これまで、"新しい Outlook" について、以下のようにご紹介してきました。
当初は、メールアプリに、"新しい Outlookを試してみる" という Windows 10のメール アプリの右上にトグルが表示され表示されていたため、メールアプリの後継?となるものと考えておりました。
しかしここにきて、この "新しい Outlookを試す" というトグルが、Microsoft Outlook for Microsoft 365 にも表示されるようになり、こちらからも、"新しい Outlook" のプレビュー版が利用できるようになりました。
ということは、この「新しい Outlook for Windows」は、メールアプリとも、Outlook for Microsoft 365 とも別の立ち位置にあるメールアプリということになるようです。ただし現時点で今後どうなるかはわかりませんが、それを踏まえて再度取り上げてみました。
【Mac向け Outlook は無償提供】
すでに、「Outlook Mac for All」(TechCommunityBlog)にもあるように、Mac 向けには、新しい Outlook として、Microsoft Outlook については無償での提供がスタートしております。
上記でもご紹介させていただきました。すでに App Store にも公開されており、どなたでも無料でダウンロードしてインストールできるようになっています。
こうしてみると、まだ プレビュー版ではありますが 無償版の Outlook for Windows の展開がスタートしたということなのかもしれませんね。公式な発表はまだないのであくまでも、憶測にすぎませんが....。
【"新しい Outlook を試す" というトルグボタン】
最初にも触れましたが、このトグルボタンは、当初、Windows 10 などのメールアプリを開くと表示されていました。そしてちょっと前からは、Office Insider 版に限らず Windows 11 にて運用している最新チャンネルの Microsoft Outlook for Microsoft 365 にもこのトグルボタンが表示されるようになりました。
** 現時点では、Windows 10 で運用している MIcrosoft Outlook for Microsoft 365 にはこのトグルは表示されておりません。
そして仮にこちらが導入されると、スタートメニューには、
従来の、"Outlook" というアイコンの "Microsoft Outlook for Microsoft 365" と "PRE" というマークがついた "Outlook" のアイコンとして、新しい "Outlook for Windows" が並んで表示されるようになります。
ただし、メールアプリからトグルを有効にした場合と、Microsoft Outlook の画面からトグルを有効にした場合では異なります。
- メールアプリからトグルを有効にした場合:
メールアプリは起動しなくなり、新しいOutlook for Windows が起動します。仮に、別途、Microsoft Outlook をご利用であれば、こちらは従来通り動作します。
新しい Outlook の右上にはトグルがありますので、こちらを OFF にすることで、オフにして解除することもできます。 - Outlook for Microsoft 365 からトグルを有効にした場合:
Outlook for Microsoft 365 のアイコンと、Outlook for Windows のアイコンが2つできますが、従来の、Outlook for Microsoft 365 は起動しなくなり、Outlook for Windows が起動するようになります。仮に別途メールアプリにアカウントを設定されている場合には、こちらについて別途正常に動作します。
-- 連携の解除と削除:
メールアプリや、Microsoft Outlook for Microsoft 365 から、トグルをオンにして、新しい "Outlook for Windows" を導入した場合、やはり新しいOutlook の右上にあるトグルをオフにすることで、メールアプリからの 新しいOutlook への連携、あるいは Microsoft Outlook for Microsoft 365 からの 新しいOutlookへの連携は解除され、それぞれが単独で動作するようになります。
ただし一度導入された新しい Outlook for Windows は削除されませんので、不要な場合には別途削除する必要があります。
新しい "Outlook for Windows" は、Microsoft Store を経由して更新されるストアアプリとして導入されます。なのでアンインストールは、スタートメニューに表示された "PRE" のマークがついた "Outlook" のアイコンを右クリックすることでアンインストールもできます。
ということで、連携が解除されたりすると個別にメールクライアントとして動作するようになります。もっとも、こんなにメールクライアントは必要ないですね....
-- 新しい Outlook for Windows で注意したい点:
現在の 新しい Outlook for Windows では、まだ利用できるアカウントが限られること、さらに、従来の Microsoft Outlook のような、PSTファイルをローカルに保存して利用するといった使い方ができない点もあるため、ご利用にあたっては注意が必要です。
「新しい Outlook for Windows の概要」でも触れられていますが現時点では、
- Exchange がサポートする Microsoft 365 職場または学校アカウント
- Outlook.com アカウント
- Gmail がサポート
のみをサポートしています。
なので、従来の Microsoft Outlook で利用できていた環境が、そのまま引き継がれるわけでもありません。
- Yahoo
- iCloud
- POP/IMAP プロトコルを介して接続する他のアカウント
は現時点ではサポートされておりません。
ただしブログによれば、"What next? " のところでも触れられていますが、Yahoo、iCloud、そして IMAP をサポートするアカウントについては、今後サポートされる予定のようです。
ただし POP アカウントはサポートされる予定はなさそうですし、また Microsoft Outlook で使用していたような PST ファイルはサポートされなくなるので、特に Microsoft Outlook for Microsoft 365 から、新しい Outlook に移行する場合には、ご利用のアカウントには、くれぐれもご注意ください。
- プロバイダーから提供されていたメールアカウントをPOP形式で登録していた
- レンタルサーバーなどで利用していたメールアカウントをPOP形式で登録していた
- その他、POP形式で設定してたメールアカウントがある
ような場合には、これらのものはご利用いただけなくなりますし、切り替えると従来受信していたメールも見られなくなります。
-- 機能比較:
「新しい Outlook for Windows の概要」の中では、今回ご紹介している3つのメールクライアントについての機能の違いについても紹介されております。
ぜひ参考にしてみてください。
最後に 繰り返して触れておきますが、 Microsoft Outlook for Microsoft 365 から、新しい "Outlook for Windows" へ切り替える場合には、くれぐれもご利用のアカウントにご注意ください。
<参照>
【関連する記事】
- Outlook for mac でファイルが添付できない
- 新しいOutlook のデータの保存先は? Part 2
- 先進認証に対応したメールクライアント
- 新しいOutlook のデータの保存先は?
- Microsoft Outlok が「Outlook (classic) 」とい..
- 新しい Outlook が音声入力に対応
- New Outlook for Windows が本格的に始動....
- Outlook for Mac で、連絡先の機能が強化!
- New Outlook の PSTファイル への対応について情報が更新!
- Microsoft Outlook でも Copilot が利用可能になりました..
https://pcclick.seesaa.net/article/500854192.html
上記でも書きましたが、"settings.json" ファイルを削除してみてください。