2023年09月20日

「オペレーティングシステムでは現在このアプリケーションを実行するように構成されていません」と表示される

ここのところ、このブログにタイトルのキーワードで検索で来られる方も多いのですが、Microsoft コミュニティを見ていても、このキーワードにまつわるトラブルが多いようなのでもう一度確認を含めて取り上げてみました。

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多少その後私自身もいくつか確認した中で、前回のスレッドの通りすがりオペレーターさんからのコメントにもあるように、ショートカットの作り直しだけで改善された例も、実際に経験いたしましたので、それを含めて整理してみます。

アクセス履歴を見ると今日だけで「オペレーティングシステムでは現在このアプリケーションを実行するように構成されていません」で、この記事へのアクセスが1000ビューを超えてますので、あちこちで発生しているってことでしょうね。


【大前提】

まず具体的な対処法を前に、その大前提となるポイントを挙げておきます。
  1. Office 2013 は、2023年4月11日にサポートが終了している
  2. Windows 10 上では動作するが、Windows 11 はサポート対象外である
実は以前にもご紹介はしていますが、Office 2013 については、4月11日にサポートは終了しておりますが、その後もセキュリティの更新プログラムは、ほぼ毎月提供されてきております。

Office 2013 向け Update(2022/9/13)

上記のような形で直近では、2度ほどご紹介いたしました。

当然ながら機能更新はありません。セキュリティの更新については引き続きおこなわれていますが、サポートが終了しているサポート対象外の製品なので、いつ終わってもおかしくないことは頭の片隅に置いておくべきかと思います。


【対策】

これまでに「オペレーティングシステムでは現在このアプリケーションを実行するように構成されていません」と表示されて、Office のアプリが起動しなくなるパターンは、どのアプリで発生すると限定されたものではないようです。

20230920-2-2.jpg
  • Outlook を起動しようとしたら表示されたケース
  • Excel のデータを開いたら表示されたケース
  • Word を起動しようとしたら表示されたケース
    と様々です。
1つ確実に、そして共通して言えることは、文字通り "サポート対象外" の製品であるということです。Office 2016/2019/2021/365 といった製品では、今回のようなエラーで起動できなくなるケースは、少なくとも私は経験がありません。

まぁそれはさておき、とりあえず買い替えるにしても今すぐどうにかしたいという方のための対処法を整理してみます。
  1. ショートカットアイコンの再作成
  2. Office 2013 の再インストール

1) ショートカットアイコンの再作成

必ずしもこれで改善するとも限りませんが、これが一番簡単な対処法です。

前回ご紹介したときに通りすがりオペレーターさんからのコメントをいただきました例です。その時の私のケースでは、これでは改善は見られませんでしたが、その後何度か試した時には、このショートカットアイコンの作り直しのみで改善したケースも、いくつかありました。


2) Office 2013 の再インストール

Office の再インストールの前には、修復だろう?と思われるかもしれませんが、クイック修復オンライン修復ともに、修復ではこれまで数件このケースの対応をしてますがダメでした。むしろ再インストールすれば一発で改善しています。

--再インストールでの問題:

現在国内で販売されている Office 製品(法人向け製品を除く)には入手経路で区別すると、
  • プレインストール版
  • ダウンロード版/POSAカード版
があります。

特に日本の場合海外と異なり、国内で利用されている方の多くは、"プレインストール版" だたりするケースが多いわけで、この場合問題になるのが、"プロダクトキー"。

プレインストール版Office 2013 の場合には、現在の Office 製品のように、初回インストール時に、プロダクトキーと Microsoftアカウント との紐づけは行われません

インストールの際に、Microsoft アカウントの入力は求められますが、入力が求められるだけで紐づけされるわけではないので、Office 2016/2019/2021/365 の様に、Microsoft アカウントさえあれば再インストールできるわけではありません。

ただし後者の「ダウンロード版/POSAカード版」については、Office 2013 の場合にも、初回インストール時に Microsoft アカウントとの紐づけが行われるので、再インストールは、Microsoftアカウントから行うことになります。

なので、プレインストール版の場合にはプロダクトキーがなければ再インストール(オンライン修復)はできません。仮に紛失した場合などのケースでは、あきらめて新たに Microsoft 365 Personal をご契約されるか、Office 2021 などの統合パッケージ版をお求めいただく必要があります。


一応検証用にうちにもまだ、Windows 10 上で、元気に Office 2013 Professional が動作しております。なので、あちこちで発生している今回のトラブルが Windows Update や Office の Update に起因するものということも考えにくいところです。

ただし冒頭にも書きましたが、Office 2013 は、既に製品登場から10年以上経過してサポートも終了している製品。

よっぽど特殊な事情がない限り、この機会に、Microsoft 365 Personal などに乗り換えるか? PCの買い替える時期であれば、それまでの間だけ Microsoft 365 Personal を利用するなど、いつまでも古いものを使い続けるよりは乗り換えてしまうことの方をお勧めいたします。


【追記】

Norton が影響しているパターン。Norton のサポートページでは、「この問題は、プリインストール版の Microsoft Office 2013 を使用している場合に発生することがあります」ともあります。ただし今回までに私が実際にいくつか確認している例では、Norton が影響したという事例は確認できていません。


しかしこのサイト、"最終更新日: 2023/09/06" となっていることからすると、また Norton が影響しているケースもあるってことなんでしょうね。


【2023/09/21更新】

9月に提供された更新プログラムが要因だという見方もあるようです。同様の症状が海外でも確認されているようで、ロールバック(Ver.15.0.5571.1000 にバージョンダウン)することで改善したという報告もちらほら。一応参考まで。


それにしても、国内外を問わずこうしたサポート終了製品使っている人多いんですね。

ロールバックをお試しになるのであれば、以下の更新履歴より、バージョン情報をご確認ください。



繰り返しますが、サポート終了しているわけですから当然ながら、仮に不具合が見つかったからと言って修正される可能性も少ないわけですし、またうちみたいに更新プログラムをインストールしていても全く問題なく使用できている例もあるので、必ずしも更新プログラムが要因とも断定はできないわけです。


<参照>



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posted by クリック at 20:12| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | MicrosoftOffice共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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