"チェックボックス" といえば、これまでであれば "開発" タブを表示させて、フォームコントロール や ActiveXコントロール からチェックボックスを選択して.... というのが導入方法でした。もちろん挿入すればそれで終わりではありません。その後の設定もさらに必要になってきます。
さて今回新たに、セル・コントロールという機能が搭載されることで、この導入がもっと容易にできるようになります。
"チェックボックス" は、データ入力を簡素化し、ユーザーのエラーを減らすという意味でも、ユーザーからの機能要望の上位を占めていたもののようですが、ついにこれが実現することになります。
対象:
Office Insider Beta Channel Ver.2310 (ビルド 196924.2000)以降
既知の問題:
現在以下の問題が確認されています。
挿入されたチェックボックスですが、DELキーなどで削除ができるものではありません。
削除に当たっては、
ホームタブ>編集グループ>クリア>書式のクリア
とすれば削除ができるようになります。
【実際の画面とその動き】
すでに Beta Channel であれば利用可能でしたので、確認してみました。
Excel を起動し、挿入タブを開くと、新たに "セル コントロール" というグループが追加されています。ブログの中でもありましたが、ここに新たに加わった "セル コントロール" の第一弾として、"チェックボックス" が加わったことになります。
上記の画像にもあるようにマウスをポイントすると「チェック ボックスの挿入」として「TRUE と FALSE の値を表示および編集するための チェック ボックスをセルに追加します。 Space キーを押すと、個々のチェック ボックスを選択したり、選択した複数の チェック ボックス を一度に切り替えたりできます。」と説明が表示されます。
- オン:TRUE
- オフ:FALSE
上記にもありますが、チェックボックスを挿入し、これをクリックして "オン" にすると、数式バーには、"TRUE" を返します。"オフ" にすると、"FALSE" を返します。
なので、
簡単な一例ですが、上記のような感じで、ONか?OFFか?によってフィルタで絞り込んだり、COUNTIFなどで計算したりと、従来の関数だけでも簡単に利用することができるようになるわけです。
さて第一弾として導入されたチェックボックスですが、今回から追加された "セルコントロール"。第二弾、第三弾は何になるのか?ちょっと楽しみなところでもあります。
なお現在この機能が利用できるのは、Beta Channel のみになります。通常版の最新チャンネルに展開されるまでには、まだしばらく時間がかかると思います。
<参照>
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