ちょっと前に、Microsoft アカウントが削除される期間が2年間未使用だったりするケースについてご紹介いたしました。
この時にも、当然ながらこうした制限は Microsoft アカウントに限ったことではないことにも触れ、さらにちょうどその時に届いた Yahoo ボックスからのメールもあったので、補足として、Yahooボックスについてもご紹介しましたが、一応念のためその他の代表的なサービスについても確認してみました。
【Apple ID および iCloud について】
まずは、"iCloud" についてみていきます。
その利用規約でもある「iCloudへようこそ」の中では、上記にもあるように 「VII.終了」の「 B. Appleによる終了」の中で触れられておりました。「(a)お客様のアカウントが1年間にわたって使用されていない場合、または(b)本サービスもしくはその一部について全体的な中止がある場合には、お客様のアカウントに関連付けられたメールアドレスを通じて30日前の通知をすることにより、お客様のアカウントを終了する場合があります」とあるので、1年間、iCloud へのアクセスがないと削除されるということになります。
Apple ID については、特にこうした期限は見当たりませんでしたが、一応「Apple ID の不正利用が疑われる場合」のケースには利用停止がかかるケースもあるようなので、放置されて、不正利用が疑われたりするケースが発覚すると、停止あるいは削除されることもあるんでしょうね。ただし、先ほどの iCloud の規約の中では、「 C. 終了による影響」として、「お客様のアカウント、Apple ID、メールアカウント、およびコンテンツなど、本サービスおよびその一部についてすべてのアクセス権を喪失する場合があります。これに加えて、Appleは、一定期間が経過したあと、お客様のアカウントまたはその一部で保存されていた情報およびデータを削除します」ともあるので、やはり1年が一つの目安にはなるかと思われます。
【Google アカウントについて】
おそらく世界中の多くの方がご利用の Google のサービス。こちらもつい先日、Google より、個人向けのアカウントについては、2年以上使用していないものは、2023年後半より削除していく方針が明らかになりました。
US時間2023年5月16日に更新された「Updating our inactive account policies」の中で、「To reduce this risk, we are updating our inactivity policy for Google Accounts to 2 years across our products. Starting later this year, if a Google Account has not been used or signed into for at least 2 years, we may delete the account and its contents – including content within Google Workspace (Gmail, Docs, Drive, Meet, Calendar) and Google Photos.」とあります。つまり、リスクを軽減するために、Google アカウントの使用停止期間を 2 年間に更新。今年後半から、Google アカウントが 2 年以上使用されていない場合に、Google Workspace(Gmail、Docs、Drive、Meet、Calendar)および Google フォト内のコンテンツを含め、アカウントとそのコンテンツを削除することができますと変更されました。
一応このポリシーは即日適用されるようですが、現在非アクティブなアカウントを持っている場合でもすぐに影響が出るわけではなく、一応最短でアカウントの削除が開始されるのは、2023年12月ともあります。
【Yahooアカウントについて】
やはりこちらも利用者が多いものですが、こちらも当然長期間利用されていない Yahoo Japan ID については利用停止がかかることがあります。
2020年2月より、4年以上利用されていない Yahoo Japan ID の利用停止措置を実施することが発表されています。
iCloud については、その最終更新日を見ると「最終改訂日:2023年1月23日」とありますし、Google については、「May 16, 2023」に更新されてたりします。Yahooについては、もうちょっと前ですが、「お知らせ更新日 2020年1月 8日」に更新されています。
どちらのサービスも、非アクティブなアカウントを放置しておくことの危険性について、各サイトにて説明もありますが、例えば Yahoo の「「より安全にご利用いただくために」長期間利用がないYahoo! JAPAN IDを利用停止に」の中では、「今回の利用停止にいたった背景」、「使われないIDはなにが危険なのか」のところで説明があります。
こうしたことは、前回ご紹介した Microsoft アカウントに限ったことではなく、さらには Yahoo や、Apple、Google といったサービスにも共通して言えることです。
かなり頻繁に更新されているので、ご利用にあたってはこうした利用規約の更新には注意が必要です。
また事前に使っていないアカウントが判明した場合にはチェックしてきちんと把握しておいて、不要であれば自身で利用停止の手続きをしておけば、無駄なトラブルに巻き込まれることもなくなります。またそんな連絡が来ても、慌てることも対処することもできますよね?
【補足】
ちょうどこんな記事を書いていたタイミングですが、先日のUS時間5月26日付で、Apple の方で、"マイフォトストリーム" のサービス終了が発表されました。
「マイフォトストリーム」は、iCloud写真とは別枠で利用できて、ここに保存されている写真を iPhone、iPad、Apple TV、Mac、Windows PCなどと最大30日間、同期できるサービスでしたが、こうしてサービスが終了するケースも当然あるわけですね。
アカウントが削除されるというものとはちょっと意味が違いますが、タイミングよかったので合わせてご紹介させていただきました。ご利用の方はご注意ください。
<参照>
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