現在 Windows 10 や Windows 11 であれば、スマホなどのモバイルデバイスとのデータ共有方法としては、"スマートフォン連携" の機能が利用できます。もちろんこれも非常に便利な機能です。ただし残念ながら現時点では Android との連携のみで、iPhone には対応しておりません。
** 以前あった "スマホ同期" は、現在 "スマートフォン連携" に変わりました。
もっとも、現在 Windows Insider にて提供されているものについては、iPhone 対応のものが提供されているので、Android と一緒の機能まではいかないまでも、少しずつ状況は変わってきています。すでに写真についてはフォトアプリでも iCloud との同期もとれるようになってますし、いろいろな形で少しずつは iPhone との連携も取れつつあるようです。
さてそんな、PCとモバイルデバイスとの連携ということで、また新たな機能が提供されています。それが Microsoft Edge の "Drop" という機能です。
今回は、この Microsoft Edge に搭載されている「Drop」についてご紹介いたします。
【「Drop」とは?】
Microsoft Edge の Ver.110 から搭載されるようになった "Drop" という機能は、スマホなどからファイルを取り込みたいときに便利な機能です。
自身が利用している Microsoft Edge が入っている PC や モバイルデバイス との間で、簡単に画像や、ファイル、動画などを取り込むことが可能になります。Microsoft Edge と Microsoft アカウントがあれば、ケーブルがなくても、さらには面倒な設定がなくても、OneDrive を介したデータ移行が簡単にできてしまうものです。
Microsoft Edge が入っていればいいだけなので、「スマートフォン連携」とは異なり、iPhone でも利用が可能です。
具体的にどんなイメージか?というと、OneDrive を介したデータの共有になります。なのでこの機能を利用すると、自動的にご利用のMicrosoft アカウントの OneDrive 上に "Microsoft Edge Drop File" というフォルダが作成され、そこを介してデータ共有が可能になります。
【"Drop" を使ってみる】
今回は試しに、Android のスマホと mac でやってみました。Windows 11 とかでもいいんですが、せっかくなので、珍しい組み合わせで。
1) mac にインストールされた Microsoft Edge を起動し、サイドバーの紙飛行機のアイコン(Drop)をクリックします。すると作業ウィンドウが右側に表示されます
2) Microsoft アカウントにてサインインします。ちょうどチャットウィンドウのようなものが現れます
3) スマホ側では、やはり Microsoft Edge を起動して、同じ Microsoft アカウントにてサインインしておきます。画面下にある [...] のところを上にスワイプします
4) 画面下部にサブメニューが表示されますので、横にスワイプしていくと、"Drop" がありますのでタップして開きます
5) "+" をタップすると画面下部にサブメニューが表示されます。今回は画像をタップするとアルバムが表示されますので、共有したい画像をタップします
6) スマホの Drop 上に画像がアップされます
5) mac 側の "Drop" 上にも同様に画像が表示されます
6) あとは、[...] をクリックしてフォルダで開くなどしてフォルダに開いたのち、写真に追加などでPCに保存します
** "Drop" を利用するためには、いったんサイドバーを有効にする必要があります。
- [...] > 設定 と開きます
- 左ペインの "サイドバー" をクリックし、"サイドバーをカスタマイズする" にある "サイドバーを常に表示する" を "ON" にします
なお、OneDrive を介して共有する形になりますので、OneDrive の空き容量的に余裕がないような場合には、ファイルをPCに移行したらまめに削除しておくことも必要になるかもしれません。あるいは Microsoft 365 Basic(229円/月あるいは2,244円/年) のようなサブスクリプションプランをご利用いただくことをお勧めいたします。Microsoft 365 Personal/Family をご利用の方は、使い方にもよるとは思いますが、おそらく大半の方はこの点は不要ですね。ご安心ください。
PC ⇔ モバイルデバイス 間のデータの新しい共有方法、いかがでしたでしょうか?
モバイルデバイスに限ったことではないので、Winodws ⇔ mac 間でも利用できるわけですね。ぜひご活用になってみてください。
【更新】
Windows でも、Mac でも同様ですが、せっかくなので今回は Microsoft Edge for mac でご説明します。
- サイドバーを表示したものの、"Drop" が表示されない場合には、サイドバーのアイコンの最後にある "+" (サイドバーをカスタマイズする)をクリックします。
- するとサイドバーの脇に作業ウィンドウが表示されますので、画面を下にスクロールすると "管理" のところに "アプリ" がありますので、そこに "Drop" があります。
- ここを、ON にしていただければ表示されるようになります。
<参照>
・Drop
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