Office 2016 にしても、Office 2019 にしても、すでに皆様はご存じだと思いますが、サポートの終了は以下のようになっています。
・Office 2016 メインストーリーム:2020年10月13日 延長サポート:2025年10月14日
・Office 2019 メインストーリーム:2023年10月10日 延長サポート:2025年10月14日
Office 2016 はすでに延長ストリームに入っていますし、Office 2019 も間もなく延長サポートに入ります。モダンライフサイクルポリシーが適用されていて、常に最新の状態を維持してくれるサブスクリプション製品と異なり、こうした固定ライフサイクルポリシーが適用されている Office 製品では、メインストーリームが終了して、延長サポートに入るということは、今後は機能の修正などは行われず、セキュリティの更新のみしか提供されなくなります。詳細は、「ご存じですか? Office にはサポート期限があります」をご参照ください。
また Mac 版についていえば、
・Office 2016 サポート終了:2020年10月13日
・Office 2019 サポート終了:2023年10月10日
となっています。Mac 版 Office 2019 も、まもなくサポートが終了します。
Windows 版で言えば、Office 2016 はもとより、Office 2019 もメインストリームが終了するのにあたって、こうした製品が、「Microsoft 365 サービス」へのアクセスに制限がかかるようになります。(Mac 版はサポート自体が終了するので当然ながら接続制限がかかります)
【"Microsoft 365 サービス" とは?】
"Microsoft 365 サービス" は、Microsoft 365 Perosonal や 各種法人向けプランなどのサブスクリプションをご利用いただいている皆さん向けに提供されているクラウドサービスになります。ただし、OneDrive など一部の機能は、通常の統合パッケージ版からでも接続が可能になっています。
一般向けに提供されているもので、一番影響がありそうなのが、"OneDrive" ということになります。OneDrive アプリを常駐させて同期などしていなくても、Word や、Excel、PowerPoint などで、OneDrive に接続していて、OneDrive 上に保存されたデータを呼び出して使用しているというケースはあるかもしれませんね。法人ユーザーであれば、SharePoint などもこれに該当するでしょう。
詳細は「Office のバージョンと Microsoft 365 サービスへの接続」をご参照ください。
ただし、「Office のバージョンと Microsoft 365 サービスへの接続」にもありますが、"古いバージョンの Office は引き続き Microsoft 365 サービスに接続できますが、その接続はサポートされていません" とのこと。これは、"これらの古いバージョンの Office では、Microsoft 365 サービスのすべての最新の機能と機能を使用できない可能性があることを意味します。 さらに、これらの古いバージョンでは、Microsoft 365 サービスの使用中に、他の予期しないパフォーマンスや信頼性の問題が発生する可能性があります。 これは、Microsoft 365 サービスを改善する際に、これらの古い Office バージョンを考慮したりテストしたりしていないためです" とある通りです。
サポートが終了する... ということはそういうことですね。
何かトラブルがあった場合には、自力で解決するか? あきらめて最新バージョンを購入するか?
「ご存じですか? Office にはサポート期限があります」にもありますが、当然ながら "サポート終了後のセキュリティ リスク" も大きくなります。IPAが発表した「情報セキュリティ白書2023」の中でも、そうしたことにも触れられております。
さらに言えば、こうした古いものが他のアプリやサービスなどにどんな影響を及ぼすかも配慮されませんので、十分ご注意ください。
"動くから問題ないか?" という安易な考えが、自分だけではなく、時に他の人に多大な迷惑をかけることにもなりかねません。
<参照>
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