今更ですが、改めて調べてみると、その機能がちょこっとだけ違ってたので備忘録として取り上げてみました。
"ファイル履歴" と言えば、Windows 8 以降に提供されるようになった Windows のファイルバックアップ機能になります。Windows 7 までだとこうした機能がなかったので各ファイルの履歴などは "シャドーコピー" なんて機能を利用してファイル履歴をたどったりしてました。
さてそんな "ファイル履歴"。Windows 10 までのその機能と、Windows 11 からの機能では、その使い勝手や機能も異なっています。実際に、私も現在 Windows 10 の方ではファイル履歴を利用してバックアップを取っていますが、検証が中心の Windows 11 の方の PC では使ってなかったので、遅ればせながら改めて確認してみました。
【Windows 10のファイル履歴】
まずは、Windows 10 のファイル履歴から振り返りながら見ていきましょう。
通常は、
- スタートボタン > 設定 > 更新とセキュリティ > バックアップ と開きます
- "バックアップ" という項目の中に、"ファイル履歴を使用してバックアップ" というメニューが表示されます
「その他のオプション」をクリックすると、「バックアップオプション」というダイアログが表示され、
- 概要(現在のバックアップ状況、どんなタイミングでとるか?という時間、容量はどこまで使用するのか?)
- バックアップ対象のフォルダ(フォルダーの追加)
- 除外するフォルダー(フォルダーの追加)
- 別のドライブにバックアップ
といった設定が可能になっています。
「適切なバックアップオプションを選択してください」というところに、"バックアップオプションの詳細" というリンクがあります。こちらをクリックすると、「Windows 10 のバックアップ ソリューションを選択する」のWebページが表示されます。
ここでは、Windows 10 でバックアップする場合、クラウド上なのか? ローカル環境(企業などであれば オンプレミス/on-premises)上になるのか? について、その違いが紹介されています。
Windows 10 でも、サブスクリプションなどをお持ちであれば、OneDrive の同期機能を利用して、クラウド上にデータをバックアップすることも可能です。
【Windows11 のファイル履歴】
Windows 11 の場合には、Windows バックアップという機能があります。
スタート>設定>アカウント>Windowsバックアップ
とクリックすると表示されます。ただし画像でもおわかりいただけるように、ここでいうバックアップの場合、ユーザーデータは、OneDrive を利用してクラウド上にバックアップすることになります。
サブスクリプションなどをご契約済みで、OneDrive の容量のある程度確保されていて、常にネットワーク環境が有効な場合には問題ありませんが、無料の Microsoft アカウントしかない(5Gbしか容量がない)、ネットワーク環境が常に有効にできないような場合には、バックアップ場所としては選択できなくなります。
しかしWindows 11 でも "ファイル履歴" の機能はあります。ただしデフォルトではオフになっています。まずはその設定変更から行う必要があります。
そして、Windows 10 までのように除外するフォルダの追加はできますが、バックアップ対象のフォルダを追加することができません。
- 検索に "con" と入れると "コントロールパネル" が表示されますので、"コントロールパネル" を開きます。
- "システムとセキュリティ" にある "ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存" をクリック します。
** ちなみに、Windows10 でもこの方法で表示されますが、この方法で指定した場合には、ここの画面からではバックアップ対象のフォルダの追加はできません
また、「[Windows 11] ファイル履歴を使用してバックアップする方法を教えてください」(富士通)にもありますが、ファイル履歴でのバックアップにあたっては、その対象となるフォルダや、注意事項などについては、ぜひ参考にしてみてください。
-- 任意のフォルダをバックアップ対象にする:
Windows 10 であれば、"ファイル履歴" を開けば "フォルダの追加" を利用して、任意のフォルダをバックアップ対象にすることが簡単にできました。しかし、コントロールパネルから操作せざるを得ない Windows 11 の "ファイル履歴" では、これができません。
** Windows 10 でもコントロールパネルからファイル履歴を開いた場合には、同様にフォルダの追加はできません。
では任意のフォルダをファイル履歴の対象とすることはできないのか?
そんなことはありません。
基本的にライブラリのフォルダがファイル履歴の対象となるので、ライブラリに新規ライブラリとして追加することで、ファイル履歴としてバックアップできるようになります。詳細は、次の機会に改めてご紹介いたします。
【イメージバックアップはコントロールパネルから】
ユーザーデータなどデータファイルの履歴については、ファイル履歴でいいわけですが、現在の Windows の状態を丸々イメージとしてバックアップするには、イメージバックアップという機能を使用します。「システムイメージの作成」をクリックして行います。
コントロールパネル > システムとセキュリティ > バックアップと復元(Windows7)
と開いて行います。上記の画像は、Windows 11 のものですが、こちらについては Windows 10 / Windows11 ともに共通です。
<参照>