そう言えば、最近こうしたエラーをちょくちょく見かけるようになったな?と感じてましたが、自分のところでは特に発生していなかったのであまり気にしてませんでしたが、Office の既知の問題で紹介されていたため取り上げてみました。
前回までは、問題なく利用できてたのに、Microsoft Outlook を起動してみると、「アイテムを開いている間に Outlook が閉じられた」なんてダイアログが表示される。例えば、Outlook が起動している状態のまま、Windows Update などが完了して思わず "今すぐ再起動する" なんてクリックしてしまった... なんてことがあれば、そうしたことが要因なのかな?とも思いがちですが、どうも今回のトラブルはこうしたことに限ったものではないようです。
-- 発生要件:
現在確認中で、まだはっきりした要因はわかっていないようです。
ただし、「Ver.2306 (ビルド 16529.20154) 以降の Microsoft Office Professional Plusや Office Home and Business などの永続版にて発生しているもののようです。M365 などのサブスクリプション版の Microsoft Outlook の場合には、"Outlook のオプション" ダイアログから、「起動時の設定」のところで調整できるようですが、永続ライセンス版などではこの設定がないため調整ができないようです。
-- 回避策:
現時点で回避策として公開されているのは、レジストリによる回避方法のみになります。
詳細は、「Outlook で前回のセッションからアイテムを再度開くよう予期せず求めるメッセージが表示される」をご確認ください。
今後、更新プログラムなどで修正されると思われますが、まだ時間がかかりそうです。
【2023/08/05 更新】
今回の、Microsoft Outlook の設定で、M365 のサブスクライバー向けに提供されるようになったものは...
このブログにて、Office Insider 向けに提供されるようになったことが紹介されております。
この中で、「Whether Outlook closed due to a crash, a system update, or when you explicitly closed it, you’ll now be asked if you want to reopen any windows that were previously open. Clicking Yes will restore email drafts, email windows, meetings, and appointment windows that were open.」とあるように、"Outlookがクラッシュ、システムアップデート、または明示的に閉じた時のいずれであっても、以前に開いていたウィンドウを再度開くかどうか尋ねられるようになりました" とのこと。M365 サブスクリプション向けの Microsoft Outlook ではこれを表示しないように設定できるものの、統合パッケージ版では、この設定自体がないので、現状ではレジストリで調整するしかないようです。
【2023/10/3更新】
今回のトラブルですが、US時間2023年9月28日付で「Outlook で前回のセッションからアイテムを再度開くよう予期せず求めるメッセージが表示される」が更新。
「Update history for Office 2016 C2R and Office 2019」にもありありますが、2023/9/28にリリースされた Ver. 2309 (ビルド 16827.20130) にて修正が入り、Microsoft 365 版の Microsoft Outlook 同様に調整できるようになりました。
<参照>