowsの設定>セキュリティの設定>ネットワークリストマネージャーポリシー と開きます
  3. 現在接続されているネットワーク名をダブルクリックするか?右クリックしてプロパティを開きます
  4. プロパティの画面が表示されたら、ネットワークの場所を開いて変更します

先ほども触れましたが、「Windows 10 で Wi-Fi ネットワークを公衆またはプライベートにする」にあるように、Windows 11 の場合には、既定で "パブリックネットワーク" になるというのは、あまり今まで意識せずに変更していたせいか?気が付きませんでした...


<参照>




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posted by クリック at 16:34| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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